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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

14 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/13(土) 21:01:39 ID:???
彼女、稲田瑞穂は元々占いマニアのごく普通の少女だったが、町の占屋で光の戦士である聖なる部族ディキアン族の
生まれ変わりであるという啓示を真に受け、現在のような光の神に仕える戦士と自ら称するようになった。
彼女が先ほどからしきりに口にしている悪魔とは学校の不良生徒、そう例えば桐山和雄(男子6番)や相馬光子(女子11番)や
その仲間たちの事で、普段から彼らに対して憎悪の炎を燃やしていた。修学旅行のバスから拉致され、分校で
国信慶時や日下友美子が殺された後、彼女はこのプログラムは神が自分に与えた試練であり、悪魔たちを誅滅する
絶好の機会なのだと考えた。ミズホは分校を出てから、聖戦を行える喜びと高揚感に打ち震えていた。

かと言って、ミズホには別段何かしら作戦があるわけではなかった。ただ、悪魔に遭遇次第
手当たり次第に正義の鉄槌を加えていこうと考えていたのだが…愚鈍な平民としか思っていなかった
赤松義生から、思いがけなく悪魔退治の有効な策を教えられたのだ。
分校を出た直後、義生はミズホには目もくれず、一目散に走り出した。幸い義生は足が遅く
意外と女子の中では運動能力が高い瑞穂は容易にその後を追うことが出来た。
半ば呆れながら付いていくと、義生は適当な茂みでごそごそとデイパックを開き、武器を取り出した。
(それより前にミズホは分校の前で自身の武器、「両刃ナイフ」を取り出していた)。
中から出てきたのは、弓を板の上に水平に渡したような武器「クロスボウ」だった。
義生は説明書を片手に矢の装填にしばし悪戦苦闘した後、クロスボウを抱えて
どういうわけか今来た道を逆戻りし始めたのでした。ミズホは思わず声をかけた。

「どうしたのです?!分校はすぐに立ち入り禁止になるのですよ。」
「み、みんな弱い僕をこ…殺しにくるんだ!や、やられるまえにやらなきゃ駄目なんだ!」

ミズホはハッとした。そうか、分校を出たばかりで武器すら手にとっていない悪魔どもを襲撃すれば
より有利な条件で戦えるではないか!ミズホはすぐさまこう義生に告げた。

「今、アフラ=マズダ様から啓示が下りました。あなたに光の戦士の従者、
 ディアス・ヴォルカヌス・ヨシオの称号を授けると!」


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