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バトル・ロワイアル〜タッグマッチ篇〜

106 ◆L0v/w0wWP.:2009/06/23(火) 21:50:18 ID:???


「冗談じゃない!」
織田敏憲の口を突いて抗議の言葉が発せられる。

「君たち二人が死んだらな、僕だって死んでしまうんだぞ!分校で日下さんが死んだの見ただろう!」
「でも、私たち一組しか生き残れないんだよ?私、和くんが死んでまで生きていたくないよ。
 矢作さんや、他のクラスのみんなも殺すなんてとても出来ないし…」

―何を言っているんだこの女は!発情した雌豚特有の視野の狭さだな。直ぐにも悪態をぶちまけたい
敏憲だったが、それを押さえ込み反論する。

「そんな今すぐ死ぬ事はないだろう!それに、これだけ集まったんだ、なんとかなるかもしれないじゃないか」

もちろん敏憲は優勝以外考えていないため、これは方便であるが、とにかく小川さくらから自殺の選択肢を
あきらめさせるために、心にも無い事を口にした。

「抵抗なんて出来ないよ…、政府相手じゃ…。今までだってどのクラスだって優勝者が決まるか、
 みんな死んじゃって、脱出とかなんて出来た事無いんだから…」
「だ、だけどな…「この事は和くんにも話してなかったよね…。私のお父さん、反政府運動をやっていたの。
 そしたら私とお母さんの目の前で突然家に入ってきた兵隊に殺されたわ。あいつらには逆らえないよ…。
 だから死のう!」

貴様の父親の事等ここでは関係あるまい!だが、この女に死なれると俺も死んでしまう。
敏憲はどうにかして彼女の自殺を食い止めようと手段を模索する。

「山本君!君もなんとか言ったらどうなんだ?恋人が死にたがってるんだぞ」

敏憲は先ほどから唖黙っている和彦に助けを求めた―もっとも本人は助けを求めているなどとは認識していなかったが。

「―俺はここに来る間これからどうするか考えていた。さくらが死にたくないって言うなら
 最悪、さくらを守って最後に死ぬって事も考えた」

(こいつ、普段は聖人君子面しやがってゲームにのるつもりでいたわけか。だが、男が死ぬなと言えば
 この年間発情馬鹿女も自殺なんて考えは捨てるだろう)

しかし敏憲はすぐこれがぬか喜びである事を思い知らされる事になった。


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