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書き込み代行スレ

1名無しさん@妄想の虜:2003/08/13(水) 21:32
規制されてエロパロ板に書けない、でも書きたいレスのある方はこちらでどうぞ。

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176名無しさんが妄想します:2009/12/13(日) 01:16:43
>>162-175 です。
上記の依頼を取り下げます。
ようやく規制が解けたので、投下できました。
スレ消費、大変失礼いたしました。

177名無しさんが妄想します:2009/12/13(日) 01:26:02
っと。しばらくここ駐留するの忘れてたや。>>176の人、スマヌ

178リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 22:29:09
SS書き込み代行依頼させていただきます。
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179リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 22:35:22
リボンなナイト09、第二話投下入ります。

>>229

 +     +

唇が離れ、愛衣の脚がふらふらと後退し、ぽんとベッドに尻餅を着く。

「大丈夫か?…」

駆け寄った小太郎は、愛衣の意味ありげな微笑みを受けてニッと照れ笑いを浮かべる。
その間に、愛衣の形のいい脚はひょいと柵を越えてベッドの中に入る。

「どうぞー」

そう言われて、小太郎も、ひょいと愛衣が空けたベッドのスペースに上がり込む。
小太郎が何かを言う前に、ちゅっと唇を吸われていた。
唇が離れ、目と目が合い、改めてベッドに座っての長いキスが交わされる。

「ん、んっ」
「んんんっ…」

唇が離れた時には、互いに、はーはーと荒い息を吐いていた。

「あー、なんか…」

小太郎が、舌をぺろりと出して呻く。

「駄目でした?」
「いや、駄目やない、まあなんかおもろかったけど」

真面目に応える小太郎の姿に愛衣がクククと笑い、小太郎も釣られて笑みを浮かべる。

「こーゆー事は私がおねーさんなんですからねー」
「あー、そやなー」

クスクスと言う愛衣に、小太郎はぶっきらぼうに応じる。

「ですからー、もっと教えてほしーですかー?」
「あー、頼むわ師匠」

180リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 22:40:35
ちょっとからかい気味に言うが早いか、小太郎は愛衣に抱き付いてベッドに押し倒していた。
目の前の、愛衣のうっとりとした瞳広がる髪の毛に、小太郎はつり込まれそうになる。
そこから少し視界を広げると、白く柔らかな女性の姿が。

「触って、ええんか?」
「どうぞ」

思わずごくりと鳴った喉が聞こえたか、と、ちょっと気恥ずかしい思いをしながらの小太郎の問いに、
愛衣はにっこり笑って応えた。

「んふふっ、くすぐったい。でも、敏感なんですから、もう少し優しく…あっ、はあっ…」
「どないしたん?」
「コタローさんのお手々が気持ちいーんです」
「愛衣姉ちゃんのおっぱい柔らこうて、あれやなー、結構おっきいんやなぁ」
「ありがとーございます。
そーですねー、コタローさんの周りって色んな意味で凄い人多いですけど」
「んー?」

その時、ふと、小太郎の脳内スカウターが二つ同時に猛烈な回転を始めた。

「そやな」
「どうしたんですか、真面目に?」
「只の人よりは強い、ちゅーか結構いい線いってる。
けど、トップクラスからは今んトコ思い切り遠い。愛衣姉ちゃんってどっちもそやなーて」
「なんですかそれー?」

愛衣がケラケラ笑ってやり過ごしたのが救いだった。本来、ベッドの上で比較とは実に失礼な事である。

「はああんっ」

思い立った様に小太郎が乳首に吸い付く。くすぐったさの向こうからこみ上げるものに声を上げ、
愛衣はまだしっとり湿った小太郎の黒髪を静かに撫でていた。

「ん、んんっ…」

そのままきゅっと抱き締められた時、
愛衣の体に、下腹の違和感ともぞもぞとする小太郎の抵抗が伝わって来る。

「ここ、我慢、出来ませんか?」
「あ、ああ、なんか又…」
「んー、じゃあ、はい、ここに座る」
「ああ」

181リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 22:46:28
ちょこんとベッドの上に座りながら、何か普段は師弟的な立場の逆転を楽しんでいるのではないか、
そんな考えも小太郎の頭をよぎる。
が、もはや目の前の甘美な果実の虜になりつつある、そんな自分の事も分かる。

「おかしいんかいな?」

腰のタオルを解かれ、ぴょこんと飛び出したのにくすくすと笑われて、
少しむっとした小太郎を前に愛衣はにこにこと首を横に振る。

「ちゃーんと、立派な男の子ですよー」
「むー…おうっ!」
「こーすると、気持ちいーんですよね」
「あ、ああ、ちょいマテ」
「はい」

ぎゅっと掴んで上下した手をこんな時だけ素直に止められ、
何か残念な様な気もしたのもつかの間、すぐに脳天までズキューンと突き抜けた。

「お、おおっ、おおおおい汚いて…おおおっ!!…」

目の前に這いつくばった愛衣がチロッとその潤んだ瞳を上目遣いに小太郎に向けたその時、
小太郎の忍耐力は限界を迎え、目を白黒させていた愛衣がぷるんと程よい膨らみも露わに
ぐいーっとその身を反らす。
小太郎の目の前で、ごくんと白い喉が鳴る。

「あれ、飲んだんか?」

ぽかーんとして尋ねた小太郎に、そっと手の甲で唇の端を拭った愛衣がにっこり微笑む。

「あれって、旨いんか?」
「すっごくマズイです」

愛衣が、ぺろっと舌を出して笑う。

「気持ち良かったですか、コタローさん?」

逆に尋ねられた小太郎がこっくりと頷く。

「なんつーか、そんなんどこで覚え来んねん?」
「それはまーおねーさんなんですからー、
イケナイお喋りとか雑誌の一つや二つそれぐらい知ってますよーだ」
「あーさいで」

182リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 22:51:31
微妙について行けず、はあっと嘆息した小太郎は、額にコツンと熱い感触を覚える。

「でも、コタローさんだから、好きな人だからですよ。
好きな人でも、簡単にする事じゃないんですからね。すっごくまずーいですし」

狂わせている熱い額に潤んだ瞳。
だが、それでも、芯は至って真面目、いつも立派な魔法使いになりたいと一生懸命な愛衣。
だから恋にも真面目に一生懸命。
その事を万分の一でも理解し、小太郎は唇で返礼する。そもそも自分のだ、汚いも何も無い。

「あの…」
「ん?」
「また、抱っこ、いいですか?」

小太郎は、下腹から突き上げた快感の余韻を破り、
愛衣の柔らかな裸体がぶるるっと震えている事を思い出した。

「ああ」
「えへへ…」

それでも、ベッドの上に座ってきゅっと抱き締められた愛衣は至福の笑みを浮かべていた。
そして、小太郎は愛衣をそっとベッドに横たえる。

「あー…」

「無理せんでも」、と、続けようと思った所で、
小太郎の視界には小太郎にその熱く潤んだ瞳を向け、
パーッと両腕を広げた愛衣の生まれたままの姿が飛び込んでくる。
そうなると、小太郎も、それが一番の薬かの様に思えてきた。
ベッドの上で静かに抱き合い、唇を重ねる。

「んー、又…」
「かなんなぁ、なんか、愛衣姉ちゃん柔らこうてええ匂いであれや、ホンマ…綺麗やから」
「嬉しい」

にっこり微笑む愛衣に、照れ笑いで従う小太郎はやはり立場の逆転を覚える、が、
それよりも何よりも、愛衣のお腹の上でまたまた節操なく反り返ってるそっちの方が大事に思えて来た。

「準備、て、こうか?」
「はい、そう、そうですはああっ…」
「んー、なんぞ、愛衣姉ちゃんもぬるぬるして来たで」
「それがいーんです女の子も気持ちいーとここがぬるぬるして男の人を受け容れる準備なんですううっ」

183リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 22:54:48
意外に器用で繊細な小太郎の指使い。
既にすっかり露わになった敏感な小粒を、最初は痛いぐらいだったがコツを掴んだ小太郎の指にこね回され、
愛衣はベッドの上で何度も跳ね上がりそうになった。

「コタローさんっ!」
「はいっ!」

愛衣の叫びに、小太郎は思わず叫び返して指を止めた。

「指、じゃ、なくて…」
「ん?」
「ですから、あの、そにょ」
「だからなんやねん?」

どことなく投げやりな返答。少なくともじらす様な器用さは持ち合わせていない。
むしろ、小太郎の方も切羽詰まった機嫌の悪さだ。

「はい。だから、その小太郎さんの、それをそこにですからあにょその…」
「あー、つまりこーゆー事か…あおおおおっ!!」

どっちも初戦と言う事になると、最後の決め手を握ったのは達人小太郎だった。
だが、その位置を正確に把握し、ぐいっと腰を使ったその瞬間、
小太郎は自分が誘い込まれ呑み込まれトドメを刺された事を下腹から脳天まで突き抜ける一瞬に悟った。
それでも、歴戦の猛者は、微かなうめき声歪んだ顔を見逃さない。

「あー、愛衣姉ちゃん」

愛衣の裸体にぴとっと重なり、互いに荒い息を吐いていた小太郎が、ようやく声を掛ける。

「はい」
「あー、なんつーか、入れた時、どうかしたんか?」

小太郎の心配そうな問いに、愛衣はくすっと笑った。

「あのですねー、女性のここってすごーくデリケートなんです。濡らしたから簡単に、じゃなくって。
特に、初めての時は引っ掛かって痛い所があったりするんですよー」
「そうなんか。で、大丈夫か?」
「はい、全然だいじょーぶ、コタローさんはどーでした?」
「ああ、なんつーか、良かったわ」

184リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 22:57:59
伝えられない表現し切れないもどかしさを久々に感じる小太郎の今日この頃であった。が、
それはすぐに、熱い口づけによる存分の非言語コミュニケーションをもって埋め合わされる。

 +     +

「大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫、大丈夫です」

こうなったらもう、恥ずかしいも何もない。
小太郎が愛衣を支える形で二人で浴室へと向かい、
腰掛けにすとんと座り込んで汗を流す愛衣の傍らで小太郎もシャワーを浴びる。

「んふふっ、なんか赤ちゃんみたい、恥ずかしいですー」

脱衣所で、まだ視線の定まらぬ小太郎に体を拭いて貰い、
愛衣はくすくすきゃっきゃご機嫌だ。

「ほれ」
「きゃっ♪」

バスタオルで愛衣の体を拭き終えた小太郎が、又、背中と腿を支えてひょいと愛衣を持ち上げる。
こうすると女性がえらく喜ぶものだと、小太郎はふと学園祭での光景を思い出していた。

「えへへ…」

実際、実に嬉しそうに、屈託無く笑うものである。小太郎としても苦笑するしかない。
普段は、ちらっと可愛らしい所は見せても堅苦しいくらいに真面目。
一緒になるのが主に修行の場で、小太郎が師匠みたいなものだからと言う事情もある。
それがこの変わり様、これが素なのかとちょっと呆れそうにもなるが、
自分の事を好きだと言う愛衣が素直に甘えて好意を向けて来る。
それはそれで小太郎も悪い気分はしない。
それは、実際可愛いし、普段の愛衣が真面目なしっかり者だと知っているから、
こんな時ぐらいとも思える。

「ほら、着いたでお姫様。病人なんやから精々おとなしゅう寝ときや」
「はーい、ありがとーございまーす」

そっとベッドに下ろされた愛衣は、実に嬉しそうに敬礼する。

185リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 23:01:15
「…けど…残念やったな」
「?」
「クリスマス・パーティーだったんやろ?出れんくて…」
小太郎の言葉ににっこり微笑んだ愛衣が、ベッドの上でゆっくり首を横に振る。

「最高のクリスマスプレゼント、いただきましたから」
「?」

小太郎は又、愛衣の輝く瞳に吸い寄せられ、静かに唇を奪われる。

「大好きな男の人との初めて、最高のプレゼントです」
「…そうか…」
「Melly X’mas 」

もう少し何かを言いたい気もしたが、綺麗な発音で引き取った愛衣は、既に布団を被り寝息を立てていた。

「あー…ぼちぼち乾いたか?」

そんな、愛衣の寝顔を覗き込んでいる自分の姿に気付いた小太郎が、そっぽを向いて誰に言うともなく言い、
腰のタオルを外して下着を乾かしている暖房の前にスタスタと近づく。
その半ばで、物音に気付いた小太郎は、そちらを見ながら滝の様な汗を噴き出していた。

 +     +

「あーーーーーーーーうーーーーーーーーー………」
「………」

謎の光と共に窓をブチ破った小太郎の体が、
若々しく逞しい反り返りの軌跡を描いてキラーンと空に輝くお星様になるのを、
自分の共用部屋の窓をブチ破られた夏目萌はただ呆然と眺めていた。

「…大体の事情は分かりました…」

部屋に生還した小太郎を正座させ、腕組みをした高音がひくひくと眉を震わせる。

「つまり、高熱で朦朧としたままシャワーに入ろうとした愛衣と危ないから止めようとしたあなたが、
バスルームで組んず解れつのすったもんだの末にずぶ濡れの水浸しになって帰るに帰れず現在に至ると」
「あ、ああ…ま、そんな所や…」

言っている間にも、4泳法を泳ぎ切った小太郎の目を見た高音のコメカミにビキッと青筋が浮かぶ。

186リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 23:04:19
「あーーーーーーーーうーーーーーーーーー………」
「………」

高音に耳を引っ張られて姿を消す小太郎を、萌は只見送る事しか出来ない。

「あー、高音姉ちゃん…」

小太郎が言いかけた次の瞬間、どんと背中を押し付けられたバスルームの壁に、
ドカカカッと大量の触手が突き刺さる。

「一つだけ言っておきます」
「な、なんや?」

自分の周囲から伝わった衝撃とつり上がった目は、並の猛者でもチビリそうなド迫力。
小太郎も震えを禁じ得ない中で、あえて活路を見出すべく口を開く。

「愛衣を泣かせたらコロス」

頭上の壁にドカン、と、触手が突き刺さり、
小太郎は耐え抜いた自らの膀胱括約筋を誇りに思った。

 +     +

「んー…」

ようやく解放された小太郎が、女子寮近くの屋外で腕組みしながら唸っていた。

「やっぱあれか、責任とか取らなあかんのかいなー。
高音姉ちゃんマジんなったら、あの絶対防壁結構厄介やし…
いやいやそういう事やなくて、女にとってすっごく大変な事なんやろなー、
愛衣姉ちゃんも真面目でフツーのええイトはんやし…」

改めて、屈託の無い笑顔が思い出される。ああして見ると実に可憐。
今まで余りそういう発想をしなかったのが急激にイメージされ、更に生々しい経験までついてきて、
小太郎の頭がボッと熱くなる。

「あ、コタロー君」

ブンブン頭を振っていた小太郎がハッと振り返ると、
原作の主人公である魔法少年がタタタと駆け寄って来る所だった。

187リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 23:05:49
「なんや、ネギか」

このご挨拶なご挨拶にも、
至って素直な少年は、姉の様に仲のいい神楽坂明日菜を後ろに、にこにこと近づいてくる。

「コタロー君、これ」
「ん?でこぴんロケットクリスマスライブ?って今日、これからやん」
「うん、コタロー君に渡してくれって」
「なかなか捕まらなかったから、間に合わないかと思ったけどねー。
でも、ライブとか行くのコタロ君?」
「んー、まあ、せっかくやからもろとくわ」

 +     +

最初は何か騒々しいだけにも思えたが、終わってみると結構楽しい。
そんなライブハウスでの一時を終え、小太郎はふらりと表に出ていた。

「なんつーか、浮かれとるなぁ」

何となくいつもと違う夜の街、今までは無縁と思えたもの。

「よっ」

振り返ると、先ほどまでステージで熱いライブを展開していたでこぴんロケットご一行様が勢揃いしていた。

「おう、姉ちゃん方」

ハッキリ言って、会場で他の面々とはぐれていた小太郎が機嫌良く手を上げた。

「来てくれたんだ」
「ああ、なんか知らんけど良かったわ」
「そりゃどーも」

小太郎の実に素直な感想に、尋ねた美砂も苦笑を浮かべて答える。

188リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/22(火) 23:09:54
「ん?はーい、もしもーし」

美砂が、不意に携帯電話を取り出し話し始める。

「ごめーん、彼のスケジュールが急にオッケーなんだってー」
「はいはーい、ほにゃらば私もーっ」

手を合わせる美砂の脇で、やはり携帯電話を使っていた桜子が続く。

「はーい、ほならうちもナギさんとー♪」
「い、いや、ちょっとそれ明らかに無理あるやろあんた何月連載の和泉さんやねん?」
「んじゃーねー、ちゃーんと送ってきなよ男の子なんだからー」

小太郎の突っ込みも虚しく、美砂が小太郎に釘を刺しながらひらひらと手を振ってその場を後にし、
桜子と亜子もそれぞれ別方向へと消えて行った。

今回はここまでです。続きは折を見て。
−−−−−−−−−−−−−−
代行依頼本文は以上です。
長くてすいませんが、よろしくお願いします。

189リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/24(木) 14:26:05
>>179-188代行確認しましたありがとうございました。
引き続き代行依頼させていただきます。

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190リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/24(木) 14:28:05
うっげぇーっ、今日イブかよ、無理、絶対まにあわねー、
こりゃ、松飾りしながらクリスマスSS だな…

それでは第三話投下、入ります。

>>241

 +     +

「どこも一杯やなー」
「クリスマスだしねー」

何件かの食べ物屋を回った後、小太郎の言葉に円が苦笑して言った。

「なんつーか、どこもあれ、男と女のアベックやらカップルやらで一杯やな」
「私達もカップルだけどね」
「カップルちゅうか、見た目フツーに姉弟やん」
「まあね」

冗談めかした円の言葉に小太郎があっさりと言い、円は曖昧な笑みで応じる。

「ごめんねーこんなんで」
「いや、ええて、急に一緒んなっておごってもろて」
「素直だねーコタ君は」

結局、最後に立ち寄った牛丼屋も満員御礼、
これからアンチ・クリスマスの大行列にでも繰り出すのかと言う男祭りの真っ最中。
温めたハンバーガーをコンビニの外でかじっていた円が、
ぺろりと平らげた小太郎の髪の毛をくしゅくしゅとかき回した。

「なんやねん」
「別にー」

にこにこ笑っている円を見上げ、小太郎はやれやれと憎めなく感じる。
なんとなく、そんな気分になったのは、屈託のない笑みが先ほどの愛衣に似ていたからかも知れない。
そんな円が、空を見上げる。

「何や?」
「雪だよ」
「そやな」
「もーっ、ホワイト・クリスマスだよーっ」

191リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/24(木) 14:29:16
円が、本気ではないにせよ何を怒っているのか今いちピンと来ない小太郎だったが、
そんな円がなんとなく可愛いとは思う。

