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仮面ライダー総合@エロパロ避難所

3844z弦ユウ「First taste of Love」:2012/06/23(土) 01:42:35
「ひっ、あ、あぁ!」
瞬間、より狭い部分を通り抜けたような確かな手ごたえを得る。
「ん、っ…く、るし……ッ!」
「だ、大丈夫か!?」
息を詰めて咳込むユウキを覗き込み、慌てて抱きしめた。
「ん…へいき。あたし、今弦ちゃんでいっぱいで…ちょっと、苦しくなっちゃった」
罪深い真実は、何とも言えない殺し文句でもある。
「――。」
弦太朗は貪るようなキスを重ね、ゆっくりと腰を動かしてみた。
「う、ん…んっ」
心の中で何度も詫びるが、走り出してしまった欲望はもう止められない。
呼吸ごと奪い去るような口づけを交わしながら貫き、押しては引いて。

だが、快楽に耐性のない身体に、限界は突然訪れた。
――まずい!
慌てて身を起こしてモノを引き抜くが、中との温度差までもが刺激となり、ユウキの腹の上に欲望を吐き出してしまう。

「――!は…、ッ……!」
ぶるぶると全身を震わせ、終わらぬ吐精が何とも恥ずかしくて情けない。
ユウキは無邪気にそれを掬い上げ、不思議そうに指先で擦り合せた。
「よせって、汚れんぞ」
「ちょっとピンク色?」
それはお前の出血と混ざっているからだと言う気力はなく、弦太朗は枕元にあったティッシュケースを掴んだ。
吐き出したものを全て拭ってやり、背を向けて自分の処理をする。

ユウキの視線が気まずくてたまらないが、このままクールに離れてしまうような下衆な男にはなりたくなかった。
「隣、いいか」
真横に身を沿わせると、胸にぴったりと頬を付けて来るユウキ。
「すごい、心臓がごぅごぅ言ってる」
「おぉ、100メートル全力疾走した気分だぜ」
実際の負担はそれ以上だろう、身も心も。
それだけ必死だった。随分身勝手なこともしたが、結構頑張った。その証拠に、ひどく疲れてはいるが気だるさはなかなか心地好いものだから。

「ね、気持ち良かった?」
「すっげー良かった」
「弦ちゃん謝ってばっかりだったから…あたしだとだめなのかなって、心配だった」
「んな訳ねぇだろ、つか俺謝ってたか?」
ほとんど記憶にない。そのくらいユウキに、ユウキの身体に溺れていたらしい。
ありがとな、と瞼に唇を落とすと、ぎゅっと抱きつかれて愛しさが募った。

「ところでユウキ、親何時に帰って来んだ?こんなカッコしてたらヤバくねぇか」
「あ、そっか」
起き上がり、二人して制服を着込む。何もなかったように。
周到な秘密と嘘の成就に、どちらからともなく弾ける笑い声。

健全さを極めるべく宿題を取り出してから、すっかり氷が溶けて薄まってしまったカルピスを同じストローで分け合って飲んだ。
初恋の味。甘酸っぱくて切ない、忘れ得ぬ思い出の時。
(でも、俺の初恋はずっと終わらねぇけどな)

「なー、ユウキ?」
「ねー、弦ちゃんっ」
意味など分かる筈のない問いにも、疑いなく相槌を打つユウキを膝の上に座らせ、弦太朗はちゅっと音を立てて額にキスをする。
「ん!きゃ、あはは…っ!」
くすぐったがって逃げようとするのを阻み、耳にも頬にも繰り返しながら笑った。


<終>


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