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仮面ライダー総合@エロパロ避難所

106照亜樹 《以心変身》:2010/09/22(水) 23:55:02
「!」
照井が亜樹子の胸から唇を離して顔をあげると、亜樹子ははっとしたように口許に手を遣った。
「今…なにを…」
亜樹子の視線は照井を通り越して、この、彼の部屋の天井に固定されている。
今、亜樹子が発した名前によって、照井がこの半年ほど感じていた違和感の正体が解りそうだった。
「ち、ちがうの、竜くん!あの、あのね、聞いて!」
照井は亜樹子から身体を離すと、ベッドから足を下ろして腰掛けた。
「…ちょっと待ってくれ」
非常に混乱していた。



亜樹子とそういう関係になったのは、フィリップが消えてしばらくしてからだ。
照井は前と同じように、しばしば探偵事務所に顔を出すようにしていた。
左はなんとかして仕事をこなし、空元気にふるまっていたが、なにかと一人になりたがった。
亜樹子は左のために、安くてもよいからと、多くの仕事を探してきた。
犬猫探しはもちろん、ともすると便利屋がするような、引っ越し後の粗大ごみの片付けなど、身体を動かすものばかりを。
「翔太郎くんもさ、動いてれば、いろんなこと考えないで済むと思うんだ。疲れれば、夜だって早く眠れるだろうしね」
亜樹子はそんな仕事を一緒にしながら、左と以前のように馬鹿を言い合ってはいたが、その時間は圧倒的に少なくなっていた。
逆に照井との時間が増え、二人で過ごす時間が当たり前になり、やがては触れ合うのが当たり前になっていった。


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