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フリーミッション『知略、』
658
:
エピソード2:『ウォリアーズ』
:2009/11/27(金) 03:31:11
【6−1−4】
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁァァァッ!!!!」
『ハウ・ロング』の悲鳴に恍惚の表情を浮かべる『P・T』。そういう女なのだ。
ビクビクと震える『ハウ・ロング』だったが、やがてゆっくりと立ち上がる。
「うふふふふふ、そうでなくては。まだ始まったばかりですのよ?
序盤で『リタイア』なんて面白みの欠片もありませんからね」
あえての余裕なのか、立ち上がる『ハウ・ロング』を見下すような目で見守る『P・T』。
「……『後悔』するぜェ〜〜〜。お嬢さん。
今トドメを刺して置かなかった事をナァ〜〜〜〜〜」
『ハウ・ロング』は完全に立ち上がり、構える。
『フライパン』はまだ両腕を拘束したままだ。
「うふふふふ………『後悔』。させて頂けるのでしたら嬉しいですけれど。
あいにく産まれてからそんなにミジメな体験、させて頂いた事がありませんの」
『P・T』はいつの間にか持っていた『フォーク』をポイっとあさっての方向へと投げる。
おそらくさきほど『ハウ・ロング』が投げた『フォーク』をいつの間にか回収していたのだろう。
「正確な『能力把握』などは必要ありませんわ。
貴方が投げたこの『フォーク』へ貴方が『高速移動』出来るのでしたら、
その『フォーク』を勝負の舞台から出て行って頂けば、いいだけの事。
貴方が能力行使できそうなのは………後はその手を
拘束している『フライパン』と、足に刺さった『包丁』くらいかしら?
いずれも今の時点でそこへ『移動』しても意味のない事ですわね。
どうします? 一度『フォーク』の元へと逃げますか?」
相手の能力を把握し、確実に次の一手を塞いでいく『P・T』。
その笑みはますます昂ぶっていく。
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