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仮面ライダー総合@エロパロ避難所
379
:
4z弦ユウ「First taste of Love」
:2012/06/23(土) 01:40:31
「もー!納得いかないぃー!」
珍しく平和な放課後。
天高の制服に身を包んだ弦太朗の傍らで、ユウキは何度目かの嘆きを口にした。
「まぁそう怒んなってユウキ。俺だって戸惑ったけどよ、もう慣れたっつーか」
単なるファッションの乱れと決めつけられるのは甚だ不本意だったが、自分以上に憤る他人を見れば宥めてしまうのもまた人情。
「ダメだよ弦ちゃん、そんなこと言っちゃ!だって弦ちゃんは気合いを込めて短ランリーゼントだったんでしょ?不真面目な訳じゃないのに」
「ま、そりゃそーだけど」
参ったな、と鼻の頭を掻く弦太朗の目前で、ユウキは頬を膨らませたまま見上げて来た。
(おっと、…可愛い、ぞ?)
それは幼い頃見覚えのある表情でありながら、弦太朗に新たな想いを呼び起こさせる。
「――決めた!」
叫ぶなり、ユウキは陶然としかけていた弦太朗の手を取って歩き出した。
「お、おいおい何だよ、何処行く気だ?」
つっかえ気味な歩みは止まることなく、やがて行き着く先はユウキの家。昔より小さく見える建物に、不思議としみじみしてしまう。
「こんちはー。って、おばさんは?」
「弦ちゃん、あたしの部屋覚えてるよね?先に行ってて」
ユウキは真っ直ぐキッチンに向かい、すぐに冷蔵庫の扉やガラスの触れ合う音が響き始めた。
誰もいないと言うことだと理解し、弦太朗はうーす、と返事をして何年振りかの城島家の廊下を辿った。
「うはー、こんなだったか?」
おぼろげな記憶で居室を探し当て、一歩踏み込んでぐるりと見回す。
タンスやラグ、カーテンの色には覚えがあるようなないような。
(なーんか、いい匂いしやがるし)
既に「子供」のそれではない、甘く切ないような香りに眩暈を覚え、弦太朗は気恥ずかしさに思わずベッドに座り込んだ。
「久し振りだね、家来るの」
「おっ、カルピスカルピス!初恋の味ってヤツか?」
照れくささが極まり、殊更大きな声を出してユウキの持っていた盆の上からグラスを引ったくる。思った以上に喉が渇いていたのか、一気に中身を飲み干してしまった。
「弦ちゃん」
「ん、」
ベッドをゆるく軋ませ、隣に座るユウキ。
「ホントに、このまま真面目になっちゃうの?」
「んっだそれ、俺すげーいい加減みてぇじゃ、」
「違うよ」
そうじゃないから、とユウキは言葉を重ねて身を接近させて来た。
「あ、あーその…何だ、し、宿題でもすっか?」
昔みたいに、と言いかけた時、彼女の手が不自然なほど折り目正しい弦太朗の制服の裾を掴んだ。
「な、何を」
「脱いで?」
「あぁ!?」
解かれるタイ、シャツのボタンにかかる指先。思わず見惚れ、頭と身体がリンクし切れていないのを感じた。
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