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フリーミッション『知略、』
338
:
エピソード2:『ウォリアーズ』
:2009/10/14(水) 22:58:26
【1−1−1】
機械じみた『スタンド』だ。
『西部劇』の舞台のような『荒れ野』に佇む、白い『スタンド』。
『MR.A−Z』と名付けられたそのスタンドは、
対峙する『相手』を『温度』の籠もらない『視線』で見据える。
「ふひひひひひひひひふふふひひひひひひひひひ」
『悲鳴』とも『嬌声』ともつかぬ声。
『風』の音と交じり合いながら、その『狂気』を嬉々と奏でているのは
『蜃気楼』を身に纏ったようなおぼろげな『スタンド』。
名を『ファントム・キラー』と言い、風に吹かれる『旗』のような不規則で不可解な動きを見せる。
『二体』の距離はすでに3m。
互いに一歩踏み出せば、そこはもう『一触即発』の世界。
「何ノ『恨ミ』モ アリマセンガ、
只今ヨリ『貴方』ニ 『敗北』ヲ
オ届ケシテサシアゲル事ヲ 『報告』サセテ頂キマス」
初めに動いたのは『MR.A−Z』だ。
一気に距離を詰め、『ファントム・キラー』に向かって攻撃を仕掛ける。
パワーやスピードは並み程度だろうが、
その冷静沈着な佇まいから繰り出される『攻撃』は、
着実に『ファントム・キラー』の一点を狙う。
狙いは……『足』だ。
『MR.A−Z』の『連続攻撃』が執拗に
『ファントム・キラー』の足を狙っていく。
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