「ホワイト・クリスマスねぇ」
「そ、ホワイトクリスマスにイルミネーションの下をあーやってカップルで、
女の子の憧れって奴?」
「すまんなー、俺みたいなガキ連れて」
「いいっていいって」
「だからなんやねん」

また髪の毛をかき回され、小太郎は嫌がって見せるが、笑顔の円にそうされるのはどこかくすぐったい。
そうやって、浮かれるイブの街を二人そぞろ歩く。

「…けど…」
「何?」
「ちぃと、ヤバイかもな」
「え?ひゃっ!」

雷鳴が静まった時、円は、小太郎に抱き付いている自分の状態に気が付いた。

「ご、ごめん、いきなりだったから」
「いや、ええて」

ちょっと赤くなってそそそと離れる円に小太郎が言い、チラッとそちらに視線を向ける。
半ばまで開いた黒いジャケットの下はざっくりとVカットされた黒いタンクトップ、
黒革のミニスカから円の形のいい健康的な腿が見える。

“…あのステージがこんなんやったっけ。寒そうやなぁ……”

目にした時にはその様に考える小太郎であるが、同時に生唾を飲んでいる自分のそんな気分にも気が付く。

「…って、何よこれーっ!!…」
「ミゾレや」
「そーゆー事じゃなくてーっ!!」

無感動に言う小太郎に突っ込みながら、円は小太郎を連れてばしゃばしゃと駆け出す。

「うわぁー、参ったねこりゃ」
「そやなー」

192リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/24(木) 14:30:24
逃げ惑うカップルに一足遅れ、ようやく軒下を見付けた円が言い、隣の小太郎が応じる。
何しろ、体を冷やしてえらい目に遭った女の子とついさっきまで一緒だった小太郎である。
黒髪が濡れて乱れ、服から除いている胸の谷間や腿に大小の雫がびっしょりと浮いているのは、
見ていて実に不健康に見える。まずそう考えるのだが、
同時に、やはりごくりと生唾を飲みそうになる、そんな自分の事にもちょっと気が付いている。

「うあー、まだ降ってるよー、どっか入れないかなぁ…」
「えーと、この辺ちぃと無いんかー?」

今の所はあくまで円の健康第一を発想とする小太郎がきょろきょろと周囲を見回すが、
なかなか適当な所が見当たらない。

「ん?…そうだ、コタ君アレ持ってる?」
「アレ?」

 +     +

「ふーっ」

つい先ほどまでワイルド系イケメン高校生と化していた小太郎が、
さすがに冷えた体で用を足し終えて部屋のリビングに戻る。
そして、バカでかいベッドに背中から倒れ込んで一息ついていた小太郎だったが、
身を起こした時、目をぱちくりさせていた。

「ふーっ、さっぱりしたーっ」

程なく、つい先ほどまでボーイッシュ美人女子大生と化していた円が、
ほこほこと湯気を立てながらバスローブ姿で姿を現す。

「ん?どったのコタロー君?」

ベッドに座って下を向いている小太郎を前に円が言い、
小太郎の顔が前を向いた場合の視線を追ってくすっと笑った。

「あー、そっかー、こーゆー風になってんだー。
入っていきなしトイレ争奪戦してたもんねー」
「み、見てへん、見てへんからな俺は」
「はいはい、分かってます、コタ君硬派だもんねー」

鏡が内側のマジックミラーなバスルームの壁を前にして、
真っ赤な顔で俯く小太郎の髪の毛を、円が又にこにこ笑ってくしゅくしゅかき回す。

193リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/24(木) 14:31:44
「でも、コタ君もびしょ濡れ、風邪ひくよ。入ってきなよ、って、やっぱ恥ずかしいかな」
「べ、別になんて事あらへんっ」
「んじゃ、行ってらっしゃーい。大丈夫だって、そんなお子ちゃまの見てもしゃーないでしょ」

くすくす笑った円が、ひらひらと手を振る。それが円なりの気遣いである事は小太郎にも何となく分かる。
それに、小太郎にもチラ見とは言え多少の疚しいものがある。
ギクシャクと動き出した小太郎の姿に、円はもう一度くすくす笑う。

 +     +

「でも、便利なモンもあったもんねー」

バスローブ姿でベッドに座り、下を向いた小太郎の隣で円が言う。

「たまたまポケットに残っとったからなー年齢詐称薬」
「お陰で一休み出来た訳だけど、ラブホって色々よく出来てるんだねー、はい、タダだって」
「おう」

円にコーヒーを渡され、小太郎はドプドプと甘く味付けする。円もそのつもりでごっちゃりと用意していた。

「まー、夏に色々あって、ちょっとびっくりしたりもしたけどねー」
「ちょっとかいな」
「あのクラスだもん、魔法使いでも超能力者でもねー」
「あー、それ表で…」
「分かってる分かってる」

隣でにこにこと笑う円が、まぶしかった。

細切れですいませんが第三話投下終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て。
−−−−−−−−−−
代行依頼本文は以上です。
よろしくお願いします。

194リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/24(木) 22:36:41
>>189-193の代行依頼取り下げます。
スレ消費失礼しました。

195リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/26(土) 23:23:15
復帰出来たと思ったら又書き込み不能…
すいませんが、又代行お願いします。
本文は次レスからです。

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196リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/26(土) 23:25:19
リボンなナイト09、第五話投下入ります。

>>250

 +     +

「ええか?」
「ん」

唇を交わした後、向かい合ってベッドに座りながら小太郎が問い、円が頷く。

「どう、かな?」
「綺麗や」

小太郎に解かれたバスタオルがはらりと滑り落ちる。
まだ、右腕を胸の前に持っていった円がさすがに照れ気味に尋ね、
小太郎はちょっとぽーっとした口調で答える。
きゅっと引き締まっていながら柔らかに育っている少女の肉体は、
肝心な所を隠してさえ十分魅力的だった。
小太郎に腕を掴まれ、円は抵抗しなかった。

「んふっ、んふふっ、くすぐったい。やっぱコタ君もおっぱいいいの?」
「ん、ああ、ぷるぷるしてええわこれ」
「んふっ」

小太郎にその身を横たえられながら型崩れも見せずにぷるんと弾ける、
年齢を考えると十分に膨らんだ瑞々しい乳房を好き放題に、
それでも意外な程に優しい手つきでもみもみちゅうちゅうされていた円は、
時折くすぐったそうな声を上げながら、小太郎の後頭部をくしゅくしゅと撫でていた。

「あー、気持ち、ええんか?」
「なーに?そーゆーの気になる?ま、ちょっとくすぐったいかな?」

円自身はそっち方面には至って真面目だが、いつもすぐ側に美砂がいる。
にこにこ微笑む円には、まだ、お姉さんぶる余裕があった。

「んっ、ふっ…んんっ、そこ…コタ君、気持ち良くしてくれるんだ、ああっ」

引き続き乳房を優しく、しかし時に力強く責められながら、
小太郎の指がするすると下の方へ下の方へと向かう内に、円の背中も段々と強くベッドを叩き始めた。

197リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/26(土) 23:27:38
「んぷっ!」

不意に、小太郎の顔面が、目の前のたった今までちゅうちゅう口に含んでいた
弾力ぷるぷるおっぱいにぎゅむっと押し付けられた。

「な、なんやねんっ」

幸せな弾力をちゃっかり味わってから、不意打ちを食らった事に関する釈明を求める小太郎であった。

「ん、いや、まあね。気持ちいいって言うか気持ちいいって言うか気持ちいいって言うか」

そんな小太郎の前で、円は後頭部を掻きながらナハハと照れ笑いを浮かべる。

「ほら」

そして、ふっとまぶしそうな笑みを浮かべながら、円は小太郎の右手を取った。

「私の大事な所、こんなにしちゃって、器用なんだね小太郎君って」
「ま、まあ、そやなうん」

右手を取られて濡れ光る指を掲げられ、小太郎はもごもごと返答する。

「ふふっ、実はこーゆー事も興味ありありって」

些か硬派の沽券にも関わる気もするが、
さりとて、既に興味を通り過ぎて会得していると反論するのも又別の問題が生じる気のする小太郎は、
取りあえず苦笑いで切り抜ける。
そして再び、円は小太郎の頭をぎゅーっと抱き締める。

「だから、ね、小太郎君。小太郎君のおち○ちんもこんなに硬く熱くなってるでしょ、
私もね、小太郎君が上手だからさ」

まさか自分が言うとは思わなかった。後から思い返した時真っ赤になってそう実感した円だったが、
この時はそのまま、自らの内より沸き立つ欲求をそのまま口にしていた。

「あ、ああ、なんか、円姉ちゃんがエロエロやから俺も」
「バカ」

ボーイッシュな円から異様な程の色気が溢れ出た、そんな一言を浴びて、
小太郎は辛抱たまらずぐいっと腰を使っていた。

198リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/26(土) 23:30:02
「くっ…」
「円姉ちゃ、うぷっ!くうううっ!!」

全体に健康的に引き締まっているが衣服の跡は意外な程、抜ける様に真っ白、
そして、麻帆良3‐Aクオリティで年齢の割には成熟したまろやかな曲線を描く円と
まだ一見して子供の小柄な姿ながら、一般基準では達人級に逞しく鍛え抜き修羅場をくぐった小太郎。
そんな二人の裸体がぴったり重なりぎゅっと抱き合い、絡み合いながらその時を迎えていた。
ほんの一瞬の後、ベッドの上では、しっかと抱き合った一組の男女が只、はぁはぁと荒い息を吐いていた。

「…痛ないか?…」

最初の一言に、円は、黙って微笑み円に覆い被さる小太郎の黒髪をくしゃくしゃと撫でる。

「気持ち良かった小太郎君?」
「ああ、良かった」

その飾り気の無い一言に、円は満足気に微笑んだ。

「こーゆーのもあるんだね」
「ああ、っておいっ」
「いーからいーから」

備え付けのお絞りを見付けた円が、ベッドの上をはい進んで小太郎に接近していた。
逃れようとした小太郎だったが、円の悪戯っぽい目で上目遣いに見られ、苦笑いを浮かべて身を委ねた。

「ぬるぬるのべとべとの、ちゃーんと…」

円がそこにお絞りを当てて動かし始めると、
そんな円のショートヘアから除くうなじ、白い背中、くりっと引き締まってふるふる震えるお尻を
嫌でも目にしながら、と言って嫌でもなく、
されるがままベッドの上で開脚着座していた小太郎がうめき声を上げ、
一戦終えててろんと柔らかくなっていたものが円の眼前でしゃきんと身を持ち直す。

「ふーん」
「あー…おうっ!」

ぱくっと円の口に含まれ、言葉を探していた小太郎が唸る。

「んふふー、やっぱ男の子ってこれがいーんだ」

ぱっと口を離した円が、小太郎に視線を向けてニッと笑った。

199リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/26(土) 23:32:22
「だから、どっから仕入れて来んねそーゆーネタ?」
「んー、私の場合はー、分かるでしょー」
「なーる」

納得する二人の心の目の前をふわりと見事なロングヘアがすり抜ける。

「小太郎君」
「はいっ」

どこか攻め込んで来る様な円の口調に、小太郎が馬鹿丁寧に返答した。

「さっきからさ、男の子ってこーゆー時もうどうにも止ま(以下略)って聞いてるのに、
随分と私の事気遣ってくれたみたいでどーもね」
「いや、まー、女相手やさかい」
「とゆー訳で、この際思いっ切り甘えちゃおっかなー」
「あ、ああ…」

改まって言われると怖い気がしないでもないが、円が相手ならそれもいい気がした。
そうして、小太郎はされるがまま、円の手でベッドに仰向けに横たえられた。

「んっ、くっ…」
「んっ…円姉ちゃん、ぬるぬるやけどきつっううっ…」
「もうっ、そーゆー事っ…」

ぺろっと唇を嘗めた円がベッドに横たわる小太郎に跨り、
そんな円の中に小太郎の反り返ったものが呑み込まれていく。
互いに冗談口を叩きながらも、小太郎の方は実際切迫している。
その、十分に潤いながらもまだまだ窮屈な感触を覚えながらも、
小太郎はぎゅっと歯がみしてその意思力の容易に通じぬ困難な闘いへと挑む。
そうやって、小太郎は、回数の問題があるとは言え
年齢を考えると相当な忍耐力で円の中にしっかり呑み込まれる所まで耐え抜いて見せた。

「くうううっ、円姉ちゃん、これ、すごっ…おっ…」
「んふふっ、そりゃあー、バトル脳のコタロー君これがチアの底力って奴よおっ!」

小太郎の目の前で短い黒髪が跳ね、形よく膨らんだ乳房がぷるんぷるんと上下する。
そして、円の頬が赤く染まり瞳は潤み綻ぶ唇からは堪えきれぬ熱い喘ぎがこぼれ出る。
そんな円の途方もなく色っぽい、そしてバトル脳の小太郎がわくわくするぐらい躍動感溢れる舞姫の姿を、
小太郎は一刻でも多く見ていたいと懸命の自制をしながら惚れ惚れと眺める。

200リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/26(土) 23:34:13
「くうううっ、ね、円姉ちゃんっ」
「来る?来ちゃう?私も、私もはああっ!
Go go Let’Go Let’Goオオオオオッッッ!!!」
「うううっ!!」

途中から自らズン、ズンと円に合わせて腰を突き上げていた小太郎は、その時を迎え、
下半身から突き抜け、絞り出される快感にそのまま身を、脳を委ねる。
一瞬気が遠くなる様な、そんな中で見た、
きゅっと上向きの膨らみをぷるんと震わせ、引き締まった白い裸体をピンと反らした円の姿。
その得も言われぬ悦びに弾けた表情も、
小太郎が何か神々しいものすら感じる中、その時は一瞬にして通り過ぎる。
そんな小太郎がふーっと一息ついた辺りで、ぽよんと若々しい芯を残しながらも
むにゅっと柔らかで汗ばんだ感触が、小太郎の逞しい胸板に心地よく伝わる。
むにゅっと柔らかで汗ばんだ感触が心地よく伝わる。
そうやって、くにゃっと小太郎の体に覆い被さった円の顔が迫り、唇を吸われる。
それから、円は小太郎の横のシーツにくてっと顔を埋める。
小太郎がそちらを向くと、心地よい疲労と照れを交えた円と目が合った。
小太郎が苦笑いを返し、二人は顔を見合わせてくくくって笑ってから静かに目を閉じ、ちゅっと唇を重ねた。

「Melly X’mas 」
「めりぃ、くりすます」

見事に街のBGMも変わってしまいましたが、第五話投下、終了です。
今回はここまでです。続きは折を見て。
−−−−−−−−−−
代行本文、以上です。
よろしくおねがいします。

201リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/27(日) 03:09:38
>>197
大変お手数ですが投下時の訂正お願いします。
正しくは
−−−−−−−−−−
「あ、ああ、なんか、円姉ちゃんがエロエロやから俺も」
「バカ」

ボーイッシュな円から異様な程の色気が溢れ出た、そんな一言を浴びて、
小太郎は辛抱たまらず、そこに巻いたタオルを脱ぎ捨てぐいっと腰を使っていた。
−−−−−−−−−−
となります、すいません。

202リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/28(月) 03:04:59
>>195-200代行確認しました、有り難うございます。
又、代行依頼させていただきます。お手数ですがよろしくお願いします。
本文は次レスからです。

【書き込みたいスレ】↓
魔法先生ネギま!エロパロスレ30
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229961111/
【名前】リボンなナイト09
【メール欄】sage

203リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/28(月) 03:10:05
それでは第六話投下、入ります。

>>257

 +     +

「じゃあねー」
「おうっ」

女子寮の廊下で、ひらひらと手を振って立ち去る円に小太郎も元気よく応じる。
そして、円の姿が見えなくなった辺りで、段々と顔から血の気が引いていった。

 +     +

「あ、せっちゃん、狼」
「風流ですねぇ」

遠吠えをBGMに女子寮内でのんびり語り合う二人に、長谷川千雨は最早突っ込む気力も無かった。

 +     +

女子寮の屋上で、小太郎は両手で掴んだ頭をブンブンと振っていた。

「えーと、触手縛り燃える天空BBQで丸焼きにされるか、
本人フツー人でも3Aから仕○人呼ばれたらこれも洒落ならんやろなー…
いやいやいやそうやなくて、くぎみー姉ちゃんも軽い女ちゃうやろし…」

何か強烈な突っ込みを聞いた気がしたハッと振り返った小太郎が胸を撫で下ろす。

「気のせいか…やっぱ、マジやろな当然釘姉ちゃんも。
こんなんで女泣かせたらフツーに最低やし…」

疲れたし今夜は寝る。明日の事は明日の事。
どうしてもと言う事なら、男らしくきっぱりと、土下座でもなんでもする。
こう結論付けた小太郎が665号室のドアを開き、
思わぬ火薬の音にのけ反った。

204リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/28(月) 03:15:17
「Melly X’mas!」
「ですわ♪」
「な、なんや、夏美姉ちゃんにあやか姉ちゃん」
「お帰りー♪ライブどうだったー?」
「あ、ああ、まあまあやなうん」
「ふーん、私達も丁度今帰ったの。さ、クリスマスだよクリスマスー♪」

あやかと共に、ミニスカサンタ姿でクラッカーを鳴らした夏美が明るく言った。

 +     +

「おお」

リビングに入った小太郎が、テーブルの上のご馳走に唸り声を上げる。
それは、ちょっと手の込んだ家庭の食卓。

「ちづ姉、保育園で遅くなるから先始めててって」
「じゃあこれ」
「うん、私といいんちょで」
「ほー」
「さあさ、ターキーを温めますわよ」

三人で最後の仕上げにパタパタと歩き回り、テーブルにつく。

「Melly X’mas!」

あやかが、磨かれた背の高いグラスにスパークリングジュースを注ぎ、乾杯をした。

205リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/28(月) 03:18:43
「うん、旨いなこのトリ」
「七面鳥ですわ」
「ケーキもあるからねー」

遠い昔、自分とは無縁に思えた風景。
温かな一時に、小太郎は人知れず涙を呑み込んでいた。

 +     +

「たたっ、大変ですっ!」
「どうしたネ?」

そこは超包子、クリスマスイブと言う修羅場の厨房。
本人的には最近開発されたと言う金属の絨毯に電気スタンドを付けた様な機械で遊びに来ていた超鈴音が、
駆け込んで来た五月の珍しい、それでも可愛らしい叫び声に聞き返す。

「ほう、注文されていたケーキを別の客と取り違えたカ?」
「はい。用途が用途なもので、見た目普通のケーキだったのが…」
「で、どのケーキだったのカ?」
「それが…特別注文の…」

