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他人が書いた小説の一部を批評するスレ

1イラストで騙す予定の名無しさん:2004/02/20(金) 16:17
 書いてみたはいいけど、この表現どうなの?会話シーンに自信ないんだけど、ちょっと見てもらいたい・・・。
 そんな悩みを抱えるあなたは、このスレに、書いた作品の一部を載せてみましょう。
 ついでに、執筆上の悩みもガンガンぶちまけましょう。
 
 投稿する際には、あまりに長いのは避けてください。また、このスレはオリジナル限定とします。
 その他は、ライトノベルであれば、ジャンルその他は問いません。

1399イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/18(木) 01:35:53
>>1398
すごくためになるご指摘、ありがとうございます。
そこは自分でもちょっと微妙だなって思ってたところです。
キャラの性格設定を「少し離れた場所から現実(自分も含め)を見ているような男」としたかったので、あえて変な言い回しにしたんですが、
たしかに無くても問題ないんですよね……
発言、行動、表情のわざとらしさを出したかったんですが、もう少し勉強してみます

>逆接の接続詞の使い方がちょっと不自然かなぁって思います。

もう少し国語力を付けないと駄目かもしれないですね。

1400イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/18(木) 01:54:01
こなれているが故に独創性に欠ける。
ぶっちゃけ、どこかで誰かが書いててもおかしくない。そういう文章。
リズムに関してもそう。とくに波の音と生体のリズムを同一視するのも典型的な例。
なんというか、>>1393氏の好きな小説のフィルターをかけて読んでいるようなそういう気分にさせられる。
こう書かなくてはならない、という作法のようなものに小説自体が引きずりまわされている。
おそらく、別の作家の文体模写をしても同じ骨格の出だしを書く技量は持っているかと思う。
漫画で言うならば、小器用に二次創作をさせるとそこそこ面白いものを描けるが、自分の絵ではなぜか面白くならないというあのパターン。

一度、推敲とか人に読ませるとか、そういうのを無視して書きたいことだけを書き殴ることをお奨めする。

1401イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/18(木) 07:15:20
使われてるいくつかの語句は「ちょっと違うんじゃないかな」とおもった。
間違いじゃないけど、ちょっと変。良くある言い回しを、とりあえず借りてきた、って感じ。
原因はたぶん「国語力の不足」「語彙の不足」。だから、こなれてると言うより、不慣れだなあと感じた。

あと、書きたいものが、判らない。これはこの長さだからしようがないんだけど。
冒頭、海を見つめているシーンは、どういう意図でこれにしてるのかな。
この物語の重要なテーマを象徴してるのならともかく、全体に弱い。
リズム云々は不要な夾雑物にしか思えない。

あれこれ挟まれる「独白」「変な言い回し」も、こなれていないから魅力に欠ける。
これは、書く方と読む方のセンス、好みも絡むから、一概に言えないけど。
まだまだ「ひとりよがり」っぽい部分が多い。

1402イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/18(木) 08:53:49

>特に小さな人工の島で見る海は、本当に恐ろしい。

という話をしていて、どうして、

>だから、というわけじゃないが、僕は時々一人でここに来て波の音を
>聞いて心の安定を保っているのだ。これは呼吸することと同じ。

↑につながる?
「だから」 の接続詞の使い方を間違っている。
「誰だって巨大な」から「訳が違うのだ」まで削った方がいい。

1403イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/20(土) 09:36:07
つーかそのへんは「れとりっく」というやつ。

使い方がおかしいとかそういう視点じゃなく、
効果を発揮しているかどうか、という視点から評価しないと、
場合によっては、「読めてないな」、と思われるよ。

まあ、この場合は、通じていない=効果がないor下手だった、と判断出来るから、
参考にはなるだろうけど。

1404イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/20(土) 12:16:26
技法以前の問題

14051936:2006/05/20(土) 22:01:23
 雰囲気は伝わるのに何を伝えたいのか判らない、文章力が足りないだけでは無いでしょうね。
小説全体のプロットやストーリー展開について、大まかにでも良いから決めてますか?
 感性だけが先走って「自分が何を表現したいか」を決めかねている印象がします。
結局のところ、主人公には姉や妹がいて、それをどう思っているかについての独白が続く。
 セカイ系などは「思春期の本音トーク」が多いのですが、冒頭からそれが延々と続いて
何が面白いと思います? チャットじゃ無いんですから。
 感性の赴くままに書いているから、バランスの欠けた自分語りが終わらないのです。

 主人公については判った。さぁストーリーを初めて下さい。

1406リス愛好家:2006/05/21(日) 03:58:38
描写不足を指摘されてるので描写の練習します。

テーマ「海」
 そこには青い世界が広がっていた。天気は快晴、澄み渡るような青空。
熱気がその世界を包む。
ボクは砂浜に佇み、その青い世界の音を聞く。〝サラサラ〟と砂の擦れる音と、
水が押し寄せては引いていく波の音が混ざり合っていた。潮風は仄かに鼻孔を
くすぐる。清浄なる青い世界、その水の世界を人は〝海〟と呼んだ。
「ねぇ、最近面白いことない?」
「いやぁ、ないなぁ。ここに二人で遊びに来て、
帰る頃にはきっと楽しい思い出になってるはずだよ」
「そうだよね、こんな綺麗な海なんだもんね」
 今風の水着を着た若い男女が、こんな会話をしていた。
ボクも帰る頃には、楽しい思い出になってるだろうか?
そんなことを考えたりもする。
 今はその世界を眺めるだけで十分だった。
 どこかの子供達がキャーキャー言いながら、目の前を走っていく。
「転ばないようにね」
 ボクは独り言のように呟やき、前に歩き出す。
 自分の服装は、T−シャツに短パンだ。この服装では勿論、泳ぐ事は出来ない。
水着も一応持ってきているが、どうしても泳ぐ気にはなれなかった。
特に理由もないのだけど、気分的に。
「海を眺めるだけの楽しみ方があってもいいじゃないか」
 歩きながら、人もまばらな砂浜を裸足で歩く。砂は太陽で熱せられていて、とても熱い。
それでもボクは砂の上を歩き続けた。そうしてるうちに、青い世界の入り口へと足を踏み入れた。
 海水が足に当たり、そのまま後ろに流れてゆく。
 とても気持ちが良かった。天を仰ぐと、白い太陽が眼に入り、咄嗟に眼を瞑る。
 もう少しこのままでいよう。ボクは波の感触を楽しみながら、砂浜を歩いていく。

1407イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 06:41:14
「海」というものは大体の読者の共通認識で想像しうるものなので、最初の四行の書き方だと、迂遠でくどい
ただ、海にも澄んだものや汚れたものや荒いものなどがあるので、それを表現するには悪くは無い

具体的には、最初のセンテンスを
>そこには青い世界が広がっていた。
の代わりに「目の前には一面の海が広がっていた。」みたいにして場所を明示して、後の描写を繋いで
>その水の世界を人は〝海〟と呼んだ。
を削除するほうがいいかと思う

その後の部分は、まあ、悪くは無いと思う

1408イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 10:26:00
これが悪くないって、普段どんな悪文読んでんだ?

1409イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 10:43:53
まあ、神器もそれじゃ納得しないから指摘してやるよ。

最初三行に青という文字が四回、世界という単語が五回出てる。論外。
青い世界=海なのに「熱気がその世界を包む」とはどういう事だ?
砂の音は海ではなく、浜辺の領域。
潮風が仄かに鼻孔をくすぐる?お前夏の海に行ったことねぇだろ?この描写はありえねぇ。

会話三行。普段人と話してないから無茶苦茶。

「ボクも帰る頃には、楽しい思い出になってるだろうか?」悪文の代表例。主語と述語がおかしい。
「前に歩き出す」どっちだよ。意味は分かるな?どっちに向けて歩き出したんだ、こいつは。
「自分の服装は〜」人称ぐらい統一したら?水着はどこにあるんだ?
「特に理由も〜」この一文いらねぇ。単なる表現の重複。無駄。つーかゴミ。

「海を眺めるだけの〜」これ、何?括弧でくくる意味がわからん。
「歩きながら〜歩く」お前アホだろ。ついでに言うとな、真夏の砂浜を裸足では歩けないから。
「海水が〜後ろに流れていく」わけわからねぇ。後ろとはどっち?
「天を仰ぐと〜」あのなぁ、ちっとは外に出ろよ。この行動が不自然だってわからねぇんだろ。
「もう少しこのままで〜」どっちに歩いて行ってるんだ?


