突発スタンドコンテストスレ

293：新手のスタンド使いかッ！？：2012/02/11(土) 23:02:49: 『就職氷河期』に生まれたせいで、まともな職に就けなかった。
自分に望むような働き口がないことと、世の中そのものに『恨み』を抱える無職の男に目覚めているスタンド。
虫眼鏡がなければ細部がわからないほど小さく、両手を合わせて祈りを捧げるみすぼらしい虫のような姿をしている群体型。

その能力は『道連れ不採用』。
就職試験や面接などでたまたま彼と同席した相手や、すれ違った求職者の『履歴書』に取り付く。
本体が当該試験において『不採用』と決まった時点で発動し、取り付いた相手の結果が仮に『採用』だったとしてもその事実を捻じ曲げ『不採用』にしてしまう。
見た目的には履歴書から採用通知書に転移し、それをこっそりと食い破って再構築するという儀式によって上記の現象が起こってしまうようだ。
人事関係者の記憶はもちろん、採用予定人数や試験結果などの辻褄を合わせられるデータまでも改竄され、このスタンドの活動を証明できない。
不採用とされた無辜の人物はもちろん、採用に値する人物をとり逃した企業にとっても
長い目で見れば決して小さくない損失をもたらす邪悪なスタンドである。

実は、本来の能力は、単に『就職試験結果の改竄』であり……本体を『採用』へと至らせることが可能なのだが、実際にそうなることはない。
彼は本心では働きたくないのだ。
そもそも、決して彼は無能ではない。能力など使わずとも、心を入れ替え、努力さえ惜しまなければ
今からでも仕事を選ばなければいくらでも働ける程度の頭脳と肉体を親から受け継いでいた。
だが、一生親の脛を齧り、駄目になったら生活保護でのうのうと暮らすつもりなのだ。

今日も彼は受かる気のない『フリ』だけの就職活動を続け、社会に小さくも重い損失を撒き散らし続ける。
彼の本当の恨みは、生まれた時代が悪いことへの嘆きでも、それを解決できない政治家や金持ちなどに対する義憤でもない。
楽してテキトーに生きていくことができない社会の厳しさに対する『逆恨み』なのであった。

『プレイ・フォー・ミー』　Pray for me
パワー：Ｅ　スピード：Ｂ　射程距離：Ａ
持続力：Ａ　精密動作性：Ａ　成長性：Ｅ

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