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F世界との交流その6

1reden:2013/01/14(月) 20:24:19 ID:Gpzc7RXM0
異世界と接触して起きそうな事態を、日常のレベルから適当に
妄想してみるスレです。

エルフ〜癒しの森の音楽集〜とか、コロポックルの「ご家庭用
フキノトウパック」とか、そんなもんが売られたらどうなる
だろ。ってな感じでネタや議論・考察してみませんか?

・荒らしは華麗に異世界へ転送。
・SSでもネタカキコでもなんでもあり。
・息抜きが目的のスレなので、リアルを求めずともよし。

123名無し三等陸士@F世界:2016/07/13(水) 00:12:36 ID:A.D1FtvU0
「分かっていると思いますが、いったいいつになったらいつも威張っている人たちは活躍するんでしょうかね?」
「…………」
何処の国でも陸軍と海軍というのは仲が悪いのが結構ふつうである。それでも国防のために団結し、優秀な数々の政治家たちの導きにより陸海空は祖国を守るために邁進する――というのがあるべき形のはずであるのだが……

「すでに第4護衛隊群が出発いたしました。問題はないはずです」
旧帝国陸軍と旧帝国海軍の再来かといいたくないほどの険悪なムードが陸自と海自の幕僚たちの間に流れていた。
最もすべての陸海幹部がそういう状況というわけではないが、それをおいてもという奴である。
その間をおろおろする空自幹部の幕僚が1人。ほかの空自幕僚はもうどうにでもなれ〜といった態度で溜息をついていた。
旧世界の海ならともかく新列島周辺の海底地形やらなんやらの情報は急ピッチで進められているが、それ以上に、赤いオーロラの向こうに広がる旧世界と新世界と2つの世界で詳細かつ安全な海図を作るのには少々手間暇がまだかかる。
そもそも海上自衛隊第1護衛隊群は中国の潜水艦が跋扈する東南アジアを経由して入ってくる日本のタンカーを防衛するために出払っている。第1護衛隊群に所属する艦船はローテーション? 何それ、食えんの? といわんばかりに横須賀より出払っている。
というよりも、新世界の未知の海、新列島以外は既存の知ってる海である旧世界のアジアの海。どちらが安心して航海出来るか――という問いに対し旧世界という答えが真っ先に出るが所以である。
それが結果として、旧世界の外洋では積極的に活躍するくせに、日本国領土にはなかなか近寄らない海上自衛隊といういびつな構造が発生した。
そもそも、海軍の役割は現代においては大雑把に三つ。
一つ目は『沿岸防衛』、二つ目は『上陸作戦』、最後に『核抑止力』。
日本が非核保有国なので、三番目の核抑止力に関しては仕方ない。日本には海外領土があるわけでも大規模な海兵隊的組織があるわけでもないので上陸作戦に関してもある程度限定的な規模であるのは仕方ない。
となれば、必然的に海上自衛隊が目指すものは一つ目、『沿岸防衛』。
だが、

124名無し三等陸士@F世界:2016/07/13(水) 00:14:09 ID:A.D1FtvU0
「あなた方はいったいいつになったら、日本領土の海を守ってくれるんでしょうかね?」
その嫌味な陸自幕僚のセリフが海上自衛隊側の自衛官たちに突き刺さる。もしも、これが第3次世界大戦の真っ最中でなければ、おそらくそんな責め立てるようなセリフは出なかっただろう。
だが、あいにく今は戦時であり非常時であり有事なのだ。
新列島の海域はまだわからないことだらけだ。自信満々に出港して座礁などしたくない。新世界の海は何があるかわからない。本当の日本列島を取り巻く海がちゃんと安全な海底地形をしているのかもわからない。
何もかもがわからないからこそ、海上自衛隊は動けない。
というより、自衛艦隊よりも地方隊所属の掃海艇やミサイル艇以外ろくに使い物にならないのが現状である。海上自衛隊の花形であった自衛艦隊などよりもはるかに国民の目には地方隊の頑張る姿が映っている。
だからこそ――――活躍が――――
――千葉県の鉄道車両基地から、続々と出発する電車があった。それらに乗せられているのは国内の精製プラントで持って生成されたガソリンやガス、そして大量の5.56mmNATO弾。
アメリカが役に立たない今、日本の補給は日本がやるしかない。鉄のレールの上を走る鉄の車両が向かう先――そこには赤いオーロラに覆われた場所。
地上にまで降りてきて、いまだに消えぬ赤いオーロラは太平洋北半球に広がっている。
しかし、一部のオーロラが房総半島太平洋側に突き出ているのだ。常時。
それを利用した。本当は鉄道などではなく、アスファルトの舗装道路を通すべきなのだろうが、あいにく2か月で新列島への道のりのすべてを舗装する事など、かなわず、ましてや戦時の影響で資源統制が加わっている現状。
新列島そのものの舗装だってまだまだ進んでおらず、砂利道レベルなのだ。
そもそも、まだまだ未踏エリアのほうが圧倒的に多い。全体の90%はいまだどんな空間なのか把握できていない。
そういう状況下、軍事的な物資やらなんやらを鉄道という安くそして確実性の高い手段での輸送に行きつくのはある意味仕方ないのかもしれない。
だが、遠からず舗装は行われるだろう。それまでの代替手段だ。
そして、鉄道車両に行先は決まっている。
そう――『反撃の補給所』だ。
陸上自衛隊は新領土に侵入してくる愚か者どもを撃破するために牙を磨く――――。
――ところで、今、日本が相手をしている戦線はいくつあるのだろう?
東シナ海や南シナ海におけるシーレーン防衛と台湾海峡、そして、旧宮古海峡防衛のために活動していた、第4護衛隊群に属する艦艇が次々と北上を開始する。
松島で、百里で、横田で航空エンジンが唸り声をあげ、その独特な金属音を振り撒きながら、飛び立っていく。
『空自補給本部(AMCH)』のおかれた十条では、次々と幕僚や幹部たちが書類を持って走り回る。日本全体が、戦争を遂行するべく動き回るその中で……。