五月の告げた番号に、超の目つきが鋭さを増す。

「ほう…あの粗悪品を私が直々に徹底研究改良した
ナチュラルセーフティードー○ン○コ○ソ○に
イモリとヤモリとオオサンシサョウウオ(犯罪)の黒焼き鹿の角人参等々108種類と
一緒に漬け込んだ三十年マムシリキュールをベースに胡桃山芋無臭ニンニク…たっぷり使い倒した
ザ・スーパーアダルティ聖夜さんスペシャルハイパーMAXスイーツナイツを出してしまたと…」

こくんと頷く五月の前で、超は静かに息を呑む。

 +     +

夏美と小太郎の二人がかりであやかの身をソファーに横たえ、毛布を掛ける。

「クリスマスパーティーとか色々忙しかったからねー」
「いいんちょ言うのも大変やなー」
「んー、ネギ先生ーですわー♪」

むにゃむにゃと幸せそうなあやかをソファーに残し、小太郎はテーブルに戻る。
そこで、まだ食えそうなものは、と見回していると、すっと瓶が差し出された。

206リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/28(月) 03:22:18
「お、おう」

夏美にスパークリングを注がれ、小太郎がグラスを傾ける。

「ん、じゃあ夏美姉ちゃんも」
「ありがと」

小太郎に返杯され、夏美もぐーっとグラスを空ける。

「あー、コタロー君」
「何や?」
「飲め」
「あ、ああ…」

再びグラスに注がれながら、小太郎は目の前に座る夏美の目が据わっている事に気付く。

「で、コタロー君」

テーブルの対面に座り、喉を潤す小太郎に夏美が声を掛ける。

「コタロー君の本命、結局誰なの?」
「は?」

唐突な質問に、小太郎はあっけに取られた。
その間にも、夏美はふらふらと立ち上がりテーブルを回って小太郎に近づいていた。

「お、おい、大丈夫か?なんかあぶな…」
「やっぱ、愛衣ちゃんとか?かわいーもんねー」

夏美が一人でくすくす笑っている間に、小太郎の目は一泳ぎ終えていた。

「んー、後はくぎみーに夕映ちゃん、いいんちょに…ちづ姉かぁ、すっごいねーコタロー君」
「おいおい…」

そう言えばほんの何時間か前にも脳味噌オーバーヒートな女を相手にしていた小太郎が異変に気付き、
取りあえず夏美をその場に座らせる。

「あっつー」
「確かに、暑そうやな」

小太郎が無感動に言っている前で、夏美はサンタ服を脱ぎ捨てる。

207リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/28(月) 03:23:24
「んっ!」

その次の瞬間には、小太郎の頬は両手で挟まれ、ぢゅーっと唇を吸われていた。

「えへへー、久しぶりだねぇ」
「13年振りいやいやなんでもないそやなー、夏だっけか」
「そ、夏休み、村上夏美のファーストキスでしたー」

ケラケラ笑いながらほっぺすりすりする夏美の前で、
小太郎はちょっと考える。

“…やっぱキス…だけでも大変なんやなぁ特に初めて…”

「ん?」

本能の赴くままに小太郎に甘えていた夏美が顔を上げ、小太郎の顔があらぬ方向に向いているのに気が付く。

「ん?あれ?もしかして気になってるー?」
「あ、いや、まー、なんつーか…」

夏美が、厚手のサンタ服に合わせて着ていた肩ひもタンクトップの前を摘み上げ、
その夏美の前で小太郎がダラダラと汗を流して口ごもる。

「んー、もちょっとあったらねー、
ちづ姉やー、いいんちょとまではいかなくてもー、
年下なのに愛衣ちゃんなんかもけっこースタイル良かったりするでしょー。私なんてこれだもんねー」

くいくいとタンクトップの布地を引っ張ってへらへら笑っていた夏美が、
小太郎に両肩をガシッと掴まれて目をぱちくりさせた。

「あー、うまく言えんけどな、その、あれや夏に言うた事、あれ、全然嘘やないからな」
「嬉しい」

夏美がくすっと笑い、どちらともなく唇を重ねる。そんな夏美の目尻から僅かに溢れる。

「ちょい、コタロー君、くるし…」
「あ、ああ、悪い、夏美姉ちゃんなんつーか抱き心地ええモンで」
「何それー、じゃー又ぎゅってしてぎゅうーって」
「おいおいどっちやねん」
「…嬉しい…小太郎君逞しいねー、私も小太郎君抱っこするのいい感じー」

小太郎にぎゅっと抱き締められた夏美がちょっと苦しそうに言うが、
すぐに、二人は共に、再びぎゅっと力強く抱き合う。

208リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/28(月) 03:24:28
「…ん?どったの、コタロー君?」
「いや、なんでも、あらへん」
「なんでもないって事ないでしょー、真っ赤な顔ではーはーしてぇ」
「いや、それはそのあれや、あー、だからほら夏美姉ちゃんがやな、
なんつーか俺の体にむにゅってしてんのがやなー」

馬鹿正直な小太郎の返答に、夏美はちょっとの間きょとんとしてからくすっと笑った。

「おかしいんかい?」
「ううん、だって、男の子だもん。
私だってさっきから、コタロー君に抱っこされて、ね、熱くて熱くてたまらないんだからぁー」

既に、その言葉の意味を考える思考能力も失われつつあった。
呆れて前を見た小太郎の心は、そんな夏美の潤んだ瞳に一瞬で吸い込まれ呑み込まれた。
次の瞬間、二人は、貪る様に唇を重ね舌を絡める。
夏美の体が床に横たえられ、一瞬の目と目の交錯、夏美が小さく頷き、小太郎がタンクトップをまくり上げる。
細紐のスポーツブラをまくり上げられ、その頂きでピンと尖った乳首をちゅううと吸われると、
夏美は眉根を寄せ、切なげに喘いだ。
蕾も丘もベトベトになるまで小太郎に吸われている間、夏美は頭を振って喘ぎ続けた。

「?」

不意の小休止に、夏美が開けていられなかった目を開く。
ぐいっと夏美の頭が持ち上げられ、その下にクッションが差し込まれた。

「あ…ああっ!」

何か言おうとしたその前に、ミニスカートの中に手を入れられた夏美が悲鳴をあげた。
今、触れられたそこは、布地越しにも分かるぐらいぷっくりと膨らんでいた。

「ああっ!こ、コタロー君ああっ!!私、私ぃ、怖い、怖いよおっ!!」
「怖い?ほな…」

自分でも多少の、秘かに想ってそこに指を忍ばせる経験があるからこそ、
この異様な鋭敏さで突き抜ける快感には恐怖を覚えてしまう。
それでも、小太郎が何を言わんとしたかを察した夏美は、涙をこぼしてぶんぶんと首を横に振る。

「お願い、小太郎君お願い、小太郎君、私、私小太郎君大好きだからっ!」
「あ、ああっ!!」

そんな夏美にぎゅっと抱き締められ、小太郎は退く事を忘れた。
スカートの中から、ショーツが乱暴なぐらいに引きずり下ろされた。

209リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/28(月) 03:25:31
「い、ひいいっ!」
「んー、ぴちゃぴちゃ言うとるわっ」

夏美の甲高い悲鳴に、剥き出しにされたつるつるのオマメを撫でた小太郎が対抗する様に言い返す。
それでも、もう少し優しく撫でてやろうと考えたりもするのが小太郎の素直なところ。
その結果、夏美は元々癖っ毛の赤毛をクッションの上でぐしゃぐしゃに乱しながら、
何度も背筋を床に浮かせのたうっていた。
そんな夏美を見ながら、小太郎の窮屈さも限界に達する。
ザッとズリ下ろしただけの姿になると、その前で夏美が顔を手で覆って指の隙間から目を見張っていた。

「こーゆー風なんだ…」
「あ、ああ、俺、もうビンビンで辛抱たまらんやけど、夏美姉ちゃんは…」
「わ、私も、もう…バカあっ何言わせちゃってんのよおっ!!」
「わ、分かった分かった」

今にもクッションが飛んで来そうな勢いに、小太郎はたまらず腰を浮かせる。

「ん、っ…」
「んんんっ…」

その瞬間、夏美の目尻からコメカミにつーっと涙が伝う。
小太郎が何かを言う前に、夏美が小太郎をぎゅと抱き締める。
小太郎もそんな夏美を愛おしく抱き締めながら、まだまだ、そうやってぎゅっと密着されながらの
僅かな腰の前後だけでも小太郎には十分過ぎるものだった。

第六話投下、終了です。…ヤベー、越年見えてきてる…
今回はここまでです。続きは折を見て
−−−−−−−−−−
代行依頼本文は以上です。
よろしくお願いします。

210リボンなナイト09 ◆8ue1Tpo8eY:2009/12/29(火) 00:18:38
>>202-209
申し訳ございませんが、都合がつきましたので代行依頼取り下げます。
重ね重ねスレ消費失礼致しました。

211名無しさんが妄想します:2010/01/02(土) 22:41:33
すみませんが、どなたか代理投下お願いします。
【書き込みたいスレ】ルミナスアークでエロパロ6
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1245133829/
【名前欄】最初の書き込み以外、『開かれた瞳』
【メール欄】sage

――――ここより下から代理お願いします。


亀ながら明けましておめでとうございます。
ご希望に応えられているかは怪しいですが、閉じられた瞳の続き話を投下します。
注意事項
・レフィ×エルル
・エルルエンディング後設定
・長さエロさ微妙
上記のいずれかがアウトな方はタイトル『開かれた瞳』NGお願いします。

212開かれた瞳:2010/01/02(土) 22:42:30
「うっ……エ、エル…ル……」
「レフィ…わかる!?私だよ!?」

とある民家。
レフィに反応があってからさらに数日後、
ついにエルルの笛の音によりレフィが長き眠りより覚めた。

「ただいま、エルル…」
「おかえり、レフィ…!」

なんの因果か、かつてレフィがエルルを死の淵より救った際とは真逆のやりとり。
久々に聞くレフィの声に、エルルはすぐさまに抱きつく。

「うおっと…力強くなったなお前!いや……俺が弱くなってんのか…
……あれからどんだけ経ったんだ?」
「もう…1年だよ……レフィ、ずっと目を覚まさなくて……」
「そうか…心配かけたな……」

少し空振りしたあと、レフィの手がエルルの頭を優しく撫でる。
奇跡的に目覚めたとはいえ、『星の瞳』の力を使用した代償…
両目の視力や味覚までは戻っていないらしい。
エルルもそれが僅かばかり悲しくはあったが、やはりなによりこうやって、
レフィの声を聞き、触れられることの喜びの方が勝っていた。
そして、今まで堪えていたものが一気に溢れ出す。

「淋しかった…苦しかった…不安だった…!レフィがもう2度と目を開けないんじゃないかって…
本当に、本当に……!」
「エルル……ありがとう」

泣きじゃくるエルルの背を、レフィはあやすように撫で続ける。
この細い体で、よく1年も自分を見捨てずに看病してくれたなと、多大な感謝の念を込めて…
それでもエルルの涙はまだ止まらない。
今までの苦労、ひとりぼっちの孤独感、絶望に覆われそうになった希望…辛い思い出が蘇る。
しかしレフィは目覚め、自分に感謝してくれて、撫でてくれている。
それを思うと、辛い思い出も今の喜びを彩るものでしかなくなる。
今流れている涙は、喜びの涙。



この幸せが、夢でなければ…………

213開かれた瞳:2010/01/02(土) 22:43:43
「レフィ…?夢じゃ…ないよ、ね?」
「あぁ……夢なんかじゃない。俺は…ここにいる」

背中を撫でていた腕を引き寄せ、レフィがエルルを抱きしめる。
触れ合い、伝わる互いの熱。
それは、確かにここに在ることを証明する、命の『ぬくもり』
エルルが何よりも待ち望んだ、彼からの抱擁…
しかしそのぬくもりが、これを現実であることを教え、さらなる欲望を巻き起こす。

「レフィ…もっと、私に触れて……」
「エルル……?」
「ごめんね…私、君の意識がない時……淋しさから逃げるために君を汚したの……
今……本当にレフィに抱きしめられてるのかと思うと…凄く嬉しくて、切ないんだ……
勝手なのはわかってる。でも……せめて今だけでも……私を…」

レフィはエルルの独白を黙って聞いていた。そして…

「馬鹿だな……」
「ぁつう!?」

呆れた声で、頭をこづいた。

「俺が、死ぬ覚悟を決めた戦いの前日に、なんでお前に会いにいったのかわかんないのか?」
「レフィ………」
「……それに、死人同然の俺の看病までして、こうやって呼び戻してくれて……
俺のことなんて忘れて、学院生活をもっと楽しんでりゃ、
俺なんかよりもっといい出会いがあったろうに、本当に…馬鹿だな……」
「私は、レフィじゃなきゃ…いや……」

それだけ言い終え、2人は一旦その身を離し、互いを見つめ合う。
レフィの瞳にはエルルの姿は映らないかもしれない。
けれど、2人は確かに繋がっている。瞳でただ観るだけではない、もっと深いところで。

「エルル……」
「レフィ……」

やがて、2つの影は、再び1つに重なった。

214開かれた瞳:2010/01/02(土) 22:44:37
「んっ……」

たっぷり数分はしたであろう口づけを終えた2人の間に銀糸の橋が出来上がる。
それを名残惜しそうに眺めるエルルの顔は、すでに蕩けきっていた。

「ん…レフィ、こっちも触って……」

仕事着である白衣の前をはだけさせ、下着を上にずらせば、エルルの2つの膨らみが姿を現す。
そしてその上に、レフィの手を誘導する。
目的地に辿り着くと同時に、レフィの両の手が胸を弄り始めた。
ゆっくりと、じっくりと、その感触を確かめるようにやんわりと。

「やっ……レフィ、そんなに…」
「仕方ないだろ?目が見えないんだから、慎重にいかないと」

そう言うレフィの掌の中で、エルルの胸はその形を変え続ける。
少し力をいれれば指が沈み込み、少し力を抜けば元の姿に戻る。
なんともいえないその触り心地に、レフィはひたすら揉みしだく。

「ふ……んぅ、レフィ…私の胸、あんまりなくてごめんね……」
「……いや、十分だと思うぞ?少なくともアシュレ…ゲフンゲフン!とにかく俺は好きだな」

危うく脳天に投剣が飛んできそうな発言をごまかし、レフィは休まず手を動かし続ける。
人は五感のいずれかを失うと、他の器官が優れると言うが、レフィもそうらしく、
掌に感じる柔らかさとぬくもりが心地よく、いつまで触っていてもいいと感じていた。
いつまでも、いつまでも、こうやってふにふにと……

「あ……ん…ちょ、レフィ…そんなに揉まないでぇ…」

触り続けるわけにもいかなかった。
かつて入浴中に仲間の常識はずれのファイナルな胸を見て以来、
自信をなくしていた自分の胸を気に入ってくれたのは悪い気はしない…むしろ嬉しいが、
こうも執拗にせめられると、とてもではないが、もたない。

「っと悪い。あんまり気持ちいいんで止まらなかった」
「……もぅ」

レフィの手がエルルより離れていく。
少し寂しいが、あのまま弄られ続けたら間違いなく自分がもたなかったため、
エルルは小さく安堵のため息をつく。

215開かれた瞳:2010/01/02(土) 22:45:21
「ひあっ!?」

そんな安堵も束の間。
手から解放されたと思いきや、今度は口が襲ってきた。

「揉むのが駄目なら、食べるのはいいよな?」
「ひゃ……あぅ、ず…ずるいよぉ…あくっ……ぅ!」

軽く甘噛みされるだけで、エルルの体は跳ね上がる。
先程までの執拗な揉みしだきの直後にこんなことをされれば、ひとたまりもない。

「美味いな……」
「んっ…あ!そ、そんな…味なんてしないよぉ!」
「まあ確かに味覚は潰れてるけどな。でも……食感は楽しめるぜ。まるでコピンみたいだ」
「そ…それって褒めてるの…ふゎ!?」

エルルの疑問を遮り、レフィは更に口だけではなく舌も使い乳首を嬲り始める。
口全体で感じる柔らかさと、舌先で感じる弾力の連携にレフィは満足するが、
それをやられているエルルは単純計算でもダメージ2倍でたまったものではない。
もともともつかどうか怪しかったところにこの刺激では、気が狂いそうだ。

「ひっ…!あっ…!レ、レフィ…駄目!私…おかしくなっちゃうっ……!」

悶えるエルルの両腕が、レフィの頭を強く抱きしめるかたちに組まれる。
何かに掴まっていないと、本当にどうにかなってしまいそうだった。

そうやって耐え始めて数分、異変が起きた。
こころなしか、レフィの血色が悪くなっている。

「レフィ?」

それに気付いた頃には胸を襲う狂おしい程甘美な刺激もなくなっていた。
一体、なぜ?そんな疑問をもち、一旦レフィの頭から腕をはなすと……

「ああ…カロリンじゃないか。なんでお前が……え?運賃はタダだって?」
「レフィィィィィ!!行っちゃだめぇ!!」



―――――

216開かれた瞳:2010/01/02(土) 22:46:34
「危なかった……輪廻の河が見えたぜ……」
「ごめんねレフィ……」
「いや、俺もがっつきすぎたよ……」

危うく少女の胸で窒息死などという馬鹿げた死に様をさらしそうになったレフィは、
寸でのところで無事生還した。
さすがに生死の狭間を彷徨ったせいか、落ち着きも取り戻している。

「ね……レフィ、つ…続きはベッドの中で、ね……?」
「……あぁ」

腰掛けていた椅子から立ち上がり、2人は近くのベッドに倒れこむ。
少々狭いベッドの上で残った白衣も下着も脱ぎ捨て、エルルが目の見えないレフィの手をとる。

「レフィ、足元気をつけてね」
「あぁ。ここは…どの辺だ?」
「ひぅ!?…そこ、首だよぉ……」

レフィの手はゆっくりと動き、首筋から肩へ、肩から胸へ、胸から腹へと流れる。
その度に体が跳ねるが、構わずに手はさらに下降を続ける。
腹から腰へ、腰から後ろにまわり尻へ、尻から太股へ、太股から爪先へ…

「やぁぁ……そんなにっ…あちこちっ…触るなんてぇ……」
「世界は観ることでしか識ることが出来ない…か。やっぱり大嘘だな。
たとえ目に観えずとも、お前の姿がわかる。……綺麗だよ、エルル」

確かに在ることを識るために、レフィの手は全身を余すことなく撫でる。
本当なら直接観てみたいという気持ちもあるにはあるが、
これはこれでなかなか気に入っているようだ。
やがて、全身を旅していた両の手はエルルの最も敏感な場所で合流した。



