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仮面ライダー総合@エロパロ避難所
324
:
名無しさんが妄想します
:2011/07/06(水) 00:59:41
書き込めないのでこちらに失礼します。
キバを完走し、音也×ゆりの悲恋カプが好き過ぎるあまり淋しくて書いてしまった。
音也死後のゆりの独白です。
「もうすぐ、雨は止む」。
それが、あの男があたしに残してくれた最後の言葉だった。
お前は笑顔が一番よく似合ってる、だなんて白々しいにも程がある。散々怒らせて泣かせたのは何処のバカだ、バカバカ、音也のバカ。浮気者!
――なんてな。
本当は分かってるんだ。あれは「浮気」じゃなく、一世一代の「本気」だったんだってこと。
とても好きだった。
もし行くなと、絶対に別れないと言ったら、恐らくあいつはあたしの傍にいてくれたような気がする。
真夜に心を留め、ブラッディー・ローズを哀しく鳴らしながらも、あたしに微笑みかけてくれる筈。
だからこそ、幸せを願うしかなかった。
でもあたしは自分の意志で手を離し、あいつを見送ることが出来た。
それは誇りだし、良かったと思ってる。今までずっと、一度も後悔をしたことなんかない。
人が聞いたら笑うだろう、バカはお前だって。
或いは偽善者と罵られるかも知れない。身を引いたところで、苦しみが減る訳ではないのだから。
実際、未来から来たって言うあいつの息子にも焚きつけられたし。まったく、天然で無神経なところは親子そっくりで呆れてしまう。
でもあたしには、しがみついて諦める運命より、焼き付くような痛みを抱くことの方が大事だった。
音也のくれるものなら、どんなものだってそれが一番素敵だと思ったんだ。
「音也、」
ありがとう。あたしと出会ってくれて。
この世で見つけて、器用なふりして不器用に、苦しいくらい迷いなく愛してくれて。
「あったかかったよ…」
最後の瞬間まで、大切なものの守り方を、愛する術を教えてもらった。
あんたを、更には、ここから先を生きて行くあたし自身のことを。
もしいつか、ここではない世界で再び出会うことがあったら、訊いてみたいことがある。
豪雨。降り注ぐ痛いほどの雨粒。
軽やかなステップと共に、木々に紛れた赤い傘の向こう。
音也。
あの時、虹は見えていた?
<終>
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