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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

2 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/13(土) 01:37:15 ID:???
―慶時!
秋也は席を立って駆け寄ろうとしたが、それより少し早くすぐ後ろの席の
中川典子の椅子ががたりと動いた。「ノブさん!」と悲鳴をあげて、慶時の
そばにかがみ込もうとしたが…二人ともそこまでだった。
防衛軍の兵士の一人''へらへら''がツカツカと倒れた慶時に歩み寄るとその手に
持った銃を斜め下へむけて引き金を引いた。ぱんっ!と乾いた音が鳴り響くと
慶時の頭がぴくっと一回はね、それきり、二度と再び動く事は無かった。
「あ……」典子が慶時の、その変形した顔を見下ろして声を漏らした。

くそっ!こいつらなんて事しやがるんだ!秋也は慶時を殺した''へらへら''にまさに
食ってかかろうとした―が、その思考は後ろから突然けたたましく鳴り出した…そう、例えるなら
デジタル式目覚まし時計のアラーム音か、はたまた駅の自動改札に失敗してゲートを
閉められたときのような、甲高い電子音によって遮られた。

「…えっ、えっ!?」
後ろを見やるとそれは、窓側から三列目、後ろから二番目の席、日下友美子(女子7番)の
首輪から発せられているものだとわかった。彫りが深いながら、それなりに整った友美子の顔が酷く狼狽してていた。


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