これ、描写がおかしいのと全然足りないせいで出てくる指摘。
あとさ、ここ練習スレじゃないんだよね。

1410イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 11:03:36
昔、湘南爆走族って漫画があってのう。
その中で、真夏の砂浜でじっと立ちつくす我慢大会というネタがあったんじゃよ。

真夏の砂浜はそれぐらい、熱い。
早朝とか夕暮れとか曇りとかなら熱くはないが、真昼の炎天下の砂浜は熱い。
我慢大会が成立しちゃうぐらい熱い。
嘘だと思うなら、真夏に公園の砂場に裸足で立ってみるとよい。
ちょっとやそっとの熱さではない。下駄で薬師岳を制覇した漏れの足の皮でも熱い。

描写不足とかいう前に、世界を知らなさすぎる。
教科書のあの坂をのぼればを読んでみれ。

1411リス愛好家:2006/05/21(日) 13:35:57
感想どうも。

>>1407
>青い世界の入り口へと足を踏み入れた。
に繋げたかったので、あえて海と表現せずに比喩を使いました。

>>1409
文字と単語が複数出てくるのは、この場合、印象付けるためにも必要なのでは?
二個目はミス。
浜辺もカテゴリとしては海と思うんだが……。浜辺と聞いて、海を思い浮かべない人はいないだろう。
行った事あるぞ。中学生くらいの頃だが。

そこだけリライトしてみてくださいよ。
海に向けて歩き出す、とした方が良かったですな。
全部「ボク」だとかえって不自然な気が……。水着がどこにあるか描写する必要はあるのかという疑問。

独り言。
うn。でも走って海まで向かった、だと雰囲気ぶち壊し。
海岸沿いに。描写不足。

練習スレってあるの?
あとアンタ、凄い偉そうだよ。

>>1410
砂浜が熱いってことは言われて思い出しました。

1412イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 13:50:34
あのさ、俺は神器に向かって指摘を書いたつもりなんだが。
あんたが応えて良いのか?

1413イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 14:55:27
皮肉で、海に言ったことがないと思えるほど描写が下手 と言われてるのに気づかず
>行った事あるぞ。中学生くらいの頃だが。

1414イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 14:57:25
>>409
ここ練習スレじゃねぇの?w今知ったわ

1415イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 15:03:00
>>1414
>>1参照。
練習目的で使うとこじゃない。

1416イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 15:18:56
ああ、校正やら推敲の参考にするのね
でもそれって練習じゃね?

1417イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 15:22:17
要は今書いてる作品の推敲の手助けをするところであって、
スキルアップのための書き散らしを添削するとこじゃないって事だよ。

故に、練習のためのスレじゃない。

1418イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 15:25:17
確かにリス云々のは練習って自分で言ってるし、スレタイの「小説の一部」でもないなw
把握したw

1419イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 19:19:30
相変わらず自己弁護に徹するばかりだなw しかも「アンタ、偉そうだよ」と
鼻の穴広げながら言うアンタはどうかって話だわさ。ハイハイ俺もね俺も。

このスレはあくまでも批評スレなんだよな。少なくても自分で出来る推敲は
全部した上で、自分の目では分からない事を洗い出してもらうためのスレ(のはず)。
しかも指摘に対して「じゃあこうしよう」じゃなくて「そこはこうなんですよ」。
どうして自分の方から動こうとしないのか。いやこれじゃ伝わらないか。
どうして「つまらない」と言う他人に「面白くなる読み方」を伝えようとするのか。

1420イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 19:53:52
 書いている最中超能力探偵物の序章一部です。
 長目です。


 それはどこからどうみても人間の死体だった。
 開ききった口腔はすっかりかわいている。白かったであろうワイシャツは黒に染まっていた。
 路上に転がる抉れ落ちた肉には、すでに白い物が湧いている。ポッカリと頬に開いた穴は鳥につつかれたものか……それとも人喰いとい

う行為の果てか。
 そんな凄惨な状態でありながら、その死体は通常として受け止められていた。
 力も無いくせに、身なりのいい格好でここを訪れた馬鹿が一人死んだだけ。そう割り切っているスラム街の住人は、死体を避けて歩く。
 彼らにとって死体は恐怖の対象でも、悼むべき対象でもない。ただ、邪魔な障害物だ。
 もう少しすれば、やる気の無い警察が巡回に来て、とりあえず身なりがいいので、この死体の割り出しをするのだろう。そして、貴族か

それに準ずる地位でなければ、簡単な捜査さえ行われない。遺族が探偵に依頼すれば別だろうが、それも金がなければままならないだろう


 やせ細った中年の男が、死体に近づいた。何か金目のものが残っているかもしれないという、そんな淡い期待とともに。
「やめたほうがいいぜ」
 その男の背中に、別の男の声がかけられた。中年の男は面倒くさそうに振り返った。
 そこには、なかなかに身なりの良さそうな格好をした若い男女が立っていた。
「ちょっと退いてくれねえ? 俺さ、こいつに用があるんだよ」
 若い男の偉そうな口調に、中年の男は露骨に眉を顰めた。
「いや、止めちゃって悪いね。俺、月瀬実風。こう見えても探偵なんだよ。だからさ、死体アサリしてるあんたを殺人犯としてしょっ引く

ことも可能なんだ。いやだろ? スラム街の人間が、警察でどんな扱い受けるか知ってるだろ?」
 軽い口取りだったが、妙な迫力がこめられていた。逆らってみろ、殺してやる。そんな殺気さえ感じられる。
 その物腰に並ならぬものを感じた中年男は、舌打ちをしてその場からそそくさと離れる。実風の後ろに立っていた女の脇を通り――投げ

られた。
「ミコ」
 実風が咎めるように振り返ると、ミコと呼ばれた女は面倒くさそうな表情で男に関節技をきめていた。男の胴を自分の足で挟み込み、両

腕で男の右肘関節を逆の方へ押している。男は抜け出そうと力をこめるが、ミコは華奢そうな外見とは裏腹にかなりの力の持ち主のようだ

った。
「だって聞いてよ、所長。こいつ、あたしから財布掏ろうとしたのよ。百万年早いっての」
「だからって関節技決めることは無いだろう。折れたらどうする。弱って死なれたら目覚めが悪い」
「こいつ、三年は死なないでしょ」
「まあ、そうだがな……」
 冷静に、淡々と。もがき苦しむ男にとっては、関節技をきめてくる女も、それを静かに咎めるだけの男も、どっちもどっちである。
「そろそろ止めたほうがいいぞ。ほんとに折れちまう」
「はーい」
 ミコは名残惜しそうに力を緩めた。男は右肘の辺りを押さえ、憎しみの表情で二人を睨み去っていった。

1421イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 20:40:31
>開ききった口腔は
「口の中」と表現してはならない理由は? 口腔では堅すぎてイメージが湧かない。

>抉れ落ちた
えぐれるってのは「へこむようにして無くなる」って事だから、無い物が落ちるわけがないよね?

>その死体は通常として受け止められていた
「日常として受け入れられていた」でないとダメだと思う。「通常」っておかしいだろ。

>「やめたほうがいいぜ」〜舌打ちをしてその場からそそくさと離れる。
どれが誰のセリフか分からん。中年男はおそらく喋ってないんだろうが、「こいつに用がある」ってのが中年男のセリフに見える。
喋ってないなら喋ってないで喋ってないと表現すべき。

>殺人犯としてしょっ引く
その世界がどうだか知らんが現実では探偵は一般人なわけで、犯人を逮捕する権限はないのだが。

>その場からそそくさと離れる。実風の後ろに立っていた女の脇を通り
「離れる」を使うとおかしい。確かに「死体―男―探偵」という構成だから男が死体から離れるのはすなわち探偵に近づくことになる。
しかしながら、探偵に近づく描写をしてないから男は「探偵から離れた」ように思える。近づくならもっと違う表現があるだろう。

>力の持ち主のようだった。
こんな説明、この中でいるのか?
力を持ってるかどうか断言しないなら、「男がいくら力を込めても外れない」くらいでいいだろ。

>三年は死なないでしょ
まぁなんか設定があるのかもしれないが、具体的な数値を出す意味がよく分からん。

>どっちもどっちである。
何がどうして「どっちもどっち」なのか分からん。別に良い悪いの言い合いをしていたわけでもないし。


全体的に必要な描写が抜けて必要ない描写が入ってる所が多いっつーかほぼ100%そういう構成になってる。
自分が知っている所を思い切り削っちゃってる。自分がまず全く知らない状態で読んだらどう思うか予想しながら書け。

1422イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 20:40:46
>>1419
少なくともそんな書き方はしてないとだけ言っておく。

1423イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 20:44:28
>>1422
どちらさまで?

