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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

144 ◆L0v/w0wWP.:2010/07/29(木) 22:59:37 ID:???
やめろ!」

佳織の行動は思わぬ方向からの叫びで、遮られた。
別の生徒――川田章吾が姿を現し、恭一に向けてなにやら大きな銃を構えていた。
すると恭一は川田に向けて発砲し、そして逆に突っ込んできた川田に吹き飛ばされ、
地面に倒れこんだ。川田章吾は倒れた彼の腕から銃を奪い取った。

一部始終を見ていた佳織だったが、彼女は――再び理性を手放した。
川田が恭一から銃を奪い取った瞬間――彼女の脳裏に今後の彼の行動が
再生された。即ち――



そのまま恭一に止めを刺す。



川田が銃を使わず、立ち上がった黒長博や榊祐子を攻撃しなかった事を、
きちんと把握できていれば、川田にそのつもりもない事は佳織にも理解できただろう。
だが、前夜から疲弊していた彼女の精神が川田と恭一のやりとりのみを見て、
想定しうる最悪の結末を、真っ先に佳織に思考せしめたのである。

(やらなきゃ…やられる…。やらなきゃ…やられる。やらなきゃ・・・やられる)

佳織の心臓ははち切れんばかりに激しく脈動し、その目からはボロボロと涙がこぼれた…。

(ジュンヤ…やられないためには…死なないためには…)

血が滲むほど唇をかみ締めながら、今までロケットを握っていた左手が、
右手とともに、正中線上に掲げられた。

「容赦なく…・・・・・・ 撃 つ ッ ! ! ! 」 


【残り 34人】


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