「……凄い濡れ具合だな」
「うぅ……言わなくていいよぉ…」

散々に体を弄られた影響か、はたまた想い人が相手だからかは定かではないが、
すでにエルルの秘所は愛液でとうに濡れそぼっていた。

「エルル…挿れるぞ…?」
「うん…来て、レフィ……」

前戯は不要、レフィの肉剣がエルルにあてがわれ、そして……

「あっ……ふぁ…ぁ…!」
「ぐっ…う…っ…!」

ズプリと音をたて、2人の体は繋がった。
最奥を突いては抜き、再び貫く動作を繰り返す度にエルルからは嬌声が漏れる。
「ひゃ…ふっ……ん!レ、レフィ…やっと……一緒に……っ!」
「エルル……ッ!」
「レ…フィ……行かない、で!っはぁ…も…どこに…も……!」
「あたり…まえだろ……!」

互いに強く抱きしめあい、そのぬくもりと存在を識る。
――もう1人にならないように
――もう失うことのないように
――もうこの幸せを離さないように

あらゆる願いを込め、2人は互いを離さない。
夜はまだ長い。

――どうかこの刻が続きますように

217開かれた瞳:2010/01/02(土) 22:47:41
―――――

「ん…ぅ……?あ…もう朝かぁ……レフィ!?」

日の光により目覚めたエルルは、思わず自分の隣を見た。
昨夜、あれだけ交わった後の記憶が飛んでいる。
もしやあれは全部自分の夢だったんじゃないか…そんな不安が頭をよぎったのだ。
慌てて振り向いた先には……



誰もいなかった。
その代わりに、いつものように椅子に腰掛け微動もしないレフィの姿が映る。

「あ…あははは……そう、だよね……夢に決まってる…よね……」

涙を零さないように、必死に明るく振る舞おうとしても、乾いた笑いしか出てこない。
全ては自分の夢。
現実は1人寂しくベッドに潜りこんで、彼を思いながら自慰にふけっただけ。
彼に抱かれたい願望が強すぎて、せめて夢の中だけでもと願ったことが叶っただけ。
願いが叶うなら何故、彼が目覚める願いが叶わないのだろう。
いや、でもむしろ喜ぶべきなんだ。夢とはいえ彼に抱かれたのだから。
最高にいい夢じゃないか。
今日は仕事も休んで寝倒そう。もしかしたら同じ夢が見られるかもしれない……
「うん、なんか体も疲れてるし、それがいいよね……」

力なく起き上がり、エルルはレフィが座る椅子の前まで歩く。
レフィの瞳は、閉じられたままだ。

「……やっぱり夢だったんだね………レフィ……」





「言っただろう?もうどこにも行かないって」



「!?」
「おはよう、エルル」

突然のことにエルルは反応しきれない。
変わらず昏睡状態だと思っていたレフィの瞳が開き、抱きしめられたのだから。

「レフィ!?あ、あれ?まだ夢!?あれ?つねると痛いよ!?」
「夢じゃないさ。ちょっとエルルを驚かそうかと思って…おい、泣くなって……」
「〜〜〜っ!酷いよ!もうレフィは朝ご飯抜きだからねぇ!」
「わー!待て待て悪かった!謝るから許してくれ!」

学院生活を彷彿とさせる、実に久しい慌ただしくも明るい朝の一時。
青癒士は怒りながらも、久しぶりの笑顔をみせて。

――前言撤回。今日はずっと新しい医療魔法の特訓だ。
――もっと甘えたいけれどぐっと我慢。
――1日でも早く、レフィの体を元に戻せる魔法を必ず見つけてみせる。

人間となった星の瞳は壁に激突しつつもやはり笑顔をみせて。

――そう、もうどこにも行きはしない。
――俺が帰るべき場所はここだ。
――俺はエルルを助け、エルルも俺を助けてくれた。一周して、また俺がエルルを助ける番だ。


『全ては、愛するこの人のために――』


――FIN

218名無しさんが妄想します:2010/01/02(土) 22:52:17
以上です。
ほぼ全てのエンディングに言えることですが、
何故エンディングキャラ以外のキャラがレフィ達を過去の人にしているのか解せない…
みんな少しは手伝ったり助けてあげろよ…

それではまた。
―――――ここまで代理投下お願いします

お手数ですが、時間ができたときでいいので代理投下お願いします。

219218:2010/01/04(月) 20:07:03
代理投下確認しました。
素早い対応ありがとうございます。

220名無しさんが妄想します:2010/01/05(火) 23:32:07
どなたか、書き込み代行をお願い致します。
【書き込みたいスレ】P2でエロパロ その2
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197647197/
【名前】永き地獄の終わり36/?
【メール欄】sage

次レスの文章を書き込み代行お願いします。
60行で4キロ未満にしてありますので、できれば一レスで書き込んで頂きたくお願いします。

221永き地獄の終わり36/?:2010/01/05(火) 23:33:01
その後の試合の結果は私にとって意味のないものだった。
ヒロムは当然その後の試合は出場停止であり、私はブラコンとの鍔迫り合いに忙しかったから。
それからしばらくは平穏な日々が続いた。
ヒロムにとっては色々とあっただろうけど、私にとっては少なくとも平穏だった。
終わることがわかっている日々ではあったけど、逃げ回っていたときとは明らかに違っていた。
次なる決戦が来るまでは、ヒロムの傍は安心できる場所だった。
幸いなことに、ヒロムと兄との公式戦はそれから長らく機会が訪れなかった。
六花と久勢北とがトーナメントでぶつかることが様々な要因によって妨げられたからだ。
他のチームとて無能ではないことを示すように、久勢北が途中敗退することもあり、
兄だけでは団体戦に勝てないということを示すように六花が敗退することもあり。
もちろん、些末なことはいくつもあった。
ドイツの別の変態とヒロムが激突した後、ヒロムがブラコンとよろしくないことになりかけたのを
絶妙のタイミングで邪魔してやったときはどれほど胸がすく思いだったことか。
アンタはあのシスコン兄とよろしくやってればいいのよ。
ただ、腹は立った。
邪魔する直前まで覗いていたあのブラコンの身体は、本当に、綺麗だった。
兄に弄ばれてもいない、汚れのない無垢な身体。
羨ましくて、妬ましくて、ノートに書くことがまた増えた。
……せっかくそんな綺麗な身体なんだから、焦ってヒロムにあげようとしなくてもいいのに。

一方で、私には時間がなかった。
決着がついたとき、私は兄に……される。
それまでに、と思う気持ちは逸るけど、お姉様の家に居候している身分ではなかなかそんな機会はない。
何度か絶好のタイミングが訪れたこともあったけど、自分自身がそれを押しとどめてしまった。
仮にもローゼンベルクの令嬢がそんな簡単に股を開いていいのか、なんて下らないプライドはとっくの昔に消えている。
ここにあるのは兄に弄ばれた肉人形だ。
でも、兄のペニスから逃げるために他のペニスを銜え込もうとすること自体欺瞞ではないか。
そう思うと自分で自分がわからなくなる。
処女を兄に奪われるのを避けたところで、何になるのだろう。
最後は結局兄の奴隷に戻るだけなのに。
永劫に犯され続ける日々が来るのに、最初の一回だけ逃げることの意味を自嘲気味に考える。
それに、それをしてしまえば、ヒロムとのこの日々は間違いなく変わってしまう。
ブラコンとの危ういところでの応酬を見ている限り、ヒロムはまだ経験が無い。
ならば、何も知らないでいて欲しい。
兄と私が知っているような、淫らで爛れた世界など知らずに、どこまでも真っ直ぐあって欲しい。
太陽のように、手が届かない世界ででも、私を照らして欲しかった。
そして何よりも、私がヒロムと交われば、心から私を慈しんでくれるお姉様を裏切ることになる。
私が城での日々をフラッシュバックして泣き叫ぶと、お姉様は何度でも私を抱きしめてくれた。
眠れない夜にはベッドで朝まで抱きしめ続けてくれたことも一度や二度じゃない。
お姉様がいなければ私はとうに破綻していたろう。
どれほど感謝してもし尽くせない。
そのお姉様が、何年も前から全力で育ててきた最愛の存在がヒロムだった。
私が抱いているような恋心なんか遙かに超越して、試練も安らぎも与えるその姿勢は、
シグルズを守るブリュンヒルデにさえ見えた。
その手から、シグルズを奪う資格などあるはずがない。
いっそ太陽にまで駆け上がれ。
兄との対決後、ヒロムは翼でも生えたかのように強くなっていった。
ブリュンヒルデの庇護の下、一年、二年と過ごしたシグルズの成長を、
私は間近で見ることが出来ただけで、喜ぶべきなのだと無理矢理自分に言い聞かせた。

だが、時は誰にでも過ぎる。
長らく対決が無い日々に、あの化け物が焦ったはずはないだろうが、我慢ができなくなったのかもしれない。
ローゼンベルクの政治力を使って、とんでもないことをやっていたことに、気づいたときには遅かった。
詳しくはわからないが、ドイツと中国のスポーツ担当省に圧力を掛けたらしい。
この二国は卓球の世界では恐ろしく影響力がある。
ここが動けば国際的な卓球連盟がそもそも動かざるを得ない。
そうして、気がつけば私の回りにいる者たちが軒並み参加させられていた。
ユース以下年齢無制限、国際個人戦決定戦。
兄はそれを、ヒロムとの決着のためだけにお膳立てしたのだ。
その大会の名前を、Prime Player杯、……P2、という。

222221:2010/01/12(火) 22:34:39
規制解除されたので取り消します。
見直したら最初の書き込みで上げていてしまい済みませんでした。

223名無しさんが妄想します:2010/01/15(金) 14:23:32
代理レスお願いします。
【書き込み先】巨乳小学生をテーマにしたエロパロ6

【メール欄】sage

【レス内容】規制に負けず、千晶を全力で待ってるぜ!!

224名無しさんが妄想します:2010/01/20(水) 04:56:05
規制されちまった……

225名無しさんが妄想します:2010/01/25(月) 01:30:58
どなたか書き込みお願いします!

→【巨乳小学生をテーマにしたエロパロその七】
→【レス内容】
スレ立て乙です!

以上です。

226名無しさんが妄想します:2010/01/28(木) 01:24:59
こっちのが良いんじゃないか? 人いるし
☆BBSPINK用 レス代行スレッド☆
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1263716017/

227名無しさんが妄想します:2010/01/29(金) 16:36:04
また規制だよ

228牧場 ◆KCG/NoRpDg:2010/04/02(金) 01:37:30
エイプリルフールネタで勢いで書き上げたところ、
規制に引っかかってしまいました。転載頂ければ幸い、なのですが、現在丁度新スレ
立てのタイミングとも被ってしまっており、タイミングをずらして頂いても構いません。

【書き込みたいスレ】孕ませ/子作り/種付/妊娠/妊婦/出産/HR総合【13
 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253274768/
【名前】maternity rhapsody
【メール欄】sage

229牧場 ◆KCG/NoRpDg:2010/04/02(金) 01:38:35
「できちゃったの……」
夕飯を終えリビングでくつろぎ、なんとなくTVを見ていた時だった。洗い物を済ませた芽衣さんが、俺に近づくなりそういった。
「は?」
最初は聞き間違いかと思った。TVの声に被った千晴さんの発言は、あまりにもさりげなかったからだ。俺はゆっくり、座椅子から体を返して芽衣さんの顔を見た。
「だからぁ、できちゃったのよう。私と、春君のあかちゃん……」
そういって芽衣さんは困ったような、嬉しいような表情で顔を伏せた。セミロングの髪が流れてあらわになった彼女の耳は、ちょっと赤くなってるような気がする。

──が! しかし! 肝心の俺にそういう事態がぼぼ勃発するに至った記憶が無い!

俺の脇に芽衣さんがちょこんと、正座したので、思わず俺も正座で向き合う。
「今年の始めくらい新年会でぇ、ハル君すっごい酔っ払って帰ってきた事あるでしょ?」
「はぁ、そういえばそんなことも……。で、それが、あの……?」
とは言ったものの新年会の記憶はあってもどうやって帰ってきたかは覚えてない。
「その時ね、ハル君ったら無理やり求めてきて……。酔った勢いだなんて、いやだよぅって私言ったのに、ハル君ったら……。なんか、レイプみたいな感じだったな。
……あ、思い出したらなんか涙でてきちゃった」
そういって芽衣さんは、すん、とちょっと鼻をならした。
まいった。そんな事があったとは。っていうかせめて覚えてたら……。そんな我侭なセックスを芽衣さん相手にした事とか無いし。
「面目ないっス……。あー、新年会かぁ、あれ一月の第二金曜日でしたっけ……? ん? んーっ?!」
カレンダーを見やった俺はあることに気づく。今日は四月一日! すなわち──。
「おほ、なんだ、俺本気あせったっスよ、そか、エイプリ」
「嘘じゃないよっ?」
「は?」
家ではおっとりしている芽衣さんの強い言葉は、俺を黙らせるのに十分だった。
「私がママで、ハル君はパパになるんだよ? そんな大事な事で嘘つくわけないよ?」
「そ、そうっスね……、い、いやでも母子手帳とか、は?」
「ウチの市町村はぁ、毎週火曜日じゃないと母子手帳を交付してくれないの! まーだ疑ってるの? ハル君!」
「いやあの聞いてみただけっス……」
「これはもう、責任をとらなきゃダメって、ハル君判ってる?」
「そ、そうっスね……」
芽衣さんが正座のまま、ずいっずいっと少しづつ俺に近寄って来る。
「『そうっスね……』じゃないでしょ?! とるの? とらないの?! 責任!」
お袋に説教されてるみたいだった。芽衣さんの口調は仕事の時の毅然としたそれに変わっていた。俺は思わず──。
「とります……。男として……」
「はい今とるって言った! ハル君言いました! 私ちゃんと聞きました! じゃぁ食後のデザートだねっ!」
すっくと立ち上がった芽衣さんはちょっと小走りに冷蔵庫に向かった。なんか無理やり説得されたような、引っかかる気持ちを抱えながら、俺はTVを消してカーペットに大の字になった。

230牧場 ◆KCG/NoRpDg:2010/04/02(金) 01:42:15
            〜maternity rhapsody〜

俺、佐川春一と芽衣さんは同棲して二年ほどになる。芽衣さんは六歳年上で、出会った
のは仕事上の取引で、だった。三十路手前のキャリアウーマン。数人の部下を持ち、仕
事ではやり手のバリバリ。対して俺はしがないヒラだ。
幾度か同じ仕事をこなし、それとなく彼女と付き合いだし、「家賃もったいないから私
の家にね、こない?」と誘われ、言われるままに芽衣さんのマンションへと転がり込ん
だ。よってこの家での俺の地位は低い。俺が勝手にそう思ってるだけかもしれないが、
やはり依存していることは否めない、と思う。体育会系出身だから余計だ。

芽衣さんも結婚の事を、それとなく俺に切り出したことがあった。だが、うやむやな返
事で終わりにしていた。俺が彼女を引っ張っていけるだけの経済力を持ってから、なん
て古風なこだわりがあったのは認めざるをえなかった。
なので婚前交渉には、必ずスキンを使って、避妊には気を使っていたというのに……。
ああ、バカバカ俺のバカ。そして初めての生で中出しを経験した、あのヤラかしちゃっ
た晩の俺を殴ってやりたい。

「プリン、おいしかったねぇ。コンビニの甘いものって、いろいろあるけどどれも美味
しいよねぇ」
「はい……」
芽衣さんは 家用のチャコールカラーのセルフレームの眼鏡(仕事では2ポイントフ
レーム。え? 聞いてない?)でパジャマ。完全にOFFモードだ。対して俺は先ほど
の告白のショックから立ち直れないモードである。
カーペットに座って二人して見るくだらないTVは、俺にとってはただ点けてるだけ
だった。
芽衣さんは時折反応したり観客と一緒に笑ったりしているが、俺は焦点の合わない目で
眺めているだけのみ。
「どうしたの? 元気ないよ」
「芽衣さんだって判ってるでしょうに……」
「……あー、そっかぁ。いきなりだもんね。なんか、ゴメンなさい」
「いや、芽衣さんが謝るトコじゃないっス! 悪いのはその、俺の方で……」
うつむいた俺の向こうで、ふと、芽衣さんが笑ったような気がした。TVが消えた。
芽衣さんが消したのだ。
「でも、悪いことかな? 私、嬉しいよ? あかちゃん欲しかったしな……」
「え? ……でも俺、芽衣さんの仕事に差し支えちゃうかなとか、ちょっと……」
「そんな事言ってたら、私オバサン通り越して、おばあちゃんになっちゃうでしょ?」
「まぁ、そうっスね、はは」
「あー、今、老けちゃった私の事を想像した? もー、ハル君のバカー」
あまり抑揚の無い、のんびりした口調で怒られた俺は、だいぶん気が楽になった。
ややふっくらぎみの芽衣さんの笑顔を見れば、まぁ、いいかなんてすら思えてくる。

「そしたらね、ハル君、そんなハッピーの記念ついでに、お近づきにならない? あか
ちゃん、できたからね、スキン要らないよね」
ちょっとテレた、他人行儀な『お近づきにならない?』は、芽衣さんの使う、今晩エッ
チしませんか? の暗号だ。だがそれよりも俺の心を震わすワードはスキン要らないす
なわち生OK! である。
ぼんやりしていて回転の遅かった頭に火が入った気がした。ちょっと息を呑む。
「いいんスか……?」
「……いいんだよー?」

ならば、だった。俺は小さくうなずいてから、そっと芽衣さんの髪に手をやり、撫でる
仕草から彼女の眼鏡を外す。
スキン無し、という事実は俺のテンションを上げていた。ローテーブルに普段使いのタ
オルが在る事を確認すると、それを彼女の傍らに置いた。
芽衣さんが、『え? ベッド行かないの?』という顔をしたが俺はお構いなしだ。
なれた手つきで芽衣さんのパジャマの上を脱がす。彼女は寝る前にブラをつけない。
大きめバストがすぐあらわになって、テレ屋の芽衣さんは、ちょっと普段より強引気味
の俺に戸惑いの顔を向けたが、嫌がる様子は無かった。覗けた普段は白い肌。今は興奮
からなのか、血色がよくなってピンク色。だが、俺の方が興奮している自信があった。

なぜなら、俺はこれから孕ませの追体験をするのだから──。

231牧場 ◆KCG/NoRpDg:2010/04/02(金) 01:44:15

「ハル、君……」
小さく呟いた芽衣さんの唇を自分ので塞いで、息が続くまで重ねた。その間にパジャマ
の下にも手やる。俺に協力してくれて芽衣さんはお尻を浮かす。すかさず、タオルをそ
の下に敷いた。ショーツに指を忍ばせて前戯、なんてまどろっこしい事はしない。
お尻を撫でるように、俺は芽衣さんを開始一分(くらい。別にタイム計ってないし)で
生まれたままにした。

見てろよ、一月第二金曜日の晩泥酔していた俺。俺はこれからお前なんかが到底できも
しなかったセックスを展開してやるからな。独りよがりな、芽衣さんの事を慮らないあ
たかもオナニーのようなそれとは違う、本当に、『子供つくろうね』ってセックスをし
てやる。あああ、だがしかし今芽衣さんのお腹に宿った新しい命の父親がお前ってのが
本当に悔しい。って俺だが。なんかよくわかんなくなってきた。集中するわ。芽衣さん
に。