1424イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 22:11:42
こういう読み方をしないといけないんですよと説明されても確かに困る罠

1425イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 23:13:57
ちなみに、もしプロを目指してるんなら、
読者が意味を読みとりにくい描写、表現は徹底的にリライトさせられる
ということを覚えておけ。
多少分かり易すぎるくらいに書いてちょうどいい。
もちろん、その上できちんと『面白く』書くのは当然のことだけどな。

1426イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/21(日) 23:16:28
 そうやって読者に対しても一々読み方を指導する気ですか? エヴァンゲリオン以来、
ガジェットや裏設定の解説書が一般的に成りましたが、少なくとも作者がそれをしちゃ
いかんでしょ。翻訳家が辞書を添付して要約で済ますようなもの。
 ここが練習スレで無いのは暗黙の了解事項と思っていましたが、それに付いては敢えて
触れずにおきます。親切にも批評しリライトまでしてる人が居るのですから。しかし
批評に対して反発する位なら、そんなもの端から求めるべきでは有りません。

 付け加えるなら、ここでの批評は必ずしも的を射たものとは限らないし、自分が求めた
答えが得られるとは限りません。しかし自作の善し悪しや、進む先の方向性などを写す
鏡など存在しません。
 プロ作者はそうした闇の中を手探りで進みながら作品を書き上げます。勿論売り上げや
読者からの手紙、プロの編集や批評サイトや2chが参考に成るかも知れませんが、
我々にはそれすら有りません。
 ここはでは各自が、批評というリアクションをフィールドバックして、作品に反映させる
場所なのです。気に入ろうが入るまいが、リアクションが有る事に感謝すべきです。
 貴方はスルーして欲しかったのですか?
 内実のない賞賛が欲しかったのですか?

1427イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 03:19:19
誰が誰にいってるのかよくわからんが。
>最初三行に青という文字が四回、世界という単語が五回出てる。論外。
って指摘自体はおかしいと俺も思う。

同じ語を繰り返すのは、詩でもよく使われる有効な技法の一つだ。
いちめんのなのはな、なんてのを知ってるだろう?
英語だと禁じ手で、同意語に置き換えるのが鉄則だけど。

ただ、ここでは、語彙不足、描写力不足を露呈しているだけだから、
修正した方がいいとは思うけどね。

1428イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 07:09:41
同じ語を繰り返すのは定型にするか、韻を踏むためだ。どっちもできてねぇし。
そもそも小説で短い文章で語を繰り返すのは、言葉が使えてないと思われるだけ。
詩で「も」よく使われる、じゃない。詩で「は」よく使われる、だ。

故に論外。もっと分かりやすくいうなら、「小説」を書いてください。

1429イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 10:17:23

「名は体を表すって、本当ね」
 前方から歩いて来る男を電柱の陰から覗きこみながら、優子は言った。
優子の頭一つ上から同じように覗いていた健太郎は、冷静に否定する。
「ありゃ偶然だろ」
「でも、太ってるじゃない」
「良いか優子、ふとし君だって、生まれた時から太ってたわけじゃない。名前が身体に影響を与えるんだったら
生まれて来る赤ん坊全員、麗とか美子とかに統一すれば良い。アイドルデビュー決定だ」
「実際そういうこともあるかも知れない。深層心理で影響を受けてるってこともあるんじゃないかしら。
名前がストレスになって、過食症になって、太ったとか」
「ないね。大体それ、ふとしだけの話じゃないか。それに俺は身を持って知ったんだ。
優子と名前の付く奴は、大抵優しくない」
「私はレアなパターンなのね」優子はしれっとした顔をする。「もういいわ。とにかく彼が、細井ふとしで間違いない」
 健太郎は吹き出す。「何だ、あいつ細井って言うのかよ。ほら、俺の持論は証明された。名は体を表さない」
「でも『ふとし』なんだって」
 優子は溜息を一つ吐く。当の細谷ふとしは、自分が一番偉いと言わんばかりに胸を張りながら、夜道を歩いている。
今にも張り裂けそうなほど伸びきったTシャツとジーパンが、二人に嫌悪感を沸かせた。
「どうするんだっけ、これから」
 優子は呆れて健太郎の顔を見る。この男は、指令書を見ていないのか。
「もっとちゃんとやってよ。遊びじゃないのよ」
「分かってるよ。遊びで連続強盗犯と対峙するわけないだろ。この先の公園に行かせないよう、
五分間足止めしてれば良いんだろ」
 健太郎の言い方が癪に障ったので、優子は語調を荒げる。
「分かってるんじゃない」
「ただの冗談だよ、バカ」
「バカとは何よ」
「お前のことだよ」
 言い争いが始まる。いつものことだった。健太郎と優子が組んだ場合、大抵は喧嘩になる。
そして、本来の目的を忘れる。つまり、連続強盗犯である細谷ふとしは、二人を横目に公園へと向かってしまう。



会話が上手くいかない……。会話をテンポ良くするにはどうしたら良いだろう

1430イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 11:09:37
自分がテンポがいいな、と思った小説のワンシーンを20本ばかり用意する。
次に、それを丁寧に写す。手書きじゃなくてタイプでもいいけど、とにかく一字一字きっちりと読みながら写す。
次に、それぞれのシーンを自分でリライトしてみる。台詞や描写は変わってもいいが、シーンの意味などは変えない。
(要するにケンカのシーンなら、ケンカをしている。各キャラの感情や感覚などはそのままで自分なりにリライトしてみるということ)

出来上がったリライトと元のシーンを比べてみる。
特に、語尾の処理や会話と地の文の割合、順序。句読点、使用した形容詞などを比べてみる。

これを徹底的にやり込むと、自分の文の癖というのがかなり見えてくるぞなもしばってん。
ちなみに、上達しようとこれをやると参考にした小説の癖に喰われるので注意が必要。

1431イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 11:44:57
>>1429
声に出さなくてもいいけど、とにかく抑揚つけて読んでみるといい。
あとはまあ、説明台詞になってないかチェックする。

文章全体としてみると、ふとしの説明がないのに名は体を表す、ってのがいきなり出てて不自然。
「前から歩いてくる恰幅のよい男」とでも変えると、読者は台詞に納得する。
「良い」を「いい」に開く。日本人は無意識に「よい」と読んでひっかかるから。
「付く」を「つく」に。
読点を付けたり外したりする。

とりあえずそれでだいぶ変わるはず。

1432イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 19:19:28
>>1429
もしかして「藍色の瞳から銀色の瞳に変わった少女」の文書いた人?
どんな場所にいるのか分からんし、必要な描写がことごとく抜けている。

1433イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 21:58:45
 吉田は手招きして玄関へ入るようにという仕草をした。僕は門を抜けてステップを
上がり、忌々しい傘を畳んだ。後ろを見ると、佐倉が門の前で立ちすくんだままだった。
「来なよ、渡すものがあるんだろ」
 僕が促すと、彼女は頷きながらあわてて玄関にいる僕のそばへ来た。黄色い傘をたたみ、
ガチャガチャとせわしなく水滴の付いたランドセルを開けようとする。それを吉田が止めた。
「まあ、家に上がってけ」
「あ、でも、用事はすぐにすむし」
 僕はそう言った。そもそも自分には関係のない用事だった。
「おもしろいものを見せてやるからさ」
 吉田は妙に機嫌が良い声で僕と佐倉の手を引っ張った。靴を脱ぐ時、佐倉はさすがに躊躇った。
「や、やっぱり帰る・・・・・・」
 しかし、吉田はまるで昔からの友人のように強引な態度で階段を上らせたのだ。
 吉田の部屋は殺風景で、ほとんど家具らしいものはなかった。ベッドと机、テレビがあるだけだ。
吉田はどこかから座布団を三枚用意して、フローリングの床に並べた。僕と佐倉はそこに座らされた。
隣にいる佐倉の微妙な雰囲気が空気を伝わり、雨で冷えた僕の腕に届いた。

1434イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 22:18:49
>忌々しい傘を
なんで忌々しいの?傘=忌々しいとする描写が前後にないから意味不明

視点がめちゃくちゃすぎ。
これでは読み手は混乱します。
こんな短い文なのにつっこみどころが多すぎです。
推敲しましたか?

