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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

37 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/21(日) 00:09:59 ID:???
堅い絆で結ばれたはずの仲間・笹川竜平の死体を前に充は凍り付いていた。
そりゃあ…笹川竜平という男はおっちょこちょいで、気取り屋で、単細胞で
乱暴などういようもない奴で、彼が赤松義生などに暴力を振るおうとするの
を押しとどめたりと、手を焼かされた。だが、なんだかんだできっちりと
筋は通す奴だったし、出稼ぎとパートで殆ど家にいない両親の代わりに、
小学5年生の弟の面倒を見てやったりと、いい所もあって、なんとなく憎
めない男だった。なにより、自分が桐山と付き合い始める前からの腐れ縁
というか悪友なのだ。その竜平が今目の前で物言わぬ屍となっている!
なんだ、なんなだこれは一体―
「ここが南の端だ。」
桐山が相変わらず低くは無いが、あまり抑揚の無い落ち着き払った声で告げた。
「ボ、ボス…これは一体…」
桐山は一瞬、きょとんとした表情で充を見ると、すぐその目線の先に顔を向けた。
「ああ、これかい?」
桐山はその上等な革靴の爪先で竜平の死体をちょんと蹴った。
「俺を殺そうとしたんだよ。竜平は。」
充は耳を疑った。桐山の言った言葉がすぐには理解できず。様々な事が
頭の中をぐるぐると巡り―寸刻して、ふぅーっと息を吐き心を落ち着かせた。


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