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仮面ライダー総合@エロパロ避難所

79本当の気持ち8:2010/09/14(火) 21:20:17
「じゃあ、大ヒントです」
そんな海東に、夏海は人差し指をピッと立てる。
「大樹さんの、気持ち。私、まだ、聞いてません。今まで、一度も」
そう、一度も口にしたことはなかった。夏海の心に士がいる限り、言っても意味が無いと思っていたから。

私はもう言いましたよ?最初は信じてもらえませんでしたけど……と、少し寂しげな表情を浮かべる。そんな夏海に戸惑っている海東を見て、可笑しかったのか悪戯っぽく笑った。
目の前で立っている娘は、こんな娘だったろうか……?
と、海東は思った。
こんな夏海は知らない。見たことがない。
それとも、士の前ではこんな娘だったのだろうか?
知らない。
わからない……けど。
海東は少しずつ夏海に歩み寄った。
「なつ……み」

「はい」

「好きだ……」

「はい」

「夏海……好きだ」

「はい」

「好きだ……夏海……好きだ……好きだ……」

ゆっくりと歩み寄り、やっと夏海に触れられる距離にまで近付いた。海東は、震える手でそっと綺麗な髪を撫でる。

「はい」

「好きだ……好きだ……すき…だ……なつみ……」

そして、その細い身体をそっと、そっと抱きしめた。

「はい」

「なつみ………な……つみ………す……き」

そして、夏海の感触を、体温を、確かめるように強く抱きしめた。
暖かい………これは夢じゃない。
胸に熱いものが込み上げてくる。
海東は、夏海を抱きしめたまま何度も何度も好きだと繰り返した。
「はい……私も……好き……」
夏海は、まるで、迷子になって泣いている子供をあやすかの様に、その背中をずっと摩っていた。
「なつみ……なつ……み……なつみ……すきだ……」

やっと、手に入れた。一番欲しかった宝を。

海東の頬は熱い涙で濡れていた。





※※※※※※※※※※※※※※※※※※


きりの良いところで一旦切ります。
ホントに「単に海夏書きたかっただけだろ!」みたいな話になってしまってすみません。
それでは、しばし名無しに戻ります。


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