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他人が書いた小説の一部を批評するスレ

1イラストで騙す予定の名無しさん:2004/02/20(金) 16:17
 書いてみたはいいけど、この表現どうなの?会話シーンに自信ないんだけど、ちょっと見てもらいたい・・・。
 そんな悩みを抱えるあなたは、このスレに、書いた作品の一部を載せてみましょう。
 ついでに、執筆上の悩みもガンガンぶちまけましょう。
 
 投稿する際には、あまりに長いのは避けてください。また、このスレはオリジナル限定とします。
 その他は、ライトノベルであれば、ジャンルその他は問いません。

79イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/15(土) 14:20
擬音を多用するのは、あかほりと初期神坂ぐらいしか思いつかんが・・・
あかほりはデビューして地位が出来てから多用するようになったし、
神坂はデビュー作が別格だった。

80sage:2004/05/15(土) 15:36
自分も何となく晒してみたくなったので一年位前に書いていた未完成作の一部を貼ってみました。

「で、この石の何を調べろというのかな?」
 小寺教授は不愉快極まりないと言わんばかりに眉間に皺を寄せ、右手に持ったガラスケースを眺めていた。
 ガラスケースの中にはルビーにと思われる小さな宝石が収納されている。
「何を、ではなく、何なのかを調べて欲しいのです。ただし、そのルビーは非常に危険な物であることは確認できているので、直接触れるのはおやめになった方がよろいいかと思います。それともう一つ。こちらの指輪を二・三日預かっていただきたいと思います」
 芹沢は淡々とした口調で用件を伝えた。
 口調は穏やかだが、依頼を断る権利を与えるつもりはないように聞こえる。
「危険ってのはどういう意味かね?」
 小寺教授はガラスケースをテーブルの上に置き芹沢に問い掛けた。
 眉間に浮かぶ皺が、より深みを増している。
 芹沢の後ろで、大男が扉の前に立ち塞がっている。大男のにやついた顔が小寺教授の心象を損ない不愉快さに拍車をかけていた。
 この男達はいつもそうだ。
 芹沢は必要最小限の情報だけを伝え、丁寧な口調のわりには敬意の欠片も感じられない。大男にいたっては、半ば侮辱とも取れる表情で、こちらのやり取りを監視するだけだ。
 彼らの後ろに何らかの組織があるのは分かる。その組織がいかに絶大な権力を持っているかは依頼内容で明らかであったが、だからといって小寺教授には彼らの態度を許容しようなどとは思わなかった。
 口に出して非難することも無かったが――。
「危険というのはですね、小寺教授。その石が血を好む、という事です」
 芹沢は相変わらず他人事のように淡々とした口調のままだ。
「詳しい話は私にも分かりませんが、その石は人を喰うそうです」
「人を喰う? このルビーがかね?」
「にわかに信じられる話でないのは承知していますが、何度か私共の依頼を受けておいでの先生なら、この話が嘘でないという事を納得していただけるかと思います。ちなみに指輪の方も似たような性質を持っているとのことです」
 小寺教授は自身でも知らぬ間に左手で拳を作り、きつく握り締めていた。
 掌に汗がにじむ。
「喰う、と言うのは物理的にかね? それとも比喩表現としてかね?」
 そう問いかけたものの、その答え自体にはあまり興味は無かった。
 今、小寺教授の興味を引いていたのは、寿命が尽きかけて、周期的な点滅を繰り返す蛍光灯だ。彼の位置からは右斜めの天井に見える、備え付けの蛍光灯から放出される光が、やけに眼にに入り、鬱陶しく感じていた。
 昨日までは何も感じなかったものが、先程からはやけにちらついて感じられていた。
 教務課に言って代わりを持って来なければいけないな。などと考え、この研究所内に梯子があるかなとの考えにいたる

8180:2004/05/15(土) 15:39
sage間違い。ダサいことしてスマンです。
なれないことはするもんじゃないな。

82イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/15(土) 17:56
>直接触れるのはおやめになった方がよろいいかと思います。それともう一つ。こちらの指輪を二・三日預かっていただきたいと思います。
「思います」が連続してるのが…
>眉間に浮かぶ皺が、より深みを増している。
>芹沢の後ろで、大男が扉の前に立ち塞がっている。
「いる」の連続

教授視点の描写と作者の視点の描写が混じって分かりずらい。

83イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/15(土) 18:15
>68

 え? 現実世界の話だったの? てっきりファンタジーでやるのかと思ってた……
 とりあえず、粗筋みた感想。
 おおざっぱな方向は、それでいいんじゃない? 具体的なエピソードがないので
想像しづらいですが、大筋は王道かと。
 キャラはまあ主役の三人……んー、もうちょっと出てくれないとわからないけど、
 その辺はおいおい決めていくのかな?

 71さんの言うとおり、現実世界では命の価値が1ランクアップするから、そこらへん
は注意して書いた方がいいかも。
 そんなところです。

余談。
 「殺し」の問題について、71さんがキャラ造形の方から提案してくれているので、
 漏れは別方向からアプローチ。
 これ、殺され役を、読者から見て本気でむかつかせるように描写できれば無問題。
 そういう奴らを成敗することは、感覚的に「よくやった」と感じてくれるから、
 殺人の問題がエスケープされ、さらにそのことに悩む主人公に対し、
 「んー、俺は構わんと思うけど、まあ本人からすりゃ悩むとこかもなあ」と
 共感してもらえる確率が高くなるよ。
 まあ、そういう手もある、ということで。

8480:2004/05/15(土) 18:26
視点か……。確かに分り難くなってるな。
今度からもう少しそこんとこ意識してみます。

8568:2004/05/15(土) 19:42
ありがとうございます、参考になりました。
ちなみに脳内設定では、最初は嫌なやつばかりが対象だったけど、小さな子供が
対象者となり苦悩、いろいろ吹っ切れて、最後は、他の人にはさせたくない、と
言う理由で、相方と仕事を続けていく。て感じなんですよね。ヒロインが理解を
示すかどうかが悩みどころだ・・・。

8672:2004/05/15(土) 22:10
批評ありがとうございました。m(__)m
死んだ後生き返る〜とは私ではありませんでしたが、読み返してみると確かに幽白に似ていると感じ、
>>76さんのイメージと共に目からウロコと言った感じでした。

指摘を頂いた所を改善し、更なる精進を計りたいと思います。
ありがとうございました。また来ると思いますので、その時は宜しくお願いします。

87イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/24(月) 19:22
辛口の批評お願いします。

 蝉の声がしていた。無限に続く輪唱のように、それは途切れることがなかった。不快ではなかった。真夏の昼下がりの郊外の墓地の、それは必然的な唱和だった。異質なのはぼくたちふたりのほうだった。
 マリが立っていた。ほっそりとした体つきで、まっすぐに立っていた。ぼくはそのかたわらにしゃがみこんで、ただ墓石に手を合わせていた。
 時おりマリの様子が気になって、ぼくは彼女の横顔を下から見上げた。
 彼女は、彼女の姉の眠る墓を見下ろしたまま、みじろぎもしなかった。
 初めてぼくらが出会ったときの、無愛想だった彼女を思い出して、ぼくは急に不安に襲われた。
「ねえ、マリ」
「大丈夫」マリは先回りして答えた。すっと目を細め、ぼくに笑いかけてみせた。
 あれから一年が経つ。まったく、彼女は大人になった。ぼくは16歳で、彼女は15歳で、その差は未来永劫縮まらないはずなのに、すでに追い抜かれてしまったような印象をぼくはうけた。
「わたし、謝らなきゃいけない人がいるんです」彼女は視線を墓石に戻した。
「うん」
「まだ姉が生きてたころ。わたしたち、約束したんです。『最後の最後、わたし意識が完全に途絶えるその瞬間まで、一緒にいようね。双子として生まれて、それまでに一緒に味わったいろんなことを話して、笑いあおうねって。五、四、三、二、一。大晦日みたいにカウントダウンしながら、最後に思い切り笑おうって。いままでありがとう、楽しかったよって』。機械じゃないのに。人間なのに。そんなきれいに死ねるわけがないのに。苦しみながらいくしかないのはわかってるのに。姉はそういったんです」
 淡々と、感情を抑制しながら、彼女は続けた。白く細い指先が、腰の後ろで持っている麦わら帽子のひさしを歪ませていた。
「でも、わたしは笑えなかった。がんばったけど、笑えなかった。口では『あはは』っていってるんです。でも、顔は泣いてた。もう大好きな姉と話すことができなくなるんだって考えると、涙が止まらなかった。わたしは、約束を守れなかった」
 神様は、といいかけ、彼女は言葉を詰まらせた。目に涙の粒がぶわりと膨れ上がり、表面張力をこえてあふれた。
「神様は、なんでこんなことをするの。なんで、双子のうちひとりだけの命を奪ったりするの。わたしたちは、ふたりでひとつだったのに。半身を失って、わたしはいったいどうしたらいいの」
 なんで、なんでと、彼女はつぶやき続けた。
「かわいそうに、とか思ってる?」ぼくは立ち上がった。
「え?」彼女は驚いた顔をした。
「神様は、人間にふたつのことを約束した。生と死。母親の胎内から出る前に死んでしまう胎児がいる。ボランティアに人生を捧げ、地雷を踏んで死んでしまう人がいる。一方で、人殺しのくせに百歳まで生きるやつもいる。ぼくも、こうしてのうのうと16になった。悪人も善人も、あまねく平等なんだ。誰も、不公平は働いていない」
「姉のことも、公平だったっていうんですか?」彼女は唇をとがらせた。
「そうじゃないよ。うまくいえないけど、世の中にはいろんな人がいて、いろんな一生を送ってる。だめなんだ。よくわからないけど、かわいそうだとか思っちゃいけないんだ。それはとても、失礼な考え方だと思う。生まれてくることのできなかった胎児にだって、きっとプライドはあるんだ。きみの姉さんにもね。哀れまれたって、それを嬉しいとは思わないんじゃないかな」
 マリの手をたぐりよせ、握った。そうしないと、どこかへ消えてしまいそうだった。マリも、ぎゅっと握り返してきた。ぼくという存在をたしかめるように、力いっぱい握ってきた。不器用に手を握り合ったぼくらは、子供みたいだった。
「きみは、大人になった。ぼくなんかよりも、ずっと立派な、暖かい心をもった、素敵な女の子になった。だから、笑うんだ。わたしは元気ですって。とても幸せですって。それが、約束を守ることなんじゃないかな。姉さんも、それを望んでるんじゃないかな」
「都合のの、い、いい、考えじゃ、ない、ですか?」しゃくりあげながら、彼女はいった。
「ごめんね、開き直るようで悪いけど、究極的に、ぼくはエゴイストなんだ。ぼくはきみに笑ってほしい。きみを笑わせることが、ぼくの生きがいなんだ」
 マリが、体をぼくの胸に預けてきた。相変わらず手は握り合ったままだったから、ぼくはもう片方の手で彼女の頭を抱え込んだ。
 ふたり、しばらく動かなかった。蝉の声を聞きながら、時が過ぎていくのを感じていた。
 不意に、彼女が頭をあげた。泣き笑いめいた表情で、ぼくを見ていた。顔同士がゆっくりと近づく。逆らえない引力のようなものがあった。

88イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/24(月) 20:36
>感情を抑制しながら
この部分だけ視点がズレてる。「無理に感情を抑制しているように見えた」とかなら分かるけど。

>表面張力をこえてあふれた・半身・胎内・胎児
表現が硬い。雰囲気が壊れる。胎児→子供みたいに言葉を変えたほうがいい。

>ボランティアに人生を捧げ、地雷を踏んで死んでしまう人がいる
このたとえ話は変えたほうがいいかな。すぐに状況を想定できなかった。

地の文が全体的に細切れなのと、…た。…た。…た。の連続で読みにくい。

89イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/25(火) 01:56
>>87
作品の冒頭かな。
どちらにしても「蝉の声がしていた」で改行したほうがいいんじゃない?
台詞にしても文字が続きすぎて読みづらいし。
以下、箇条書き。

文章について──
・「──た。」の連続というのは効果としてわかるけれど、上手に活かせていない。
・言葉の選び方 未来永劫縮、表面張力、半身、エゴイストなど要検討。
・言葉の並べ方 「マリが、体をぼくの胸に預けてきた」とか「淡々と、感情を抑制し
ながら、彼女は続けた」とか(まあ、これは個人の好みか)。
・「無愛想だった彼女」という文章から受ける印象と、実際の彼女の口調が一致し
ない(これも個人的なことかな)。
・マリの台詞と姉の言葉の引用がゴッチャになっている。

内容について──
・セミの唱和に対して、ふたりの存在が異質なのはなぜか?
・「笑いあおうねって」というのは、口で『あはは』と笑うことではなく、笑顔でってこと
じゃないの?
・「悪人も善人も、あまねく平等なんだ」 だれにでも死はやってくる、ということなの
だろうが、主人公の言葉やたとえ方はあきらかに変。彼がうまく伝えられない、とい
う表現でもないだろうし。
・約束を守るために笑うんだ、と言っておきながら「ぼくはエゴイストなんだ」じゃ、本
当にただの身勝手男。
・「ふたり、しばらく動かなかった……時が過ぎていくのを感じていた」 二人とも時の
経過を感じているの?
・(あなた個人に対して)身内の方を亡くされたことはありますか? そのときの気持
ちはどうでしたか? その気持ちとマリの思いはいっしょですか? ちがいますか?
あるいは、マリを支える主人公の思いは? あなたは彼と同じような立場になったこ
とがありますか?