1435イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/22(月) 22:45:18
悪文の才能っては確かにあるかもしれんね。
で、練習用なら別スレ立ってるからそっちへどーぞ。

1436イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/23(火) 22:53:58
プロローグ後の第一章。
町についての説明のシーンですがくどすぎないかと思ったんで晒します。

全日本国民に赤目市を知っているかという質問をすれば、少なくとも一割は“はい”と答えるだろう。地方のオフィス街として、またはあの名門大学の所在地として、あまりにも有名だからだ。しかし、王港町を知っているかという問いには果たして一分も“はい”があるだろうか?もしかすると赤目市民すら質問してくるかも知れない。
「王港町ってどこですか?」と。
 実際、ここは小さな町だ。赤目市中心部から北東に二十キロ。海に面した市の北端に位置するこの町には主要産業は漁業程度しかなく、交通機関はわざわざ壇宇市を経由して赤目市まで三〇分もかかる単線電車と、月に二、三人の圧死者が出ると評判のバス。あとは徒歩か常に渋滞している国道しか存在しない。ベッドタウンとしての利用価値も放棄されたようだ。
 町全体の構造も単純明快。海沿いには電車、バスの停留所と僅かな娯楽施設。漁港と工業施設が密集しており、一方の山沿いは山腹を削って作られた住宅街が延々と広がっている。目立つ建物は老若男女のたまり場と化し、幼児向けアニメソングの絶えない(万引き発生時のBGMだそうだ)総合デパートと、小中高等学校、県外には無名、地元教師には“行けば明日は無い”と評判の私立大学の校舎以外は皆無だ。
 決して悪い町とは思わないが、もう少しどうにかならないのかとは思う。

1437イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/23(火) 23:07:39
一割とか一分とか言わんと、10人にひとりとかにした方が良いんでないかい?
あと、あまりに有名という形容詞にしては一割は少なすぎると思われ。
一割の人間が知っている程度の市をあまりに有名と形容してしまうなら、奈良や京都はどう形容するよ? つう感じじゃろうか。
あと、バスがそんなに混むなら電車ももっと利用されるぞなもし。路線数が少ないから異様に込むとは普通はならない。
田舎の単線地方鉄道とか、バスの寂れ具合ときたら走ってるだけで赤字だろ! ってぐらい寂れてるし。
車両一つに(つうても、2両ぐらいだが)1人か2人とかいうのがざらなのが田舎の地鉄。

1438イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/24(水) 07:58:48
>>1433
なんかどっかで見たことがあるようなシチュエーション。漫画だったかな。
小学生と思われる設定の割りに硬い喋りをするのな。

14391436:2006/05/24(水) 12:53:54
文章の読みにくさなどを指摘されると思ったらまさかそことは…
一応、友人の住んでる町を参考にしたつもりだったのだが取材不足らしい。
今日中に改訂版を晒すつもりですがそれ以外にもおかしいところがあったらバンバンツッコミをお願いします。

1440イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/25(木) 18:13:24
個人的意見ですまないが、「○○だろうか?」と語りかけるのは好きではない。
読んでいる側としては聞かれるたびに「知らねぇよ」と心の中で突っ込む事になる。

語り手が誰に向かって喋っているのか考えた方がいいんじゃないかと思うが。

1441イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/25(木) 18:29:24
なるほどそうだな。反語なら「?」は要らない気がする。

1442イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/25(木) 22:33:22
 >1437さんが指摘している事と重なるが、全体的に「くどい」というより「気負い過ぎ」な、
若しくは「不自然」な表現が目立つ。リライトは趣味じゃないが一行だけやってみよう。

 >全日本国民に赤目市を知っているかという質問をすれば、少なくとも一割は“はい”と答えるだろう。
  ↓
 道行く人に「赤目市をしっているか?」と聞けば、十人に一人は「知っている」と答えるだろう。

 説明を説明として書いてはいけない。あくまで小説を楽しみながら、読者が町の設定を「推察」
出来るような書き方にしなくては。

1443イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/26(金) 12:33:52
これだけでは判断しかねる。
プロローグがどんな風であったのか、それによりこの文章の意味も大分違ったものになると思う。

と、いうかこれを見る限りはライトノベルである必要性は感じられない。

1444イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/27(土) 00:36:52
>>1440-1443
参考になりました。
この後、ラヴコメホラー展開になるんでライトノベルじゃないってことは無いと思いますw
文体については表現に困るたびに参考にしていた雪風やラヴクラフト全集が
マズかったかもしれません・・・

しかし、よく考えてみたらストーリー上、田舎町である事を説明できれば問題ないわけで、
こんな長々とした説明はいらない事に気付き、カットすることになりました。
こんな駄文に真面目な評価をありがとうございました。

1445イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/27(土) 15:45:06
 非常に対照的だったので捕捉すると、>>1393>>1397は先ず主人公の心理描写など、
文章から入っているがストーリーの展開が遅く「その文で何を読者に伝えたいか?」が
明確でない。
 主人公が複雑な心情を抱えていて、同じように複雑な人間関係を抱えている事は考察
出来るのだが、物語が展開していないしこの先どうなるかも想像出来ない。
 一方で>>1436はハッキリと筋立てが決まっており、作中の舞台について説明した後で、
その土地で何かが起こるのを期待させる、そしてそれはこの土地にまつわる何かだろう。
 逆に言えば設定をそのまま書き並べているので説明調の文に成っており、読者が作品に
入っていけず取説を読んでいるような気分にさせられる。

 理想をいうなら、>>1393>>1397のような文章を読みながら、>>1436のような情報を
読者が推察して、この先の展開を期待出来るようにしたい。

1446イラストで騙す予定の名無しさん:2006/05/27(土) 19:49:42
つまりフュージョンしろと言う事だな

14471447:2006/06/01(木) 23:36:58
人いない気もするが晒し。冒頭です。


M6:08 麹原公園。

そこに蛇がいた。
それも一匹ではない。
五、六匹。互いに絡み合い、伸び、うねっていた。
リズミカルに息を吐く男の腕の中でである。
「ふっ、ふっ、ふっ」
腕立て伏せ、またはプッシュアップ。一般にはそういわれる運動である。
男の顎から地上に向けて汗が滴り、砂に染み込んでゆく。
さらに言うならば上半身裸の男の体には汗が付いていない場所などないようであった。
夜明け前に始めた筋力トレーニングだったが、もう朝日は昇っている。
不意に腕立てのペースが徐々に落ちていく。それから20秒ほどが経つと男の動きは完全に止まった。
「ふううううう…」
男の唇から大きな息が吐き出される。
ランニング7km、50mダッシュ20セット、スクワット100回、腹筋100回2セット、腕立て100回2セット。
日課のトレーニングがちょうど終わったところであった。。

立ち上がった男は美しかった。
いや、違う。
ぼさぼさの黒髪、両手の甲の開口した髑髏の刺青。口元から見える八重歯。
瞳は大きいが愛想はほとんど感じられない。
体型は決して大柄ではない。男の上背が日本人の平均身長であると言われても納得できそうな身長である。
器量も10人が見れば3人の目には整った顔立ちに写るかもしれない。その程度の顔であった。
目立つことこそあるかもしれないが別段美しいところも無いのである。
ある部分を除いては。
肉体である。
ヒザまで捲くったジャージから覗くしなやかな脹脛。
首から背筋にかけての流れはまるで岩である。
先ほどまで酷使していた両腕を二回ずつ回すと、また皮膚の下で蛇のような筋肉が蠢く。
生きるために不必要な部分を削いだ野生の肉食獣のようであった。
不快であるはずの汗の匂いも男には何故か似合っている。
ゆっくりとした足取りで公園の隅にある水場へ向かい、おもむろに水道を思い切り開く。
蛇口の下に頭を入れ水をかぶる。焼けた鉄のようだった体が急速に冷えていくのが心地良い。
顔を上げると頭を振り、たっぷりと髪に含まれた水分を飛ばす。癖の無い髪であった。
近くのベンチにかけてあったTシャツと薄手の黒いワークシャツを羽織る。と、突然顔を別の方向に向ける。
白い針金製の柵の上、猫がいた。男はこの猫の視線を感じたらしかった。
鳴くでもなく、動くでもない。猫はただじっと男を見ている。
男も見返す。最初はただ見ているだけである。
ちょうど6秒後。突然男の目から何かが飛び出した。目には見えないものである。
殺気。いや正確には殺す気などないのだからそう呼ぶ物ではないのかもしれなかった。
威圧感、闘気、そういった類のものだ。
瞬間、猫はびくりと体を震わせると一目散に藪の中へと消える。
男はそれを確認すると満足げに笑顔を作った。気持ちの良い笑みだ。
だが、どこか影と憎たらしさがあった。

1448イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/02(金) 09:58:36
夢枕獏みたいだ
文章の雰囲気は好きだな。でも
>ちょうど6秒後
って言うのが浮いてる。あんまり「ちょうど6秒」って言うのがイメージ沸かない。

1449イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/02(金) 19:25:54
六拍とかにすれば良い。
あと、

 「たまらぬ〜であった」
 「見事な〜であった」

も使おう。

14501447:2006/06/04(日) 00:02:55
ご意見ありがとうございます。
AMのAが抜けてたり句点が連続してたり何やってんだ俺はorz

>>1448
夢枕獏氏の作品はおもいっきり意識して書いてます…
書いてみたら非常に書きやすく、好みの文体だったので。

ちょうど〜〜のところは自分でも何回かリライトした文ではありますが、
やっぱり自分が違和感を感じる部分は人も違和感を感じるんですねえorz

>>1449
見事な〜〜〜はいいですね。自分では出てこない形容詞でした。

もっとボロクソに言われると思ってた(ちょっとそれを期待してた部分もあった)
んですが、そうでもなかったのでこのまま書き進めてみようかと思います。

1451イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/04(日) 09:38:55
>>1447
>そこに蛇がいた。
まず最初に男を書いて、その後で蛇の描写にしないと情景が浮かばない。
というか読み返さないと筋肉の描写ってのが分からん。

>一般にはそういわれる運動である。
ではこの中では腕立てともプッシュアップとも言わないことになるのだが。
「一般には」っていう表現が無駄。

>それから20秒ほど
具体的な数値は入れない方が、読者の想像力を煽る。
六秒もそうだけど、短い時間の経過を具体的に書くのはよくない。

>いや、違う。
どっちなのかハッキリして欲しい。
完全否定しなくても、別に以下の「十人中三人が」的な事は入れられるし。

>おもむろに水道を思い切り開く。
蛇口を開けたりひねったりする事はあるが、水道は普通は無い。
あと「おもむろに」が「思い切り」を相殺して、「水道を切り開く」と読んでしまう。
おもむろに開けたのか、思い切り開けたのかどっちかにしてくれ。

>気持ちの良い笑みだ。
誰にとって気持ちの良い笑みなのか?
男にとってか、周囲が見たときにそう感ぜられるものなのか?

