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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

18 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/14(日) 19:49:38 ID:???
「はっ、はいいっ!!!」

義生はほぼ反射的に隠れている茂みから矢を放った。義生の放った矢はベールゼブブを掠め
分校の正面玄関の廂(ひさし)の柱に突き立った。

「キャッ!なっ、なんなのよぅ!」

外れはしたが、ベールゼブブはその矢に大きく怯んだ!未だ!

「覚悟なさい!悪魔・ベールゼブブ!」

ミズホは茂みから飛び掛りベールゼブブに飛び掛った!
だが敵もさるもの、ベールゼブブは無理な体勢から
その巨体からは想像もつかないような瞬発力でミズホの振り下ろしたナイフを避け
結果、ミズホの攻撃はベールゼブブの学ランの袖に切れ込みを入れるだけで終った。
ミズホは横目に、自体が飲み込めずに困惑した表情を取る地味な平民・天堂真弓(女子14番)の姿を確認した。
残念だが、彼女には聖戦を勝ち抜くための犠牲となってもらわねばならない。心の中で陳謝すると
すぐさま、ミズホはナイフをベールゼブブの体のある左側に横薙ぎに振るったが
これも交わされた。

「あ、アンタッ!?瑞穂ちゃんね!?一体、なんのつもりよもう!」
「悪魔と話す事などありません!」

ベールゼブブの言葉に耳を貸さず、ミズホは体制を立て直すと聖なる剣を正面に構えて
ベールゼブブに突進した。

「もう、仕方ないわねぇ…。」

とベールゼブブはミズホの一撃を交わしざま、後ろに回りこみその肩を掴んだ。
しまった!と思った瞬間、ミズホの身体は凄い力で逆の方向に引き込まれ
左腕を脇に抱え込まれて手首を掴まれ、聖剣を持った右腕をひしぎ上げられた。

「こっちは毎日、酔っ払ってドスを振り回すようなお客様を相手にしてるんだから、なめてもらっちゃ困るのよね。」

ミズホは聖剣を奪われまいと必死に右腕を伸ばし、彰の左手首をしきりに掻き毟ったがそれも無駄だった。
まさか、光の戦士たる私がこんな所で!?アフラ・マズダ様!もう一度御加護を!
ミズホの凄まじい執念がそうさせたのか、それともアフラ・マズダ加護か、必死に拘束から
逃れようとするミズホにたじろいだベールゼブブが二歩、三歩と体勢がずれた。
ふとミズホが横目に見ると忠良な従者・ヨシオが光の弓に矢を再装填し終えた所だった。
今、ヨシオからみて調度ベールゼブブは斜めに背を向ける格好になっていた。
今なら、ベールゼブブに会心の一撃を与える事ができる!

「なにをしているのですヨシオ!!!はやく!はやくこの悪魔を撃つのです!!!」
「はっはいいい!!!」

ヨシオは慌てて第二矢を放った。


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