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仮面ライダー総合@エロパロ避難所

348海堂×結花:2011/10/25(火) 14:43:43
「ふぁ〜〜〜…あ〜寝た!寝た!」
あ、やっと起きたみたい。
「お、おはようございます。」
「おう。今何時だ?」
「10時35分です。」
「ふーん。」
海堂さんは頭をガシガシと掻きながらゆっくりと階段を降り、3人掛けのソファにドスンと横になって目を閉じた。
「あの…コーヒーどうぞ。」
「んー?ああ。」
片目を開けた海堂さんがおもむろに起き上がり、コーヒーカップを掴む。
すぅっと一息吸い込んでからまた目を閉じ、しばらく芳香を楽しむ。
一口飲んでニッと口元を緩ませ「…うまいな」と呟いた。
「木場は?」
「少し前に出かけました。夕方にまた連絡するって言ってました。」
「まーたバッティングセンターかよ。暇な野郎だな。」
「そんな…海堂さんこそ昨夜は晩くまでどこ行ってたんですか?」
「うるせっ!俺様はいろいろと忙しいんだよ!ちゅーかさ、なんか食うもんある?」
「サンドウィッチ、作りますね。」

わたしはいそいそとキッチンに向かった。
木場さんには申し訳ないけど、滅多にないこの時間をわたしはとても楽しみにしている。
海堂さんと二人きり、勝手に恋人気分を味わえる時間。
海堂さんのためなら、コーヒーを淹れるのも食事を作るのも気分が高まる。
彼の喜ぶ顔が見たい、美味しいものを食べてもらいたい。
そう考えるだけでテンションがどんどん上がる。
わたし、本当に海堂さんのことが好き。なんでもしてあげたい。
彼への愛がある限り、わたしは普通の人間の女の子でいられる。

「できました。」
今日は張り切って、ハートの型抜きハムサンドを作った。
お皿に敷いてるペーパーナプキンもハート柄。
海堂さんへの気持ちが溢れてるな〜、なんて。
「なんだこれ?」
お皿を持ち上げて海堂さんが変な顔をした。
「ご、ごめんなさい。たまにはこういうのもいいかと思って…。」
あぁ、失敗したかも。機嫌が悪くなったらどうしよう!?
「ちゅーか、こんなの作るの面倒くさくねーのか?ったく、女ってよー。」
そう言いつつパクッとかじりついたと思ったら、あっという間に全部たいらげてしまった。
「はい、ごちそうさん!」
「お…お粗末様でした。」
嬉しい、全部食べてくれた。よかった。たとえハートの意味をわかっていなくてもいい。
食器を片付けながら、わたしは小さな幸せを噛みしめた。


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