ほかに気になった表現は──
「真夏の昼下がりの郊外の墓地の」、「ただ墓石に手を合わせて」、「墓を見下ろした
まま」(墓は彼女より小さいの?)、「ぼくに笑いかけてみせた」、「まったく、彼女は大
人になった」、「謝らなきゃいけない人が」(姉じゃない別の人?)、「彼女はつぶやき
続けた」(泣いてるんでしょう)、「子供みたいだった」(十代なら子供では)、「きみは、
大人になった……素敵な女の子になった」、「究極的に、ぼくはエゴイスト」、「相変わ
らず手は握り合ったまま」、「泣き笑いめいた表情で」……こんなところかな。

ずいぶん書きましたが、嫌いじゃないです。むしろ好きなタイプです。

90鶴田:2004/05/25(火) 16:54
87です。

>>88
>>89
さん、すばやく詳細なレスありがとうございます。反応が遅れてもうしわけありません。ネットカフェで書いてるもので・・・。
いままで人に小説を読んでもらったことがなかったので、ずいぶんと参考になりました。自分ひとりではやはり独りよがりになってしまうものですね。
ご指摘されたポイントもしごくもっともで、早急に改善したいと思います。

これ自体は個人的に処女作というか、一番最初に書こうと思って書ききれなかったものの一部です。
個人的な話ですが、昔つきあってた彼女が自殺未遂をしたことがあって、そのときに感じた「どうして相談してくれないんだ」とか「どうしたら慰められるんだ」とか、そういう思いをばらばらにしてキャラに振り分けたらこうなりました。
その時、彼女にどうやって接すればいいかわからなくて、それはいまもわからなくて。そのまま書いたらやっぱりキャラ自身もわからないから、けっきょくちぐはぐな印象の話になってしまった。という感じですかね。
笑わせたかったんだけど、泣かせることしかできなかったなあ。人間修行も積まなきゃ・・・。

技術的な部分だと、言葉の選び方がまずい、というのが共通してますね。これは単純に硬いから、やわらかくすればいいんでしょうか?

「ーた。」の連続については、北方謙三さんの小説が好きなもので、どうも影響されすぎですかね。
効果的に書ければいいんだけど、そこまでの実力はまだないみたいです。しばらく使わないようにしてみます。

文字が続きすぎ、というのは改行を多くしたほうがいい、ということですかね?

視点がぶれるのも直したいと思います。

91鶴田:2004/05/25(火) 17:40
もうひとつお願いします。

「オルガンの蓋と鍵盤の間のところ」

 幽霊は眠ることがない。あらゆる瞬間に意識があって、それが無限に連続していく。
 だから幽霊にとっての三十年は、人間にとっては六十年近くにもなる。四六時中起きているからだ。里香は十歳の時に幽霊になって、それから三十年だから、気分はもうおばあさんだ。
 里香が幽霊生活を送っているのは廃村の廃校の音楽室だ。より正確には、オルガンの蓋と鍵盤の間のところに、彼女はいる。
 蓋を開くこと。蓋を閉じること。鍵盤をたたくこと。オルガンの椅子に座ること。それが彼女にできることのすべてだ。
 学校には他にも幽霊がいた。里香のようにひとつのところから動けない者も多かったが、中には自由に校舎の中を歩き回ることのできる者もいた。話し相手がほしい時はダジャレ好きの進藤教頭が来てくれた。本を読みたいときは図書館すべての本を一字一句残らず暗記している、司書の牧子女史が音読してくれた。オルガンに埃が積もれば、掃除が趣味の太一おじいさんがハタキをかけにきてくれた。
 つまり寂しくはなかった。退屈をまぎらわすこともできた。慎ましくもかわりばえのしない、穏やかな時の流れの中に里香はいた。

 普通の人間には幽霊は見えない。だけど、世の中には幽霊と波長の合う人間が時々いる。馬が合うというか、雰囲気的に仲良くなれそうというか。友達ができる時って、だいたいそんなふうじゃないだろうか。
 マサムネと潤子。どちらも十歳で、子供だけど役者だ。
 ふたりに出会ったのは、ある八月の暑い日。
 大勢のスタッフが、学校を舞台にした映画を撮影するために校舎の中を走り回っていた。
 
 


 電撃文庫の短編用に考えているものの冒頭です。学校の怪談みたいなノリで、原稿用紙100枚くらい。
 幽霊は死んだときの記憶を例外なく忘れる、とり戻した時に成仏するという設定を、話の中盤以降で書くつもりです。冒頭では「とりあえず」の説明だけを書きました。
 批評してほしいポイントは、説明としてちぐはぐな印象の部分はないか。冗長な部分はないか。イメージとして、すっと頭の中に入るかどうか。言葉遣いや文章の読みにくさなども指摘してください。お願いします。

92イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/25(火) 19:02
えっと、電撃文庫関係の新人賞で、100枚という規定の賞はないように思うのですが。
100枚だったらコバルトですかね。

93イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/25(火) 20:27
読者はあらすじより物語を求めているもの。
説明でも情感を持ってやらないとただのだらだらとした言葉の羅列では投げる。
>批評してほしいポイントは、説明としてちぐはぐな印象の部分はないか。冗長な部分はないか。イメージとして、すっと頭の中に入るかどうか。言葉遣いや文章の読みにくさなども指摘してください。お願いします。
それ以前の問題。書き直しておいで。

9489:2004/05/25(火) 23:07
> 個人的な話ですが、
余計なことを書いてしまったようです。ごめんなさい。
なんであんなことを書いたかというと、マリの言葉が感情の発露ではな
くて、どうもじぶんの状況説明をしているよう(それはつまり作者が説
明させているということですが)に感じられたので、つい質問しました。

言葉の選び方──
わたしの場合は単純に硬いから、というだけではないです。
たとえば「表面張力」という表現。こういう描写は固さというよりも、
よほどうまくやらないと素人臭さが出るだけじゃないかという感じ。
あるいは、「半身」という言葉はマリの台詞の中に出てくるけれど、は
たして話すときにこういう言葉を実際に使うかどうか、ということ。
作品全体の雰囲気に合うか、場面に合うか、文脈に合うか、キャラクター
に合うか、そういったことを考えてみてのことです。

文字が続きすぎ──
一般的にライトノベルというジャンルでは改行を多用した方がいいそう
です(わたしはそういうのは好きじゃないけど)。
それとはべつに、「蝉の声が……」から続く段落は長すぎです。
蝉の声の描写と、「不快ではなかった」という主人公の感情は、同一パ
ラグラフで並列するものではないでしょう。
また、読み始めようとしてぱっと目に入ってくるのが文章の固まりなの
で、作品に入りにくいということもあります。
地の文でも台詞でも、紙面(画面)上の文字密度が高すぎる、とでも言
いましょうか。

9589:2004/05/25(火) 23:10
で、「オルガンの蓋と鍵盤の間のところ」について。

・「幽霊は眠ることがない。」以下の説明と2行目の「だから幽霊にとっ
ての三十年は……」とがつながらない。眠らないことがどうして人間と
の二倍近くの年齢差になるのか?
・「理香は十歳の時……」が独立していないのはケアレスミス?
・「気分はもうおばあさんだ」 どうでしょう?
・「……歩き回ることのできる者もいた。」 まあ、幽霊が歩いたって
問題ないかな……とりあえず保留。
・廃校なのに教頭先生や司書がいるというのは? と思ったけど、あ、
もしかしてこの人たちも幽霊なのか。そうだとすれば、学校関係者の死
人が多いですね。
・「つまり寂しくはなかった。……里香はいた。」 ここはまずいでしょ
う。説明ではなく描写すべきでは。たとえば寂しくしてるときに教頭が
はげますシーンとか、退屈しているときに司書が物語ってくれるとか。
・「友達ができる……じゃないだろうか」 同感ですが、地の文として
はいただけない。三人称作者視点(こういう表現があるかわかりません
が)なら問題ないでしょうけれど。
・「どちらも十歳で、子供だけど……」 直前で年齢を提示しているの
でくどい。
・「ある八月の暑い日」 「ある」が八月にかかる、日本なら八月は大
概暑い。

とりあえずこんな感じかな。

それから、この説明の中には、シーンやエピソードとして活かせるもの
がたくさんあります。それを説明で終わらせるのはもったいない。93さ
んがいみじくも『あらすじより物語を』と書いておられますが、その通
りだと思います。

96イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/27(木) 09:35
>>91
遅レスだけど。
自分好みのナイスな作品になる予感。
ただ主人公達の印象が、中々入って来れなかったかな。
だから、

「オルガンの蓋と鍵盤の間のところ」
幽霊は眠ることがない。あらゆる瞬間に意識があって、それが無限に連続していく。


マサムネと潤子。どちらも十歳で、子供だけど役者だ。
ふたりに出会ったのは、ある八月の暑い日。
大勢のスタッフが、学校を舞台にした映画を撮影するために校舎の中を走り回っていた。


てな感じに、出だしの一文を書いてから
主人公達を出したほうが読みやすいと思う。
そして、幽霊が出てくる場面で、>>91の幽霊に関する話題を入れていくと。

97鶴田:2004/05/27(木) 17:35
>>92
来年の受付ですが、電撃で長編250〜410枚、短編42〜100枚、という規定の募集がHPにあったので、その短編のほうに送るつもりです。
それとは別にコバルトでも応募してたんですね・・・。読んだことがなかったので気づきませんでした。
そちらに応募するかどうか、時間と相談して考えてみます。有益な情報ありがとうございました。

>>93
うーん、たしかにそうですね。出直します。

>>89
なんだか気をつかわせてしまったようで、こちらこそすいません。
見苦しいところをお見せしました。こういうのって削除することはできないんですかね・・・?

文字密度・・・濃いですね・・・。反省。

ご指摘された部分もなるべく直します。
なんというか・・いま見てみると矛盾が多すぎますね。

>>96
ありがとうございます。
アドバイス、さっそく使わせていただきます。

98鶴田:2004/05/27(木) 19:32
 幽霊を見ることは普通の人間にはできない。だけど、たまに例外もいる。
 そのふたりに出会ったとき、わたしには予感があった。
 馬が合うというか、雰囲気的に仲良くなれそうというか。
 友達ができるときって、だいたいそんなふうじゃないだろうか。
 マサムネと潤子。どちらも十歳で、子供だけど役者だ。
 ふたりに出会ったのはある夏の日。
 廃校を舞台にした映画の撮影のために、大勢のスタッフがかけ回っていた。
 
 その日はとても暑い日だった。
(たぶん、きっと暑いんだわ。三十度は超えてるかも)
 里香はそう思った。暑さも寒さも感じることのできない幽霊にだってそれとわかるほど暑い日だった。
 蝉の輪唱が限りなく続いていた。穴の開いたカーテンから差し込む強い日差しが、宙を舞う埃のひとつひとつを鮮明に浮かび上がらせていた。
 廃村の廃校の、市の職員すらも見回りに来ない音楽室。黒板の脇に古びたオルガンがあった。
 里香はそこにいた。より正確には、オルガンの蓋と鍵盤の間のところだ。
 蓋を開くこと。
 蓋を閉じること。
 鍵盤を叩くこと。
 できるのはそれくらいだった。オルガン以外のものは近くになかったし、離れようとすれば引力のようなものに引き戻された。
 里香はオルガンに背を向けて、窓のほうを向いて座っていた。いつもそうしているようにまっすぐに背筋を伸ばしていた。
 オルガンの付属の椅子は丈が高すぎて、里香の足は床につかない。でもぶらぶらさせるのは行儀の悪いことだから、いつもそうしているようにぴたりと膝をくっつけていた。
 赤いエナメルの靴に、白いレースの靴下に、フリルのついた赤いワンピース。それもいつもの服装だ。
 髪の毛も、いつもどおり背中で水平にカットしている。
 なにもかもいつもどおりで、いつもづくしで、かわりばえしない。そんな生活が何年も何十年も続いていた。それはこれから先も、きっと変わることがない。
 校庭で騒ぎがした。校舎の中にもそれは入り込んできた。複数の人間が話す声。足音。かなづちのようなものが壁を叩く音。それらが一体となって校舎の中を反響した。 
(なにかしら)
 里香はなんとなく首を伸ばした。窓から外を見たかったが、オルガンは窓と反対側にあった。廊下を覗こうにも、角度が悪くて壁しか見えない。
 どうしようもないとわかってはいても、落ち着かなかった。なにせこれだけ賑やかなのはひさしぶりのことだ。
 いてもたってもいられず、はしたなくも椅子の上に立ち上がった。
 いきなり部屋の外で声がした。戸が開いて、人間が入ってきた。
(わー!)
 不意をつかれ、あわててオルガンの中に逃げ込んで蓋を閉めたが、考えてみれば普通の人間には里香を見ることができない。
(まー、これじゃなにも見えないじゃない)
 ひとりで憤慨して、自分の頭をぽかぽか叩いた。
「なんでこんなところに来るのよ」
「はあ?おまえがセリフ合わせしようっていったんだろ」
 男の子と女の子だ。
(しかも子供だ)
 里香の心は弾んだ。
「ここじゃなくたってできるでしょ」
「なんだ、怖いの?」男の子の声にバカにしたような響きが混じった。
「そんなわけないでしょ、くだらない」女の子は冷ややかに即答した。
「私、リアリストなの。十歳といったらもう立派な大人だしね。『幽霊が出るかもしれないから逃げましょう。怖いわ、私』なんていわないわ。本番になったら別だけど。だいたいスタッフの人たちがこれだけたくさんいる中で、しかも昼よ。幽霊も何もないと思う」
「あーあ」男の子はつまらなそうにため息をついた。
「すこしは怖がれよ。おもしろみのないやつ。だいたいロマンってものに欠けてるんだよ。子供のくせに。もっとこう、涙声になったりさ、びくびくしてすこしの音でも怖がってみせたりさ、そういう情緒みたいなのはないもんかね」
「だからいったでしょ、私は大人なの。すくなくともあなたよりはね」
 ふん、と男の子が鼻を鳴らした。
 里香は我慢できずにそろりそろりと蓋を持ち上げた。一センチ、二センチ……隙間から女の子の足が見えた。赤いエナメルの靴に、白いレースの靴下。
「うー」女の子の声がくぐもった。口になにかあてたのかもしれない。
「ここ本当に汚いわね。クモの巣張ってるし、埃が絨毯みたいに積もってるし。これって絶対喉によくないわ。控え室かバスに戻りましょうよ」
 隙間を広げる。女の子は里香と同じフリルのついた赤いワンピースを着ていた。ここまで似ていると、顔のほうはいったいどうなっているのだろう。里香は興奮しながら、いつしか注意をはらうことを忘れていた。

