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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

23 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/14(日) 21:52:49 ID:???
「これは…。」
中川典子とともに、分校を出発し、外へ出た七原秋也の目に最初に飛び込んできたものは、
背中にナイフを突き立てられた、稲田瑞穂の死体だった。あまりの事に二人はその場に
しばし呆然と立ち尽くしてしまった。


「秋也くん…これって…。」
不安げな表情で典子が秋也の顔を見上げ、口を開いた。
「嘘だろ…もうゲームに乗った奴がいるのかよ!」
信じがたい事だが、目の前に転がる瑞穂の死体という現実から導き出される結論はそういう事だった。
赤松義生の姿は見えないが、分校での日下友美子の有様を思い出せば、彼も既にこの世の人では無いのだろう。

「でも…秋也くん。ちょっとおかしくない。」
「え、なにがだい?典子サン?」
「稲田さんたちは…いの一番で分校を出発したじゃない?なんでその彼女がここで死んでるの?」

言われて見れば確かにそうだった。赤松義生と稲田瑞穂は確かにいの一番に分校を出発したのだ。
その彼女がこの分校で死んでいるということは、瑞穂は出発してから一度(赤松義生を伴っての
事かどうかはわからないが)、この分校に戻ってきたということになる。何をしに?

「まさか…。」

ひょっとすると、ゲームに乗ったのはこの瑞穂の方なのではないか?
稲田瑞穂は分校から出発した後、武器を確認し後続の出発者をしとめる為に
分校に舞い戻った…、が逆に男女2番以降の誰かに返り討ちにされた―
勿論、今から自分がそうしようとしているように、誰か仲間を集めようとして分校まで舞い戻り
果たせず誰かに殺されたという可能性もあるが、後続で出発した者がそこまで手際よく
事を済ませるとは思わない。政府のサクラ?いや、あの糞どもは自分たちを殺し合わせたくて
たまらないという風だったし、サクラだとしてもわざわざ面倒なナイフなんて使うか?
やはり…ゲームに乗ったのは瑞穂と考えるのが一番辻褄が合う。


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