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仮面ライダー総合@エロパロ避難所

370キバなごめぐ「もってる、まってる、まもってる。」:2012/03/21(水) 04:18:12
「これは、…美味かった」
小さく呟くと、
「また作っていい?」
すかさず訊かれたが、正直名護にも分からない。次もこうして食べられるかどうか。
もしかすると食事風景を見られることの嫌悪感が甦ってしまうかも知れないし、別のマイナス感情に邪魔されるかも知れない。

「…まぁ、」
程々に、と言うか、適当に、と言うか。駄目だとも言い切れずに言葉を濁すと、不意に恵の手が眼前に迫って来て硬直した。
「付いてた」
唇の端からケチャップを掬い取り、指先をぺろりと舐めて照れくさそうに笑う。
付いたままだった事実、行動の大胆さへの衝撃が混ざり合って名護は赤面。それこそケチャップのようになった頬を反らした。

「無理しないで、いいと思う」
冷えたお茶を煽ると、恵が呟く。
「名護くんさ、実は色々いっぱい抱え過ぎてるんだよ、自分じゃ気付いてないかも知れないけど。捨てるのは難しいだろうけど…少しでも小さくしたり、一緒に持つことは出来るよ、あたしにも」
意志の強さを感じさせる眼差しと、呆けたような自分の視線が絡み合った。
「これでも結構力持ちだから、大丈夫。もし名護くんがキレて全部捨てちゃったとしても、ちゃんと拾って持っててあげる」
「……。」
否定出来ない可能性に、名護は返す言葉を失う。『全部捨て』る中には彼女自身も含まれていることに、恵はきっと気付いているんだろうに。

「なーんて、名護くんの荷物を担保にして一生離れない作戦。ずるいなー、あたし」
わざと笑い飛ばして核心を突く、その不器用さが心に刺さった。
腕を伸ばし、胸の中に恵を閉じ込める。強くしっかりと、解けないようにロックして。
「馬鹿だな」
「…迷惑だって思ってるんでしょ?」
「迷惑なら、そもそもこんな関係にならない」


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