99鶴田:2004/05/27(木) 19:37
長すぎたので続き

「む」男の声が緊張を帯びた。
「おい。その蓋って、最初からそんな中途半端な状態だったか?」
「完全に閉まってたと思うけど。おかしいわね」
 ふたりの注目を浴びて、里香は困ってしまった。まさかこんな目の前で閉じるわけにもいかない。それはさすがに怪しすぎる。
(むむむ、どうしよう……)
 進退きわまって硬直していると、二組の双眸が隙間を覗き込んできた。
 ばっちりと目が合った。
「わー!」
「うおっ?」
「きゃー!」
 三人同時に悲鳴をあげた。不協和音が音楽室に響き渡った。


 書き直しです。改行多めに。「ーた。」はあまり少なくなってない……。
 幽霊的なものについては話の流れの中でおいおい説明していきます。

100鶴田:2004/05/27(木) 19:41
 ああ、ミス。
「む」男の声が緊張を帯びた。→「む」男の子の声が緊張を帯びた。
 です。

101イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/28(金) 23:14
ぶったぎりますぞ。ご覚悟。

>その日はとても暑い日だった。
>(たぶん、きっと暑いんだわ。三十度は超えてるかも)
>里香はそう思った。暑さも寒さも感じることのできない幽霊にだってそれとわかるほど暑い日だった。

「暑い」を何回使うんですか。
それに「三十度は超えてるかも」は、暑さを表現するための言葉の選択をまちがえてる気がします。
廃校の音楽室に温度計なんかないですよね。
この幽霊の女の子の視界に入るもので描写すべきでしょう。
目に見えるもので、暑さを象徴するものって何?しかも音楽室内にあるか、窓から見えるもので。

適当なもの、すぐには浮かびませんね。
人間の女の子のほうに文句たらたらで汗ふかせたりとかさせたほうがましです。
人間の女の子つながりで、もうひとつつっこんどきます。
撮影って昼間にやってるのに、そんなに怖いのか?
いきなり幽霊の話を始めてますが、上のような疑問を覚えてしまったので、会話がやはり説明くさく感じました。

102イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/28(金) 23:38
これで電撃は無理だって。文が状況説明に偏りすぎている。
もっとキャラ主体で動かしていかないと。
パンダの帯が付いた新潮文庫のB級小説みたいだ。

>幽霊〜かけまわっていた。
まずはこれをカット。冒頭からくどくど説明されると読む気なくします。
ストーリーの中で細切れに千切って状況に合わせて放り込んでいくべき。
後も無駄が多いです。暑い暑いオルガンオルガンと連呼するはめになっているのは構成が出来ていない証拠。

103イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/29(土) 04:10
要点だけ述べると…
「『描写』と『説明』を混同している限りは、一次落ちが関の山ですよん♪
…といったところでしょうか。

104水野:2004/05/29(土) 07:49
批評お願いします。冒頭の一部です。

 足下ではね返った白球を、ラケットを振って打ち返した。
 軽快な打音がコートに鳴り響き、打球はネットを越えて相手側のコートへ伸びていった。そしてまた、白球が自分のコートの隅を狙って低空を走る。
 ラケットを右手に、左手には握り拳を作って、その白球の方へと駆けた。あたためられた地面の熱気が、踏みしめた足にまとわりつく。空高く昇った太陽が、じりじりと肌を焼いていた。
 もうあと二、三歩というところで、弧を描いていた白球が一度コートではねた。再度、はねようとする打球は、同じような弧を、先ほどよりもうんと小さい弧を描いて、地面に向かって落ちる。
 それを地面に落ちる寸前に、ラケットですくうように持ち上げた。持ち上げ、そのまま腕を振りかぶるようにして、相手コートに打ち返す。
 息を吹き返したように速度を取り戻し、打球は先ほど描いた軌道をたどうようにして相手コートへ迫る。
 宙を裂くようにして白球は走り、そして――――ネットの上部に引っかかって、こちら側のコートに落ちた。
 球がはねるたびに間抜けな音が聞こえ、跳ね終わる前に、審判の試合終了の一言が、ネットを挟んだ両者に告げられた。


「森田。森田隆造」
 その言葉が自分の事だと気付くのに、隆造は何秒かの時間を費やした。
「あ…はい」
 気の抜けたような声で、隆造は目の前にいる中年の顧問に返事をした。
近隣の高校とのソフトテニスの練習試合を終えて、反省会を直接コートで開き、それが終わろうとしていたところに、顧問は隆造の名前を呼んだ。
周りの部員が隆造と顧問を交互に見比べる。
「お前は残っていろ」
 少し怒気をはらんだ声で、顧問が隆造に言い放った。訝しがりながらも隆造は、はい。と今度は少しだけ歯切りよく返した。
 その次の解散の言葉で、他の部員達はコートを離れ、水分補給やトイレなどに向かっている。
 隆造のペアの浦田――――ソフトテニスはダブルスがメインである――――が一度だけ隆造を振り返り、自分の水道へと歩いていった。
「なん…でしょうか」
 戸惑いながら隆造は顧問へと尋ねた。その言葉を無視したように、顧問は
「二敗か」
 と吐き捨てるように言った。
 痛いところを突かれた。今日の練習試合は二試合中、二敗。それも格下の相手にだ。
「お前、本当にフォームを変えなきゃ、負けっ放しだぞ」
 中学の頃からソフトテニスをやっていたが、隆造は目立った成績を収める事が出来なかった。
 隆造が通い始めて一年になるこの高校は、ソフトテニスで言えば県内では中程といったところか。中学の時はそれなりの技量だった隆造だが、強豪が集う工業高校には行かなかった。周りのレベルについていけそうもないと思ったからだ。
 だが、いざそういった中級の高校ですら、隆造は周りから置いて行かれるようになった。
 ラケットを振るフォームにクセがあるのだ。間違ったフォーム、とまではいかないものの、クセのある隆造のフォームでは技量の上限にぶち当たってしまう。
 そして今、その上限に頭を押さえられているのだ。
「本気でフォームを矯正しようとしないと、一年にも取り残されるぞ」
 そんなこと、と隆造は声に出しそうになったが、自分でもわかっているので、のど元まで出かかった言葉を飲み込んだ。
 そう、わかっているのだ。一日一日ではわからないが、一ヶ月、二ヶ月も時間が経つと、明らかに技量の差が出ていた。同じ内容の練習をしようと、どれだけ熱心に取り組もうと、だんだんと差が開いていく。
 やはり、フォームの矯正を行わなければ、負けるばかりだ。だが――――
「………ふぅっ」
 うつむいて押し黙る隆造に、顧問の男は鼻で笑うようにして息を吐いた。
「じゃあ、今日は帰れ」
 早く目の前から居なくなってくれと言うように、顧問は言葉と一緒に手を振った。
「…………はい」
 軽く頭を下げて、隆造は顧問に背を向けた。

105イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/29(土) 09:32
作中人物が前衛なのか後衛なのか分かりませんが
どちらかの動きが全く無視されてるというか出てこないので
硬式テニスのシングルに見えました。
軟式の場合、どんなに勢い良くネット上部(テープ部分)にぶつけても
音が聞こえるほど球が跳ね回ることはないかと思います。当たった時は良い音しますけど。
球まで2-3歩というところで跳ねてる場合、文中のように速度を出して相手の打ってきた
軌道そのままに打ち返すのは難しいと思います。
球が跳ねてる時には、すでに落下地点でフォーム作ってないと駄目ですから。
ラケットですくうように持ち上げたと言う事は
ロブで高く打ち上げようとしたと思うので後の描写もおかしいような。

106イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/29(土) 11:06
小説でスポーツ書くのは目茶目茶難しい。
それをわかって書いてるとは思えない。もっともっと苦労して、進化しろ。

105氏も指摘してるが、自分も硬式だと思った。(どっちにしろ球の動きだけ追ってるような文章じゃテニスの面白さはまったく伝わってこないが)
そう思った理由をさらにつけたすと、プレー中にペアの動きをまったく意識してない。
スポーツ、やったことあるだろ?
バスケでもサッカーでもいい。敵・味方、人間の動きこそが重要になってくる。
そういうのをつかまないでいったいなにを書くのか小一時間(ry

それから冒頭では「テニスをしてる」とストレートに書いてないのに、つぎのシーンで
>――――ソフトテニスはダブルスがメインである――――
こういういわずもがなな説明がぼこっと(ダッシュなんか使って)入ってるのはださい。

107鶴田:2004/05/29(土) 11:25
>>101
うーん、ぶったぎられました。ありがとうございます。
三十度〜はたしかにほかの表現をさがしたほうがよいですね。
撮影って昼間にやってるのに〜の部分は、完全に説明不足でした。子供たちがホラーものの映画をとっている、というのが私の頭の中にあって、それが当然みたいに思ってました。面目ない。

>>102
くどくどと説明が多いのと、キャラ主体で動かせていないのは私の最大の弱点のようです。ご指摘ありがとうございます。

>>101.102
同じ言葉出しすぎですね。
表現と構成を練り直します。

>>103
身に染みます。

>>104
スポーツものとかはリアルな描写が売りみたいな部分があるので、つっこまれるのはしかたないですね。
わたしも中高とソフトテニスの経験があるので、細かくつっこみいれます。
主人公がダブルスなのかどうかはっきりしない、というのは105さんのいうとおりだと思います。ダブルスは後衛だけではできませんよね。前衛の位置とか駆け引きとか、そういうのがあってこそのダブルスですから、一瞬でもいいので前衛の動きを書くべきだと思います。
ソフトテニス云々に関しても、冒頭のテニスシーンの時点では硬式か軟式かわかっていないので、不自然さがでてしまっているのかな。
水野さんはソフトテニス経験がおありのようですので、硬式との違いはわかっていると思うのですが、予備知識のない読者視点からいわせてもらえば、「ソフトテニス?テニスに硬式も軟式もあるの?」といったところなのではないでしょうか(悲しいかな。マイナースポーツ)。
なので、読者は「まったくテニスを知らない」こと前提で描写をしていったほうがよろしいかと。それだけで描写は全然変わってくると思います。
あとはソフトテニス的に気になった部分を。
ラケットですくうように持ち上げた〜の部分は表現が変ですね。たぶん急激にこすりあげてむりやりドライブ回転をかけたんだと思いますが(わたしもこのクセありました)。すくいあげて〜ではロブにしか見えない。
しかもこれってかなり手首が強くないとできないような……。隆造がこれから才能を発揮していく、ということの伏線なのでしょうか。そうだったらかまわないけど、そうでなかったら問題かも。

108水野:2004/05/29(土) 17:54
>>105
>>硬式テニスのシングルに見えました。
>>106
>>敵・味方、人間の動きこそが重要になってくる
 顧問やペアなどを、今後一切出さないつもりでしたので、テニスの部分だけは主人公主体で行こうと思ったのですが、皆さんの言う通り、硬式のシングルにしか見えませんでしたね。

>>鶴田氏
>>「まったくテニスを知らない」こと前提で描写
 一応ソフトテニスの経験あります。ただ硬式は軟式との違いがわかっているものの、硬式を実際にプレーした事は数回ほどしか無い上に、スポーツの描写自体が初めてだったので、軟式で落ち着いたのですが、やはり偏った書き方をしてしまいました。
>>すくいあげて〜ではロブ
 105氏も指摘していましたが、この辺りは書き直したいと思います。