「失礼します。九州各地で異常事態が発生したという一報が――――」
――武力攻撃事態法。日本国有事の法律でありそれに基づき、中国軍の新列島への侵入を排除する。
それが閣議決定したのとほぼ同時刻に交わされた会話はのちに情報公開された議事録によって国民から大きな失笑を買うことになる。
あきれ半分、戸惑い半分といったものだ。
同時に、当時は仕方なかったという援護の声もいっぱい出ることになった。その会話というのがこうである。

125名無し三等陸士@F世界:2016/07/13(水) 00:14:45 ID:A.D1FtvU0
「謎のコスプレ武装集団ごときに、自衛隊の派遣など! 何の意味があるのですか! 第一彼らは外国の武装勢力と決まったわけではない」  「しかし、彼らは刀剣類で武装し!」
「銃に大砲! 戦車に軍艦と戦闘機! 下手をすれば何万の兵士がやってくる! ゾンビメイクの群衆、武装といっても、弓矢と剣! 精々数百程度! 早急に対処すべきなのはどちらか、明らかでしょ! みょうちくりんなコスプレ連中なんて警察で対応が十分可能なはずです!」
そう、この時点では連合帝国軍の軍勢は、『謎のコスプレ武装集団』という扱いでしかなかったのだ。
実際、目の前に強盗がいる状態で遠くの場所で妙な伝染病に苦しんでいる人が倒れている風景など気に留めることは出来ない。
潜在的な脅威度では伝染病のほうが高くてもだ。
だが、そんな理屈。真正面切って戦う警官たちにしてしまえばクソ食らえだろう。
村松巡査部長は赤黒く染まっていく鮮血の海に沈むかつての部下の姿を発見する。

「……ッ…………」
だが、どうすることも出来ない。何故ならば彼自身、腹に大穴をあけろくに呼吸もできないからだ。
村松の睨みつける先には――――全長2メートル以上はある真っ赤な目をした真っ黒い犬の様な生き物が鎮座していた。
『死を告げる妖大犬(ヘルハウンド)』。
連合帝国軍の妖術師が操る魔物たちが、そのつながれた鎖のくびきからすべて放たれようとしていた――――。
――旧世界の摂理に従い、旧世界の戦いに動く日本。しかし、足元に新世界の戦理が転がっている……。

126名無し三等陸士@F世界:2016/07/13(水) 00:17:30 ID:A.D1FtvU0
今日はここまで! 日本VS連合帝国と言いながら、本格交戦とはまだ言えない状態ですねぇ……

ちなみに最後の瞬間は派手に吹っ飛ばすつもりですので……






民主主義大東亜共栄圏で対ソ戦プレイをしようと思って、経験値稼ぎに軍閥殴ったら予想外に泥沼化してんじゃねーよ!
少し、次回遅れます。

127F世界逝き:F世界逝き
F世界逝き

128名無し三等陸士@F世界:2017/02/10(金) 15:34:35 ID:PYGWWUS20
h ttp://ux.nu/zxhL2

129F世界逝き:F世界逝き
F世界逝き

130名無し三等陸士@F世界:2023/03/03(金) 19:09:25 ID:ElezjSws0
日本とF世界が戦争になる理由を考えてみた


日本国領事館の前で、様々な服装の男たちがマスケット銃や手斧などの武器を手に殺気立った怒声を浴びせる。
「この1年で魚の値段が4割も下がったんだ!」
「商売あがったりだ!」
「日本のお役人はワシらに死ねというのか!」