「もう、準備できちゃってるっスね……」
芽衣さんの体が熱い。指で触れた柔らかい箇所はもっと熱かった。そしてよく濡れそ
ぼっていた。こちょこちょと擽るだけでも、ねっとりと愛液が俺の指に絡んでくる。
「……いいよ、来て……」
仰向けで、芽衣さんは顔を横に向け、小さく俺を誘う。開かれた両足はさらに開いて、
俺を向かい入れる準備をしている。俺は有無言わず彼女の芯を前に膝立ちになった。
「それじゃ、生の芽衣さんいただきますっ!」
「私食べ物じゃないよぉ、んんっ!」
「っ! うぁ、ヤバイっス……」

背筋がぞっとした。記憶があるうちでは始めて、スキン無しの挿入。そりゃ芽衣さんと
体重ねて、今までだって気持ちよかった。だが、この一閃は違う。俺のペニスが芽衣さ
んの秘所に触れ、そこから突き進んだ時の感触がまるで別物だ。
入り口の狭まさに亀頭を刺激されるのは序の口、そこを抜け、腰を突き進めると更に、
折り重なった熱い粘膜のヴェールが連続でかぶされる様な……。
それすら芽衣さんのポテンシャルの一つに過ぎなかった。次に感じるのはやや固めの、
おそらくはGスポット。そこすらペニスへの刺激を緩めない感触。さらにはそれらが、
なにより、くんっくんっと脈動しているのだから!
「あ、れ?芽衣さんもしかしてイってる……?」
横向きのまま芽衣さんは頷いた。ぎゅっと目を瞑って、快感に痺れてるのが判る。
か、かわいい。俺だけではないのだ。芽衣さんも生の感触に震えてるんだ。

もちろん、その感触は今までだって感じていた。でも、裸眼で2.0の俺が眼鏡を掛けた
ら視界がぼやけるのと同じように、スキン無しの、ダイレクトの感触は新鮮で、なんと
いうか嬉しさ、(それも褒められた時のような)多幸感が湧き上がってくるのだ。
初めて芽衣さんと夜を共にした時の事を俺は思い出した。
小さいストロークで、俺は再び動き始める。柔らかく彼女の体を揺らす。芽衣さんが
『あっ……』と声を上げる。
いつものペースだったら、おそらく俺はすぐに達してしまうだろう。なんというかそん
なもったいない事はできない。
芽衣さんのその顔を見ながら、息を整え一定のリズムでペニスを抽送する。
その顔は真っ赤になって、俺のリズムを感じている。俺が動くたび、快感が彼女の中に
溜まっていっているに違いなかった。
閉じられていた目は次第に開かれ、極力声をあげまいとこらえていた口もまた──。
俺はそっと、芽衣さんの下腹部を動きながら押す。ペニスと手で芽衣さんの肉を挟み撃
ちにする。

「あっああ……っ!」
控えめに呻いて、芽衣さんがやわやわと俺に顔を向けた。
「……、いいよぅ。イこう? 私、おかしくなっちゃう、終わりにして? ね?」
助けて、と言わんばかりの顔で、芽衣さんは俺の首に腕を伸ばし、俺の腰に自身の足を
絡ませた。俺もラストに向け、遠慮なく!

「おっきいのくる、あ、ぁん……っ! いいよ、妊娠させてぇ!!」
「っつあ!」
どん、と、それまでより強く、俺を打ちつけた瞬間、芽衣さんも俺もほぼ同時に感電に
も似た痙攣を起こした。深い、今までと比べ物にならない射精。内臓が引っこ抜かれる
ような快感。普段の倍の時間放出しているかのようだ。そして、その脈動とシンクロす
るかのように、芽衣さんの奥が同じく俺を締め上げる。これが、然るべき女性に精を注
ぎ、子よ宿れと、命を繋いでいく、本当の射精……っ、かっ。
あ、でももう芽衣さん妊娠してるか。
ん? いやまて──。『妊娠させてぇ』って、今……。

232牧場 ◆KCG/NoRpDg:2010/04/02(金) 01:44:49

「ねえ、ハル君怒ってる?」
「いや、別に……」
ベッドに寝転がって、俺はぼんやり天井を見つめる。横にうつぶせになっている芽衣さ
んが、足をぱたぱたさせていた。
俺はまんまとハメられていたのだった。芽衣さんの狙いは、もう妊娠しちゃってるのだ
から、と俺と生で子作りしまくり、既成事実を後から作り上げる事だったのである。
先ほどの一戦を終え、二人してシャワーを浴び、裸のまま寝室に移った時、芽衣さんは
ふと、『騙してるの、悪いから……』と俺にすべてを白状した。
そういう、なんか素直でやさしいトコも好きだが。でも事後という事実は揺るがない。
「私ね、やっぱり不安だったんだよー? 何か無いと、その、これから先、無くなっ
ちゃうような気がして……」
しょげた顔の貴方を見たら怒れないに決まってるさと、声には出さず、俺は芽衣さんに
向き直った。
「男にね、二言は無いっスよ。順番めちゃくちゃっスけど、俺みたいな甲斐性無い男で
も、いいんスか?」
「うんうん、いいよぅ♪」
芽衣さんの笑顔は柔らかい。
「それにしても、ハル君かんっぜんに騙されてたねー。私、大学で演劇部だったんだぁ。
いぇい♪ 面白かったぁ」

あ、ちょっと調子に乗ってますね芽衣さん。

「覚悟決めたついでに、もっとディープに、今晩はお近づきになりまスか」
俺は上体を起こし、芽衣さんの背中から手を流して丸いお尻に触れる。
「うん、さっき、凄かったねぇ。毎晩しても、いいかも……、ぁう……」
俺の精をまだ収めて、そしてさっきの余韻もあるのだろう。芽衣さんのソコはまだ十分
に熱い。水音がするたび、その気になった芽衣さんはお尻をわずかづづ持ち上げてく。

「どうしよう、カラダ震えちゃうよぅ、感じ方、変わっちゃった……」
「俺もっスよ。もうスキンなんてつけられないかもっスわ」
芽衣さんのバックに陣取って、俺はその腰を手繰り寄せる。芽衣さんの仕上がっちゃっ
てる秘所に、俺のペニスが触れた。
「は、はやくぅ……、は、ぁぅぅっ」
まだ挿入はせずに、秘所の先端のクリトリスを指で転がした。芽衣さんのお尻が悩まし
げに振られる。
それでも俺は、まだ挿入しない。
「……ねぇ……? ハル君?」
不安げに俺に顔を向けた芽衣さんに、俺は少し意地悪な表情をしていたろう。
「……欲しいんすか? 俺の。芽衣さんの何処に?」
「あ、……っ」
芽衣さんはとても恥ずかしがり屋なので、女性器のその名を言ったこととか無いのだ。
俺は騙された報復、とでも言うのか、性欲を盾にして彼女を脅迫している。
「陸上で鍛えてたから、今晩はマジ寝かせない勢いで頑張りますよ俺。でも、芽衣さん、
ちゃんとおねだりしなくちゃダメ、っすよ?」
芽衣さんの顎が震えた。
「あ、あの、私の奥、ハル君の、下さい……」
「奥って、どこっスか?」
「奥は、あの、お、おま……。ば、ばかぁ、言えないよぅぅ」
「じゃぁお預けっスね」
俺は腰を引いた。ペニスが離れる瞬間、引き止めるかのように芽衣さんの秘所が動いた
のを感じた。
「ダメぇ、言う、言うからぁ……」
「じゃぁ、ちゃんと、礼儀正しく、おねだりしてみて下さいよ」
芽衣さんは耳まで真っ赤にしてこくんと頷いた。恥ずかしさからか、目尻から本気の涙
がこぼれてる。俺はことさら、ぞくっときた。

「あ、あの、あの、ハル君のを、私の、その、その──っ」
泣き声交じりに恥ずかしい単語を発した芽衣さんの事を、俺は背後から、勢いよく貫い
た。

だが、よく考えると俺はやっぱりまんまとハメられてるのではなかろうか。まぁいい。
そうだ。子供の名前は男の子でも女の子でも、『まこと』にしようか。漢字は後から考
えるとして。
嘘から出た真。なんちて。



PS その話を朝、芽衣さんにしたら、『ふざけてるぅ。却下!』って怒られた。
まぁその晩も子作りしたがな!!



            〜maternity rhapsody〜  おしまい。
                                  20100402

233牧場 ◆KCG/NoRpDg:2010/04/02(金) 01:46:57
以上となります。すみませんがよろしくお願いいたします。

234牧場 ◆KCG/NoRpDg:2010/04/03(土) 15:26:31
何とか書き込めることができました。お騒がせしてすみませんでした。

235 ◆OYHllSodOc:2010/05/05(水) 23:29:22
もう二カ月規制されてさすがに我慢できないので、誰か代行お願いします。
ネタがリョナで投下先が特殊ですので、ご迷惑をかけますが、できればお願いします。
スレの性質上必ず下げてお願いします。

【書き込みたいスレ】猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 第9章
 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266941581/l50
【名前】風と華のその後(舞乙-HiME)
【メール欄】sage

(以下、書き込みお願いします)

舞乙-HiMEネタ、原作終了後の話。
全四回上梓予定。


第一回、女王の最期



1、

「アリカ、ミコト、アオイ……」
磔台の少女は今にも消え入りそうな声で呟いた。
涙を浮かべ、蒼白になって震える彼女の眼下には、処刑を望み喚声を上げる無数の群衆が見て取れた。

初め、マシロ女王の治世は全く順風満帆であった。
親友でもあるマイスターとともにヴィント市を奪回し、世界の破滅を防ぎ止めたマシロの勇敢は高く評価された。
一時労働者の賃金を切り下げる法案を裁可した事で、一部労働者階級からの反発も受けたが、
その後の経済の成長や社会福祉政策によって、民衆の支持も安定したものになっていった。
しかし、一方で利益を受ければ一方で損害を受け、一方で喜歓すれば一方で憤怒し、一方で成功すれば一方で怨望するのが世の常である。
その代表はヴィントの貴族連だった。
ヴィントブルームは元々あまり貴族の勢力の強い国家ではなく、貴族とは宮廷に寄生する廷臣として門閥を存続させるだけの一階級に過ぎなかったが、先代、先々代から王政に容喙するのはしばしばだった。
時には勅令にも干渉を及ぼす彼らは、支那唐代の門下省に集う門閥貴族を例にすると分かり易い。
彼らはヴィント事変時には揃ってナギ大公に寝返りをうっている。
その後、マシロが復位すると平気なつらで出てきて万歳を唱え忠誠を誓ったのだが、
玉座を奪還したマシロにとって、面白い存在であるはずがない。
又、国家の中央集権化、官僚制度の能率化、産業の自由化などの諸政策を推し進め、富国を図る女王の眼中に、彼らの既得権益は障害にしか映らなかった。
そこで「削藩政策」が実施された。
門閥貴族の実権を奪い、また大規模の貴族をお取り潰しにし、有名無実ならしめる策である。
手始めに、堂々と国家への反逆者を出した某オトメの生家である、マルグリット家から取り潰された。マルグリット家に続き、口実を設けて半年で六諸侯が廃絶された。
ヴィントの国家官僚は貴族出身の高官と平民出の胥吏で半々に占められていたが、
マシロは原則高級官吏の採用には国家試験を導入し、恩顧の制の類は一切之を廃した。これで官界からは貴族勢力の力は一掃される事となった。

当然、貴族勢力はこれを古今未曾有の危機と取り、マシロを烈しく呪詛怨嗟することとなる。
夜毎ヴィントの高級パブの何件かは貸切になり、彼らの権謀術数の運(めぐ)らされる籌策の巷となったが、ウィスキーの瓶は空いても、中々良い案は浮かばない。
大した実権もない彼らに正面から謀叛を起こして、支持するものも同調するものも出て来るはずもない。
だが、ある夜一人巧妙なる奸策を出だすものがあった。


マシロの出自である――

236 ◆OYHllSodOc:2010/05/05(水) 23:30:35
「はい、あの女王奴(め)は確かにこの廓の卑しい娼妓が産み落とした、赤子がその正体でございます……」

代々ヴィントブルーム王家の血筋に連なるもののみ奏でる事が出来る、例のハルモニウムの使い手が、
オトメ候補生だった少女であってマシロでなかったという一事で、マシロがヴィント王家とは何ら血縁のない事は已に明らかなのである。
一応、マシロ自身は、件の大臣がヴィントの遠戚の子供である自分を探し出したとし、
今は前王の養子となるという形を取って、自らの君主権の源泉たる権威の正当性を主張していた。
そもそも、ヴィント事変を遡る十四年前、内大臣が行方不明の所となった王女を、
この方こそマシロ女王御人なりと見つけ出したというのが当時の建前だった。
全体、この赤子の出自については全く不明であったのだ。
そこで貴族勢力が大金をばら蒔き、秘密警察機構の一部も利用して突きとめたところ以下のような事実が明らかになった。
実はマシロ、いや、本来はその名はハルモニウムの使い手であった少女に与えられたものだったが――は、
内大臣が通い詰め、情を交わせて孕ませた所のヴィントの娼館の卑しい一遊女の産み落とした女児、私生児だったというのである。
内大臣にしてみれば、替え玉を誰に据えるかは極端な所、誰でもいいわけで、相手が卑しい下女でも、自分の庶子、
老い先短い自分の血筋が以後、歴史あるこの王家を乗っ取る事は、人生最後の快事とてマシロを「賊に攫われた前王の嫡子」と称し連れて来たというのだ。
もと娼館にて身をひさいでいた老妓の確たる証言を確保すると、貴族連はこれを一大醜聞(スキャンダル)として大々的に世間に公表した。
下賤の娼婦の娘が、自分たちの王国に百姓万民に並ぶものない絶対の聖上として君臨しているというのである。
国内は果たして大いに動揺した。靖難の役は再現したのだ、より最悪の形で。


「サ、サコミズ、貴様……」
「誰に口をきいているのかな、マシロ陛下、いやもうそうではないな、一匹の薄汚いメス犬が」
肥満した全身を嘲りに揺らして、近習だった男が酷薄に告げた。
「軍は全て貴族連合に付きました。国民の大半も動揺しており、あなたを、いや、お前を誰も守りなどはしない。条約機構は中立を保ち、
ガルデローベはヴィントの内政に口を出せない建前だ。そうなるともうお前なんぞの小便垂れのお守を、なんでこのわたしがしなくちゃならん?」
サコミズの背後には銃を構えた一団の兵士がマシロにその鈍く光る銃剣の切っ先を向けている。
「アリカ、アリカはどこじゃ!?」
マシロは自分の半身であるマイスターを探したが、栗色のお下げの少女はどこにも見当たらない。
「あのおバカさんなら、居ませんし、役に立ちませんよ。――もうオトメの資格を失いました」
「なんじゃと、まさか貴様……!」
マシロは最悪の事態を想像してそのあまりのおぞましさに戦慄するが、サコミズは意外、言下にそれを否定した。
「いえいえ、わたくしはそのような下卑たまねはしません。まあいずれ末路は同じでしょうけど、とりあえず『無力化』すればいい」
サコミズは手に握っていた何かの塊のようなものを投げつけた。
「ひ!」
マシロが蒼ざめる。
それは切り落とされた片耳だった。
その耳朶に付いているジェムは蒼天の――。
「サコミズ、貴様あああああああああああああああっ!!」
サコミズに掴みかかろうとして、忽ち兵士に抑えつけられ、銃床で袋叩きにされる。
それでも血にまみれながら呪いの言葉を吐く旧主にサコミズは背を向けて去って行った。
「これで晴れて私も貴族の一員。糞ガキのお守で一生を終えるはずだった平民出の私にも、立身のチャンスが巡ってきたというもの。
まさに『王侯將相(わうかうしやうしゃう)、寧(いづく)んぞ種有らん乎』ですな。ほほほ。じゃ、あばよ、糞ガキ――いえ、”マシロ陛下”♪」

「アリカあああああああああああああああああああああああああああっ!!」

マシロは約二百日程幽閉されていたが、その間新政権を樹立した貴族連合は、国内を大略平定すると、
ヴィントブルーム王家の滅亡を宣言し、以後この国を諸侯連合国として運営すると公表、国民は大方疑いつ迷いつも賛同した。
幽閉間中、毎日のように下賤の獄吏や兵卒による拷問と強姦の凌辱地獄で叫喚していた所のマシロ元女王の処遇については、次のように下された。

「国家の尊厳を穢し、社稷を毀ち、上は皇天を欺き、下は生民を惑わし、君統を絶やし、王家に叛した大逆人として酷刑を以て処死し、衆人をして環視せしむべし」

――寸磔(陵遅)である。

237 ◆OYHllSodOc:2010/05/05(水) 23:31:51
2、

その日が来た。
マシロは風華宮の地下牢から引き出され、鉄の鎖で縛られて、荒々しく兵卒に引きずられていった。
衆人に環視せしむ為、わざわざ沿道を徒歩(かち)で引き回され、縄目の辱と刑戮の残を被るこれからの「元女王」の惨めさを掻きたてようというのだ。
――目的地はヴィント郊外の砂漠、臨時の刑場である。
「へへ、女王様、これから生きたまま切り刻まれるご気分はいかがですかい?」
兵卒の一人がサディズムに酔った顔でからかうように問いただす。この兵卒は昨晩までマシロの女性を凌辱した男だった。
青白く沈んだ顔を一瞬朱に染めて唇を噛む女王の心中の屈辱はいかばかりだろう。
マシロは投獄中下賤の匹夫に寄ってたかって抑えつけられ、処女を散らされた。
破瓜の鮮血が男のものに塗れて自分の肉を蹂躙するさまを眺めながら、マシロはあまりの恥辱と心身の苦痛に気が遠くなりそうだったが、
次々と自分の体に衝撃を与えて来る男たちの前に、気を失う事すら叶わず、ただ輪姦(まわ)され続けていた。それが今日の今日まで続いたのだ。
「刃物で肉を削がれるのは痛いですぜ? その内“ヘぇイカ”は自分から『もう殺して!』と哀願するようになるんですわ。
それでもまだトドメは許されず、じわじわと虐め殺しがまっているんですぜ、愉快でげすなあ、げえへへ♪」
その言葉の意味する所が脳裏を突き抜けて、マシロは妙な離人感を感じていた。
顔の肌を灼くヴィントの烈しい陽光も、沿道に群がる平民のどよめきも、熱気で陽炎(かげろう)のように揺らめくアスファルトの公道の眺めも、
悉皆現実味のない、どこか現実から薄皮一枚を隔てた幻のように感じられた。
だが、マシロの本能がこれから肉体の辿る運命を悟っていてマシロの胸を早鐘のように打ち、せつなく苦しましむのだ。

