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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

47 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/29(月) 14:10:41 ID:???
「はやく!」

桐山が起き上がる前に充は岩礁から飛び降り、聡美へかけより、そのまま無我夢中で走った。
砂浜に足を取られ、思うように走れず、靴の中に砂の入り込むいやな感触が体を伝うが、構っては
いられない。とにかく、今はここから離れなければ――――

――その時、充の背中に刺す様な悪寒が走った。走りながら恐る恐る振り返って目を剥いた。
起き上がり、岩礁から降りた桐山が、いつもの貼り付けたような無表情でこちらへ走り拠って来るのだ!
勿論、手にはナイフの刃が月の光に反射してギラギラと輝いて見えた。つい先程まで、
あれほど頼もしく見えた桐山の顔は、今は底冷えするほどに恐ろしい。
さらに桐山はそのクラス、いや学校でも随一の脚力でこちらへ迫ってくる!
一方、充は腕っ節なら桐山には劣るが学校では随一と自負していたが、
運動は特に得意というわけではない。むしろ、この年齢で、タバコの毒が体にまわっているせいか体力もそれほど高くはないのだ。
聡美が、さらに一発、桐山に打ち込むが、走りながらのためか、虚しく空を切るだけ。
桐山も一瞬動きを止めるものの、追跡を止める気配は無い。

「沼井くん!貴方も撃ってよ!」

ここで充は初めて自身も拳銃を持っていること思い出すが、まだ躊躇の色が浮かんでいた。
撃つのか!?仕えるべき俺が王たる桐山を撃ってもいいのか!?

「どうしたの!さあはやく…アッ!」

小型の半自動拳銃とはいえ、やはり女の細腕、無理な体勢で何度も銃を連射した
疲れからか、聡美は銃を取り落としてしまう。桐山はここぞとばかりに距離を詰めようと加速をつける!


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