1452イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/04(日) 22:30:40
細部の描写から入って徐々ににパンしていって全体をみせる、って手法。
判りづらいところはあるけど、推敲すればokだろう。

ただ、夢枕文体の真似ってのが辛いな。
キャラも、乱蔵とか、そういう感じだし。

オリジナリティ、というより「劣化コピーじゃないよ」って
ことをどうやって示すか、が問題だろう。

14531447:2006/06/05(月) 19:01:10
>>1451
事細かにありがとうございます。参考にさせていただきまた推敲してみたいと思います。

>>1452
台詞回しとかストーリーでなんとか
「それっぽさ(読んでる人には一発でわかる夢枕氏からの影響)」を中和できればなーと楽観していたのですが、これがかなり難しい…
長編になる予定ですので、推敲しつつゆっくり書き進めて行きたいと思います。

1454イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/06(火) 00:13:53
 影響され過ぎるのも問題だけれど、何一つ瑕疵が代わりに特徴も無い文よりは、
自分の個性を追求した方が良いと思う。もちろん一丁一石に出来るものでは無いが、
だからと言って自然に育つものでも無いから。
 これは何も文書に限った事ではなく、大雑把に作風としか表現のしようが無いが。
 「この文章ならあの作家だな」と読者がはっきり区別出来る特徴。銀英伝の
田中芳樹や、星界シリーズの森岡浩之みたいなウィットに富んだ会話。夢枕獏の
描く綿密(それとも粘密?)な情念と感情描写。ロンギヌスの槍や原子砲等の
ガジェットが、同等の存在感で並び立つ菊池秀之etc。
 各作家の特徴だけでスレが立っちまうから、今日はこの辺にしといてやらぁ。
ってな位、色々思い付くでしょう? 最初は真似でも良いから、自分なりに色々
追求してみると良い。

1455イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/06(火) 00:15:58
 失礼!
>何一つ瑕疵が代わりに → 何一つ瑕疵が無い代わりに

1456イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/06(火) 01:15:44
>>1454
ついでに朱筆で一筆。

一丁一石→一朝一夕

14571454=1455:2006/06/07(水) 21:30:12
うっ……うわらヴァッ!

1458イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 00:54:47
ちと、どっちの文体で行くべきか迷ってる。どっちの方が狂っている感じがするかお聞かせください。
シーンは違うのは堪忍してください。

 足元には戦場があった。ああ! 闘争だ! 戦争だ! 電子の海で、人の魂がぶつかり合い、愛し合う。「呪いあれ!」口々に叫ばれる求愛の言葉。まるで肌を隠す乙女の様に、戦場はその姿を、砂煙に覆い隠している。時折ベールから覗く、魔法のきらめき、矢じりが返す太陽の光、それは秘密めいた微笑だ。誘いかける妖婦の、処女の恥らいの微笑だ。
 胸は高鳴り、血潮は急き立てる。早く行け、彼らと愛し合え。
 <慧眼>を発動すると、ベールは取り払われ、眼下の戦場はその素肌を、俺の前に晒した。そこには無数の老若男女が殺しあう姿があった。騎士が魔術師を突き刺していた。侍が忍者の体を二つに割った。屍鬼の腕が宙に投げ出された。僧侶がバーベキューになっていた。阿鼻叫喚、鼻を突く血と肉と、死の芳香。
 次の瞬間には俺の体は動いていた。血が、体が、魂が求めていた。殺戮を。それは純然たる、穢れのない本能だった。
 俺が宙へ身を投げ出せば、戦場はぐんぐんと近づいてくる。重力、加速、俺の肉体は難なく操作され、着地に最適な姿勢へと変換された。

1459イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 00:55:27
その2です。

 豚野郎の四肢が寸断され、体は青空に舞い上がった。放物線を描くそれには<地雷>が仕掛けてある。爆散。命名、打ち上げ花火。坊主頭だったほうが似合ったのにな。
 これで俺への愛を達成した人間は何人目だろうか。そろそろ二百近いはずだ。ウォーギルドのメンバーは両方を合わせて三百前後のはずだ。これでしばらくは、戦争など不毛な事はしないだろう。
 そろそろ俺に挑む馬鹿の数も減り、逃げ回る奴らが増えてきた。初志を貫徹すべく<炎矢>を詠唱して、それら馬鹿以下のチキンな低脳共を涅槃へと導く。日本人なら大乗か。
「<狂犬>! やはり貴様か!」
 ブラーマンとなって布教を進める俺に向けて、白い騎士が大仰な口調で叫んだ。
「俺らが相手になる。これでお前の噂も打ち止めだ」
 のっぺりとした、抑揚のない淡々とした口調で続けるもう一人は、黒い騎士。本日の主賓にして主菜、<モノクロ・ブラザーズ>こと、アベルとカインだ。こいつら実世界で兄弟やってる寒い名前の二人組はウォーギルドそれぞれの長である。
 月一ペースで、こんなイベントを起こしては愛し合う、近親相姦ホモ野郎達だ。そんな素敵な変態達の組織が、それなりの規模に成長するのを待つ俺の姿には、電柱の影からこっそり見つめる恋する乙女も兜を脱ぐだろう。

1460イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 01:12:55
>>1458-1459
狂った感じ以前に状況が掴めない。
特に前者は抽象的すぎている。
おそらく一人称型の小説なのだろうが、文章のセンスが無さ過ぎて読んでも読んでも面白くない。

ついでに後者。技名だけが出てくる時点で典型的な作者の自己完結型の文章だ。
魔法といっても、これまでの歴史上、いくつかに大別できるため技名だけでは判断ができない。
情景が浮かばないのが、シーンを切り取っているからならまだいいが、これが全体に及んでいるなら致命的な欠陥だ。

1461イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 01:53:53
狂ってはいないな。酔っぱらってはいるが。

1462イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 01:54:44
>>1460
批評ありがとう。

>文章のセンスが無さ過ぎて読んでも読んでも面白くない。
そこまで言われると、逆にすっきりしますわ。センスも磨いて身に着ける物だと思って頑張ります。

>狂った感じ以前に状況が掴めない。
で、技術的な問題としてここが焦点になっていると思うわけですが、
確かに情景描写が、全くと言って良いほどありませんね。
抜粋ミスですし、この分量に対してと考えれば、致命的でした。

もうちっと落ち着いて物を書くことにします。ありがとうございました。

1463イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 02:00:23
どっちも狂ってるが、文体の違いがよくわからん。
下のほうが壊れてる感じはするが、何が行われてるのか分からない。

1464イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 02:40:59
>>1462遅レスだが一言
抽象的な意見ですまないが、リズムが悪い。
後者の文体なら気にならないが、前者みたいに比喩を連発する場合、
リズム悪いと激しく読み辛い。
書き上げてから音読してみるor音読しながら言葉を選んでいく事をオススメする

1465イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 07:43:33
>>1458-1459
……ネットゲーム?

1466イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 08:09:57
>>1458-1459
上の方が高揚感があって狂ってるっぽいキガス
下は説明がやや多めでマトモっぽい

戦場を求愛活動に見立てるのはスキだったかも、でも
>そこには無数の老若男女が殺しあう姿があった。
→そこには無数の老若男女が愛し合う姿があった。
で、その前の
>早く行け、彼らと愛し合え。
は、まぐわえとか合体とか結合とか
戦ってる直接描写は最初と最後ぐらいで、後は恋愛的な描写に徹底していた方が読みたい気がした。
まあアト、細かいこと言うと、いろいろ文章に不満がある。もっと練って欲しい。

1467イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 15:53:30
例えば「HELLSING(ヘルシング)」のようにスタイリッシュに狂気を表現している作品がある。
上の文の方はこれに似ているのだが、漫画のように絵で描写しているなら兎も角、全てを文章に
依存している小説では「何が起こっているのか分からない」文章になってしまう。
まず狂気の暗喩やその為の詩的リズム感は脇に置いて、何が起こっているのかを先に決める。
すでに考えているにしても、読者にそれが分かるように書く事を怠らないように。次にそれを
どう表現するか考えた方が良い。

1468イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 16:40:59
結局、狂気を狂気たらしめるのは登場人物であり、それを象徴する台詞。
地の文はそれを補強する程度。
でないと、酔っぱらいの繰り言と同じで何がなんだかさっぱりわからん。

1469イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 17:37:10
>>1458-1459
以前どこかで読んだ事があるような気がするぞそれわ

他の方々も苦言を呈しておられるが、一度、一人称の文を「モノローグ」と「描写」に分けて考えてみたらどうだろう?
モノローグ部分は多少は破綻してでも迫力を持たせることに努め、描写部分は丁寧正確かつ一人称の利点としてのウイットに富んだ表現で書いてみては?

