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小説をリレー形式で作るスレ

1サン:2015/01/11(日) 17:13:01 ID:fWZuu4to
彼女は目を覚ました。
目を閨けて今何時だろうか、と思い部屋を見わたす。全く知らない部屋。こんなところに来た覚えはない。
彼女は昨日の行動を思い出す。
会った人物や行った場所。
夕飯の材料を買いにスーパーに行った所から気憶がない。
この続きを書いて小説を完成させましょう。

14無縁仏に明日を見た:2015/08/03(月) 10:44:34 ID:/sNGlD8E
「これで一族の遺産は俺のものだぜ、はっはは!」
薄れゆく視界の向こう、逆光で黒く見える顔の中、歯だけが白く光る。
この声には聞き覚えがあるわ、確か...。
「そうだ。君はこの男に殺されかけた」
男の背後から不意にもうひとつの影が現れると、暴漢を後ろからがっちりとらえた。
その手にジャックナイフが魔法のように現れると、あっとゆう間に暴漢の首を切断し女の前に掲げた。
「そしてこれもまた、夢だ。君はある一族の遺産争いに巻き込まれ、同じ状況下で暴漢の襲撃を受け、現在病院のベットの上で生死の境をさまよっているのだ。私は君の親族から君の意識内に潜るよう依頼されたダイバーさ。さあ思い出すのだ。君を襲った暴漢は、君も知っている身近な人間の筈...」
切断された生首をぐいと近づけ男がささやく。
影になった顔がぼこぼこと蠢きながら、ある形を取ろうとしている。
「さあ思い出せ。犯人は誰だ?」

15くんどらべったらどっぽれ名なし:2015/08/08(土) 16:19:49 ID:Pe3brpf6
「知らない」
女は言う。
「思い出させないで」
ダイバーと名乗った男の手の中で切り落とされた首が一層激しく蠢く。泡立つ。
眉間から後頭部、右耳から左耳にかけてが内部から押し上げられるように十字に裂け、細かく震えながら開いていく。
肉の花だ。甘い匂い。梨に似ている。柔らかい内部が露出する。

16ななしのゴンベエ:2015/08/24(月) 20:25:26 ID:fWZuu4to
私はその梨から目を離せずにいた。


そこで目が覚めた。

17無縁仏に明日を見た:2015/08/27(木) 23:05:48 ID:PxFLvRfU
目覚めたはずだ。
ベットの横にはまだ『ダイバー』が立っていた。
その手中の梨から漂う匂いが、女の記憶を呼び覚ましていく。
梨が再び真ん中からぱっくり二つに裂ける。
裂け目には肉食獣のような牙がびっしり並んでいた。
ぱくぱくと開閉しながら梨が叫んだ。
「お前の愛するお兄様だよーー!!」
裂け目から蛇のように長い舌が伸びると、シーツの上をうねうねとはい進み、女の首筋を卑猥に舐めあげた。
「ひいっ!」
「やはり犯人は馬鹿息子だったか...」
ダイバーの足下の影が喋った。
影の顔の部分が彫刻のように浮き出す。
その厳格そうな老人の顔は...
「お父様!」
「ダイバーに同行した。放蕩息子めが。これで証拠は掴んだぞ。さっそく部下を送って...ゲバッ!」
「お父様?!」
ゴゴゴ!
地鳴りのような音と共に病室が揺れ始めた。
壁にビシリ!と亀裂が走った。
ダイバーがいまだに舌をヒラヒラ踊らせている梨を床に投げ捨てる。
その顔に焦りが浮かんでいる。
「いかん!『外』で何かが起きたな?」


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