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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

15 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/13(土) 21:04:09 ID:???
そういうわけで、2人は分校のすぐ前まで戻ってきた。見ると、何人かの人影が見えたが
自分たちの近づく物音を察したのかすぐに立ち去ってしまった。
暗がりでよく見えなかったが背格好からすると一人は杉村弘樹(男子11番)―あの背が高くて、地味な平民。
正義感溢れる善良な平民秋也や美しく高潔な平民・貴子と仲がよかったが、あの淫魔アスモデウス(三村信史だ)
などとも仲が良い風だったのは気に食わなかった。―だったのではなかろうか…。
とすると、既に悪魔ルシフェルを初めとして多数の悪魔は分校を出てしまっているという事になる。
もう少し早く戻るべきだった。ミズホは、アフラ・マズダに自らの不明を詫びた。

―過ぎた事を悔やんでも仕方がありません、ミズホ。今は残る悪魔を出来るだけ多く退治する事が先決です。

「はい、はい、アフラ・マズダ様。」ミズホとアフラ・マズダの会話は口から言葉となって漏れ
それを見ている赤松―ディアス・ヴォルカヌス・ヨシオは不安といぶかしむ様な様が混じった
表情でそれを見ていた。
「いいですか。ディアス・ヴォルカヌス・ヨシオ。光の戦士の従者として、アナタには聖戦に参加する光栄が与えられたのです。
 誇りに思いなさい。しばらくしたら、ここから悪魔たちが続々と現れるでしょう。私が言いといったらその聖なる弓で悪魔を
 撃つのです!ただし、善良でか弱き平民は手に掛けてはなりません!わかりましたね…。」

「え…?あ?…う、うん…」
「返事は『はい!!!』と言いなさい!」
「はっ!?はい!!」

ヨシオはまだ自体が飲み込めていないようだったが、ミズホにすごまれると姿勢を正して勢い良く答えた。
悪魔は有無を言わさず斃し、善良な平民には声をかけて聖戦に誘う。それがミズホの導き出した方針だった。
まて?確か、分校であの憎憎しい小男の悪魔(当然、坂持だ)はタッグ戦だと言っていた。悪魔を殺せばそれと対を爲す
善良な平民まで命を落とすのではないだろうか?

―ええと、それはですねミズホ…そう!大事の前の小事という奴です。悪魔に呪いをかけられた彼らには気の毒ですが
これは天命なのです。尊い犠牲者となる彼らの魂は死後、しかと光の国へと生まれ変わるでしょう。

お導き下さって、ありがとうございます。アフラ・マズダ様。もう私は迷いません!
果たして、次に現れるのは悪魔か平民か…?アフラ・マズダから授けられた聖なる剣を構え、
ミズホは分校前の茂みで息を潜めて待った。

【残り 40人】


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