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【ファンタジー】サンバーレイン 【ヘヴィーノベル】

1ディセクション杉野 ◆uBOYzVp0sc:2009/02/15(日) 22:55:35
連載開始

2春日部 ◆L0XV/MHIIE:2009/02/16(月) 05:10:30
これは楽しみ

3ディセクション杉野 ◆uBOYzVp0sc:2009/02/18(水) 00:42:10
「おら、さっさと歩け!」
「いやぁぁぁ!!」
両手をロープで結ばれた女性が、頑強な男二人に連れられ、森を歩く。
「助けてぇぇぇ!!」
「ちったぁ静かにしやがれ!!」
そう言って一人の男が女性の頬を引っぱたいた。
「ケッ・・」
そうして男が再び歩き始めたとき、男の頭部が体から離れ、地面に転がり落ちた。


サンバーレイン 


             第一章
          
                   静かなる森の中で

4ディセクション杉野 ◆uBOYzVp0sc:2009/02/18(水) 01:06:59
闇夜で分からないが、何者かが巨大な剣で男の首を斬り落としていたのだった。
「き、きゃあああああああああああ!!!!」
同時に男の所有していた松明が転がり、頭部だけになった男を照らし出す。目は虚空を見ていた。
「な、お・・」そう言いかけてもう一人の男の胴体が離れ離れになった。
「ひ、ひぐっ・・ひぐっ・・・・・」上半身だけになった男はそう数秒蠢いて動かなくなった。
「い、いや・・・」
女性は小便を漏らしながらその場にへたり込んで怯えている。
男の姿が月夜と地面に落ちた松明によって照らし出される。
漆黒の布を身に纏い、目は鋭く光っていた。だらしなくボサボサになった頭髪は、肩のあたりまで伸びていた。

5ディセクション杉野 ◆uBOYzVp0sc:2009/02/20(金) 00:34:50
「おちおち寝てることもできねーぜ」
男は殺気に満ちていたさきほどとは打って変って、高いトーンでそういった。
「あ・・・あなたは・・何?」
「何?オレ?オレは・・・・・盗賊狩り・・・みたいなもんかな」
男は転がっている死体の金銭を漁りながらそう言った。
「・・盗賊・・狩り?」
「そ・・・こうやって盗賊を襲って金を得てるのさ・・群れるのが苦手なもんでね・・なんだよ、これっぽちしかねーのかよ」
「彼らは・・・盗賊じゃないわ」
「え?」
「彼らは・・・邪教徒よ・・・」女は震えながらそう言った。
「邪教徒?」
「知らないの・・?因果神理教とかいうカルト団体がこの山奥にあるらしいの・・私はそこに連れて行かれるところだったの・・」
「へ〜・・でもなんであんたが?」
「知らないわ・・私はただ祖母の家から帰る途中いきなり襲われたの」
「ふ〜ん・・そんな奴らがいるなんて・・ほっとこねーな・・それにお宝の匂いがするぜ」
「まさか・・・行くっていうの?ひとりで?」
「おう」

6ディセクション杉野 ◆uBOYzVp0sc:2009/02/20(金) 00:40:53
「自殺行為よ!3日前、友達のお兄さんがそこに行ったんだけど・・戻ってきてないわ」
「だからなんだ?オレが好きでやることだ、ほっとけ」
そう言って男は女を背にして歩きだした。
「あ、くれぐれも気をつけて帰れよ。俺はもう何もしてやれないんでね」
「・・・・名前は?」
「あ?」
「名前はなんていうの・・?」
「オレか?オレは・・・・ガルム・・・・・じゃーな」
ガルムと名乗るその男は深い森の中に消えていった。

7ディセクション杉野 ◆uBOYzVp0sc:2009/02/20(金) 01:07:33
―因果神理教。モコイ村に隣接する広大な森の中に拠点を置いている宗教団体である。
とは言っても、その実態は謎に包まれている。

「くーーホントにあんのかよー。くたびれちまったぜ」
ガルムはそう言って傍にあった岩に腰掛け一息つく。
「飯もそろそろやべぇし・・ちょい無謀すぎたか?」
ふと眼を山道から外すと一人の人間が倒れていることに気がついた。
「ん・・?なんだありゃ」ガルムは倒れている人間に近づく。年のころ20代前半と見られる男性であるが、所々怪我をしており、衣服に血が滲んでいる。
「おーい、生きてるかーおーい」と、男を揺さぶると「う・・・」と男は呻き声をあげた。
「何やってんだこんなところで」
「お・・俺は・・・逃げてきたんだ・・・・・・因果神理教から・・」
「!?」

「3日前・・・俺は・・奴らは犯罪を犯していると知って、一人乗りこんだんだ・・・すると急に奴らに羽交い絞めにされて・・殺されそうになったが・・
 隙を見て逃げ出した・・・奴らは追いかけてきた・・・俺は必死に逃げたんだ・・・すると、この森だ・・・迷っちまって・・・気を失っていたんだ・・」
男はガルムの差し出した水を飲みながらそう話した。
「なるほど・・奴らやっぱりとんでもねぇ連中なんだな」
「とんでもねぇなんてもんじゃねぇ・・!殺戮集団だ・・・奴らは黒魔術を研究していて・・それで人間の死体が必要らしい・・だから村で人を誘拐しては殺している・・・
 だけど決定的な証拠がねぇ・・おそらく役人連中と癒着しているんだ・・・」
「で、その因果ってのは一体どこにあんだ?ちょーど行くところだったんだけどよ」
「や、やめておけ!俺を見てわかんねぇのか!?殺されるだけだぞ?」
「やめろって言われると行きたくなっちまうんでね。いいから教えろ」
「どうしても行くんだな?」
「おう」
「それなら俺が案内してやる」

8ディセクション杉野 ◆uBOYzVp0sc:2009/02/20(金) 15:31:42
歩くこと2時間強・・・時刻は早朝に差し掛かっている時だった。
「ここだ」男が口を開くとガルムの目の前に突如巨大な門が現れた。
それは因果神理教のそれだった。森の中に強引に建てたような風体である。
門の両サイドは石壁でできており、一見すると普通の教会のようにも見える。
そして、どこからか悪臭を放っていた。

「じゃ、じゃぁな。ここまでだ・・・・・・・死ぬなよな」
そう言って一目散に男は森の中へ消えていった。
「へっ・・・・・んじゃ、ちょっくらお邪魔しますか・・・」
そう言ってガルムは門を勢いよく蹴り飛ばした。

9春日部 ◆L0XV/MHIIE:2009/02/24(火) 19:27:14
サスペンスホラーですな

10オウガイ:2010/02/01(月) 23:41:32
あが

11ディセクション杉野 ◆taZqHR8ods:2010/02/01(月) 23:52:16
蝋燭の明かりだけが頼りの廊下を警戒しながら進むガルム。
「ひでぇ異臭だ・・・」
廊下の突き当たりにさらに扉があった。側によると何やら内部で人間とは思えないような
低く不気味な声が木霊している。取っ手に手をやると鍵がかかっていた。
ガルムはおもむろに身の丈ほどある大剣を身構える。
「むんっ!!!」
轟音とともに扉がガルムの振り下ろした剣により粉砕される。
「邪魔するぜ」

12セーフガード:2011/03/07(月) 01:02:31
3Dカメラで撮ったおっぱいエロすぎw
すれ違いおっぱい@ともも
http://oppai.upper.jp


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