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2001年度千葉県立青葉中学校3年1組プログラム
25
:
いち
:2016/09/24(土) 15:20:40 ID:uOY78IIU
9.悔い
滝川良樹(男子11番)はさまよっていた。
もしあの時三条に逆上した殺された沢村勇(男子9番)と止めていれば。勇はもしかしたら死ななかっただろう。
「くそっ!」
良樹が地面を強く踏んずけた時、どこからかガサゴソと物音が聞こえた。
「だ、誰なんだ!?」
良樹がそう聞くと
「よ、良樹か!?」
という聞きなれた声が返ってきた。
「その声・・・正和だな!俺はやる気じゃない、出てきてくれ!」
良樹がそう言うと、谷村正和(男子12番)は良樹の前に現れた。
「正和、俺はこのゲームには乗らないがお前も乗らないよな?」
「ああ。こんなクソゲーに乗ってられるかよっていう話だ。」
その言葉を聞いてほっとした。
「そういえば良樹、お前は自分の武器見たか?」
彼ははっとした自分のデイバッグの中身を見た。
すると中から鋭いものがあったのでそれを取り出した。
「包丁か・・・ここでも俺の性質が出たのか。」
良樹は苦笑いしながら言った。彼はテニスがうまいこと以外は基本平均レベルなのだ。
「でも俺のよりはマシだよ。俺なんかエレキギターだぜ?」
そう言って正和は彼の武器であるエレキギターを取った。
「で、これからどうする?」
「とりあえず2人で行動しよう。裏切りとかなしな。」
「わかった。」
そう言って、2人は西の方角へ進んだ。
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