犯され過ぎて鈍痛のする股の刺激に耐えながら一二時間引きずられて歩かされ、臨時の公開処刑場に着くと、そこにはもう黒だかりの群衆が集まっていた。
殆どがヴィントの平民であり、中にはかつて自分を怨望していただろう元スラムの住人もいたが、むしろ人民中、中産階級に属する連中の方が多かった。
皆、一時はマシロ陛下万歳を唱え、生まれ変わったマシロを「王」と認め忠誠を誓った者たちばかりだった。
今はただ自分でない赤の他人が味わう苦痛と悲惨、それに権力者の失脚劇とを「娯楽」として楽しむ猥雑な好奇心だけが彼らの胸中に蟠って、どやどやと上ずった嬌声まで轟く。

砂漠中、群衆が見やすいよう処刑台は一段高く作られている。
壇上に登らされ、そのまま鎖を木製の頑丈な磔台にしっかり繋がれると、マシロは漸く恐怖がこみあげて来て、
胸が張り裂けそうであり、またどうしようもなく心細く、涙が血の気の抜けた白い肌を滴った。

「アリカ、ミコト、アオイ……」

胸中親愛する者の名を無意識に口にする。アリカがその後どうなったか、考えたくもない。ミコトはどうなっただろう。
まさか獣まで屠られることはないだろうが、もう自分は二度と愛する朋友に会えないのだ。
そして、アオイ、彼女がどうなったかは全く聞いていない、そなたは今どうして……。

その時、マシロは視界の真ん中に一影の人影を見出した。既視感(デジャ・ヴュ)がマシロの意識を駆け抜ける。
ボロボロになった、いつものメイド服を着て、縛られ、自分を見上げるその女性は……。

「アオイぃぃっ!!」

十メエトル先でもその表情は読み取れた。
体中の青痣や着た切り雀のメイド服の破け具合、薄汚れ、疲労困憊したその様子から、アオイも下衆どもにどんな「目」に遭わされたか、容易に想像できた。
そして、何やら必死に叫ぶ声は聞こえないが、彼女の伝えたい言葉は、耳に届かなくても心に響いた。

「アオイ……済まぬ……妾は……っ」

これから間もなく自分の身に加えられる尋常ならざる残虐すら忘れて、悔恨の涙がマシロを咽ばせた。
自分はこんなにも己に献身する侍女を、二度も死地に追いやり、そして最期まで彼女の心を苦しめてしまったのだ。

238 ◆OYHllSodOc:2010/05/05(水) 23:32:23
「……以上の罪状により、この賊を凌遅三千三百五十七刀にて処死すべし。制を敬え」

処刑官吏の頭(かしら)が群衆に何やら読み上げ終わったが、そんなものは殆どマシロの脳裏に残らなかった。
覆面をした執行吏が鈍く煌めく小刀を用意し髪を掴んで顔を捩じ上げても、マシロはただアオイをだけ見つめていた。群衆が喝采を上げる。

――刑が始まった。


「っ痛う!!」

マシロの顔が引き攣るように醜く歪んだ。
激痛に自ら歯を食いしばり、瞼をきつく閉じるが、それでも耐えかねて、縛られた体を必死に捩じる。
するとすぐに次の激痛が走る。マシロは又惨酷な呻きを上げる。
寸磔の間隔(テンポ)はまこと規則的で、あまりの激痛に脳が壊れそうになるとともにそれでも無意識の裡に次に痛みの来る時を計って、
喘ぎながらもその間恐怖に心が埋め尽くされる。そして、無慈悲な機械仕掛けのごとく正確に同じだけ間を置いて、さらなる激痛が全身を襲うのだ。

「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

寸磔は、地球時代の一民族の規則に従い、まずは手の甲の肉から削いで行く。
マシロのちっちゃな、真っ白く繊細で労働など知らぬような掌は、肉を削がれるとすぐ骨を露出し、鮮血を溢れしむ。
削いで削いで掌部の骨格が見える程になると、次は指の肉を削いで行く。
本来動脈も傷つけているため、失血死してもおかしくないのだが、その際は患部を紐で縛り上げて止血しながら刑を続ける決まりである。
しかしその必要もなく、恐怖で血の気の薄らいだマシロからは思った程の失血はなかった。
やがて指も含めて手全体が白骨を剥き出しにする。手だけ骨格標本になったとでも形容すべきさまだった。

マシロは犯され続けたまま着替える事ない襤褸切れを纏っていたが、肉を削ぐ光景をよく観衆に観覧させるため、今裸に剥かれていた。
両手が削ぎ終わると、次は小刀は露わにされた胸に向かう。

壇上には数人の執行吏、監督する官の他、数脚のカメラが用意され、残虐極まりない処刑をこの機械どもは何の感情もなくに撮影している。
この光景はこの場だけでなくliveでヴィント市各所の立体映像(ソリヴィジョン)で放映されているのだ。当然、そこでも見物の群衆の山ができているはずである。

「あくぅ、がぁっ!!」

マシロが頤を反らして酷くくぐもった悲鳴を上げた。文字通り悲鳴と言って可い痛恨の悲鳴であった。
鋭利な刃はマシロの発達途上の乳房の頂きにある、真珠の乳首を切り取ったのだ。

「う、くっ……う、ううっ……うっ」

マシロは泣きじゃくりだしていた。すぐにもう片方の乳首も切り取られ、激痛に喉を反らせ、全身が引き攣る。
女王である以前に一人の少女であり、わずか二百日前まで処女だった一個の女子は、女性の象徴である乳首を切り取られ、心身の激痛に涙と嗚咽が止まらないのだ。
マシロの乳房はまだ幼く容量が小さい為、すぐ脂肪の肉を削ぎ終わり、胸骨が無残に曝されると、またすぐ今度は刃は脇腹に向かい、肋(あばら)を露出させ始める。

苦痛のあまり意識が朦朧になると、十刀ごとに執行吏が頬を殴って大声で怒鳴り喝を入れる。
正気に戻るとすぐ、マシロはこれから殺される為だけに長い時間が待っているというあまりの惨憺たる絶望だけが心を満たした。
そして、いつしか視線の先に、縋るようアオイを探してしまう。
アオイはわずかな距離を隔てて、数人の兵卒に身を抑えられ、髪を掴まれ顔を引き上げられていた。
見るに忍びず目をそむけようとするが、暴力を加えて無理やり主人の肉体が解体されていくさまを目撃させられる。

(アオイ……痛いよ……もうやだよ、こんなのやだよお……妾を助けてよ……っ)

マシロはあまりの苦痛と絶望に哀願するようにアオイを見やる。
アオイが顔を捩じ上げられ、前を向かされた。――そして、一瞬、主従の目が合った。

239 ◆OYHllSodOc:2010/05/05(水) 23:33:21
(――アオイ……!)

お互いが見つめ合ったのはほんのMS(マイクロセカンズ)単位であったろうし、亦それなりに距離もあったのだが、
それでもこの瞬間、主従は二霊の心と心を通じ合わせた。アオイの目には何ら後悔も、またマシロを恨むような色もなかったのだ。
ただ、まさに酷い殺され方で嬲り殺されつつあるマシロを、自分の仕える主人を、心の底から悼み哭(な)く悲痛と非憤とそして非命への絶望だけがその瞳の中にあった。
心からマシロを思いやっていた。自分が体を弄ばれ、穢された事への非難がましい気持など、欠片すらならなかった。それだけだった。

この瞬間、マシロは決した。もう、この娘に、自分の愛するこの侍女に、断じてこれ以上の心痛を与えまい。
アオイだけではない、やがてこの録画されている光景を目にするだろうアリカにも、また愛するミコトにも。
そして、まだ自分を敬し愛してくれる全ての人々の為にも。
そして自分の解体処刑ショーを嘲笑って眺める全ての群衆に、ヴィントの諸国民に、見せつけてやろう。
自分の女王としての、最期の矜持を。王たるべきものの、最後の魂魄を。

「――皆の者、聴くがよい!!」

辺りが静まり返る。今まで激痛に喘ぐだけだったマシロ女王が、腹の底から絞ったような大音声で何やら叫んだのだ。
その裂帛の気合の篭った声質に、執行吏も思わず、刃を振るう手を止めた。

「妾は……わらわはヴィントの、ヴィントブルーム王国の正統なる女王Mashiro blanc de Windbloomである! わらわは最期そなたたちに詔(の)る。
そなたたちは今、大きな罪を犯そうとしている。じゃが、妾はそなたたちを許そうと思う。願わくば、ヴィントの行く末と、そなたたちの身の上に上天の幸いと嘉みする所があらん事を!!」

誰も声を上げる者はいなかった。しばらく、しずまり返っていた刑場に、慌てた怒声が響いた。監督の官がマシロを面罵し、殴りつけた。

「ニセモノの女王のメス犬の分際で、何をほざくか!! こやつにはまだまだ苦痛が足りぬようだ。刑の執行を続けよ!!」

それで我に返った執行吏が、再びマシロの身を削ぎ始める。肩の皮膚が裂け、肉が一塊削がれて、血が噴き出す。
だが、今までと違ってもうマシロは一声も上げなかった。ただ苦痛に歯を食いしばりながら、決して呻きなど漏らさず、自分の体が骨のみを曝していくのに耐え続けていた。
涙も、もうけして流さなかった。いくら刀が振るわれても、それは変わらなかった。

しばらくは、群衆の間でも、どよめきや猥声、笑いなどは一切やんだ。やがてちょっとずつ再び雑声が流れだすが、
しばらくして、結局それもさ程大きな歓声にはならず、そのまま延々と時が過ぎ去り、やがて夕刻となって、処刑は翌日に持ち越された。
マシロは肉体の四分の一を失っていた。

一晩、処刑場の傍らに設けられた、臨時の監禁小屋に縛られたまま転がされ、マシロは苦痛に荒く喘息していたが、息は乱しても、決して呻きは上げなかった。
最後に殺すまでを長引かせる為だけに生かす、それだけの為、血管を紐で縛って止血し、体力が続くよう、無理やり粥を二三杯口に含まされ喉に流し込まれた。
眠るのは自由だったが、マシロは一睡もしなかった。
自動小銃で武装した国軍兵士は小屋を数重(すうちょう)に囲み、中では数名の兵卒が徹夜で番をしていたが、
その間、明日また切り刻まれ、ただできるだけ苦痛を長引かせて殺す為だけにわずかに一晩か二晩生かされているこの女王だった少女が、
今一体何を考え何を思っているのか、そう想像していくらか背筋の寒くなる思いをする者も中にはいたのだが、
マシロ女王の胸中の気高い決意と矜持など、下賤の者どもの知る由もある筈が無かった。

240 ◆OYHllSodOc:2010/05/05(水) 23:34:06
翌日、刑が再開される。相変わらず、一山の群衆が押し合い圧(へ)し合い見物にきている。
そう、これは見せ物だ。嬲り殺しという、大衆が見物するための娯楽である。しかし、彼らの反応は昨日とはいささか違った。
まず、昨日削ぎ残した肩や腕の肉が削ぎ始められる。
執行台の壇上には交代が効くよう鋭利な小刀が卓上に何本となく並べられていたが、鋭く研ぎ澄まされた刃物は、多少骨を削ったところで刃毀れもせず、
マシロの解体を淡々と幇助(たす)ける。両の腕がすっかり白骨だけになると、次は肉のよくついた内腿が削がれ始めた。
処刑は日の昇り出した頃から始められ、この頃にはちょうど太陽は中天に差し掛かっていたが、マシロは間中、まったくの一声も漏らさなかったのだ。

「おい、『お慈悲(マァシィー)を、貴族様(サァー)』と叫べ。そうすれば、規定より切り刻みの数を減らしてやる」

監督官が小声でマシロの耳元に吹き込むが、マシロは虫けらでも見るように軽蔑の視線でその顔を一瞥して、すぐ目をそむける。
怒りに興奮した監督の官が執行吏に、削ぐ際はできるだけ組織を抉りぐちゃぐちゃに傷つけるように命じる。
やがてマシロはびくんと、今や骨だけになった肩を震わせてしばらく痙攣していたが、それでもやはり声は上げなかった。

さらに、切り刻みは二百刀を超え、地面には削いだばかりの肉片の山がうず高く積っていた。

次第に執行吏たちに自分たちが今解体している女子に対する、ある種の畏怖感とでも言うべき心理が沸き起こって来た。
どれだけ筋肉や脂肪の組織を損壊し、撹拌し、破爛して、血管と神経を剥き出した上で刺激を加えても、この少女は全く一つの苦痛を色にも顕わさず、
やがて女王が眉一つ動かさずひたすら沈黙を保(ほう)すようになるその自若とした姿に、
彼らは何か懼る可きもの、敬う可きものを見出したような感覚に陥り、次第に肉を削ぐ方の自分たちが血の気を失い蒼ざめて行った。

その心理は群集にも伝播した。初めは前日の前半同様に嘲りや淫声を交わしていた一群の人間どもも、
次第沈黙が波のように伝わって声を上げる者も少なくなりいつか厳粛な空気に呑まれていったのだ。

腿がすっかり削ぎ終わると、寸磔は脛や足の甲、爪先に及びマシロの、元々見るからに華奢な体を、文字通り骨格だけにしていったが、
一体何を見つめているのだろう、マシロは中空を見つめてただひたすら耐えている。
その瞳にはまさに消えかからんとして最後の煌めきを灯す篝火のような生命が輝いていた。

やがて二日目の夕ロ軍(せっき)が落ちて、刑は翌日に持ち越される。
今日の切り刻みだけで、マシロの体のありさまを見れば、もう長くない事は誰の目にも明らかなのである。明日こそが最期だと、誰もが胸に期した。

獄舎の中で殆ど昏睡しているマシロは一度だけわずかに声を漏らした。番の兵卒は聞き逃して知る由もない。
マシロはその人生最後の夢で、夢裡に邂逅した愛する人の名前を呼んでいたのを。

三日目。壇上にマシロが引きずり上げられる。
数人の屈強な兵卒がマシロの体を縛ったまま引きずったが、もはや鉄鎖と頑強の士で厳重に逃亡を警戒する必要もない程、マシロは誰の目にも弱っていた。
例のごとく日の出とともに処刑の再開が監督官から宣告され、群衆が群がりだし、小刀がきらめいて寸磔が再開されても、
マシロは呻くどころか表情一つ動かさず、ただうなだれた様に全身弛緩して、ただ時折思い出したように痙攣だけした。

見物の群衆たちもその全身の白骨を曝した髑髏そのもののような体をみて、もはや誰も歓喜や驚喜の喚声を上げはしなかった。
中にはあまりの酷い光景に気分を悪くし、胃を擦る者もいる。削ぐべきところをすべて削いで、やがてマシロの四肢が切断され始めた。
膝の所で脚(くるぶし)を切り落とし、肩で腕を裁断する。
マシロは執行吏に抱きかかえられ、すっかり小さくなったその体には肋骨を剥き出しにして、
小さくなった肉体に比して顔だけが大きく見えるようになったそのさまで、弱弱しく肉の削げた胸板を上下させていた。

その光景を見ているメイド服の女性がいる。言うまでもない、アオイ・セノーである。

241 ◆OYHllSodOc:2010/05/05(水) 23:35:52
アオイは、もう目を背けずただ涙だけが枯れる事のないかのように流れて、主人の最期がいよいよ迫りつつあるのをただじっと見つめていた。
それが、自分にできる最後の奉仕であるかのように、目をそらさなかった。
マシロはふとその涙に濡れた顔を、霞む視界裡に認めて、その顔はかすかに微笑したようにも見えた。

「現在(いま)、二千余刀の咼リ(か)を超過し、未だ制の定む所の規定数には及ばぬと雖も、賊にははや削ぐべき肉片もなく、
ここまでの膺懲(仕置き)にて賊をして大逆の忌むべき罪(とが)をも十分償わしめたものと小官は判断す。是を以て抽腸(とどめ)をば執行せん」

 監督官が大声で呼ばまわり、とうとうの瞬間を宣告した。アオイは呻きとも、嗚咽ともつかぬ声を漏らす。
そしてマシロは、朦朧とした意識の中で、最期に、

「アリカ、アオイ、ミコト……ち……ち上……はは…上……」

 マシロは枯れたと思っていたはずの涙を二日ぶりに流していた。観衆の誰もがそこにある種の美を見出して、皆が皆息をつめた。

「の……う、アリカ、アオイ……妾は、わららは……がん……ばった、じゃろう……?」

 涙は水晶の流れのようにみえ、全員の胸中に水晶の姫という言葉が思い浮かんだ。
その腹に止めの刀が深々と刺し込まれた。マシロは一度だけびくんとのけ反って、そのまま永久に動かなくなった。
やがて大量の出血と共に裂かれた腹から抽出された草草の内臓が台上に陳列され、観衆に閲覧せしめ、マシロの死亡を確認した監督官が刑の終了を高らかに宣言した。

 移民歴三百三十三年、仲秋の事だった。



(続)

242 ◆OYHllSodOc:2010/05/05(水) 23:36:47
以上、グロネタで申し訳ありませんが、どなたかよろしくお願いします。

243 ◆OYHllSodOc:2010/05/07(金) 00:14:31
代行確認しました。ありがとうございました。

244名無しさんが妄想します:2010/05/21(金) 19:38:37
代理投下依頼に来ました。

【書き込みたいスレ】↓
【妖怪】人間以外の女の子とのお話27【幽霊】
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267983526/
【名前欄】たったひとつの(ry 1/6〜6/6
【メール欄】sage

次のレスから6レス、お願いします。

245たったひとつの(ry 1/6:2010/05/21(金) 19:39:30
投下します。長さは6レス分
人外っぽい描写はあまりないので注意

「ん、む……」
形を持ち始めた俺のモノを口一杯に頬張り、ユキさんが小さく声を漏らす。
柔らかな口腔の感触に先端を包み込まれ、堪え性のない愚息は早速びくびくと震え始めた。
快感に情けない声を上げる俺を見上げて、ユキさんは楽しげに目を細める。

「きもひいい……? しずるくん」
「ぅ……はい、すっげぇ、気持ちいいです」
俺の素直な返答に彼女はふふっと笑い、口にした一物を音を立てて吸い上げた。
不意打ちをまともに食らい、再び呻く俺。やべぇ、イっちまうかと思った。

「ちょっ……ユキさん、今のは…反則……!」
「ん、ろうして? しずるくん、きもちよくなひ?」
「いや、気持ちいいんですけど、気持ち良過ぎて色々やばいというか……ようするに男の面子の危機というかですね……っ」
早漏のレッテルを張られるのだけは勘弁と、必死に射精欲と戦う俺の心情を分かっているのかいないのか。
ユキさんは不思議そうな顔を浮かべたまま、肉棒を舌で唇で愛撫する。
桜色をした可憐な口唇に挟まれて、見る間に硬度を増していく雄の欲望。
口に含まれていない部分には代わりに彼女の指が絡み付き、陰茎全体が目の眩むような刺激に包まれた。