 あとこれはただの言い訳兼、質問なんですが、
 私が書き込んだ>>104の文章での、テニスの描写は今後全く関係なく、ただ主人公が「悪いとわかっていても、自分を変えようとしない」と言う事を描写したかったのですが、こういう場合でもやはり詳しく描写しなければならないでしょうか?
 書いた時には“今後、物語に関係がないから”と言った気持ちで、テニスや顧問、ペアの描写は掘り込まなかったのですが…

 半端なものを晒してしまい、申し訳ありませんでした。
 又、詳しい批評、ありがとうございました。とりあえず、テニスの部分を大幅に書き直したいと思います。

109イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/29(土) 18:57
>水野さん
そういう意図なら、いらないんじゃないですか、テニスのシーン。
「ゲームセット!」で呆然としてるとこから始めるとか。
試合終わったあとの場面で「フォームが変」ってのは説明してるし、今後関係ないシーンなんか冒頭で読みたくないですよ、読者は。
テニスのシーンが上手くかけてればかけてるで、「なんだよ、結局最初しかないのかよ」とがっかりしちゃいますし。

110猫丸:2004/05/29(土) 20:06
 このスレを開いた者です。いつの間にやらレスも百件超えて、ほんとうれしいです。
では、久々に批評お願いします。電撃hp短編用の冒頭です。

 川辺に立って釣竿を握っていると、汗がまぶたの上をつつ、と滑った。でも、拭う
わけにはいかない。今はただ、せせらぎに浮かぶ毛針を見つめるだけだ。
 透明度の高い水は容赦なく太陽光を反射し、俺の両目をくらまそうとする。つい目
を細めそうに・・・、いや、ここは我慢。魚は、その隙をついてくる。
 少したって、毛針は水面に小さく顔を出した岩に近づく。いかにも、アマゴが棲んで
いそうな場所だ。ここで俺はいっそう気持ちを落ち着かせる。殺気、気の昂ぶりは禁物。
今は魚の気配に集中。
 毛針が岩の前を通過する時間はほんの1、2秒のはずなのに、俺には永遠のように思えた。
気配を落としつつも集中力を切らさないでいるのは、かなり精神力を消耗する。案外、釣り
の腕は精神力で決まるのかも・・・
 その時、水中にきらめきが見えた。手首に力を入れ、心持ちの間を取り、
「もらったぁ!」
叫ぶのと、アマゴが毛針をくわえるのはほぼ同時だった。早すぎたかな、とも思ったけど、
竿はアマゴの引きで根元まで絞り込まれている。手首に気持ちいい張りを感じつつ、俺は
やり取りを開始した。
「またっすかぁ〜、先輩。」
上流から釣り部の後輩の声が聞こえたけど、今は無視。アマゴは流れに乗ってどんどん突っ
走っていく。かなりの大型かもしれない。俺はアマゴと一緒に下流へ下っていく。

111猫丸:2004/05/29(土) 20:22
 と、不意に釣り糸が浮き上がる感触。魚が跳ねる予兆だ。
 ------パシャッ!
 涼しげな音とともに水面を割ったのは、20cm後半のアマゴ。細身の体側に浮かぶ
深緑の斑点は、言葉で表現できないほどに清冽だ。思わず見惚れそうになるけど、今は
慎重にやり取りを続ける。何せ毛針釣りに使われる糸は細いから、無理をすればあっと
いう間に切れてしまう。
 しばらく糸を引いたり出したりしていると、やがてアマゴは岸に寄ってきた。相手が
弱っているのを確認して、俺は魚を流れの弱い場所に寄せる。すると、魚は無抵抗に水面から
顔を出した。こっからは一瞬。俺は魚をそっと、岸にずり上げた。

 ここまでで風景描写がほとんど無いので気になる方もいると思いますが、釣りに集中していたため
風景を見る余裕は無かったということで許してください。このあとで入りますので・・・。

112イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/29(土) 22:08
>>110
釣り雑誌に載せるならともかく電撃の読者層にこれは合わないと思う。
コロコロコミックのホビー漫画のようなノリで書いたら良いと思う。

113>>110:2004/05/30(日) 00:14
私的に気になったのは、惑わす?様な描写が多いって所かな。
意識を集中させてるなら、その対象の描写に集中させてしまった方が良いと思う。
。。。のは私的意見ね。

文章のテンポを上げればそれが持ち味にもなるかもしれないけど。

114鶴田:2004/05/30(日) 15:08
>>110
釣りに集中してるなら後輩の声もまったく聞こえないほうがいいような気がしたりもします。
そのことも後輩との会話のタネになるだろうし。
釣りに関してはわたしはまったくわからないのですが、そんなわたしでもどういう状況かはよくわかりました。
一人称ゆえなのかどうかはわかりませんが、ぼんやりした表現が混じりすぎているような気もします。たとえば「心持ちの間〜」とか「〜俺はやり取りを開始した。」の部分とかですね。気になります。このふたつの言葉を除いても話としては十分通じますし、抜いたほうがいいのかも。

115鶴田:2004/05/30(日) 15:19
>>108
109さんのいうとおりですね。読者にしてみれば「関係ないんかーい」とつっこみたくなるかも。そういうふうな肩透かしは読者にとっては悲しい。

116イラストで騙す予定の名無しさん:2004/05/31(月) 05:29
おっ。釣りネタか。
好きな人は好きだけど、興味を持てない人には食い付きが悪いジャンルですね。
でも、ツボに入れば反響が大きいからガンガレ。


個人的には、
釣りの話に主人公の描写は、要らないとオモタ。
主人公が受ける印象は、釣りのファイトシーンで書いとけYo
読者がの意識が「魚釣りの話」なのか「主人公の話」なのか分かりにくいじゃないか。



とか色々書いたけど、描写力が高くて好印象ですた。
主人公描写を出来るだけ削って、アマゴ釣りのほうにページを回してくんれろ。
自分は、それで十分だと思いました。

それと釣りを書くなら「オーパ」と「釣りキチ三平」を読む事をお勧めします。
数ある釣り作品の中で、この二作品はダンチで釣りシーンがカッコ良いです。

117116:2004/05/31(月) 05:30
おっと、アンカー付け忘れ。
>>116
>>110さんへのレスね。

118116:2004/05/31(月) 05:36
連続カキコスマンです。
訂正よろっす。
「個人的には」〜「分かりにくいじゃないか。」のくだりですが


釣りの話に主人公の描写は、要らないとオモタ。
「魚釣りの話」なのか「主人公の話」なのか意識が散漫されて分かりにくいじゃないか。
主人公の気持ち・印象は、釣りのファイトシーンで書いとけYo


でした。寝起きがまだ取れて無いみたいでした。申し訳ないっす。

あと釣りの話だけど、漏れ大好き。頑張って良い作品を書いておくれ。

119批評希望です:2004/06/10(木) 22:46
電撃系雑誌の大賞応募用の一部です。冒頭で二人の名前と何年生かは説明ずみです。

 その日の正午、二人は校舎の裏側にある花壇のベンチに
仲良く腰をおろしてお弁当を食べていた。
 花壇の花々はフブキよチトセが水をやったばかりのせいか
生き生きとして見える。チューリップやパンジーやワスレナグサが
花びらに水滴をのせてとてもキレイだ。
といっても、二人が園芸部に所属しているわけではない。
フブキと同じ中等部のクラスメートがこの花壇の本来の世話係なのだが、
彼が病気でしばらく学校に出てこれないため、
等分の世話をフブキが頼まれ、それをチトセも手伝っているのだ。

120批評希望ですの続き:2004/06/10(木) 22:57
 ひと仕事終えたあとのランチタイムは格別である。
 「はい、フッくん、チトセのアスパラガスのベーコン巻
あげるね。あーんして(はぁと)」
 「いただきます。あ〜ん(はぁと)」
 チトセが自分のおかずから一品つまんでフブキの口に放りこむと、
ムシャムシャとそれを頬張った。
 「…おいしい?」
 少し不安そうにチトセがきく。
 「うん? おいいしいよ! すっごく!」
 フブキが正直な感想をのべると、
たちまちチトセの顔から不安が消しとんだ。
 「ホント? よかった〜! それね、チトセが作ったんだよ!
ママに教えてもらって練習したの!」
 「そうかー、こんなに美味しいのが作れるなんて、ちーちゃん料理の天才じゃん!
お礼に僕のオカズもあげるね。あーんして」
 今度はフブキが自分の弁当箱からカラアゲをつまむと、
餌をせがむ雛鳥みたいにアーンとあけたチトセの口に入れてあげた。
 「どう? 僕のは冷凍食品を加熱しただけなんだけど?」
 「ううん、おいしい! フッくんが食べさせてくれるんなら何でも美味しいよ〜!」
 
 ちなみに、ちーちゃんは小学二年生です。

121イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/10(木) 23:51
>>119
いや、何なんだこれは? 冗談晒しじゃないよな?
バカップルのシーンだけか? これでは批評すらしようがない。
文章構成の稚拙さを見る限り、小説を書き始めたばかりの奴だろうな。
悪い事は言わんから、これを送るのは止めておけ。
この部分だけこんな感じで、他はストーリー性抜群文章構成抜群って
んなら話は別だけど。

122イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/11(金) 05:16
ライトノベルってこんなもんでは?

123イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/11(金) 07:02
>>122
こんなもんなの?
ライトノベル書き志望が急増する訳だw

124イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/11(金) 08:36
こんなもんだろ。文章にはこれと言った破綻もないし、
文体のテンポがよいのでさくさくと読める。
ワナビ特有の俺オーラが出てないのもいい。
ただし、萌えを狙ったのなら失敗。

てか、せめて起承転結の起の部分くらいは晒してくれ。
この文だけじゃ何も感じないし。

125イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/11(金) 09:25
俺オーラって何だ?

126119です:2004/06/11(金) 09:36
ご指摘のとおり小説書きはじめたばっかりです。
ていうか文章自体あんまり書いたことないかも。
何かを「狙って」書いたつもりはなくて、
イチャイチャしてるコたちっていいよねって書いたのですが。
始まりの部分は、男の子が女の子のスカートめくって、
もーバカバカってどつかれる場面ですが晒しましょうか?

127イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/11(金) 14:14
>>126
晒しましょうかって……
この文章のなにを批評してもらいたかったんだ?
>>121-124 みたいなやりとりを見たかったわけじゃないんだろ

……しかしなあ、こんなものだの、破綻がないだの、そういう問題か?

128鶴田:2004/06/11(金) 19:35
>>119
うーん難しいな。
121、124、127さんもいってることですが、これだけだとバカップルがイチャイチャしてるだけの作品、と思われてもしかたないと思います。
しかもあまりにも極端な部分なので引いてる人のほうが多いみたいだし、結果的に満足に批評してもらえてないですよね。これはお互いにとっていいことではないのではないでしょうか。改稿して送りなおすことをおすすめします。
個人的にはイチャイチャの部分を否定するつもりはないです。宮藤官九郎さんの「ぼくの魔法使い」のようにコミカルに書ければ笑える感じの作品になるのではないでしょうか。
がんばってください。

129イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/11(金) 23:39
驚いた。ここにも結構人いるんだな……。

130イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/12(土) 00:18
>>127
言いたいことがあるならはっきり言わないと。

131119です:2004/06/12(土) 03:29
もし、あなたの目の前に、
アニメチックに描かれた動物プリント(本日は猫ちゃん)
もまぶしい女子小学生のパンツが現れたとしたらどうだろうか?
 しかもパンツ単体ではなくて中身のつまった状態、
あの白い布一枚へだてた向こう側には、女子小学生のかわいい
お尻の存在が保証されているという状態である。
 コーフンしますか? ドキドキしますか? ワクワクしますか?
 それとも僕はロリコンじゃないからねってクールに通り過ぎますか?
 今ここでは、前者のタイプの因果な星の下に生まれた男たちなら
無視できるはずもない光景・生粋のナマ女子小学生のスカートが
曲者の手によってまくりあげられ、その下着が白日にさらされるという事態
が起きているのだ。
 「やだあっ!」
 スカートの端をつかむ手を振りはらったのは、
蛍学園の小等部の2年生の上野チトセだ。
 そして、それまでチトセのお子様パンツを至近距離で観察
していた曲者が、同じく蛍学園中等部1年生の男鹿フブキである。

132119です続き:2004/06/12(土) 03:45
 「やあ! ちーちゃんおはよう。今朝はまた、
とってもカワイイ猫ちゃんだねえ〜」
 「いーかげんにしてっ! 朝からレディのスカートめくるなんて
非常識もいーとこだよっ!」
 「悪い悪い。でも、ちーちゃんの後姿見てたら、
どうしても誘惑に勝てなくてさあ…」
 フブキは登校途中、前方二十メートルほど先を行く
ランドセルを背負ったチトセを発見した。
 その途端、あの赤いチエック柄のスカートの中身に
ご挨拶したいという欲望がわきおこり、あとは本能の命じるまま
迅速に行動し、目的を果たしたというわけなのである。
 足音もたてずに一瞬で標的の背後まで接近するというニンジャばりの早業だ。
 「悪いじゃすまないよ! これで何回目だと思ってるのおッ!」
 チトセは髪を両側でしばっておさげにしている。
それを触覚みたいにゆらして抗議した。しかしフブキは
チトセがこっちを向くのを待ってましたとばかりに、
 「おや? 前には何も描いてないんだねえ?」
 と、スカートを正面からめくって残念そうに言うのだった。
 「も〜ッ! バカバカバカ! フッくんのエッチ!」
 チトセが真っ赤になってフブキの頭をポカポカたたく。
 「わ〜! ゴメンゴメン!」
 ちいさなゲンコツの感触も心地よいらしく、フブキは謝りながらニヤけていた。

