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仮面ライダー総合@エロパロ避難所

3804z弦ユウ「First taste of Love」:2012/06/23(土) 01:41:05
「ちょ、待て待て待てユウキ!」
「待たないっ」
キッと強い瞳で見上げられ、叱られてすらいるような感覚に怯む。
「だって弦ちゃんは優しいもん、素敵だもん!何も分かってないのに、一方的に『正せ』なんて酷いよ」
だから忌わしきこの衣を脱げと、そういうことか。

ユウキがそんなことを口にするとは思わなかったが、改めて聞かさせると悪い気はしなかった。
正直叫び出したいくらい嬉しい、好きな女の子に褒められればきっと誰だってそうに違いない。
「なぁ、ユウキ」
だからこそ、何処まで許されるのかを知りたくなる。それも哀しきオトコのサガ。

「例えばよ、今ここでこれ脱ぐとするだろ?そしたら、その後どうすんだ?」
弦太朗の問いに、ユウキは動きを止める。
「…好きにすれば、いいんじゃないかな」
頬を真っ赤に染め、やがて小さな声でそう言った。

今にもニヤけそうなのを抑え、弦太朗は懸命に唇を結びながら俯いたままのつむじを見つめる。
あぁ、指先が笑えるくらい震えている。必死の思いでユウキの頬に触れ、顔を上げさせた。
「して、い?」
敢えて主語を省いたが、意図は伝わったらしい。
返事の代わりに伏せられた睫毛。頬は赤いのに瞼は蒼白い。
普段元気印の彼女からは考えられない緊張感としおらしさに胸を射抜かれ、弦太朗は自身に喝を入れながら首を傾けて唇同士をくっつけてみた。

びっくりするような柔らかさ。互いに驚いて離し、怖がりながらも再び重ねる。
そのまま固まるが、果たしてこういうものは何分くらいしているのが正しいのか。そもそも呼吸はいつすればいいのか。
分からないことだらけで頭が回り出した瞬間、ユウキの腕が首の後ろに触れたのが分かった。
「――。」
少しずつ角度を変えて啄むうちに、呼吸の合わせ方を理解する。
ユウキ唇のぬくもり、腕に篭った力の強さ。
より深く唇が絡み合う位置を見付けると、血液が苦しさとも違う焦燥を伴って体内を高速回転し始めた。

「っ…弦、ちゃ…」
いつもと違う顔、違う声。
どうしたって抜け出せない罠に囚われた弦太朗は、欲求のままユウキの髪に指を通す。
ずっと触れたかったもの全てを確かめるように手を滑らせ、背中を撫でて肩を包み込んだ。
「悪ィ…俺、ヤバい」
自嘲気味に宣言すると、うん、と頷いてユウキはブレザーを握る。
「…脱いで?」

望みが叶うまで、そう時間はかからなかった。


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