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灼眼のシャナ&A/B 創作小説用スレッド
328
:
名前がな(略
:2006/09/25(月) 23:34:42
>234さん
むしろこっちが割り込んでるような気がして恐縮です。
とりあえず問題なさそうなので321の続き投下ー
坂井家にて吸血鬼の話題が出る数時間前、"弔詞の詠み手"の居座る佐藤家でも同じ話題が上っていた。
「吸血鬼ぃ?」
「そりゃまたタイムリーな噂だなぁ、オイ。」
マルコシアスの言葉に訝しげな顔をする子分達だが、尊敬する親分に促され話を進める。
「俺らもただの噂だ、とは思うんですけど。」
「"紅世の徒"なんて連中がいるんだから吸血鬼くらい居てもおかしくはないかな、と思って。」
そんな子分達に多少呆れながら、マージョリーは過去に遭遇した吸血鬼の事を思い浮かべ―――、
ドッと脱力して投げやりに言う。
「あんた達がどんな吸血鬼像を考えてるかは知らないけどね、連中はわざわざ気にかける程の存在じゃないわよ。」
「そーそー、ぶっ殺す気にもならねーよーな雑魚ばっかだ。」
あっさりと、吸血鬼が実在する事を知らされ、驚愕する二人。
「そうなんですか?」
「連中、フレイムへイズの間じゃ"変異種"なんて呼ばれてるけどね、
"徒"どもと違って気配も存在も人間と大差ないから接触例も少なくて情報も噂程度しか流れないのよ。」
「んーっでその噂じゃ極一部の古参は"王"に匹敵するってー話だから期待してたんだがよぉ、
実物はただ長生きしてるってだけのボケたお嬢ちゃんだったってオチだ。」
こうして少年達は、また一つ知らなくてもいい真実を知り、
ありがちな幻想を砕かれ、少しだけ大人になったという。
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