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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

4 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/13(土) 01:42:10 ID:???

そこでまでだった。

彼女の言葉はアラームが止むと同時に教室中に響いたドンッという低く大きな音にかき消された。
同時に彼女の首の周りで火花の煙が上がったかと思うと、赤い液体のシャワーを噴出しながら後ろに座っていた
黒長博(男子9番)の机にゴンと頭をぶつけた。ぐったりと机に寄りかかるように倒れた身体から
雪子の手をしっかりと握ったままの腕だけが上に伸ばされていて、まるでバレエのポーズでも決めているかの
ようだったが―それもすぐ、ずるずると雪子の手をすべり落ちて、床のすぐ2、3センチ上にぶらんと垂れ下がった。
彼女の頭と胴はまだ繋がってはいたが―首は後頭部の皮一枚を残して綺麗に焼失し、黒ずんだ火傷と鮮やかな赤い
肉の切断面のコントラストを晒し、おそらく友美子の首を構成していた物が血や細かい金属片と一緒にそこいらに飛び散っていた。
当の友美子は先ほどと同じ表情のまま、二度と光りの宿らない瞳を天井に向けていた。
「…ひ、ひぃやああああああっ!!!」
黒長博が声を裏返らせ不良グループの一員とは思えないような悲鳴を上げて、すぐに激しく嘔吐を始めた。
そりゃそうだろう。いくら不良とは言え、目の前で人間の首が吹き飛ばされる様を見たことのある人間なんているだろうか?
それと同時に慶時のそれよりさらに濃い、咽るような血と、肉脂の焼ける強烈な匂いが教室中に広がった。
方々から思い出したように悲鳴が上がり始めたが、顔に友美子の身体から噴出したシャワーを浴びた雪子だけが
一人だけ固まったように立ち尽くしていた。無理も無い。秋也の場合と同じ、いやそれ異常に酷い親友の死に様を
目の前でまじまじと見せつけられしまったのだから。


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