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サイトを荒らされ改編されてオリバト消滅

90柚子:2014/11/19(水) 11:42:18 ID:???
「えーと男子言いまーす。2番、宇野淳也くん、それと12番、辻村守くん。次に女子はーと、9番、榊原綾子。以上三人でーす。全員が出発してから大した時間経ってないのにいいペースで死んでるから先生嬉しいぞ。これからからも頑張るように。目標は高く持ってなー」
すぅ、と河藤は息を吸い込み、続いて先ほどと同じ様に淡々と禁止エリアについて告げた。
「今から一時間後。午後7時な。4のA。4のAが駄目になるからキチンと出るように」
言われて、新村は目を見開いた。地図の見方が間違っていない限り、そこは今現在自分達の居るエリアだったからだ。
何の変哲も無い平野(見渡す感じでは家屋も見つからなかった)なので、おそらく大した人数はいないと思うけども。いや、多分自分たちしか居ないだろう。
つまるところ、一時間以内にここを移動しておかないとドカン、ということか。オークレイジー、信じられないぜ。
そんなことにはお構いなく、河藤は放送を続けた。
「で、三時間後。9時に7のH。7のHだぞ」
新村は地図上の7のHに赤いペン(これもデイバッグに入っていた)で、走り書きで「21:00」とチェックを入れておいた。
会場の東側にある住宅地の端のほうだった。そこにも恐らく誰か居るのだろうか。 「そのあと5時間後。えーと11時な。11時に3のD」

「まず始めに男子です。21番、渡辺陽彦」
河藤のその言葉を聞いて、新村は絶句した。なんで渡辺が死んでいるんだ?病院で鉢合わせして、振り切ったはずじゃないか。
確かに渡辺は我を失っていたかもしれない。新村の説得に応じなかったかもしれない。
アルコールに点火したけれども、俺達はアイツを殺そうとはしていなかったじゃないか?それとも、あの火炎瓶のせいで焼け死ぬなんて事態になってしまったのだろうか?
不意に、新村の背筋に冷たいものが走った。まるで死神でも憑いたかのように。
―――あぁ、残念ですねあなた。もしかして、人、殺したかもしれない?まずいですね、そりゃ。因果応報って言葉、知ってます?
もちろん、新村の心情なんて知る由もない河藤は、相変わらず能天気な口調で放送を続けた。
「じゃ、次に女子の方を言います。2番、飯塚薫さん。5番、木下玲さん、12番、仲澤綾子さん。それから、以上です。ちょっとだけペースが遅いので、皆さんもうちょっと頑張って殺し合いをしてくださーい。ペースを上げてくださーい」
「それじゃあ言いまーす。まず始めに、午前7時に、Iの3」
会場の北東、農協の施設のすぐ東に位置する森林の辺りだった。新村は、河藤の放送を聞きながらすぐに、支給された地図のその部分に「AM9」と大きく書きなぐっておいた。
「続きまして、9時。Cの2」
今度は北西の住宅地の一角だった。これによって、クラスメートが隠れる場所が徐々に少なくなっていく事になる。
「最後でーす、えーと、11時。Fの5」

「1番、井之上稔くーん。4番、久保孝光君。それと、11番、田原利光くーん、えーとそれから―――」
淡々と読み上げられていたその人数の多さに新村は驚いた。
もしかすると、もしかして―――
川藤は言葉を紡いだ。
「それから、13番、土屋健一君」
「あと、17番、松永良幸くーん。男子は以上でーす」
頭が真っ白になった。嘘だ。だって、土屋が死ぬはず無いじゃないか?
俺たちの仲間じゃないか?まだあいつの知らない事が沢山あるのに。やる事が沢山あったのに―――
「それじゃ、次に女子の法呼びまーす。4番、乙部美由紀さーん。17番、蒔田千鶴さーん。それから、20番、山口萌美さんでぇーす。先生嬉しいでーす。ペース上がってまーす。これからもこの調子で頑張ってくださーい」
「それじゃー禁止エリアの発表しまーす。まず午後1時にぃ、F−9」
言われて、澤村は地図のその位置にチェックを入れた。その場所はこの会場に唯一ある駅の真南だった。線路が配置してあるが、損なような場所に向かうような人間はまずいないだろう。
「次でーす。午後3時。E−2」
今度は会場の北側にある、会場を縦断している川の分流地点だった。これも先程と同じく、用があって向かうような人間は居ないように思われる場所だった。
「最後言いまーす。午後5時。I−5」


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