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フリーミッション『知略、』
660
:
エピソード2:『ウォリアーズ』
:2009/11/27(金) 03:32:00
【6−1−6】
「………そうだな、
ただし、お嬢さんがね」
ガ ブ ッ
気付くと、『P・T』の笑顔に『ハウ・ロング』の
『拘束フライパン』が思いっ切りめり込んでいた。
目にも止まらぬ『高速移動』。『ハウ・ロング』の能力が発動した結果だ。
「な・な・な・なんでェェェ――――――――――――――ッ!!!!!!!!」
『P・T』の『驚愕』の声と酷く鈍い音が悲鳴代わりに辺りに響く。
かなりのダメージを受けた事を容易に想像出来る『悲惨』な響きだ。
「『種明かし』…………というより、お嬢さん。単純にアンタの『ケアレスミス』だぜェ〜〜〜〜」
『ハウ・ロング』は『P・T』の耳元で語る。
「『ふらいぱんけーき』……だったか?
要は『フライパン』に一時的に『パンケーキ』の固さを持たせたって事だろ?
だから軽々と『飛んだ』んだよ。
貫通した『瞬間』に『パンケーキ』となった『フライパン』の破片がお嬢さん、アンタの顔にねェ。
『フライパン』の硬さのまま顔に刺さればその痛みで確実に気付いただろうが……
おそらく『パンケーキ』の状態のまま『瞬間』で飛んだ『破片』は
お嬢さんの顔についてから『金属片』に戻った。
『手錠』を作るタイミングをはかる事に集中していた
お嬢さんがそんな些事に気付かなかったってわけだ。
…………大丈夫か? お嬢さん。
頼むからオレに最期まで試合させてくれよ?
一回戦も『不完全燃焼』で今回も、なんてオレはイヤだぜ?」
試合が、始まる。
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