したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

13 ◆L0v/w0wWP.:2008/12/13(土) 21:00:54 ID:???
稲田瑞穂(女子1番)…いや、光の戦士プリーシア・ディキアン・ミズホは
支給された両刃ナイフを片手に、分校へ向かう道を引き返していた。

「ぜぇ、ぜぇ…ま、まってよぉ〜稲田さぁん!」
「遅いですよ!ディアス・ヴォルカヌス・ヨシオ!光の戦士の従者たるあなたがそんな事でどうするのです!」

その後ろから息切れを起こしながらやってくる大柄の男は彼女のペア、赤松義生(男子1番)だった。
義生はクラス一の巨漢だったが、気が弱く普段から笹川竜平(男子10番)などにからかい半分で虐められていた。
また、勉強も運動もからっきしで特に体育の成績は女子をひっくるめたクラス全員でダントツの最下位だった。

(なんと愚鈍な…、やはりこの男に従者の称号を与えたのは間違いだったのでしょうか。)

ミズホは心の中で、光の国に住まう絶対神=アフラ・マズダに語りかけた。
2年間同じ出席番号なので、日直や調理実習、理科の実験などでミズホと義生は接する機会が多かった。
ただ、普段の義生の仕事ぶりといえば、黒板を拭かせれば黒板消しを取り落として床を汚し、
調理実習ではじゃがいもの皮ひとつ満足に剥けず、理科の実験では薬品をひっくり返すなどヘマばかりだったので
あまり良い印象は抱いていなかった。

―いいえ、ミズホ。短気を起こしてはなりません。どんなに愚鈍であってもか弱きものには慈愛の心を持って接するのが
光の戦士としての勤めなのです。それにえー、そうです。馬鹿とハサミは使いようとも言うではありませんか。
忘れたのですか、ディアス・ヴォルカヌス・ヨシオが、あの悪魔どもを誅滅するための画期的な作戦を提供してくれた事を。

そうでした。アフラ=マズダ様!私はなんと愚かだったのでしょう、弱い役に立たないと邪険にしてはあの悪魔
―例えば、アマイモン(笹川竜平(男子10番)のことだ)やハルピュイア(こちらは清水比呂乃(女子10番))の事だ。
どもと同じではありませんか!危うく、道を踏み外すところでした。今は一刻も早く、ヨシオの作戦に従って、
より多くの悪魔どもを地獄に叩き込まねば!


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板