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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

75 ◆L0v/w0wWP.:2009/02/21(土) 23:02:53 ID:???
新井田和志(男子16番)は両刃のナイフを握り、目を血走らせ、周囲を見渡しながら
南東の集落への道を歩んでいた。同行者である中川有香(女子16番)が、食料が豊富に
あるであろう、南の集落への移動を強く要望したからである。

「こんな今時犬も食わないようなコッペパンじゃ足りないわよ、うん。育ち盛りなんだからさぁ。
 それに、腹が減っては戦は出来ないっていうしさ」

―まったく…こんな時まで食いモンの話しかよ、この豚は…。

和志は同行者の有香の事をまったく快く思っていなかった。
彼女が和志の好みではなかった事もあるが、彼女の恐ろしく
緊張感の無い言動に、和志は苛々を募らせていた。

「あのな、中川。お前もさっきの見ただろ!七原の奴が殺し合いに乗ったをよ!」
「いや、あれ絶対何かの間違いよ。七原くん、あんなことする子じゃないしさ」

ここまで来てもこの能天気な発言と表情。和志は額に青筋を立てて、がなり立てた。

「なにいってんだよ!見ただろう!?あいつが、稲田を刺してナイフ持ってたのをよ!」
「う〜ん、あ、そうだ、ほら、あれは稲田さんが七原くんに襲い掛かったんじゃない?
 ほら、あの娘さ、普段からちょっとおかしかったじゃない。それに柱とかに矢が刺さってたけど
 七原くん、弓とか持ってなかったしさ」
「じゃあ、七原以外にも人殺しがいるって事だろ!んな事もわかんねぇのかよ!」
「…だけどさ…」
「さっきからうぜぇんだよ!この鈍感女!脳味噌、死んでんじゃねぇのか?」
「なっ…そりゃ、アタシだって怖いわよ!でもうじうじ言ってたってどうにもなんないじゃないのぉ」
「それが鈍感って言うんだよ!ちったぁ黙ってろ!」


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