これが始まりです。文の稚拙な点、意味不明な点などあればご指摘ください。
またキャラの外見については初登場の時点で詳しく書くべきでしょうか。

133イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/12(土) 05:34
>119
もういいから。
氏ね

134イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/12(土) 06:02
氏ねとか考えらんねー
どうしてそんなこと言うんだよ

135イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/12(土) 08:21
この板では仲良くな

136121:2004/06/12(土) 08:43
というか、晒すならもう少し内容のある物を晒してくれ。
客観的に見た率直な意見を言うが、小学二年生のパンツを見て興奮
する奴はかなり変人だと思うぞ。
内容が良ければ、文が下手でも面白い小説はたくさんある。
文なら誰でも書けるだろ? まずは内容を磨け。

137119です続き:2004/06/12(土) 12:10
ご意見ありがとうございます。
しかし小2のパンツを見ることが内容がないというのは考えの違いに過ぎません。
内容があるとはもっと知性や教養を感じさせるものを書けということでしょうか。
私が伺いたかったのは、この文はこれより後にもってきたほうがいいとか、
ここでキャラを印象づけるためにもっと説明をいれたほうがいいとか、
そういう文章を書く上での作法みたいなことだったのです。

思うに131〜132ではまず少年・女の子と表記し、最後に名前を明かして、
次の章から二人の素性について書いたほうがいいような気がしてきました。

138イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/12(土) 13:52
 >>119
 あなたは根本的に間違っている。
 批評を希望しておきながら、136(121)が寄せた意見に対して『考えの違い』と反論している。そして、本来あなたが考えなければならないのは、彼の書いた「率直な意見」の部分である。
 中学一年生が小学二年生のスカートをめくる、ということの意味を真剣に考えたのか?(スカートめくりするな、と言っているわけではない)
 あなたは、文章構成や見せ方以前の問題を解決していない。

 ここで受ける感想や批評というのは、表面上は誤用や文章作法などの指摘かもしれないが、その奥では、書き手の姿勢そのものが問われているのだ、ということをしっかり頭に入れておいた方がいい。

139イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/12(土) 14:19
>>137
んー、なんつーか、感想の裏にあるもの読んでみ。

「小学二年生のパンツを見て興奮する奴はかなり変人だと思う」と136は言っている。
では、なぜこのような感想を抱くようになったか? そのような感想を抱かせたフレーズはどこか、想定してみ。

結論から言うと、1行目からボタンを掛け違っている。
>もし、あなたの目の前に〜〜パンツが現れたとしたらどうだろうか?
 ここで普通の読者の反応は、「いや、パンツったって小学生だろ? 特になあ」の
はず。それを、
>しかもパンツ単体ではなくて〜〜保証されているという状態である。
 と言い募っている。いらないと断ったのに「いやいや、しかもこれはね……」
としつこく勧めてくる押し売りのようなもん。ますまず「ウゼー」と思う。
 で、読者に悪感情を持たれたら、もうおしまい。
>コーフンしますか? ドキドキしますか? ワクワクしますか?
「コーフンしねーよ。ドキドキしねーよ。ワクワクしねーよ。いいから帰れ!」
>それとも僕はロリコンじゃないからねってクールに通り過ぎますか?
 「クールつーか、それが普通の反応だろ? 一緒にすんな、ロリコン」
ようやく5行目から本題に入るわけだけど、その頃にはすっかり嫌気が差している。
引き込むはずのイントロで、逆に呆れさせてどうするの?

もちろん、この導入にウンウンと頷いてくれる読者もいるかと思う。ただ、そういう読者は、
「そうそう、小学生のパンツは最高だよなー」
 という真性ロリか、
「あー、ガキのパンツね。ま、お約束通り(;´Д`) ハァハァしといてやるか」
 つー、ネタ好きのオタ。
 つまり、このイントロは予め限定された読者層を想定しており、「そういう奴は変人(数の少ない少数派)だから(やめておいた方がいいぞ)」つーこと。
 構成的に言えば、「イントロは多くの読者にとって不要(有害)だから削れ」という指摘になる。

140イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/12(土) 14:38
それから、たぶん文章を人前に晒した経験が少ないと思うんで忠告するけど。
基本的に、作者は読者に感想の注文はつけられないよ。

感想自体が十人十色だし、叩くか励ますか分析するかといったスタイルもバラバラ。
そもそも「読んで、しかも感想をくれる」だけでも希有なのね。
だから、作者はどんな感想でもいただくだけいただいて、
そこから自力で作品の良かった点なり改善点なりを読みとる努力をする必要があるわけ。
(まあ、どうしても「こんな指摘が欲しい」という場合は事前に申告する手もあるけど)。

つーことを頭に入れて、まあ頑張れ(・∀・)

141119です:2004/06/12(土) 20:03
むずかしいなあ。低俗すぎるってことでしょうか?
世間には女子小学生のパンツを好まない人のほうが多いとわかったのは収穫でした。

142138:2004/06/12(土) 21:58
>>141
もうこの場所から降りちゃったのかもしれないけれど、あえてきわどいこと書くよ。

 低俗すぎるってことじゃないのよ。
 あのスカートめくりってたぶんサービスカットでしょ。しょっぱなで読者を食いつかせるはずが、ひかせてしまうような書き方をしてるってとこが問題なの。
 あれじゃフッくんはエッチじゃなくて変態にしか思えない。さらっと流せないの。なんでこうなるかっていうと地の文が不必要にいやらしいから。さらに作者の顔まで出てきているもんだから、あなたの人間性に対する疑いにまでつながってきちゃう。
 おれが問題だと思うところ。それはなにより、中学生が小学二年生のスカートをめくるという点。この年齢差はまずい。もう子供のイタズラではすまない、犯罪でしょ(フィクションだからなんて言っちゃだめだよ)。同い年ならまだどうにでもなるけどさ。

 エッチけっこう、スケベけっこう。でもさ、あなたのパンツに対する情熱を気取られちゃいけない。そして、妄想するのは読者の仕事であって、書き手が先に妄想しちゃいけない。リビドーをリビドーのままぶつけちゃいけない。
 冷やかしでも煽りでもなく、おれが純粋に萌え死にできる作品を書いてくれ。本気で期待して待ってる。 以上。

143イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/13(日) 00:20
 変態が書きたいならべつにそれでかまわないと思うのよ。
 ただ、書き手自身が、「どういう生い立ち、過去があってこのキャラはこういう変態になったか」をよく考えてない感じがするのよね。
 作者自身が小学生のぱんつ書きたいから、それだけの都合で変態さん出したんとちゃうかと。

144イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/13(日) 00:46
変態がどうして変態になったのか。
たしかに、掘り下げ方によってはいい作品になる!
だれか書いてくれ〜い。

145イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/14(月) 22:19
電撃の賞って、ひょっとして萌え王大賞?
だったらアリかもな。
hpならやめとけ。

146無名人:2004/06/14(月) 22:33
初めまして。いきなりですが、批評をお願いいたします。
電撃小説大賞に書いているもので、オープニング部分です。

我を過ぎて憂愁の都へ
我を過ぎて永劫の憂苦へ
我を過ぎて亡滅の民のうちへ
正義わが高き造り主を動かし
神の力、至高の智慧
また本原の愛我を造れり。
永劫のもののほか我より前に
造られしものなく、我は又永劫に続く。
一切の希望を棄てよ、汝等ここに入る者。
              ダンテ・アリギエリ (1265―1321)


プロローグ CITY OF THE LIVING DEAD:SIDE A

 真夏の強い日ざしが路面に照り付け、80度近くまで熱せられたアスファルト
から立ち昇る陽炎が、あちこち舗装が剥げて雑草が生えた路上に横たわるしゃれこうべや、
風雨に晒されて錆び付いた乗用車といった荒涼とした光景を、ゆらゆらと揺らめかせていた。
 "四つ目通り"と辛うじて読める腐食の進んだ交通標識が、風が吹くたびに音を立てて揺れ、
開け放たれたビルの入り口や家屋の窓から雑誌の切れ端や新聞、紙幣などが吹き散らかされていく。
 街を覆う完全なる沈黙。命の気配が微塵も感じられない死の静寂を、何処からともなく
聞こえてきたヘリコプターのローター音が破った。その音は次第に大きくなり、やがて爆音と共に
十機のヘリが空に現れて大通りを南の方へと飛んでいった。
 ヘリの轟音に反応して、ビルの入り口から一人の人間が外に出てきた。白衣を着ていることから、
医師かそれに関連する職業についていると思しき人物の動きは緩慢で、生気がまったく感じられない。
光のない眼、生白い肌。そして下顎は見るも無残にえぐられているのに出血は止まっていて、
白衣を染める血は黒っぽく乾いている。何処をどう見ても死体としか言いようがなかった。
ただ一点、動いている事を除けば。
 その一人目を最初にビルや家屋の中から、路地の暗がりから続々と歩く死体たちが大通りに現れた。
高校の制服を着た男子女子、エプロンをつけた主婦、和服姿の老人、サラリーマン、
犬や猫といった動物たち…。様々な年代・服装の死体が通りを埋め尽くし、まるで鬨の声を上げる
軍勢のように低く、しかしよく通る不気味な呻き声を上げ、小さくなっていくヘリを掴もうとする
かのように手を上げてゆっくりと行進を始めた。

147イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/14(月) 23:39
>>146

題辞は不要。どうしてもやりたいなら、書かずに応募して受賞したとき
に手直しさせてもらえ。
"SIDE A"とかやめて。
文章が冗長すぎ。冒頭三行句点なしとは! 続く文にしても長々書けば
描写しているというわけではない。
漢字をひらく。ワープロの変換に頼りっぱなしにしかみえん。
硬質な文章を書いているつもりだろうが、いろんなところでぼろが出て
いる。
舞台設計ができていないように感じられてならない。

148119です:2004/06/14(月) 23:50
いろいろとご意見いたみいります。今度は少しは内容がありそうというか、
以前ほど極端ではない部分です。ていうか>120の続きです。

「ううん、おいしい! フッくんが食べさせてくれるんなら
何だっておいしいよ〜!」
 足をバタつかせて喜ぶチトセ。今朝のモメっぷりが冗談
のような仲むつまじさだ。
 実際、二人は兄妹のように仲が良かった。
 二人が出会ったのはチトセが一年生になったばかりの頃
だった。明日、近所に引っ越してくる人がいると母親から
聞かされたチトセは、持ち前の好奇心の強さから、あれこ
れ妄想をふくらませた。
 一体どんな人が来るんだろう? やさしい女の子だった
ら友達になれるかもしれないし、やさしい男の子だったら
彼氏にしてあげてもいいな…なんて生意気なことを考えな
がら待つことにした。
 翌日は朝から雨で、風も強かった。それでもチトセはま
だ見ぬ彼氏候補(性別や年齢もわかってないというのに)
がどんな人物かを検分すべく、傘をさして風雨の中に立った。
 その新しい住人をむかえる予定の家は、チトセが生まれ
るよりずっと昔から建っている立派な日本家屋で、身寄り
のない一人暮らしの老人が住んでいたという。その老人が
死んでからは長らく空き家になっていたのだ。

この後、フッくん登場ですが、しょっぱなで変態行為をして、
後からそれだけの人じゃないんですよーと説明していくのは邪道?

149イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/15(火) 01:36
>>146
最初の詩で読むのやめようかと思ったけど、目を通してみた。
どの文章にも作者の主観が入りすぎ。うるさい。
アスファルトなんか、「陽炎が立っていた」だけで熱いのわかるから、
80度とか余計な説明だよ。温度計でもつきささってんのかと思った。
それから、
>そして下顎は見るも無残にえぐられているのに出血は止まっていて、
>白衣を染める血は黒っぽく乾いている。
>何処をどう見ても死体としか言いようがなかった。
>ただ一点、動いている事を除けば。

顎が砕けてるのに痛そうなそぶりを微塵も見せないってとこで、
こっちは、「こいつゾンビ?」くらい思うんだよ。
それなのに
>何処をどう見ても死体としか言いようがなかった。
>ただ一点、動いている事を除けば。
なんてわざわざ倒置法でいわれてもハァ(゜Д゜)としか感じない。

どうでもいい説明ばっかりなんだよな。
白衣を着た男、だけでこっちで勝手に職業くらい想像するからさー。
肝心なこと(読者の知りたい情報)は書かれてないし。
つかみは大事だよ、ほんと。

150イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/15(火) 10:49
>>146
もう少し、技術を磨いてからここに晒す事をお勧めする。
あなたは人に頼りすぎている。

151イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/15(火) 10:50
↑間違えた。本当は>>148ね。146すまん。

152イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/15(火) 11:45
>>146
情景を書き込みすぎてるせいか、短いのに読み疲れした。
純文なら割り切って読むと思うけど、この文体で長編娯楽小説というのは
読み手も書き手も疲れ切ってしまうんじゃないかな。
それから、ライトノベルの賞に送るつもりなら句点をもうちょっと増やすべき。

>白衣を着て〜と思しき人物の動きは緩慢で
”思しきその人物””思しきそれ”など、
指示語が入らないと文意が捩れてしまうんでは?

