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仮面ライダー総合@エロパロ避難所

282Solitude 4:2011/05/10(火) 03:14:00
 隷属はしないくせに、要求は飲む。全くもって妙な女だと、訝しみながら軽く溜息をついた拍子に、全身
のいたるところに不自然な痛みが走る。カードのブランク化が解除されてからこっち、連日のように長時間
の稼働実験を続けているせいで、さすがに体が鉛のように重くなっている。
 暴走はしなくなったとはいえ、まだまだディケイドのシステムは改良の余地がある。だが、見方を変えれ
ばまだまだ伸び代があるということでもある。士はそこかしこに残っているであろう青痣を確認することも
せず、疲労と寝不足からくる欠伸を一つ噛み殺すと、無言で立ち上がり身に着けていたものを脱ぎ捨てた。
 熱いシャワーを浴びて、一発ぐらい抜けば頭もすっきりするだろう。
 ナツミが出てきたところを捕え、もう一度浴室へと押し戻す。まだ下着を着たままだったが、構わずにシ
ャワーのコックを捻ると、あっという間に二人とも濡れ鼠になった。
「早くしろ」
 短く命令すると、ナツミは慣れた手つきでボディーソープを泡立て、丁寧に士の体を洗い始めた。この部
屋に監禁した翌日あたりに気まぐれで命じてみたところ、それが思いのほか心地よかったため、以来ここで
シャワーを浴びる時はナツミに体を洗わせている。こんなことをさせたのも、やはりナツミが初めてだが、
どうしてそんな気分になったのかは自分でもわからなかった。
 正面に回ったナツミが、そこらじゅうにある痣の一つを指でそっとなぞる。
「なかなか消えませんね……」
「あれだけ不安定なモノを使ってるんだ。消えるわけねぇだろ」
「ディケイドの変身って、そんなに体に負担がかかるものなんですか?」
「言っただろ、ようやくマシになったレベルだって。暴走なんざ日常茶飯事だ」
「それなら、せめてもう少し改良できるまで待てないんですか?」
 気遣う気配を隠そうともせず、ナツミが真っ直ぐに士の顔を見上げる。その視線の居心地の悪さに耐えき
れず、士は誤魔化すようにナツミの体を浴室の壁に押しつけた。すっかり濡れてしまった下着の隙間から、
するりと指を忍び込ませる。
 そこに伝わる感触を確認し、士はわざと人の悪い笑みを浮かべた。
「一人でちゃんと出来てるな」
「………っっ!!」
 途端に、心配に顔を曇らせていた夏海の頬が赤く染まる。羞恥心から顔を背けるナツミの横顔を堪能しな
がら、士は貼りついていた下着を落とし隠すもののなくなったそこを手で包みこんだ。
「こんな格好、もう他の野郎には見せらんねぇよなぁ?」
「やっ……つか、さ」
「いい眺めだぜ?」
 つるりとした感触を指先に伝えてくる柔らかい丘には、本来あるべき茂みがない。コトの最中に前の男の
名を呼んだ罰として、士が全て剃り落としたのだ。恥辱に涙を滲ませるナツミを組み敷き、以後二度と他の
名を呼ぶなと体だけでなく心までをもねじ伏せた。
 そして、自分のことは『士』と呼ぶように命じ、ナツミはその命令に大人しく従っている。
「どうして…?」
 どうして、嗜虐的な行為を強いるのか。どうして、自分を選んだのか。たった一言とはいえ、そこに込め
られた疑問は多々たるだろうが、そのどれにも応える意思のない士は、鼻先で軽く笑うとナツミの言葉を聞
き流した。
「さあな」
「あっ……!?」


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