14701458:2006/06/17(土) 21:24:39
たくさんのレス、ありがとうございます。
>ネットゲーム?
ネットゲームを舞台にした一方的な殺戮シーンです。

このキャラクターがストーリーの進行上狂っているキャラというのが外せない事が起因して、
「イカ臭い文章」になってしまっていることが、やはり大きいみたいですね。
で、このイカ臭さを抜く為に文体を変えたり四苦八苦していたのですが、
文章の練りこみの足りなさを、多くの方が指摘下さった事から、
文体的な問題よりも考えて書く事が重要かなと思っています。

・独白と描写の明確な線引き
・描写の強化
・独白のリズム

これらを強く考えながら、書いていきたいと思います。
台詞回し……苦手なんですよね。orz
ガンダムでも見ようかしら。

1471イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/17(土) 21:34:14
ぶっちゃけ、狂気に走りたいなら一人称は向いてない。
狂気と比較する正気がいるけど、それを読者に一任するのは危険杉。
三人称で突き放しながら、ねちっこく狂気のキャラを追いかけるとか。

1472イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/19(月) 23:08:23
人称を選ぶのも何気に重要な選択だったりするな、戦記物とかだと背景説明が不可欠だし。

1473イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/21(水) 05:05:59
批評お願いします。
シェアードワールドのファンタジー物です。
冒頭部分なんですが、読まれた感じを教えてください。またシェアードワールドのような
共通認識の多い場合は、どれくらいのさじ加減で説明を入れたほうがいいのでしょうか?
宜しくお願いします。

-遺跡-

 エッセ、彼女はドワーフの盗賊である。

 彼女の獲物は、古に慢心の為滅びた魔術師達の遺跡で、冒険者という危険を厭わない頼もしい仲間と
盗掘を生業としていた。
 遺跡には、数多くの財宝があり、またそれを守る為、罠やモンスターなどもいる。
 危険だが一攫千金狙う事が出来る為、盗掘者が後を絶たない。

 ドワーフとは、大地に属する妖精族の小人で、人間に比べて頭2つ分位低く
全体にずんぐりっとした印象がある。
 生来、手先が器用で、彼等が作る細工物は緻密で大変素晴しく、町で高値で取引されるほど。
 また、男性は髭を伸ばすのを美徳とし、頑健で力強く、
そして無類のアルコール大好きで、彼等と飲み比べで、勝る種族は無いとされるほどだ。

 ある酔いどれの賢者言う。

 勇者が戦に赴くとき、戦乙女の精霊が彼の者を愛し守護するように。
 ドワーフ達は、酒の精霊に愛され守護されているから強いのだと真実しやかに主張する。

 又、宝石や財宝を愛し、それを求め冒険に出るもの達も多い。
 エッセもその一人という事に為る。

 今、息を殺しながら、岩盤をくりぬいた人工の石の通路を進んでいた。
 時折、弱い光を放つ特殊な苔が壁を這い、まばらに光る以外は無明の世界である。

 人は闇の中では長時間精神を保つ事が出来ないとされる、何も見えないか闇の中、想像力が刺激され、闇に怪物を生むのだというのだ
 暗視能力。暗闇の中あっても、普通に視力を得ることが出来る力。
 大地の妖精として産み出された彼らドワーフには、闇は在って無いものなのだ。
 その為、我々人間には耐えられない闇の中で何時間でも活動できる。

 闇を見通す目、そして手先が器用なのだから、盗賊には向いてるように思えるのだが
 ピチャリ、所々、汚れた水溜りがあり、足をとられ音を立てる。
 状況が悪い事もあるが、生来の足の短さも手伝ってか、この手の行為は余り得意ではない。

 「ガネード様、今の無し。」口には出さず、心で信じる神に懇願する。

 ガネードは有名で大勢力の六大神信仰とは違い、マイナーに感が否めない神様で俗に盗賊の神とされる。
元来の性格は職人の技巧を司り。教義は創意工夫をもって、自分や親しい人に豊かな生活を手に入れよ、と説いており。

 又、思わぬ富を恵み神とも言われている。職人気質のドワーフや人間の職人達に人気がある神様なのだが。
 この思わぬ富を与える性格が転じて、身分に関係なく富を分け与える事から博徒や盗賊間にも人気がある。

エッセの場合は後者になる。

 そのガネードに祈りは通じたか判らないが
もし先に何かが潜んでいても、気が付きませんようにと、自分勝手な要求をしつつ、冷や汗を流しなす。

 丁字路の脇までエッセは進み先を、聞き耳を立てから、こっそりと「頭を出して」覗き見る。
 通常明かりの取れる冒険であれば、盗賊達は、よく磨いた鏡で先をこっそり覗くだが、映す光の無い闇のでは、鏡で見ることが出来ず直接見るしかない。

 覗き見た先に、暗闇を得意とする魔物がいた場合お互い鉢合わせうる危険性があり、エッセは足音にかなり注意を向けていたのだが、先のような塩梅で。
 幸運にも左右の通路には人影は無く、ほっと胸をなでおろすと、振り向かず手だけで後方に合図を送る。

 後方に控えるは二人のドワーフ。

 エッセの兄貴分で、短い髭を左右分け、紐で縛っていた。また手には意匠を凝らした戦斧を持ち、外套の下に鎖帷子を着込んでいた。
このパーティのリーダ的存在で、ガネードの神官戦士のアルト。

 もう一人は、坊主頭の赤ら顔で、頬より苔のような髭を生やし身の丈より大い戦棍棒(モール)を壁に立てかけ
別に腹が減ったわけではないのだが口寂しいのか。腰に吊るした袋から取り出した土竜の蜂蜜肉を無造作に咥えている。
古強者の戦士ボン。

1474牧師 ◆vV4kBtD4Gk:2006/06/21(水) 11:27:50
本スレでスルーされてるのでこっちに投下

「ヒヒヒヒヒ」
身の毛のよだつような薄気味悪い笑い声が洋子の耳に届いた。
どうして? 涼一には聞こえてないの?
涼一には音しか聞こえていない。笑い声は武にも涼一にも聞こえていなかった。 僕はいぶかしげに洋子の方をみた。
ここで読者の諸君に説明せねばならないだろう。
僕=涼一でこの話の主人公に当たる。20歳の若者で父親はサラリーマン、
母親は専業主婦という家庭で育ったどこにでもいる青年だ。
洋子17歳。もうおわかりだと思うが涼一の恋人であり本作品の
ヒロインです。そして謎の人物が武。22歳の父親が非サラリーマンとという
ちょっと変わった家庭に育っている。もしかしたらここまで読んで
武が怪しいと思うかも知れない。しかしちょっと待て。
それは軽率と言うものだ。もう少し読み進めていけばきっと驚くに
違いない。そして道化師。これは全く謎に包まれている。これ以上は
いえない。
え? 僕が誰かって?
名乗るほどではありませんが、本作品の作者であり、この話の
狂言回しだと思っていただきたい。さて、話を進めよう。
洋子はダイアモンドみたいな大きな眼を開いて闇を見つめている。
笑い声が聞こえたわ……。洋子は心の中で思った。
そんなことを僕は知るよしもない。
「ヒヒヒヒヒヒ……。」
不気味な笑い声に武はびくともしなかった。武は思った。こいつは邪悪じゃない。ただ寂しいだけなんだ、と。
僕は「洋子!。 だめだ。その声を聞いてはだめだ!!!!!。」
「@!」洋子が声にならない声を上げた。僕には何がなんだか分からない。
「ヒヒヒヒヒヒ……。」
!!!。
僕にも聞こえた……確かに聞こえた。そう、涼一には今の声が聞こえたのだ。ここで説明しておく必要がある

1475牧師 ◆vV4kBtD4Gk:2006/06/21(水) 11:29:37
五章の一部

僕は目が覚めた。
すべては夢だったのか。夢なら夢であってほしい。君ならどう思う?
ピエロは確かに存在した。真っ赤な口を大きく開けて僕たちに襲いかかってきた。洋子は殺され、武も行方不明だ。僕は命からがら逃げ出した。
電話が鳴った。携帯電話の方だ。NTTは高いのでauに変えたばかりだ。マイラインもauに変えた。しかし死んだ洋子は戻ってこない。
「もしもし」
「もしもし」
「涼一です」
「私は加代って言うの。早稲田の政経学部を出ています」
「それはすごいですね」
「今日はそんなことをいいに電話した訳じゃないの。私は朝日新聞の売れっ子ジャーナリストなんだけど、ピエロについていろいろと調べているんだけど」
「え? ピエロですか?」
「そう、ピエロよ」
「夢じゃなかったんだ……」
夢は続いていた……。涼一は握り拳に力を入れたが、痛んだので力を抜いた。そしたら痛みがすうっと引いていった。
お金はほしい。だけど世の中お金じゃない……。
マネーイズエブリシング!
「いったい何を考えているの?」
加代はいらだちを隠さずに眉をひそめた。

1476イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/21(水) 11:49:26
>>1473
読みづらい
ただ、あなたの文章を書くのが楽しい、という気持ちだけは伝わって来る

1477イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/21(水) 13:07:16
……なんで牧師がこんなところにいるんだ?
ありゃ、ラ板観測所用の公開コテキャラじゃなかったか?