ダンテ引用という古臭さは、ゾンビ小説にはマッチしてていいと思う。
四つ目通りというホラーならではのネーミングセンスも素敵。

ゾンビが上空のヘリを見上げるシーンということで、
デイオブザデッドのパクりと思われても文句はいえない。
舞台が日本だというローカリティが武器だと思うので、
それを表現していく上でゾンビのファッションに頼ったりせず、情景から描き出しほしかった。
コンビニとか渋谷のセンター街とか。

>>149
真面目な質問。
八十度という説明は神視点の文章ならば問題ないと思うんだけど、どうかな。
それとも、ラノベに神視点は禁物なの?
確かに神視点のラノベはあまり見ないけど。

153鶴田:2004/06/15(火) 14:45
>>148
なるほど。チトセが妄想系暴走少女だというところはよくわかりました。
それだったらもうすこしコミカルなアクションを増やしたほうがいいんじゃないかな。風雨の中に立つだけじゃなくて。
あと、基本的に119さんは、チトセを書くときはチトセの視点、フブキを書くときはフブキの視点で書いているけど、一度他人(たとえば母親、友人)の視点から見た二人を書くことをおすすめします。それによってキャラに奥行きが出るし、あらたな人間関係なども生まれるのではないでしょうか。
邪道云々に関しては、正直わかりません。読み手側がどこまで変態行為を我慢して読んでくれるかわかりませんから。119さんのいれてくれるであろう説明の部分まではたして持つのかどうか……。
そういうことを考えると、説明が先のほうがいいかもしれないですね。順番的に。それも一気に説明するとあれなので、匂わせておくというか……うまくいえませんが。

>>152
80度〜に関しては、神視点がどうとかではなく、直接的な表現すぎるのが問題なのではないか、と思います。
それこそ温度計がささっているのであれば80度でもいいと思いますが、実際にはそうではないだろうし、だったら他の表現をすべきかなと。
パクリ〜については、シーン的にもあまりにも有名なシーンだから、どちらかといえばオマージュ的意味合いが強いのではないでしょうか。ばれるの上等で、知ってる人はにやりとできるし、そうでない人は普通に見れるし。
渋谷のセンター街をうろつくゾンビ、のイメージはいいですね。それはぜひ読んでみたい。

>>146
ゾンビ三部作をもってくるあたり渋いですね。
個人的にはにやりとしながら読ませていただきました。
ダンテの詩(なのかな、読んだことはないのでわかりませんが)引用の部分はホラーっぽいというかゾンビっぽというか、いいんじゃないかなと思います。電撃の読者層を考えればもう少し平易な文のほうがいいかなとも思いますが。
まあ雰囲気づくりの部分ですしね、このへんは好きずきなんでしょう。
SIDE Aのところは、これはプロローグが二部構成になっているということなのかな。できればSIDE Bも一緒に読みたかったです。
みなさんいっていることですが、僕も全体的に文字密度が濃いかな、と感じました。硬質にもっていきたいという気持ちはわかりますが、読み手としてはどんなに面白い文章でも密度が濃すぎると読む気を失ってしまうので、密度を薄く、あるいは改行を多めにしたほうがいいのではないでしょうか。
思しきとか黒っぽくとか、すっきりしない表現も多いようです。一人称ではないのですから、もっとはっきりさせるべきかと。
四つ目、とかのネーミングセンスは僕も好きです。個人的な要望ですが、ゾンビだけでなく登場人物が出てくるシーンを期待しています。

154イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/15(火) 18:00
>>148
キャラクタ・エピソードともに何の捻りもない。
これじゃただの文字の羅列だよ。読んでて全く感想が湧かないというのも珍しい。
読者が登場人物に対して興味を抱く前に、物語を勝手に進めちゃダメっす。

サクサク読める文章は持ち味だと思うし嫌いじゃない。
もうちょっと真面目に人物造形に取り組み、心にぐっとくるエピソードが配置できれば、
読める作品になる可能性もありかも。

155イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/15(火) 19:07
>>148
チトセが頭からっぽに思える。思考が足りない。
チトセの印象エピソードを立てきらないうちに家の描写に飛んじゃ駄目。切り替えが不自然だろう。

156イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/15(火) 19:51
>>146
1文の情報量が多すぎ。翻訳小説の文体だね。

・真夏の強い日ざしが路面に照り付けていた。
・アスファルトは80度近くまで熱せられていた。
・アスファルトから陽炎が立ち昇っていた。
・路面はあちこち舗装が剥げ、雑草が生えていた。
・路上にしゃれこうべが横たわっていた。
・路上に乗用車があった。
・乗用車は風雨に晒されて錆び付いた。
・陽炎が荒涼とした光景をゆらゆらと揺らめかせている。

例えば、1行目だけでもこれだけの情報が盛り込まれている。
英文なんかでは動詞が前に来たり関係代名詞でくるんだりするからあまり感じないけど、
日本語でこういう書き方をすると、かなりの頻度で読みづらい悪文になる。
ちょっと整理した方がいいかも。

 真夏の強い日ざしが路面に照り付けていた。
 表面温度は80度近くにまで上っているだろう。あちこち舗装が剥げ、雑草の生い茂る
アスファルトの上では、熱せられた空気がゆらゆらと立ち上っている。
 街は沈黙に包まれていた。
 虚ろな眼窩を虚空に晒すしゃれこうべ。風雨に晒されて錆び付いた乗用車。
 そうした荒涼とした光景が、陽炎の中に揺らめいて見える。
 時折、一陣の風がうだるような暑さの中を吹き抜けていく。
 その度に、ビルの入り口や家屋の窓から、雑誌の切れ端や新聞、紙幣などが吹き散らか
され、路肩の交通標識が音を立てて揺れる。
 腐食が進んだその交通標識には、"四つ目通り"という地名が記されていた。

拙文でスマソだが、例えば1-3行目だけ書き換えてみた。
入っている情報は同じ。崩して並び替えただけ。
こうするだけでも、だいぶ読みやすくなると思うけど、どうだろう?

157119さんへ:2004/06/15(火) 21:00
どうも>>119さんは自分の都合のいいようにしか批評を解釈してないような気がするなあ。
自分は批評しなかったが、普通は批評してくれた一人一人に感謝し、自分の欠点を見直す筈。
119さんもいい大人(多分)なんだから、それくらいはして当然。
じゃないと成長しないよ。
安っぽいとってつけたようなお礼は、かえって失礼。

それが出来ないのなら、ここへくる資格はないと思う。
生意気言ってすいませんけど。

158イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/15(火) 23:34
>>148
 おんなじ人間が何度も発言するのはよくないだろうけど、これで最後にするから勘弁ね。

 まず、内容がないとか、低俗すぎるとか気にしすぎ。あなたがあなたの作品に対して誠実でなくてどうする。ちーちゃんやフッくんにも失礼だよ。
 それから文章を小出しにだしてくること。すこしずつ書いてはここに上げているのだったら、ずっとそうやっていこうと思っているのならやめなさい。とりあえず思う通りに一本仕上げるべき。
 そして、あなたはこの作品のなにが書きたいのか。単純に小学生のパンツか、ちーちゃんとフッくんのオノロケか、それともほかの何かか。どちらにしても、もっとふたりのことを知るべきだよ。作品を書く前の作業がまだたくさん残っていると思う。

> この後、フッくん登場ですが、しょっぱなで変態行為をして、
> 後からそれだけの人じゃないんですよーと説明していくのは邪道?

 全然邪道じゃないよ。ダメなやつと思わせといて、あとで格好よくきめさせるというのは定番でしょう。小説書くのはじめてということだけれど、勘はいいんだと思う。
 でもさ、あなたが気にしなければならないのは、そんなことじゃない。構成だ、見せ方だなんて、ぶっちゃけそんなのは小手先の技術でしかない。「なんてすばらしい構成の小説だ!」なんて感動のしかたは、ないとはいわないけれど、しょせん二次的なものにすぎない。読者が心を動かされるのは、ちーちゃんのかわいらしい仕草や、普段はどうしようもないフッくんがちーちゃんのために懸命に頑張る姿なんだよ。そのことをよく考えてみて。

159138:2004/06/15(火) 23:38
あ、ごめん、158=138ね。

160無名人:2004/06/16(水) 00:06
色々とご批評、ありがとうございます。
皆様のご指摘どおり、説明がくどすぎて、その割に肝心の状況説明がされてま
せんでした、きちんと作り直します。

言い訳ですが、自分の意図を説明いたしますと…。
冒頭の題辞は「組曲 地獄編」の最初、地獄の門に刻まれている文で主人公の
住む世界が生き地獄である事の象徴として使いました。
プロローグはSIDE AでエピローグがSIDE Bの予定でしたが、これ
もいきなりネタばれになる可能性に気付きました。

出来上がり次第、もう一度こちらにアップいたしますのでよろしくお願い致し
ます。

161149:2004/06/16(水) 00:19
152氏の指摘で、初めて、146の文章が神視点で書かれてるものだと知った次第で。
「80度」というのは鶴田氏のいうように、ここだけストレートすぎるからひっかかったんす。


ラノベの神視点については、十分ありだと思うよ。
ただ、俺の印象では、神視点の作品って『初めて書いた小説を投稿→入選、デビュー』ぐらい天才的にうまくなかったら、読めない気がする。
初投稿で入選しましたっていってる作家の言葉を信用するとしてだがw
どっちにしても、文章に対する絶対音感みたいなものが優れてるわけじゃなかったら、視点を固定して縛りのある状態で表現を模索したり工夫するのが、上達への道だと思う。
はい、俺のことです。

162149:2004/06/16(水) 00:31
>無名人さん
がんばってください。
「地獄の門」ってダンテの考える人が見下ろしてたあの門?
といまごろ思い当たるほど知識がないくせに、偉そうなこといってしまった。

163イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/16(水) 05:55
>>160
再アップたのしみにしてます。
地獄の門ってことは、フルチの「地獄の門」を意識してるんだよね。いいなあ。

それと晒しに来る以上、ネタばれは気にしない方がいいと思う。

164イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/20(日) 14:52
昔書いた奴です。評価もらえると嬉しいです。

某所―夜

 ずんぐりとした胴体に、H型についた尾翼。中央、左右に伸びる主翼にはくぐもった音を立てながらプロペラを廻すエンジンが付いていた。主翼は回転させることができるもので、固定翼機―真っ直ぐにしか飛べない飛行機―とは違い、上昇や下降、その場で機体を維持できるようになったテイルトローター機と呼ばれるものだった。
暗緑色に塗られたその機体は夜空の黒に溶け込み、その眼下には、まるで空から地上に落ちた星のように人工の光を輝かせる、無機質なコンクリート製のビルの立ち並ぶ街が広がっていた。
そのテイルトローター機のガラス張りの操縦席に男はいた。夜間飛行用の薄暗い照明で照らし出された計器の前で操縦桿を握っていた。後頭部までを覆った白色のヘルメットに、酸素マスクとインターカムを兼用したマスクで覆われ、その下の表情は見えなかった。その脇では、もう1人の男が同じくマスクを付けて計器版に目を凝らしていた。
機体後部に設けられた輸送室は、壁で操縦席とは隔離されていた。ただ無機質に機体の骨組みやそれを覆う金属板が剥き出しに見えていた。その中に、2つの“人型”が存在した。ずんぐりとした胴体。二本足で立った蛙のような形状のそれは、つや消しの、黒に近い灰色に塗られて輸送室の影に溶け込めずにいた。縦に並んだそれらは、前脚―立っているので腕ともいえる部分には左右にそれぞれ、無造作に黒光りする機関部を晒した機関“砲”が上下に取り付けられていた。
2つの人型は、小さな赤い電灯に照らされ、ただ縦に並んでそこに立っていた。
テイルトローター機は1つのビルの上で主翼を回した。エンジンと共にプロペラも上向きになり、そのまま低回した。操縦席の男は計器版の中の小さな赤い蓋を開けた。そしてそこに現れた同じく赤色の上下式のスイッチを黒色の手袋をつけた指で上に押し上げた。
輸送室の扉、機体後部のそれが油圧パイプに押されて鎌首をもたげて開き始める。外の視界は開いていき、四隅に設置されたライトの点滅する、白色の丸の中にHと大きく書かれた、―着陸可能な天井を示す―コンクリート製の平らな屋上が広がって見えた。エンジン音がうるさくなった輸送室内で、2つの人型は静かに開いた出口向かって滑り出した。1つ、そして2つとも空中に少しの間だけ滞空した、そして
1つが、そして2つがやや遅れ、足を屈伸させて人型はビルの屋上に着地した。足に踏まれて、コンクリートが少し飛び散った。しばらくの沈黙のあと、2つの人型は屈伸させた足を伸ばす。
蛙で言えば、御でこにあたる部分に赤い“眼”を光らせた2体は、ゆっくりと歩き出した。1つが、そして2つがやや遅れ、足を屈伸させて人型はビルの屋上に着地した。足に踏まれて、コンクリートが少し飛び散った。しばらくの沈黙のあと、2つの人型は屈伸させた足を伸ばす。

165イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/20(日) 14:54
そして蛙で言えば、御でこにあたる部分に赤い“眼”を光らせた2体は、ゆっくりと歩き出した。

