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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

56 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/29(月) 19:21:20 ID:???
それっきり、雪子は桐山にかける言葉を失った。
それからは、桐山和雄が今、沼井充に語ったとおりだった。
二人は無言のまま、岩礁の上で後続のメンバーを待った。
黒長博たちはなぜかこの場に現れず、先に笹川竜平が顔を出した。
清水比呂乃が桐山と合流することに大反対したため、喧嘩別れして
急いできたのだと、気楽そうに話していた。結果的に、正しかったのは
比呂乃の判断だろう。雪子は逃げるよう、竜平に伝えようとしたが
桐山の発散する雰囲気に気圧されて言葉が出なかった。

そうしているうちに、桐山は竜平にゲームに乗る旨を伝え、
笹川は先程の沼井充と同じように、一度硬直し―――
―棒のようなもので桐山に殴りかかった(今、それは桐山の腰に挿してある)。
が、桐山のナイフが彼の喉笛を一閃し、先程の友美子と同じく竜平の首から
鮮血が吹き出して、仰向けに倒れ、ひゅ〜、ひゅ〜と不気味な隙間風のような音をさせ、
ぴくぴくと何度か手足を震わせたかと思うとそれっきり動かなくなった。
本当に、桐山は自分の仲間をあっさりと殺して見せたのだ!
改めて、桐山がやる気である、そう思い知らされ、雪子は戦慄したが、
どうする事もできなかった。


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