246たったひとつの(ry 2/6:2010/05/21(金) 19:40:19
「あ、くっ……」
相変わらず、絶妙な舌使いおよび指使い。
抵抗することが馬鹿らしくなってくる程の気持ち良さに、つまらない男の意地はあっさりと屈服させられた。
荒い息を吐きながら、股間に顔を埋める恋人の表情を窺う。目が合った。
きっと興奮に赤くなっているだろう俺の顔をしばし眺め、彼女はまた笑う。心底嬉しそうに、幸せそうに。
いっそ無邪気でさえあるその笑顔に釣られ、俺の頬も自然と緩んでいた。

――叶わないよなぁ、ホント。
本格的に力が抜けた俺は、大人しく壁にもたれてユキさんの奉仕を受け入れる体勢になった。
ユキさんも俺の態度が従順になったことを察して、竿に絡む舌の動きをより激しく、熱を帯びたものに変えていく。

薄暗い部屋に、舌と肉棒が絡むいやらしい水音が響き渡る。
下を見れば、俺のモノを咥え込み、口唇で扱き上げるように動くユキさんの美妙な面。
そして、間断なく舐められ吸われ続ける、爆発寸前の怒張。
聴覚、視覚、触覚。それら全てで性感を苛まれ、俺はあっけなく限界へと追い込まれた。

「ゆ、きっ……さん」
さらりと流れる金色の髪に、指を絡ませる。
ユキさんは心得たとばかりに肉竿を深く咥え、奥にわだかまる精を絞り出すかのように強く吸い上げた。
直後、性器から脳天までを電流のような感覚が走り抜け、俺はユキさんの口の中に己の欲望を吐き出した。

247たったひとつの(ry 3/6:2010/05/21(金) 19:40:57
「ん……!」
精液が喉に当たる感触に驚いたんだろう、ユキさんがかすかに声を上げる。
けれどそれも一瞬のこと。
彼女はすぐさま平静を取り戻すと、まだ射精を続ける肉棒を口腔のより深いところまで咥え込んだ。
普通の女性ならば息苦しさに呻くところ、しかしユキさんは動じない。
喉奥にじかに流し込まれる濁った体液を、苦しげな素振り一つ見せずに受け止め、飲んでいく。
それも当然だ。だって彼女は、端から呼吸なんてものする必要がないのだから。

「う、くぅ……っ!」
とろとろと流れ出る射精の名残を優しく吸われ、俺は心地良い気だるさに身を預ける。
背後の壁にもたれ、肩で大きく息を吐いていると、足元からくすくすと笑い声が聞こえた。
「ふふふっ、しずるくん、今日はたくさんだったね〜。いつもより多かったから、私びっくりしちゃった」
直前までの情事の名残など欠片も感じさせない爽やかな笑顔でそんなことを言われ、
賢者タイム真っ最中の俺はどうにも居た堪れなくなる。

「……久しぶりだからですよ」
「久しぶりだと、たくさん出るの?」
「…………出るんです」
「そうなんだぁ……でも、この間したの、一昨日だよね?」
「………………ユキさんもう勘弁して下さい」
無自覚の言葉責めにライフポイントを削り倒され、俺は力なく天井を仰いだ。
そのまま壁の時計に目線を走らせる。明日の講義は朝一からある、そろそろ寝ておかないとまずい。
俺の視線を追いかけて時計を眺めたユキさんも、「結構遅くなっちゃったねぇ」とのんびり呟いた。

248たったひとつの(ry 4/6:2010/05/21(金) 19:41:36
「どうするしずるくん、もう寝ちゃう?」
「や、一応シャワー浴びてからにします。結構汗かいたし」
ティッシュで適当に拭った息子をしまい、俺はのろのろと重い腰を上げる。
それに続いてユキさんも立ち上がると、ぽんと両手を打ち合わせてこう言った。

「分かった。じゃあ、その間に着替え用意しておくね」
「いいですよ、そのぐらい自分でできますし」
「大丈夫。下着はタンスの一段目の左端でしょ? もうちゃんと覚えたんだから」
心持自慢げな笑みを浮かべ、ユキさんはえへんと胸を反らす。
嬉しそうなとこ悪いんですが、左端じゃなくて右端ですユキさん。
あと一段目じゃなくて二段目です。

俺の突っ込みにユキさんは小首を傾げ、「そうだっけ?」と目を瞬かせた。
のんびりとした性格が影響しているのか、彼女はこの手のドジが結構多い。
実際にタンスを開けてみてホントだー、と呟いているユキさんの横顔を、俺はなんとはなしに見つめた。

息が乱れている訳でも、汗をかいている訳でもない、平静そのものの顔付き。
ついさっきまで指や唇に付着していたはずの精液の残滓も、いつの間にか跡形もなく消えてしまっていた。

249たったひとつの(ry 5/6:2010/05/21(金) 19:42:03
俺の恋人――ユキさんは人間じゃない。

彼女が一体どういう存在であるのか、詳しいことを俺は知らない。
分かっているのは、俺と同じ人間ではないことと、いわゆる動植物のような生命体ではないということだけ。

それしか、知らない。

外見だけを見るならば、ユキさんの容姿は人間の女性と何一つ変わらないのだ。
美しさの中にも少女のような可憐さを残す、色白の細面。
金色の長い髪は両サイドで結われ、彼女が動くのに合わせていつも軽やかに揺れなびく。
黒を基調にした丈の長いワンピースが、白い肌と細身の肢体をよく引き立てていると思えた。

しかし、衣服も含めてその姿はあくまで擬態でしかなく、仮に欠損したり汚れたりしても
――例えば、精液をかけられたりしても――少し時間が経過すれば自然と元の状態に戻る。
当然生命活動だってしていないから、心臓が鼓動することも、頬が紅潮したりすることも、
恋人と情を交わして性感を得る、ということも、ない。絶対に。

250たったひとつの(ry 6/6:2010/05/21(金) 19:42:41
「しずるくん?」
はたと気付いて、いつの間にか俯いていた面を上げる。
形の良い眉を曇らせて、ユキさんがじっと俺の顔を覗き込んでいた。
「どうしたの? なんだかとっても怖い顔になっちゃってるわよ」
「あ、いや、なんでもないですよ。ちょっと考え事してただけで」
心配そうなユキさんに笑って見せ、俺はつまらない考えを頭から追い出す。
正直なことを言ったところで、彼女を悲しませてしまうだけだ。
これ以上、ユキさんにそんな顔をしていてほしくなかったから、俺は笑顔でその場を誤魔化す。

「……そっか」
しばらく俺の顔を見つめ、ユキさんはこくんと頷いた。
何かを考えるような、その間が少し気にかかったが、結局問い質すことはできなかった。
「はい、どうぞ。下着とジャージ。寝る時はいつもこれでしょ?」
「どうも。じゃ、俺シャワー浴びてきますね」
綺麗に畳まれた着替え一式を受け取り、俺はユキさんに背を向けて歩き出す。
ドアを閉める直前、背後から聞こえた「いってらっしゃい」の声に振り返ると、
にこにこ笑顔のユキさんが俺に向かって手を振っていた。
――風呂場に行くだけなんだけどな。
大仰とも言える恋人の行動に、苦さ一割むず痒さ九割の笑みを浮かべながら、俺は今度こそドアを閉める。

その時――。

「――――ごめんね」

扉が閉まる音に紛れて聞こえた声は、いやに鮮明に俺の脳裏に焼き付いた。




――――――――――――
以上です。続けたいとは思っている

251名無しさんが妄想します:2010/05/21(金) 19:44:26
以上になります。
お手数ですがどなたかお願いします。

252名無しさんが妄想します:2010/05/22(土) 01:02:05
>>245-250
投下済みました

253244:2010/05/22(土) 16:26:33
投下確認しました。ありがとうございます

254 ◆qs7EFMKq0E:2010/06/13(日) 04:08:08

どなたか代理投下おねがいします。

【書き込みたいスレ】↓
ハンマーセッションでエロパロ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227622072/

255「堕チル淫獄」1:2010/06/13(日) 04:08:45
注1・この作品は、ハンマーセッション1、2巻の内容をもとにしています。状況を詳しく知りたい方はそちらを先に読んでください。
注2・鬼畜系。



体の震えが止まらない。
(怖い怖い怖い)
何がおきてるのか分からない、渚は分かりたくない。

部屋中に漂う濃厚なアルコールと生臭い体臭に、渚は吐きそうになる

渚の父親は、新しく出来た会社に役員として迎えられ、転校をしなくて良くなり、最近よそよそしかった、親友たちに誘われ、
渚は今日という日を親友たちと一緒に精一杯楽しむつもりだった。
――それが、どうして。

「ほらぁ、早く服脱ぎなよう。せっかくのお洋服汚れちゃうよぉ?」

親友の岬が、ベッドの上に腰掛けた口の場所が開いた覆面をすっぽり被った男に寄りかかりながら、今まで聞いたことがないような甘いとろけた声を出す。
マスクをした、マスクだけをした男がそそり立った股間を隠しもせずに座っており、いやおう無く渚の視界に入ってしまう。
傍らの親友の姿も。

濡れた白いスクール水着。しかも、その生地はありえないほど透けていて、童顔の親友のここ数日でますます大きく膨らんだ豊満な乳房も若草の陰りも丸見えになっていた。
それでいて表情には羞恥の欠片も無く、お菓子を目の前にした子供のように、「これから起こること」への期待に満ちた目をしている。

「ま、真潮…ちゃん」
救いを求めて、ここまで渚を案内してきたもう一人の親友を見て、渚はもう一度衝撃を味わった。

真潮は、私服を脱いでいた。
それだけならいい。下に陸上ウェアをまとっていたから岬よりも、まともな人前に出られる格好だ。
だが、そのむき出しになった健康的な太ももにはマジックで不健康な、卑猥な言葉が書き連ねてあった。

256「堕チル淫獄」2:2010/06/13(日) 04:09:23

「↑ザーメンミルク入れ」「アナルOK」「淫乱変態娘」ざっと読めるもの他に、もっと沢山の小さな字でかかれた色とりどりの落書き。

だがしかし、真潮はいつも通りの顔で、それが渚を余計に混乱させる。

「もう、渚はあたしたちが面倒見てあげなきゃ何もできないんだから」
体育の時間によくそうしていたように、渚の着替えを手伝おうと真潮の指がブラウスのボタンに手がかかる。

「い、いやっ! おかしいよっ! どうしてっ、二人とも、どうしちゃったの!? 真潮ちゃんも岬ちゃんも元(正気)に戻ってよぉっ!」
「――渚のせいじゃない」
真潮の声が、渚を見つめる目が冷たくなる。

「えっ?」
「あのねぇ。渚のパパ、新しい会社に入れたでしょ? あの会社、渚のパパのためにこの人が作ってくれたんだよぉ」
男にしなだれかかり、手でその男根をいじりながら岬が説明する。

「この人ねぇ、すごいお金持ちでね。最初は真潮ちゃんと酔わせてお金盗ろうとたんだけどぉ、逆に全部奪われちゃったの。キスもバージンもお尻の穴もぜ〜んぶ」
そんなことを言いながら岬は無邪気に笑う。
まるで楽しい思い出を話してるかのように。

「それでね、奪われたのは体だけじゃないんだよ。心も未来も奪われちゃったんだぁ、ほら」
岬が左手で男根をいじったまま、右手で近くにあったリモコンを操作する。

一般家庭にはまず置いていない複数の巨大なAV機器。
その画面、それぞれに複数の男達になぶられ陵辱される真潮と岬の姿が映し出される。
いや、陵辱という言葉はふさわしくないかもしれない。
男子トイレで体中に小便を浴びせられる真潮も、車の中で体中をまさぐられる岬も、その顔に陵辱の悲愴は無く、むしろ恍惚としている。

「これだけじゃないよぉ。数え切れないほどいっ〜ぱい、いやらしいことされて、みんなビデオに撮られちゃったのぉ。
今度ねぇ、そのビデオを裏で売っちゃうんだってぇ。すごいよねぇ、あたし達、知らない男の人のオナペットアイドルになるんだよぉ。
ううん。知らない人だけじゃなくて、知ってる人もビデオ見ちゃうかもぉ。
そしたらぁ、男の先生やクラスメートや近所のオジサンにバレたらぁ、あたし達、どうなっちゃうんだろうねぇ。
でもねぇ、あたし達全然後悔してないんだよ。だって親友の渚のためだもんねぇ」

257「堕チル淫獄」3:2010/06/13(日) 04:09:50

「なぎ、なぎさ、渚のせいなの……?」
真潮が服を脱がせるのに抵抗するのも忘れて、渚が自失呆然とつぶやく。

「渚のお父さんのために会社を作った費用は30億だって。そんなの一生働いても返っせこないよね」
真潮のつぶやき。

渚は、残った衣服を自分で脱いだ。
子供じみた猫の絵が描かれたパンツまで全て、そして生まれたままの姿(メガネはかけているが)で男の前に土下座する。

「お願いです! あた、あたしが二人の代わりにどんなことでもしますからっ! ビデオ売らないでっ! 二人を解放してあげてください!」
渚は全身全霊をかけて、額を床にこすり付けて懇願する。

「嬉しいわぁ。やっぱり、渚は親友ね。あのね、この人が渚の初めてをとっても高く買ってくれるんだってぇ」
「そのお金で、あたし達のビデオを全部買えるだけの額を稼げば、あたし達のビデオは出回らない」
だから気がつかない、親友であるはずの二人の瞳に浮かぶものに。

「売る! 売るよっ! 処女だってあげるからっ!」
即答する渚に親友ふたりは、笑みを浮かべる。

「じゃあ、まずは渚のファーストキッスからいってみようかぁ?」
岬に言われるままに、渚は男のマスクのあいている口へと、唇を近づけていく。
男の吐息がかかり、渚は思い描いていたそれとの違いに震えながら目を閉じ、一気に口付けをしようとした所で渚は後ろから真潮に頭を押さえつけられ、男の生殖器を咥えてしまった。

「ひゃっ……うっ、ん、ん」
渚は、口内に進入した生臭い塊を口から追い出そうとし、しかし、運動部で鍛えた真潮の力にはかなわず、喉の奥まで蹂躙される。

「ほらっ! 喉チンコにチンコがガンガンぶつかるのがいいでしょ。渚」
変わり果てた親友の声。
巨大な異物のピストンに抗議の声をあげることもできずに、滲んだ涙が床に落ちる。
呼吸もまともにできず、ただ終焉を望み――それはすぐに叶えられた。

258「堕チル淫獄」4:2010/06/13(日) 04:10:19

渚の口内の生殖器が一際膨れ上がり、喉の奥へと射精を開始する。
勢いよく食道に噴出された大量のザーメンが逆流し、口の端と鼻穴からこぼれ出る。

「うヴぅっっゥ! ぇっつ! はう、はっ、はっ、はぁ」

ようやく初めての口内陵辱から開放された渚は、口の中に残ったものを吐き出そうとひとしきりえづいた後、酸素を補給しようと荒く息をする。
そんな渚をやさしく抱きとめたのは、岬だった。

それは、かつての日常で渚がドジに落ち込んでいたときによくそうしていたように。
決して戻らない日々がまたやってくるのではないかと淡い期待を渚に持たせるように。

「あのねぇ。これでぇ、皆一緒なんだよ。真潮ちゃんも私も、一番最初にファーストキスをおチンポ様にささげたんだよぉ。真潮ちゃんなんか最初、胃の中のものまで吐いちゃったんだからぁ」
だが、過ぎた日は二度と戻ることはない。

「真潮ちゃんは床の掃除をお願い。渚は、ほらぁ、これをごっくんしてお口の消毒、ねっ」
岬が、ミニボトルをあおると中身を自分の口に含み、渚に口づけをする。
初めて味わう他人の唇の味。

見れば真潮は、陸上部のキャプテンとして活躍し、勝気な性格ながら皆に慕われていた少女は、四つんばいになり陸上ウェアに包まれた引き締まった尻を突き出しながら
渚が床に吐いたザーメンを猫のように舌で舐めとっている。

渚の目から、先刻、男の生殖器を咥えさせられた時より大粒の涙が出る。
そして渚は考えるのをやめた。

岬から口移しで与えられた謎の液体を飲み干す。

「次はどうするの?」
渚は自ら、男に問う。

259「堕チル淫獄」5:2010/06/13(日) 04:10:49

覚悟を決めたとはいえ、その体は恐怖で震えている。
渚の問いに男は指をさして答えた。
その先には、渚のまだブラが必要ないほどの小さな胸の突起、乳りんが広がっていないピンクの子供乳首。

「今度は、オッパイだってぇ、イッパイ可愛がって貰おうねぇ」
渚の背後から岬が抱きつき、渚の最近の中学三年生にしては未発達な乳房をよせあげて持ち上げる。
ささやかながら、強調された乳房に男が吸い付き、成長途上の敏感な場所を舌で弄り回す。

渚はそれに顔を真っ赤に紅潮させ、しかし、抵抗をせずに耐える。
羞恥と、体の奥、お腹の下からくる得体の知れない感覚に。

渚はしらない、ブラもしていない――衣服から浮き出る突起に寄せられる男の視線に無頓着だった自分が、
男から与えられる快感を刻み込まれ、クラスの男子の視線を感じるたびに股ぐらを濡らしてしまうような雌に変えられてしまうことを
その快感を求め、男をさそう仕草を自分からしてしまうようになることを。

右そして、左と中学生の乳房が男のヨダレで覆われていく。
渚は、もれでそうになる声を必死で押さえ、しかし、太ももには汗以外の液体が伝っている。

「我慢しなくていいんだよぉ。さっき飲んだお薬が効いてきてるでしょ」
悪魔のように背後の岬が先ほど飲んだ液体の効能をささやく。

世間には出回っていない恐ろしく強力な媚薬、即効性な上に異常な量の脳内麻薬の分泌は、その薬の被験者に「今されていること」への快楽と常習性を生み
その後、薬を飲まずとも同等の行為を受けるだけで強力なフラッシュバックが発生する悪魔の薬。

「真潮ちゃんはぁ、お尻を弄られて泣きながらぁ、何度もおまたから潮吹いたんだよう」
「岬だって、おっぱいつねられて獣みたいな声あげてたじゃない」
そんな親友達の声に羞恥以上に、悲しみ以上に、男への恐怖以上に
自分の心と体が作り変えられる恐怖に渚は悲鳴をあげる。

260「堕チル淫獄」6:2010/06/13(日) 04:11:20

先ほど決めた覚悟も吹き飛び、渚は発作的に男を自分の胸からはなそうと手を伸ばし

「ヴッ、いあっ!」

噛まれた。
歯形がくっきり残るほど深々と、食いちぎられたと錯覚するほど鋭々と。

渚の目がくるりと裏返り、緊張を失った股間から液体が一気に吹き出し床に水溜りを作る。
渚の意識は一時的に、この地獄から逃げ出すことに成功していた――それは不幸なのか、それとも幸運だったのか。