すいません、2レスにわたってしまいました。

166イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/20(日) 22:10
一部のケンカシーンを
よければ批評お願いします

 彼は街をさまよっていた。
 Tシャツとジーンズのみのきわめてラフな格好をし、口元には不敵な笑みを浮かべながら、深夜の街中を我が物顔で歩いていた。
 時は既に深夜、商店街といえともコンビニなど一部の店をのぞいてはすべてシャッターを下ろし閉店している。
 駅に近いということもあるため時々会社帰りのサラリーマンやOLを見かけるが、それ以上に、ブチ家出などと呼ばれる未成年の少年少女がたむろっている姿をよく見かける。
 彼はそんな集団を見かけ、通り過ぎるたびに嘲笑するようなら笑いを浮かべる、それもわざと見えるように、わざと声を出して鼻先で笑うような事もした。
 挑発。
 わざとそうしてるようにしか見えない、彼のそんな行動に、当然気に障る者も出て来る。
 商店街のはずれを通りかかると、彼は急に肩をつかまれる。
 それを予想はしていたのか、彼はゆっくりとした動きでその手をどかし、ゆっくりと振り返った。
 そこには5・6人ほどの若者がいる、いずれも不機嫌そうな顔をしていて、彼のことをにらんでいる。
 そしてよく見るとその後ろには制服を着た女子高生が4人ほどいて、こちらはあまりこわばった顔をしていなく、どちらかというと観戦気分でいるようだ。
 彼がその手を払いのけると、若者たちは堰を切ったように一気に彼に罵声を浴びせる、だが彼はそれを意にも介さず、両手をポケットに入れたまま軽薄するかのように薄笑いを浮かべつづけた。
 その態度は若者たちの神経を逆なでる。
 先ほど彼の肩をつかんだ一番近くに立つ若者は、こめかみに青筋を浮かべ彼の襟口をつかんだ。
 それすらも気にせず、むしろそれを待っていたかのように、彼はゆっくりと右手をポケットから出す。
 何をするつもりだ。と、若者の言葉には耳を貸さず、彼は無言で拳をアッパーで振り上げる。
 それは正確に若者の肘関節を捉えた。二の腕を抑えうずくまり、悲鳴をあげる若者の肘は、本来あるべき方向とは真逆に曲がっている。
 たった一撃で、若者の関節は脱臼してしまったのだろう。
 本来そう簡単には外れない関節、だが彼の鍛えられた上半身から一切の迷いなく振り上げた拳、そして若者は彼の襟口をつかんでいたため、その一撃は彼に大きなダメージを与えた。
 なおも薄笑いを浮かべ、出した右手の人差し指で挑発ポーズをとる彼、それが確実に残った若者に火をつけた。
 拳を構え臨戦体制をとる若者たち、中にはどこに隠し持っていたのかを疑うような警棒やナイフを持ち出すものもいた。
 彼はそんな道具を見るなり、手を口元を抑えプッと笑い出しそうな仕草をする。
 その行動が若者たちの怒りのボルテージを限界に押し上げた。
 雄たけびを上げて襲い掛かってくる若者を拳を、いつのまにかポケットから出した左手で払い、体勢が崩れたところに右の拳を全力で若者の顎に打ち込む。
 一撃でその若者を沈め、彼は笑みを浮かべたまま振り返る。
 他の若者たちも同じように、左手で攻撃をを受け流し、右手で急所に攻撃した。
 警棒を持っている若者にはさすがに苦戦したが、最後には同じ様に一撃でしとめた。
 戦い終わったあと、感触を確かめるように彼は拳を握り締めてみた。右腕を一振りしてみると、満足そうに口元をゆがめる。
 そのとき彼は気づいた。先ほど観戦気分でこちらを見ている、おそらくは若者たちの仲間であろう女子高生たちは、あるものは膝を震わせ、あるものは既に地面にへばりこんでいた。
 彼はにやりと笑うと、そのままゆっくりとした足取りで四人の女子高生に近づける。
 その間、舌なめずりながら、彼女らをなめまわすような視線も送っていた。
 それがさらに、彼女たちの恐怖感を煽り立てる。
 だが、彼はそれ以上何もせず、おびえた彼女たちの姿を見ると満足そうに、高笑いをしてその場を立ち去った。

167某スレの809:2004/06/21(月) 17:35
某スレで、「オピローグ」という単語を流行らせてしまった者です。
いろいろあって、ギャグ小説を書いてみました。
約一時間、ほとんど自動筆記状態で書き、推敲も2回しか行っていません。
多分誤字脱字だらけでしょうが、聞きたい事は二つあります。

一つ目は、読んでる間、一回でも笑ってしまったか。
二つ目は、状況描写がうまくできているか。

です。
多分、某所で吊るした奴より、今回の方が評判良かったら、筆を折ると思います。



 駅にはいろいろな人がいる。
 無愛想にただ目的地に向かっていくだけのサラリーマン。人の迷惑も考えず、友達同士きゃあきゃあ騒いでいる学生。どこかのファミリーレストランに食事にでも行くのだろうか? 笑いあっている親子連れ。
 僕は、タエちゃんと待ち合わせをしている所だった。
 タエちゃんとは、出会い系サイトで出会った。あの日、僕は
「女だったら誰でもいいので、僕と付き合って下さい」
 と、掲示板に書き込んだ。
 数分後、
「私、あなたみたいな人を探していたんです。私と付き合って下さい。私も、男だったら誰でもいいと思っていたんです」
 という、返信メッセージが書き込まれていた。
 僕は、その書き込みを見て、狂喜乱舞した。
 即OKした。
「横浜駅、6月20日午前10時に、JR北改札の前で、会いましょう」
 と、女の子にメールを送った。
 女の子は、
「みなとみらい線が出来て、新しく出来たあの通路ですね! ところで、君はもうみなとみらい線の全駅見学してきた? どの駅もすごくきれいだよね。私は、馬車道駅が気に入ってるんだ」
 というメールを送ってきた。

 僕には、メールの意味がさっぱり理解できなかった。

 だが、そんな事は全く気にせずに、
「面白そうな人ですね。会うのが楽しみです」
 というメールを送った。



 僕は「白い巨根」という小説を読んでいたので12時になるまで気付かなかったのだが、11時59分になっても、タエちゃんは約束の場所に来ていなかったようだった。
 僕は、
「あーあ」
 と言った。もう帰ろうと思った。
 その時、
「あのう。すいません」
 僕の目の前に、一人の美少女が現れた。
 美少女だった。
 転げ落ちそうなほど大きな瞳。あるのかないのかわからないほどに小さな鼻。ふっくらした頬。アンバランスに小さな首。水色で、肌にぴっちりくっついていて、体のラインがそのまま浮き出ている、学校制服。
 僕にとって、この上なく理想的な、美少女がいた。
 その美少女が、僕に言った。
「私、『みんなで幸せな世界を作る会』に入ってるんです。御前田喪名さんは、世界一の宗教家なんです。きっと、誰も苦しまずにすむ、素晴らしい世界を創造してくれるはずです。だから私は、会に一人でも多くの人を勧誘し、一人でも多くの人に幸せになってもらおうと思ってるんです。あなたも、『みんなで幸せな世界を作る会』に入りませんか?」
 僕は、
「はい。一緒に素晴らしい世界を作っていきましょう」
 と言った。



168某スレの809:2004/06/21(月) 17:36
 女の子は、僕の腕を右手で引っ張りながら、どんどん駐車場の奥に進んで行った。
 僕は、女の子の手を握るのは8年ぶりだった。
 僕は、女の子の手を握っている間、「どんな場所だって、好きな子と一緒なら幸副な気分になる」という言葉は、嘘じゃなかったんだ! という事を、身に染みて感じていた。
 ……僕とその女の子がいるのは、横浜駅地下駐車場だった。
 当然、そこには何台何十台という車が、ナチスのトラックに詰め込まれた某民族のように、礼儀正しく整列していた。
 駐車場は、真っ暗だった。
 一応、極めて輝度の低い蛍光灯は灯っていたのだが、蛍光灯の弱弱しい光は、周囲の暗闇を強調する以外の意味を持ち合わせてはいなかった。
 こういう所で女の子と二人っきりだなんて、ちょっとヤバイなあ、と、僕は思っていた。
「ここよ」
 女の子は、「関係者以外立ち入り禁止」と書かれている、薄いステンレス製のドアの前に立ち止まった。、ジャイアント馬場あたりが蹴ったら粉々にぶっ飛んじまいそうな、薄いドアだった。

「儀個刃煮耶也」

 女の子がそう言うと、「関係者以外立ち入り禁止」の扉は、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ……

 と、まるで某国の某国主が管理している超巨大城の超巨大な鉄製城門が開く時のような轟音を轟かせつつ、開いた。
 扉の向こうには、思ったよりもキレイな部屋が広がっていた。
 20畳はあるだろう。畳敷きの広い部屋。
 多分、いつかこの部屋で、何人もの信者が修行に勤しむ日が来るのだろう。
 そのつもりで、こんな部屋を用意したのだろう。
 僕は、自分の選択が正しかった事を確信し、ニヤリと笑った。
「奥で、喪名さんがお待ちしています」
 そう言って、女の子はさっきよりも強く僕の手を引っ張り、奥へと急いだ。
 女の子は、さっきよりも強く、僕の手を握っていた。
 僕は、自分の選択が正しかった事を確信し、女の子について行った。






ここまでです。
よほどの事が無いかぎり、続きは書かないと思います。

169鶴田:2004/06/21(月) 17:42
>>164
SFの冒頭かな。雰囲気的には好きですね。
細かくいきます。
とりあえず行頭一字下げをしましょう。
全体的に同じ表現「無機質に」とか「ずんぐりした」というやつが出てくるところが気になりました。もうすこし長い文の中でかぶるのならかまわないとは思いますが、冒頭の時点でかぶるのはどうかなあと。
テイルトローター機の説明が個人的にわかりにくかったです。「中央、左右に伸びる主翼」のところで混乱しました。「主翼は回転させることができる」というのも、航空機関連に詳しくない人(私も)にはわかりづらいのではないかと。今もうまくイメージできません。
「空から地上に落ちた星のように人工の光を輝かせる、無機質なコンクリート製のビル〜」は、相反するイメージのような……。「空から地上に落ちた星」はロマンチックできれいな感じですけど、「人口の光を輝かせる、無機質なコンクリート製のビルは〜」の部分は硬質なイメージなので、違和感を感じました。どっちかにしぼったほうがいいと思います。
2つの人型の描写は詳しく書いてほしかったかなあ。こういうのが好きだというのもあるけど、描写が少なすぎて軽いのか重いのか中に人が乗ってるのか乗ってないのかもわからないのはちょっと。
低回 は低空を旋回、という意味でいいのですかね?
鎌首をもたげて→鎌首をもたげるように のほうが適切かと。
「足を屈伸させて人型はビルの屋上に着地した」いいたいことはわかるのですが、このままだと順番的におかしいですよね。屈伸したままだと衝撃を殺せないだろうし。
「足に踏まれて」はそこまで説明せんでも、という感じです。落下の衝撃で壊れたのはだれがみてもかわるのですから、シンプルに「衝撃で」とかでもいいのでは。
「しばらくの沈黙」はたぶん文章的に間がほしかったのだと思うのですが、そのまま書いてしまうと安っぽい感じがします。なにか他の描写、たとえば航空機が去っていくシーンを一行いれるなどしたあとに足を伸ばせば、同様の効果が得られると思います。
「おでこにあたる部分」だと子供っぽいので、「額」などで代用したほうがよいと思われます。

>>166
バキみたいな感じですかね。
とりあえずセリフがほしいかなあ。若者たちの罵声とか、主人公の受け答えとか。
若者たちの倒れる描写もほしいですね。しとめた、沈めた、だけだとあまりにも素っ気ない。格闘ものなんだから、読み手側としては痛そうな迫力ある描写を期待してる部分があると思います。
個人的意見ですが、四人も女子高生がいたら、中には逃げる(あるいは逃げ出そうとする)人もいるのではないかなあと思います。全員一様に動けないのは嘘くさいかも。
細かいところだと、「Tシャツにジーンズ」は「きわめて」とつけるほどラフな格好ではないのでは。

170イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/21(月) 17:48
大学受験ということは、まだ高校生なんだよね?
だったら、その年で筆を折るとかふざけたこと言ってないで、勉強したら?
文章にしても内容にしても、薄すぎる。
これから何をするにしても、自分に厚みを付けてから
チャレンジすると良いと思います。

171鶴田:2004/06/21(月) 17:55
>>167
なんか複雑なんですね……。
「いろいろあって、ギャグ小説を書いてみました」の部分でいろいろ想像して笑ってしまいました。
安心してください、というべきか、それ以外では笑っていません。
描写については、「わかるけど、読み手のイメージに頼りすぎ」という感じですかね。某国とか某民族とか。
「某所で吊るしたやつ」と見比べてみたい気はします。

172イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/21(月) 18:08
>>167
>>170に激しく同意。質問の回答だが、
笑った箇所? ない。状況描写? 自分の感覚では、君の書いた〝美少女〟は
妖怪としか思えない。はっきり言って、下手。