1478イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/21(水) 14:37:06
>>1473
言えた様な立場ではないので控えようとも思いましたがなにか参考にでもなれば。

全体的に説明文が多すぎる、というよりあらすじのような書き口なので
先を読もうという意欲が湧いてきません。
伝えたいことや説明したいことがたくさんあるのはわかりますが、
客観的な視点を持って、どういう風に書けば読者に続きを読んでもらえるか
ということを大前提に考えて、書いていくべきだと思います。

自分も似たような文を書いては一人で悦に入っていた時期がありました。
幸いにも私は自分がやりたいことは小説の皮をかぶったオナニーではないということに
気づかされましたので今では読者を意識した文を(当時に比べれば)書けていると思います。

1479イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/21(水) 21:03:27
>>1473
さすがに九割説明ってのは、まずいだろ。そもそも小説じゃないし

これならいっそ、一切説明を抜いてキャラを行動させて、何か事件が起きた後で別章としてこの文章を(今度はキャラ描写を全て省いて)書いたほうがはるかにマシ

1480イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/21(水) 22:57:20
>1473
大前提として、舞台がソードワールド世界なら、ドワーフに付いての説明は必要無い。
彼女の行動原理や心理描写が必要に成ったとき初めて、

 >又、宝石や財宝を愛し、それを求め冒険に出るもの達も多い。
 >エッセもその一人という事に為る。

を使って説明すれば良い。設定は利用するものであって説明するものじゃない。
酒好きなのも同様。遺跡で一休みする時にでも、彼女の水筒は実はすべてエールだったとか
”設定を上手く生かしてますよ”と仄めかせして読者に訴える。実際に中世の農民は、
安くて手軽な清涼飲料としてそうしてた位だから不自然では無い。

ぶっちゃけソードワールドのシェアワールドなんて、読者の方もお約束を踏まえて読むものだ。

1481イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/22(木) 12:24:35
始めに、レスいただけなくても、読んでくれたみなさんに感謝。
>>1476さん
やはり、読みづらいですか。ファンタジー物は好きなんですけど
上手く伝えられなくて、精進中です。
でも、少しでも伝わる要素がある?って言うのは嬉しいです。

>>1478さん
いえ、批評嬉しいです、やはり説明が多すぎますよねー。
悩んではいるんですが・・
ファンタジー初見の人にもって、欲張りですよね。(自分の今の実力だと汗)
独りよがりに為らないように、頑張ります。

>>1479さん
すみません。別章立てに・・おお!考え付きもしませんでした。
物語の方に内容を集中させ、読者に興味持ってもらえるような描写を
実に付けられるよう、もっと頑張ります。

>>1480さん
やはり、ある程度解っている人対象になるから、いりませんか・・
>設定は利用するものであって説明するものじゃない。
これ、目からウロコです。
後飲酒の話も参考になります。
あちらでは、昼食に飲んだりもするんですよねー
冒険者のような、旅から旅への場合保存のきく飲料水としては
事実ポピュラーかもですね。
(そういえば、代表の水野さんや他の人の作品には、
生ぬるい水を飲む描写が多いので、対比的にも良いかもです。)

1482イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/23(金) 05:46:27
>>1481
えーと、あんたの問題はまず句読点がしっかり使えていないこと。
「説いており。」とか、「おり」って付けるならその先になんか説明が続かなきゃならん。
説明ありなし以前に、日本語として読めないのが不味い。

それに「分からない人用に」という言い訳で付けられている設定が、全く持って描写を伴っていない。
分からない人のために書いているのに、分かっている人の視点から書いている。
どちらかというと、立場や行為、評価といったものだけを書いているので興味が湧かない。
作家として根本的に必要な先入観を抜く行為が出来ていない。

「ずんぐりとした体型」って言われるだけじゃ“ずんぐりって何よ”っていう事になってしまう。
ドワーフを描写するなら、どんな目で、どんな口で、どんな鼻で、どんな肌で、どんな頭身でっていう所か。
よくある「美人の描写」を参考にしてみるといい。髪の毛は流れるうんたらのようで、目はメノウを思わせ・・・みたいなやつ。

>>牧師
なんか弄るのがタブーっぽいが言っておくと、
「え? 僕が誰かって?」「君ならどう思う?」という語りかけはやめとけ。つまらない。
それとセリフに命が吹き込まれていない。生身の人間と関わって経験を積むことだな。
ちと人間味の無さが行きすぎて、わざとやってんじゃないかって思うくらいだが。

1483イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/23(金) 18:02:37
 ファンタジーもののプロローグです。


 果てしなく青い空、ただそれだけがイレーネの前に広がっていた。
「ふわあ」
 ぱっちりとした黒い目をしばたたかせ、イレーネは歓声を上げた。大気を震わせる轟音が、その小さな声をあっという間にかき消す。
 巨体が風を引き裂く唸り、力強い翼の羽ばたき、そして時折り上がる咆哮――イレーネは今、空を飛ぶ竜の背に跨っているのだ。
「どうした? 怖いのか、イレーネ」
 鞍の前席で竜を操っていた父が振り返る。身じろぎ一つしようとしない娘を心配したのか、その声にはどこか気づかう響きがあった。
「ちがうのとうさま、こわくなんかないの!」
 父を見上げ、イレーネは甲高い声を張り上げた。幼い顔にぱっと満面の笑みが浮かぶ。
 革帯で鞍に固定された不自由な姿勢のまま、大きく腕を振り回す。そのはずみに毛皮のフードが背に落ち、刺すように冷たい風が真っ赤な頬を叩くが、気にもしなかった。
「あのね、すごいの! とてもとてもすごいの!」
 つい先日、六歳の誕生日を迎えたばかりの愛娘が、懸命に初めての空の感動を伝えようとしている――その事に気づいた父は、大声で笑った。
「そうか、すごいか」
 伸ばされた大きな手の平が、イレーネの柔らかい黒髪をくしゃくしゃと撫でる。
「それでいい、我らウインクルムの一族は大空の民だ。それでいい」
 そう言って正面に向き直った父の広い背中に、イレーネはぎゅっと抱きついた。そのまま、今度はゆっくりと周囲を見回す。
 周囲に広がるのは澄み切った真っ青な空、上には黄金の光を投げかける太陽、下にはしみ一つない白い雲――
 初めて目にする鮮やかな光と色彩の世界に、少女の魂はすっかり魅せられていた。
「ねえ、とうさま」
「どうした」
「わたしも、とべるかな?」
 再び振り返った父の目を、イレーネはじっと見上げる。
「わたしもいつか、とうさまみたいにじぶんのりゅうでそらをとべるかな?」
 しばしの沈黙の後、父は頷いた。
「ああ、もちろん飛べるとも」
 この上なく真摯な表情で続ける。
「お前はウインクルムの子だ。きっとなれるとも、良き竜騎士にな」

 この日――初めて空を飛んだ日の事を、イレーネはけして忘れなかった。

1484イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/23(金) 22:33:18
>>1483
普通に上手いね。文章の一つ一つが計算しつくされてる感じだし。
酷評したいけどできない。けして→決してにしても細かいことだし、まあ、どうでもいい。

あえて言うなら

>この上なく真摯な表情で続ける。

こういった主語省略文は

そして、この上なく真摯な表情で続ける。

みたいに、接続詞で前の文をフォローしたほうがわかりやすい。

1485イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 05:13:40
>>1483
文章的に問題はない。
しかし、もし賞などへ応募する作品だったとしたらそのプロローグは問題。

ウェブ小説などにありがちだが、どうでもいい冒頭を書きすぎ。
父親の乗る自転車の後ろのかごに娘が座って「私もいつか自転車に(ry」というシーンが、
読者を惹き付ける様な事はない。