意識を無くした体は男と親友達に弄ばれ、親どころか自分さえみたことが無い体の隅々までいじくられ、
そして目覚めることになる。
処女の守りを男の杭で貫かれ、背後からディルドーを装着した真潮にアナルを突かれる衝撃で。

二つの穴を攻められ抉られ貫かれ、

純潔の断末魔の叫びを声の限りに響かせ、泣き喚く。
それは、やがて調子を変えて、雌の産声へと変化していくのだ。

そして渚は作り変えられる。
わずか数時間で、今まで生きてきた14年の人生を快楽のために投げ捨てるように、これからの人生の全てを快楽に捧げるように。

人ではなく、快楽の獣、淫楽の家畜に
そうなるまで、後――

261あとがき:2010/06/13(日) 04:12:39

お待たせしました。
いや、煮詰まってぜんぜん書けないんで、本能にまかせて好きなようにプロットなしで少しずつ書き進めたらごらんのありさまだよ。

ちなみに後づけで思いついた設定的には、悟郎に万引きを止められた二人が意趣返しで、お詫びといって強引に悟郎をさそって
酔わせて財布を盗って、弱みも握ろうとしたのを覚醒した鬼畜悟郎が返り討ちして調教。
その後、深みにはまった二人はお酒を持ち寄って鬼畜悟郎を目覚めさしてはさらに深みにはまり、
普段の悟郎は、酔っているときの記憶は残っていない――となっております。

またリクエストがあったら、どんどん書き込んでください(まあ数ヶ月単位の時間はかかりますが)。
まさかの新連載にドラマ化で人が増えるといいなと思いつつ、雑誌は立ち読み、コミックは古本でしか買わない人間なので、そっちをネタにしたリクには応えかねます。

好評なら、これの続編の構想がいくつかあるのでそれで、とはいってもあんまりこの路線でやっても「それハンマーセッションでやる意味あるの?」という気も
8月まで、別所の長編(エロ無し)に取りくみ、その息抜きに書く予定なので今回以上に間が空くかも。



以上です。どなたかよろしくお願いします。

262名無しさんが妄想します:2010/06/14(月) 13:49:08
>>255-261
済みです

263 ◆qs7EFMKq0E:2010/06/14(月) 21:25:42

ありがとうがざいます。
投下確認しました。

264名無しさんが妄想します:2010/06/16(水) 23:59:20

どなたか代理投下おねがいします。

【書き込みたいスレ】↓
エデンの檻のエロパロ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236261221/

265「最悪の選択肢」:2010/06/17(木) 00:00:20
注1・今号ネタバレ
注2・鬼畜系
注3・雑誌の立ち読み、しかも飛び飛びの知識しかないで書いてます。



「オレたちもう死ぬんだろ!? だったら最後によ、やりてーんだよ! 真美ちゃんと!!」

あばた面の太った男が荒く息をしながら、まだ幼さの残る少女の華奢な体にのしかかる。

身勝手な欲望の声。
少女は、自らの身を守るため男を突き飛ばし、駆け出そうとして
足をメガネの中年男に掴まれた。

少女の体が再び、地面に倒れる。

「い…池田さん!?」
娘であってもおかしくない少女の足を掴みながら中年男の顔に浮かぶのは、太った男と同じ、卑しい欲望。

「ボ…ボクも真美ちゃんが、生えてるかどーか、気になっていたんだよ」
少女は、今まで守ってくれた大人の豹変に、自分が欲望の対象となっていた事実に抵抗を忘れて呆然とする。

「よ…よし、いいぞ!  そっちはまかせたっ、オレは…」
太った男が少女の手を押さえつける。

「いやっ、あっ、ひっ、お願いです。やめて、やめてください」
上半身を押さえた太った男が、舌をくっつけるようにして、少女の清らかな顔を嘗め回し、ナメクジの這い回ったような後で汚していく。
下半身を押さえ込んだ中年男は、同様に恐怖に震える少女の太ももを嘗め回し、若い肉の張りを楽しんでいる。

少女は、なんとか逃れようと涙を流しながら、非力な抵抗を続け――右ほほを殴られた。

266「最悪の選択肢」2:2010/06/17(木) 00:00:50

衝撃による痺れがとれ、ゆっくりと痛みと内出血の熱が少女に伝わっていく。
「あっ? えっ?」
この期に及んでもまだ、少女はどこかで、男達が自分に危害を加えず、本当に嫌だということが伝われば性的暴行すらやめてもらえると思っていた、
だが、それはもちろん間違いで、仮に今、少女が心臓麻痺で死のうとも男達は躊躇なく、その死体を嬲っただろう。
もはや、男達には少女は一個の人間ではなく、性欲をぶつけるためのオナホールにも等しい存在でしかないのだ。

それを理解し、少女は
一縷の望みにかけ、大声で人を呼ぼうとし、
力の限り、男達に抗おうと思い。

しかし、体はいうことをきかず。
口から、出たのは小さな――服従の言葉。

「ら…乱暴にしないで、くだ、さい。……言うこと聞きますからっ」
その言葉に男達は欲望をあらわにした、世にも醜い笑顔を浮かべる。
そして、少女は男達に言われるまま、右ほほを紫に腫らした顔で、涙を滲ませながら、口の端を引きつらせた無理やりな笑みで媚びながら、
自らを守る衣服をはだけていく。

少女が、制服のニットを巻くりあげ、ブラウスのボタンを外し、白いブラに包まれた乳房を露出する。
男達が左右からギラついた目で、最近の子供らしく、すでにかなり膨らんだ乳肉を視姦し、荒い息が少女の双球に吹きかかる。

「ひっ!?」
どちらが先だったのか、男達が少女のブラを強引にめくり、大人への変化を起こしかけている乳輪と淡い桃色をした陥没ぎみの乳頭に吸い付く。

年端もいかない少女の乳房に、はるか年上の男達が赤ん坊のように吸い付く、異様な光景。
だが、それをとがめるものはここには存在せず、それゆえに男達は暴走して止まらない。

少女が乳房を開放されたのは、それからどれほどたった頃か、男達のヨダレに汚された乳房が、冷たい風を感じとる。
その先端、男達の舌で散々いじくられ、歯で甘噛みされた乳頭は、生理反応をおこして飛び出ていた。

「真美ちゃんのおっぱいおいしかったよ。次は――」
太った男が、虚ろな目をして呆然としている少女のミニスカートに手をかける。

「うおおおっつ!」
中年の男が奇声を発しながら、自らのズボンのベルトを緩め、しかし、視線は少女の腰に定まり、動かない。

男達の目に、少女のお尻を包み込む、フルヒップの白いショーツが晒された。

267なかがき:2010/06/17(木) 00:02:58

ハンマースレあてに「雑誌は立ち読み、コミックは古本でしか買わない」と書き込みましたが
ただで手に入ったなら話は別です。

注でも書きましたが、毎号立ち読みしているわけでもないですし、立ち読みしててもほとんど忘れてたりしますので
知識の無さゆえに間違っているところとかあったら、指摘お願いします。

いや、しかし、なんでしょう鬼畜をかくのが異様に馴染む。
好きだけど、理性が邪魔して書けないとかいってた昔が信じられない。
吹っ切れるとはこういうことか。

でもさすがに当日だと、ここぐらいまでが限界。
ハンマースレに書いた前作なんか(書き始めるのに大分かかったとはいえ)リク貰ってから数ヶ月かけてるので、それに比べれば遥かに早いのですが、
がんばって土曜か日曜には続きをあげる予定(他にしなくちゃいけないことがある時ほど、書きたいエロパロのネタが次々に浮かんでくるのはなんでだ)。



以上です。どなたかよろしくお願いします。

268名無しさんが妄想します:2010/06/17(木) 01:18:01
>>265-267
投下しました

269 ◆qs7EFMKq0E:2010/06/17(木) 20:16:32

ありがとうがざいます。
投下確認しました。

270 ◆qs7EFMKq0E:2010/06/20(日) 16:03:29

どなたか代理投下おねがいします。

【書き込みたいスレ】↓
エデンの檻のエロパロ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236261221/

271「最悪の選択肢 完全版」1:2010/06/20(日) 16:04:13

注1・29号ネタバレ
注2・鬼畜系
注3・雑誌の立ち読み、しかも飛び飛びの知識しかないで書いてます。



「オレたちもう死ぬんだろ!? だったら最後によ、やりてーんだよ! 真美ちゃんと!!」

あばた面の太った男が荒く息をしながら、まだ幼さの残る少女の華奢な体にのしかかる。

身勝手な欲望の声。
少女は、自らの身を守るため男を突き飛ばし、駆け出そうとして
足をメガネの痩せた男に掴まれた。

少女の体が再び、地面に倒れる。

「い…池田さん!?」
ほんの数分前、少女を絶対守ると言った、メガネの男の顔に浮かぶのは、太った男と同じ、卑しい欲望。

「ボ…ボクも真美ちゃんが、生えてるかどーか、気になっていたんだよ」
少女は、今まで守ってくれた大人の豹変に、自分が欲望の対象となっていた事実に抵抗を忘れて呆然とする。

「よ…よし、いいぞ!  そっちはまかせたっ、オレは…」
太った男が少女の手を押さえつける。

「いやっ、あっ、ひっ、お願いです。やめて、やめてください」
上半身を押さえた太った男が、舌をくっつけるようにして、少女の清らかな顔を嘗め回し、ナメクジの這い回ったような後で汚していく。
下半身を押さえ込んだメガネの男は、同様に恐怖に震える少女の太ももを嘗め回し、若い肉の張りを楽しんでいる。

少女は、なんとか逃れようと涙を流しながら、非力な抵抗を続け――右ほほを殴られた。

272「最悪の選択肢 完全版」2:2010/06/20(日) 16:04:45

衝撃による痺れがとれ、ゆっくりと痛みと内出血の熱が少女に伝わっていく。
「あっ? えっ?」
この期に及んでもまだ、少女はどこかで、男達が自分に危害を加えず、本当に嫌だということが伝われば性的暴行すらやめてもらえると思っていた、
だが、それはもちろん間違いで、仮に今、少女が心臓麻痺で死のうとも男達は躊躇なく、その死体を嬲っただろう。
もはや、男達には少女は一個の人間ではなく、性欲をぶつけるためのオナホールにも等しい存在でしかないのだ。

それを理解し、少女は
一縷の望みにかけ、大声で人を呼ぼうとし、
力の限り、男達に抗おうと思い。

しかし、体はいうことをきかず。
口から、出たのは小さな――服従の言葉。

「ら…乱暴にしないで、くだ、さい。……言うこと聞きますからっ」
その言葉に男達は欲望をあらわにした、世にも醜い笑顔を浮かべる。
そして、少女は男達に言われるまま、右ほほを紫に腫らした顔で、涙を滲ませながら、口の端を引きつらせた無理やりな笑みで媚びながら、
立ち上がり、商売女のように自らを守る衣服をはだけていく。

少女が、制服のニットを巻くりあげ、ブラウスのボタンを外し、白いブラに包まれた乳房を露出する。
男達が左右からギラついた目で、幼さの残る顔立ちと対照的に、すでに立派に成長し膨らんだ乳肉を視姦し、荒い息が少女の双球に吹きかかる。

「ひっ!?」
どちらが先だったのか、男達が少女のブラを強引にめくり、大人への変化を起こしかけている乳輪と淡い桃色をした陥没ぎみの乳頭に吸い付く。

大人へとなる一歩手前の少女の乳房に、年上の男達が赤ん坊のように吸い付く、異様な光景。
だが、それをとがめるものはここには存在せず、それゆえに男達は暴走して止まらない。

少女が乳房を開放されたのは、それからどれほどたった頃か、男達のヨダレに汚された乳房が、冷たい風を感じとる。
その先端、男達の舌で散々いじくられ、歯で甘噛みされた乳頭は、生理反応をおこして飛び出ていた。

「真美ちゃんのおっぱいおいしかったよ。次は――」
太った男が、虚ろな目をして呆然としている少女のミニスカートに手をかける。

「うおおおっつ!」
メガネの男が奇声を発しながら、自らのズボンのベルトを緩め、しかし、視線は少女の腰に定まり、動かない。

男達の目に、少女のお尻を包み込む、フルヒップの白いショーツが晒された。

273「最悪の選択肢 完全版」3:2010/06/20(日) 16:05:14

「黄ばんでるっ! 真美ちゃんのパンツ黄ばんでるよっ!」

すでに胸を見られ、弄られた少女だが、それとはまた別種の羞恥に白い肌に紅がさす。
漂流してから満足な着替えも無く、危険な獣が多数うろつく上に、多数の大人――男達との集団生活。
言い出しにくく、それでも機会があるごとに、水洗いはしているものの、洗剤も無い生活では、真っ白に戻すことはできはしない。
さらに女性の体の構造上、男と違ってどうしても用を足した後、雫が残ってしまうが、トイレットペーパーなど無いこの島では、
それを拭き取ることもできない。

しかし、そんな言い訳を主張できるわけも無く、
少女は、ただ大粒の涙を流して、されるがまま。

「いけないなあ、こんな汚いパンツは脱いじゃおうねっ!」
太った男が片手でスカートを捲くりながら、もう片方の手を無造作に少女のショーツに伸ばす。
メガネの男は自らの起立した男根を露出させ、手を添えながら少女の股間を覗き込む。

そして、あっさりと少女の「他人に見せてはいけない場所」が、家族でも恋人でも無い男達の目に晒される。

まだ一度も異物を受け入れていない綺麗なスリットは、顔立ちと同じく子供じみていて、
それを覆い隠すべき毛は、わずかに上部に生えているだけだった。最も長い毛も1、2センチ程度の長さしか無い。

それを見た瞬間、メガネの男の男根から、白い欲望の液体が飛び出した。
飛び散った飛まつが少女の足元を汚す。

「お…お願い」

これから起こることへの恐怖が、右ほほに刻まれた恐怖を上回り、少女は男達にもう一度懇願しようとした。
こんなに恥ずかしくて死んでしまいそうな所を見たのだから、満足したのでは無いかと都合のいい淡い期待を抱いて。
そうメガネの男――池田は、「生えてるかどーか、気になっていたんだよ」と言ってたではないか、ならばそれを確認した今
太った男――向井を止めてくれるのではないかと。

そんなはずが無かった。

274「最悪の選択肢 完全版」4:2010/06/20(日) 16:05:46

少女の言葉の途中で
メガネの男は、少女の腰に抱きつくようにしがみつき、地面に押し倒した。
大地に全身が打ち付けられ、少女が抵抗することもできないのをいいことに太ももの間に引っかかっていたショーツを脱がし、
頭にかぶると、スリットに顔をおしつけ、舌を無理やりねじ込む。

「畜生、一人で楽しみやがってっ」
出遅れた太った男は、倒れた少女の頭のほうにいくと、少女の顎に手を伸ばす。

「おい、口を思いっきり広げろ」
いままで少女を守るといい、崇拝してさえいるような態度をとっていた太った男は、
もうすでに、少女を人間とすらみていない。
打たれた右ほほの記憶が、少女に口を開かせた。

少女の涙は、誰にも省みられることなく大地に消えていく。

メガネの男が、少女の股間で奏でる舌の水音が響く中、太った男がその醜悪な下半身をさらす。

「さあ、真美ちゃん。ごちそうをあげるから沢山、沢山食べてね!」

地面に倒れた少女の顔に横向きに覆いかぶさる太った男の体。
太った男の体から発せられる異臭、その大元が少女に近づき、横向きに少女の口へと挿入された。

太った男は、その体格に比べれば粗末な、
しかし、比較対照をしらない少女にとっては巨大なものが、少女の左ほほを突き破る勢いで叩きつけられる。

そのおぞましさに、少女はそれに触らないように口をより大きく開き、それが結果として男の行為を手助けしてしまう。

そして幾度目かのピストンの末、太った男は少女の口の中に欲望が詰まった白濁液を噴射した。
見るからに運動が出来無そうな太った男は、とりあえずの満足に浮かせていた体をそのまま少女に乗せて休む。

自分の2倍以上はあろうかという太った男に体重を預けられた少女は悲惨だった。
頭蓋が割れるのではというほどの重み、男の排泄器官を咥えたまま男の肉に顔を覆われ、息も出来ず、口内に溜まった白濁液を吐き出すこともできない。

メガネの男が場所を交換しようと言いだし、太った男がその体を少女の頭からどけたとき、
少女は、朦朧として、かすかな抵抗さえもできなくなっていた。

275「最悪の選択肢 完全版」5:2010/06/20(日) 16:06:16

朦朧とした少女の前で、
男達が、勝手に少女の体を扱う権利を話し合い、取り決めを結ぶ。

少女の足が大きく広げられる。
メガネの男の唾液でビショビショに濡れた秘部に、先ほど少女の口内を蹂躙した男根が近づくが、少女はされるがまま。
そして太った男は、思いをとげる。

今まで、クラスの男子と付き合ったことさえ無い、奥手の少女。
かわいい顔立ちの予言者として雑誌などで騒がれ有名な、巫女少女。

その少女の純潔が、普通に生きていれば、接点の欠片も無く、口も交わさなかったであろう、
醜く、社会生活すら碌にいとめない様な、男としてなんの魅力も無い人間によって奪われた。

「オレ、オレがぁ、オレが真美ちゃんの初めての人だよっ! ああ、遭難して良かったよぉ!!」

処女の証である血が飛び散るのにもかまわず、太った男は腰を打ちつけ、より深く少女の中に入り込もうとする。

「は、早く、ボクと代われよぉ」
メガネの男が自らの股間を弄りながら、一方的な性交をうらやましげに見つめる。

「じゃあ、こっち使えよ。二本挿しだぁ!」
太った男が少女の体を掴むと、性器を結合させたまま、少女の体を持ち上げる。
メガネの男の視界に少女の小ぶりなお尻が丸見えになった。

メガネの男は、誘われるまま少女の後ろの穴に起立した男根を挿入する。

「いやあああ!! もういやあああ!! 助けてっ、誰か助けて〜!!」

体の全てを、排泄するための穴ですら男の欲望の餌食となり、少女は始めて大声で助けを求めた。
そうしなければ、体ばかりか魂――心まで犯されつくされるという危機感が、暴力への恐怖を一時の間忘れさせた。

しかし、
「ああぁぁぁ。真美ちゃん、そんなに動いたら、で、出るぅぅ、オレの精子で真美ちゃんを種付けするぅぅ!」
抵抗がもたらしたのは最悪の結果。

「いや…嘘っ、そんな、うそ? 嘘だよね?」

少女の子宮を太った男の白濁液が汚し、すぐにメガネの男の白濁液も少女の直腸を汚した。


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