厳しい事を言うようだけど、今の君には小説は無理だよ。

173イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/21(月) 18:43
ちょっとスレ違いかも知れないけど>>167を自分が書くならこんな感じだな。

 僕はとてつもなく、切羽詰まっていた。
 昼間、友達数人で入ったバーガーショップで、嘘をついてしまったのだ。
 どうしてそんな話しの流れになったのかは良く覚えていない。気付けば、みんなそれぞれカメラ付き携帯の画面に、彼女の写真を映し出していた。
 内心では、いつの間に皆に彼女が出来たのかと焦りつつ、自分の携帯にカメラが付いていない事を感謝していたが、表面上はまるで自分にも彼女がいるように話しを合わせていた。
 その時、一人が余計なことを聞いてくる。
「お前は?」
「うん。まあ」
 僕は曖昧な返事をした。それで気付けよと思いながら。
 だが、奴らは容赦しなかった。 
「写真とか持ってないの?」
「プリクラなら、あるだろ?」
 本当は、彼女はいないと言えば良かったのだが、自分だけという負い目がのし掛かる。
 僕はつい、明日、持ってくると口にしていた。
 周りも「絶対な」などと、念を押す。
 今まで彼女なんていずれは出来ると高を括り、クラスの女子に無理に声を掛ける事もなく、雑誌のナンパ記事も浅ましい奴らだと鼻で笑っていたが、そんな状態ではなくなってしまった。
 どうする?
 中学時代の知り合いに頼むか?
 近くに住んでいる親戚を使うか?
 結局、僕が思いついたのは、出会い系サイトだった。
 僕は、緊張の余り動きの鈍い指先で、文字を打つ。
『女だったら誰でもいいので、僕と付き合って下さい』
 最悪な文章だと気付いたのは、送信してからだった。思わず、本心をそのまま書き込んでしまったが、こんな書き込みに返事が来るわけがない。
 だが、返事は数分できた。
『私、あなたみたいな人を探していたんです。私と付き合って下さい。私も、男だったら誰でもいいと思っていたんです』
 目を疑う。
 そんな都合の良い話があるか?
 もしかすると、これが運命?
 いや、どこかのサクラか、何かのセールスかもしれない。
 しかし、それでもいい。プリクラ一枚、撮ってしまえばこっちのモノだ。
 僕は即座に返事をする。
『横浜でいい? JRの北口、知ってる? 今日の8時ぐらいでどう?』
 なるべく軽い口調を選んでみた。返事はまたも早かった。
『あー。知ってる。新しいトコでしょ? あの通路、出来たばっかだよね。みなとみらい線、もう乗った? 馬車道駅が出来たから、ワールドポーターズが近くなって便利だよね』
 僕の口調に合わせて、向こうも砕けた書き方に変わっている。本当に会えそうだ。もっとも僕には内容が良く理解できなかったが、この際、気にはしていられない。
『じゃ、8時に。会えるの楽しみにしてる』
 やりとりが終わると、掌にはじっとりと汗が滲んでいた。

174:2004/06/21(月) 19:52
えっと、電撃小説賞で一次落ちした作品の冒頭です。
長いので三つにわけます。
よければ、その、批判お願いします……

175■1/3:2004/06/21(月) 19:52
 浮かんでいた。揺らぐ水の上に漂っている。白い物が目の隅でチラチラしている。
 まだ目が見えない。
 僕は膨大な知識を持っている。けれども、僕が覚えている事は何一つとしてない。
 もう少し浮かんでいよう、目が見えるようになるまで。水が温かいから。

 僕は水の上から起きあがる。水滴が飛ぶ。ミルクのような、真っ白い液体だった。
 音に反応し、無数の目が僕を見つめる。水上には多くの人々が立っていた。彼らはみんな同じ顔をしている。コピーを取ったようにまったく同じだった。髪は光沢のない灰色で、中途半端に長く垂れ下がっていた。青い瞳をしている。その無数の青い目が、僕を見ていた。けれど、すぐに興味を失ったのか、それぞれの方に向き直る。
 白い水は膝の辺りまであって、生温い。青い目をした彼らは何かを探しているようだった。探るように、その辺をウロウロしている。
 立方体の空間だった。天井まで100mくらいある。出口は見あたらない。閉じこめられているのか。ひょっとしたら彼らは出口を探しているのかもしれない。

『………UF………ない……は………よ………する………』

 ふと、何か聞こえた。誰かの声。僕は耳をすました。

『……UFOは………ない、人類は………マシ………によって……する……』

 僕は、声のする方へと進んでいった。

『UFOは存在しない、人類はマシンミュージックによって進化する』

 目の前には壁がある。僕は振り返る。彼らはこの声には気づいていないようだ。
 僕は壁に手を触れた。触れた手はそのまま壁を通り抜ける。手は水の中に入れたように、壁の中に沈んでいる。僕は足を進めていく。壁を通り抜けた。
 壁の向こうには、長い通路が広がっていた。
 通路は果てしなく、先が見通せない。通路の壁には無数のパイプがはい回っている。

『UFOは存在しない、人類はマシンミュージックによって進化する』

 またあの声が聞こえた。僕を呼んでいるのだろうか? 僕は、声のする方へと歩き出した。歩いている最中、『UFO〜』を何度も聞かされた。
 しばらく歩くと、パイプが途切れ、通路の壁はガラスで覆われた。巨大なフレームに、ガラスが埋め込まれている。顔を近づけて外を覗き込む。
 何かが横たわっていた。生き物のようだ、でも大きい。全長は数10kmはある。人の形をした、巨人だ。幾つものチューブが巨人の体に突き刺さっており、巨人は機械に囲まれていた。顔はチューブで覆われていて、分からない。
 僕はふと、ガラスに映り込んでいる顔に気が付いた。僕の顔。似ていると思った。いや、同じだ、コピーを取ったように、僕を見ていたあの無数の顔と。僕は誰だ?
 僕は横たわる巨人を見下ろしながら、歩き続けた。『UFO〜』を何度も聞かされた。
 やがてガラスは途切れ、壁は再びパイプで覆い尽くされ、巨人は見えなくなった。

『もう一度言う。UFOは存在しない。人類はマシンミュージックによってのみ進化する』

 終着にたどり着いた。通路の突き当たりには、エレベータがある。僕はスイッチを押した。エレベータを呼び出す。265階に止っていて、ここは3271階だ。遠いんだろうか。

ペタペタペタペタ、ペタペタペタペタ

176■2/3:2004/06/21(月) 19:53
 聞き慣れない音がした。片手をドアに置いたまま、振り返る。何かが見えた。
 見通せない通路の闇の向こうに、ボウっとした白い光が見えた。光が増えていく。光は次第にはっきりとしていき、人の形になる。
 近づいてくる。同じ顔をした人間の集合体が、こちらへ近づいてくる。
 薄暗い通路で、青い目が無数に光っている。僕の事を見ているのが分かる。気持ち悪い、怖い。僕はエレベータのドアに背中を押しつける。集合体は歩み寄ってくる。
 突然、僕は背中に支えを失って、床に転がり込んだ。天井が見える。通路の天井とは違う。どこの天井だろう? エレベータの天井だ。
 彼らはエレベータに乗り込もうと、歩み寄ってくる。僕はドアを閉める。

ビチャ

 エレベータのドア越しに、何か水っぽい音が聞こえた。溶けてるの?

ビチャビチャビチャビチャ

 ドアの隙間から、白い液体が滲み出して、溝に沿ってツーっと流れていく。

ビチャッ

 これ以上こんな音聞きたくない。エレベータを動かした。体が床に押しつけられる。
「ああぁーうああぁぁーうえぇぇぁあああ」
 僕は泣き喚いてエレベータの中を転げ回った。突っ伏しまま、暫く泣いていた。
 ドアが開かれる。僕は泣きやみ、外へと歩き出す。声が僕を呼んでいた。
 そこは、小さな部屋だった。人一人入れるかどうかの部屋に、機械と、何かのディスプレイと、複雑な形をした椅子が置かれていた。
『端末に触れろ。それであなたは進化する』
 僕は椅子に座り、声に従いディスプレイに手を触れた。
 その瞬間、ブラックアウトする。全ての感覚がシャットアウトされた。

 感覚が再接続される。僕は、広大な空間の中心にいた。でも何もない。
『選択せよ』

please:choice the body's/

 選べって何を? と、僕の目の前に一糸まとわぬ姿の女性が現れる。
 女性の体は宙に浮かんでいて、ゆっくりと回転している。彼女の体から青い粒子が飛び散り、ゆっくり闇の中に消えていく。
 女性の体は、僕が頭の中で女性の姿を思い描くたびに変化していく。『選択せよ』、そういう事なのか。僕は創造し、彼女の体を少しづつ調整していった。肌は白く、髪は背中に届くほどの長さ。瞳は青で、年は子供。僕と似た姿にしてしまった。
 でもなぜだか、僕と似た姿が一番安心できたのだ。自分と同じ顔の人達にあれだけ怖い思いをさせられたっていうのに。自分でもよく分からない。
 けど全く同じというわけじゃない。彼女は僕とは少し違う。そういう風に作った。

end:y/n?

 僕はプログラムを終了させた。彼女の体が淡い光を放つ。体を無数の繊維が絡み取り、それが彼女の服になる。滑らかでフラットな表面で、切れ目のないツナギだ。余裕があって、少しダボッとしている。色は冷たい白で、表面に無数の線と文字が走っている。
 閉じていた目を開ける。瞳が青い、僕たちの目と同じように。
 情報が僕の頭の中に入ってくる。
彼女の名前はミール。僕の名前はナギロ。108時間以内、世界が、なぜ?、脳が、人格はコ、それは新、潜行、セントラル、精製される。
 ノイズだらけで全然分からない。
「ミール?」
[はい]
「それが君の名前?」
[そうです]
「僕の名前はナギロ?」
[そうです]
「君は僕のナビゲータ?」
[そうです]

177■3/3:2004/06/21(月) 19:54
 澄んでいて、滑らかな声なのだけれど、声に抑揚がなかった。無機質で、無表情な声だ。ミールは僕の質問に淡々と答えていく。
「ここへ来る途中で、僕と同じ姿をしていた人が一杯いたんだ。僕は彼らに追いかけられて、それで、怖かった。彼らは一体なんなの?」
[あれは、精製プログラムのバグからくる失敗作です]
「失敗作?」
[それについては、チュートリアルを受けることをおすすめします]
[お願い]

チュートリアル1
[メインシステムは既に放置され、物質循環が途絶えた状態で生存するために、システムは自身の手によって常に書き換えられています]
[最初はRootの存在下で意識的にシステムの書き換えが行われていました。しかし、何らかの現象により、Rootは消滅。システムはRootの不在下で書き換えをしなければならなくなりました。無自覚に生存のみを追求した結果、システム本来の理論は破綻し、至る所に重大なバグが発生しました]
[バグを修正するために、Rootの存在下の元でシステムを再構築する必要があります]

チュートリアル2
[Rootの認識は、人格の称号によってなされます。認識はパスワードでも、身体的特徴でもなく、人格の同一性によってなされます]
[人格は、現在のテクノロジーの中で最も再現するのが難しい情報です。それは100Tbitのパスワードに相当します]
[しかしテクノロジーの進歩によって、いつかは人格の複製さえ容易となるでしょう。いずれ、新しい認証手段の検討が必要となります]

チュートリアル3
[システムは自らを修復するために、あなたを生成しました]
[元のデータを入手することができれば、あなたにプレインストールされている機能によって人格を復元し、上書きインストールされます]
[55時間以内にルートの人格をインストールする事ができなければ、個体としてのあなたは消滅します。つまり、“死ぬ”と言うことです]
[あなたが消滅した場合は、新しい個体が再びに送り込まれます]
[Rootの人格は、システムの管理下に置かれている”テクノポリス”に、何らかの形で存在していると予想されます]

チュートリアル4
[“テクノポリス”は………“テクノポリス”に関するデータは破損しています。チュートリアル4を実行することができません]
チュートリアル終了。
[テクノポリスへ潜行しますか?]
「うん」
[潜行シークエンスを始動します]
 再び全感覚がシャットダウンされる。

 僕は、どこか硬い地面にうつぶせに倒れていた。僕はとても大きな構築物の上にいた。世界は夜だった。街の明かりが見える。聴覚や味覚や嗅覚、そういった様々な感覚が接続されていく。風を感じる。髪が風に煽られてバタバタしている。
「ここが?」
[そうです]
 リアルだった。街の鼓動と息づかいが感じられる。世界は天井と壁に遮られている。まるで箱の中のように。
 僕は屋上の端へと移動した。見下ろすと、僕の足下にビルがそびえ立っている。ここのビルは高い、他のビルより頭一つ抜き出ている。
 街は精密に圧縮され、合理的に配置されている。まるで半導体の電子回路のように。
 僕はこの圧縮された都市を目の前にして、叫んだ。
「UFOは存在しない! 人類は! マシンミュージックによって進化する!」
 そして叫びが終わってしまう前に、僕はビルの屋上から飛び降りた。叫び声も何もかも、強い風の音に打ち消され、何も聞こえなくなる。風は耳の中で荒れ狂う。
 視界が反転している。僕は今、UFOの存在しない世界にいる。

178:2004/06/21(月) 19:55
えっと、以上です。
スレ汚しすいませんでした……




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