対して、領事館を警備する領事館警護官の海兵隊員は自動小銃を抱えて“衛兵の如く”静かに佇んでいる。
もう、このような抗議活動が毎日のように、3ヶ月以上も続いている。
領事館へ向けての直接的な発砲こそ無いが、石やら何やらを投げてくるものは大勢居るし、拳銃で自決するものは居た。

日本の民間船舶が多く出入りし、日本軍が錨泊地としても活用する港町であるので、地元住民の日本国や日本人への憎悪は日に日に強くなっている様子だ。

市場では値崩れが問題になっているが、実は日本は“法外に高い”魚介類を主に輸出している。むしろそちらが主力だ。
水産庁や経産省は、日本の高品質な輸出品をブランドとして確立させたいので、安価な製品の輸出には慎重である。
日本の品質管理基準で漁獲から加工までされた新鮮かつ美味な魚介類は、この世界の美食家をして「私は今まで本当の魚の味を知らなかった」と言わしめたほどだ。

一方で高価なブランド製品でないもの。日本国内では商品にならない規格外の魚介類も比較的安値で輸出している。
魚を食べているのか金貨を食べているのかわからないと言われるほどの法外な値段に比べれば安値という意味で、決してこの世界の相場に比べて安値というわけではない。
それに日本国内では商品にならないといっても、冷凍冷蔵設備を備えた近代的な漁船による漁獲だ。この世界の既存の漁船によるものに比べれば品質は段違いに良い。
輸出したもので何かあれば安かろうとブランドに傷つくのだから、基本的な品質管理は当然で、それまでなら缶詰にするようなものを一尾単位で売っているだけだ(缶詰自体は物珍しもあって銀貨や金貨で取引される。鯖缶1個1万円は冗談ではない)。
しかも漁獲量も桁違いに多い。日本側からすれば比較的少量の輸出であっても、現地の物価を乱すには十分すぎる量だ。
日本側としても、水産関係者が今までどおりの収入を維持するには、半分押し付けだろうが売らないわけにはいかないので、自由貿易という名の下に輸出を強行している。
実際日本産の食品は値段の割に高品質なので需要はあり、自由な貿易という意味ならばもっと多く輸出しても買い手はつくだろう。
水産業の場合は内需が主力なので輸出量が元々それほど多くないというだけだ。

現地の市場に並ぶ魚介類の量が急に3割増えて、しかもその3割が今までより少し高いくらいの値段で今までより遥かに高品質となれば、新たな3割の人気と反比例して既存商品が値崩れするのは当然の成り行き。
質で対抗できないから価格で対抗するしかなく、薄利多売の値引き合戦から、遂に赤字確定でも売るという段階まで来ている。
ライバルが廃業して供給が3割4割減れば価格がある程度落ち着くだろうという過酷な消耗戦である。

しかも、困ったことにこのような事態は別に水産関係者だけの話ではない。
ほぼ全領域の産業で似たような事態が起きている。

日本国内での内需が主で輸出品の量が相対的に低い農業や漁業はまだいい方なのだが、それでも自動車や半導体、化学製品などの輸出がほぼ封じられた分を、食品や軽工業製品の輸出で支えようとすらしているのだから、財務省や厚労省まで輸出圧力をかけてくるのは当然と言えた。

転移初期の、燃料が無いから操業できないという苦から、燃料事情が安定してきたら現地への供給過剰で不満噴出という苦へ。

今に……。
この実弾が込められたマスケット銃が領事館に向けて火を噴く日が来るかもしれない。
標的は門番として立つ自分かもしれない。

そんな不安が的中するのは、それから暫く経った日の事だった。

131名無し三等陸士@F世界:2023/09/12(火) 19:29:32 ID:0VKeZKa60
面白そうなスレだけど、ここって止まってるっぽい?
稼働してる時に来たかったな

132名無し三等陸士@F世界:2023/12/25(月) 09:47:55 ID:zhzU3pYE0
再稼動を期待してage

133名無し三等陸士@F世界:2024/01/03(水) 23:58:23 ID:ukOAuRgg0
ちょっとした短編を思いついた時とかに使えば人が集まってくるかも?

134名無し三等陸士@F世界:2024/01/07(日) 23:46:11 ID:V6RiJjsg0
ああ、ここでそらのいくさ連載していたのか
久しぶりに作品名見た気がする


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