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Cocytus

9たいむ:2010/07/06(火) 21:29:01 ID:5zGLoiLk
本当はこんな事をするために生まれてきたはずじゃなかった。
でも、小学校の時、リコーダーから其処に有るまじきものが流れ出した時私の人生はとうに終幕を告げていたのかもしれない。

「海津同志。今回の焼き討ちはこの建物だ。君のその『無尽蔵の化石燃料』で今宵も悪夢を見せてやろうではないか。」

私はその時にはただの機械と化していたと思う
それでも良かった。ただ、存在意義があったから。必要とされていたから。
でも使い捨て。所詮、使い捨て。

この能力以外愛玩としての使い道しかなかった私は。逃走の際はただの足手まといでしかなった。そのまま、私は収監された。

そして今。

見たこともない変な女に触られて。自分を馬鹿にするような目で見られて。
そして無理やりパートナーにされた男はすぐに死んでしまって。
目の前にいる女はキモい、そしてわけわかんねえ能力で。
ふざけなんな!私はここでも捨て駒なのかよ!畜生!せめて一矢むくいt・・・



ライターをもってた右手は吹き飛び、もう、なにも考えたくなくなっていた。
ただ、今はこの右手の苦痛から逃れて、楽になりたい。そのことが頭を駆け巡った。まだ、死にたくないのに

「楽になりたいでしょう?」

不意に聞こえた言葉は自分の考えを読んでいたかのようで。

「でも、楽にはしてあげない。私は、許さない。絶対にだ。」

いやな声。絶望を運ぶ声。振り下ろされた。銃座。後頭部をカチ割られたような感覚が走る。
前へ、倒れる。見えた顔は、冷静な顔が豹変した口角がつりあがった美作の顔だった。あれが、ゲリラのころの顔なのだろうか。

畜生、まだ死にたくな・・・・


−じゃあね、私の友達を吹き飛ばした人は当然の、報いよね。−


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