もしかしたら平和な日常から一転して戦乱の……というのにしたいのかもしれないが、
それだったら絶望的な状態から始める方が良い。
最初から存在している幸せなんて誰にとってもつまらないので、そのシーンは途中に挟む回想シーンくらいにしか使えない。

1486イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 09:33:28
問題ないわけじゃないと思うけど。

「刺すように冷たい風」はイレーヌの感覚、内面の描写。「真っ赤な頬を叩く」は外から見ている描写。
「気にもしなかった」はまた内面。こういうのは「視点のぶれ」。

「父は、大声で笑った。」のあたりも、イレーヌの視点で「笑い声が降ってきた」というように
統一すれば、と思う。まあ、こっちは好みだけどね。

「この上なく真摯な」のあたり、接続詞でつなぐのは、わかりやすいけど、リズムが悪くなる。
ここでは原文どおり接続詞がない方がいい、ってのも、個人的な好みだけどね。

冒頭は、まあ、いいんじゃないのかな。
竜騎士になりたい、っていう主人公の夢というか動機付けを示して、
「きっとなれるとも」と真摯な表情で答えさせて、何か障害のある(起きる?)ことを
暗示(明示?)してる。

唯一の問題はイレーヌが「懸命に初めての空の感動を伝えようとしている」けど伝わってこないところ。
これは書き手が「空を飛ぶ」ことをほとんど描写していないから。

1487イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 10:12:14
まあ、問題はなかろう
この後次第だな

1488イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 11:44:40
 問題なし。ウィザーズ・ブレインも冒頭は過去の稽古の場面で、しかも順主役とはいえ
脇役の過去であった。このイレーヌが主役なら、オーソドックスなプロローグと言える。
逆にオーソドックス過ぎるのが気に食わない人も居るかとは思うが……

1489イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 14:18:06
「プロがやってるから」と、その足跡を踏むと偉い目をみるぞ。

喩えるなら、「映画監督が偉そうにしているから、監督志望の俺も偉そうにしよう」みたいな事。
何本も作品を出しているから、ファンは「最初はつまらないけど後から面白くなる」とか、
「ああ、この人の作品の見所は何頁目からだな」と我慢する。

無名な新人がする事ではない。

1490イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 14:33:16
そんな理由か?w

1491イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 17:09:37
ストーリーだけが全てじゃないから好きにやればいいんだよ。
どっちの方が他人が読みたいか、どっちの方が自分が読みたいか。
天秤にかかるようなことではないと思うけどな。

1492イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 17:32:31
読み難いかも知れませんが評価をお願いします。よく有る学園物の冒頭です。

 朝日が目に染みて痛い。
 昨日、学校非公認のアルバイトを終えた秀哲は、家に帰ると疲れて夕食も取らずにベットに
寝ころんだ。早く寝たせいかそれとも空腹のせいか、或いは昨日の興奮がまだ残っているのか、
セットした目覚ましの時刻よりもかなり前に目が覚めたのだ。
 登校までまだ時間があったので、シャワーを浴び汚れた服を始末する事にする。窓を開けると
隣家の庭木から雀の鳴き声が聞こえてきた。秀哲の部屋はマンション三階にあり、窓を開けると
その枝先の葉を摘む事が出来た。
 用意しておいたスプレー塗料を吹き付け、服についた血痕を誤魔化す。色は赤、プラモデルに
使うやつだ。一通りの作業を終えると、塗料が乾くのも待たずにポリ袋に突っ込み、ついでに
要らなくなったプラモの箱も入れた。ゴミ収集のおっちゃんも要らぬ詮索はしないだろう。
 ホステスをしている母は帰りが遅く、何時帰ったのかも分からない。起こすのも気の毒なので、
パンとコーヒーの簡単な朝食を済ませて、秀哲は自転車に跨り学校へ向かった。
 いや待った、今日はちょうど燃えるゴミの日だ。さっき掛けたばかりの鍵を取り出し、もう一度
自宅にUターン。自転車を置き玄関の戸を開けて自室に入ると、眼を覚ました母が寝室から声を掛け
てくる。
「ヒデ〜、今日は燃えるゴミの日だからゴミ捨てといてぇ」
「分かってる、やっておくよ」
 ゴミ回収所には先客が来ていた。引っ越してきたばかりの新婚さんで、サラリーマンをやってる
旦那が、スーツに似合わぬ大きなポリ袋を回収所に置いて行く。秀哲はその奥に自分のゴミを突っ
込むと、自宅のはぞんざいに積み上げて自転車に戻った。
 こんなに早くから登校するのは久しぶりだ。小学生の集団登校を見送るおばさん達が、珍しい
ものでも見るように注目しているのを感じる。すれ違いざまに頭を下げてやったら、驚いて視線を
外してやがった。背後ではさっそく井戸端会議が始まった事だろう。
 賀茂秀哲は高校生である。「秀哲」という名前が与える印象と裏腹に、学校の成績はお世辞にも
良い方とは言えない。
 頭はけして悪く無いと思っているが、退屈な授業を受ける事に意義を見いだせず、三流高校の
落ち溢れとして底辺を漂っている。授業をサボる事もしばしばだったが、担任の教師からそれを
責められた事は無かった。たまに出席日数を注意される位だ。
 三流高校のご多分に漏れず、ここ脇坂高校でも不良や非行が蔓延っている。特に問題を起こす事も
無く、成績が悪いだけの不登校生など教師にとって空気も同じだ。補習の手間さえ掛けなければ、
自分が居ようと居まいと教師には関わりが無い事なのだろう。
 こんな学校に通い続ける意味があるか言えば、正直言って何の意味も無いとは自分でも思う。しかし
せめて高校程度は卒業しておきたい。退学した友人の話を聞いても、中卒と高卒とでは就職する時に
大きな差が有るそうだ。ハッキリ言って、いまどき中卒にはろくな就職先が無い。
 夜の仕事で苦労している母の事を思えば、高校に通わせてもらっているだけでも有難いと考えるべきだ。
自分のフロント企業、いわゆる企業舎弟で働くよう誘っている叔父からも、高校だけは出ておけと釘を
刺されている事だし。
 住宅街を抜けて公園を曲がった秀哲は、その先の長い緩やかな坂を下りていった。坂を下りた川沿いの
湿地は、最近になって新興住宅地になっている。更に暫く進むと次第に人家も疎らとなり、駅前の繁華街とは
うって変わった田園風景が広がる。
 秀哲が通う脇坂高校はこの田圃のまっただ中、昔は城だったと言われる小高い丘の上に建っている。正門を
避けて学校の裏手に回った秀哲は、雑木林の中に自転車を止めてワイヤー・ロックを掛けた。
 校内にはちゃんと自転車置き場が有るのだが、そこに置いたら登下校が周りに確認出来てしまう。
別に知られて困るという事も無いのだが、最近はそうした些細な行動にも気を遣うようにしている。
こうした慎重さは習慣にした方が良いのだ。

1493イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 21:53:08
素人とプロの差は漢字の量の差、という話を思いだした。
校正受けたら半分以上の漢字に「開きましょう」と朱がつくんじゃないかな。

よくある「目が覚めた」からはじまる冒頭。それが途中から、ありふれた設定説明に移ってる。
そこに、読ませる工夫がまったくないから「読みづらい」。
自分でわかっていて、なんで修正しないんだろう。

1494イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 22:09:22
なんか、説明と描写が淡々と詰め込まれていて、週刊誌にある「実際の事件をヒントにした掌編」みたいな文章だなあ〜

少なくとも、ラノベ的ではないと思う

1495イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 22:14:28
>>1492
まず一見して思ったのは、無駄な文が多い。
>学校非公認
これが典型的な例で、不必要だし文全体のリズムを悪くしている。
あと、或とか常用でない漢字は開くべき。明治の頃から生きている人に読ませるわけではないだろうし。
で、たまに主人公の主観が地の文になるけど、わざとならもう少し練った方がいい。

で、ここからは俺の好み。
動作に主人公の人格を乗せてほしい。説明的な描写は小気味がよくて良いけれど、味気がなさ過ぎる。

1496イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 22:22:40
>>1495
いや、おそらく

>学校非公認のアルバイト
>服についた血痕を誤魔化す。

で、この後の伏線になってるんジャマイカ?

1497イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 22:25:45
>>1496
伏線にするにしても、文章中から浮き上がってしまってる。
伏線だからこれでいいと書いた人が言うならよいかと。

1498イラストで騙す予定の名無しさん:2006/06/24(土) 23:05:25
荒事、それもおそらく非合法なものに手を染めているのに、血痕の残った服を始末せずに眠るってありえなくね?
もし親が部屋に入ってきたら、どうするんだ。

それとも主人公の未熟さの表現、あるいは親も一枚かんでいるという複線なのかな。




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