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小説をリレー形式で作るスレ
1
:
サン
:2015/01/11(日) 17:13:01 ID:fWZuu4to
彼女は目を覚ました。
目を閨けて今何時だろうか、と思い部屋を見わたす。全く知らない部屋。こんなところに来た覚えはない。
彼女は昨日の行動を思い出す。
会った人物や行った場所。
夕飯の材料を買いにスーパーに行った所から気憶がない。
この続きを書いて小説を完成させましょう。
2
:
くんどらべったらどっぽれ名なし
:2015/04/28(火) 00:06:23 ID:???
なんと彼女はすでに死んでいたのだ
おわり
3
:
今日来たろう?
:2015/04/30(木) 00:47:48 ID:6GQDx7B.
と思ったら、おわっていなかった。
そう思い出してしまった。
確かに自分はあの時、死んだはずだったのだ!
今もはっきりと覚えている。
喉に食い込んできた冷たいナイフの感触を....。
そのナイフの刃が横に引かれ、自分の赤い血が噴水のようにほとばしるのを見ながら、意識が遠のいていった事を。
そうだ!
私は殺されたのだ!
4
:
くんどらべったらどっぽれ名なし
:2015/04/30(木) 01:15:19 ID:Lpy5alSI
そうしてみるみる内に、視界は暗く、意識は冷たい闇に呑まれていく。
もうなにも考えられない。考えたくない。考えない。考えられない。
すべての不快を脳が追い出していくのがわかる。
煩わしさもなにもないひたすらの闇に変わっていく。
完全な諦めはとても心地よいものだった。
底のないベッドに沈みこむように彼女意識は途───
5
:
課積
:2015/04/30(木) 02:37:31 ID:UFE9OqGM
絶えなかった。
意識は有るまま彼女は冷たい闇そのものとなったのだ。
6
:
馬
:2015/04/30(木) 03:35:14 ID:WFaeIcYg
冷たい闇とはなんなのか
7
:
くんどらべったらどっぽれ名なし
:2015/04/30(木) 04:29:44 ID:0yIJqlRc
んなことばっかり気にしよるからあんさんはあかんのでっせ、起きたことは過ぎたこと、何事も臨機応変に対応して行かなんだら、あれでっせ、そうでっせ、時代に取り残されまっせ、時の流れは一方通行なんやさかい一生懸命渡ってかんと、泳いでかんと、うじうじ後ろ見とったらあかん、生きとろうが死んどろうがどっちでもえやないの、な? 前向いてやって行くだけや、それこそが人の生きる道、ってもう死んどんのやっけ? せやっけ? そなの、わははーこりゃ一本取られま
と、温かい血が喋った。返事がなくても喋った。ぐるぐると同じところを高速で廻りながら人に聞き取れるギリギリの速さと大きさと明瞭さで喋った。
温かいものは皆煩い。
8
:
今日来たろう?
:2015/04/30(木) 11:20:58 ID:6GQDx7B.
と、とりとめのない事を考えつつ、彼女は仰向けのまま周囲を見回した。
横を向くと、完全にガラスのなくなった窓際でボロボロのカーテンが風に揺れている。
四角い穴から夕陽が差し込み、部屋の中を血のように赤く染めていた。
廃墟....病院....
不意にこの場所に関するイメージが浮かぶ。
それと同時にフラッシュバックのように、過去の記憶が戻ってくる。
買い物の帰り道。人通りの少ない路地。背後から迫る車の音に振り返る。
彼女の行くてをふさぐように、ブレーキをきしませワンボックスカーが停止する。
ドアをガラガラと開けて飛び出して来る、目だしマスクを頭からすっぽりとかぶった男達。
そうだ。私は拉致されたのだ。
この廃墟の病院に。
そして....そして....
いやああああ!!!
その先の記憶を追うのを、思考が拒絶した。
9
:
今日来たろう?
:2015/04/30(木) 12:04:53 ID:6GQDx7B.
そうだ。このまま、また眠ってしまおう....
ガッ!ゴッ!
安らぎの中に沈もうとする彼女の思考を遮るように、ハンマーか何かで石でも叩くような音が聞こえて来た。
ひひひ!うひゃひゃひゃ!
その音と共に、どこか下卑た男達の笑い声も聞こえて来る。
彼女は立ち上がると、ガランとした病室を横切り、ドアのない戸口から笑い声のする廊下をのぞきこんだ。
いかにも半グレな雰囲気を持った男達の集団が、廊下で何かをしている。
「おい!ちゃんと良い画とってくれよ」
包丁を持った男が、カメラをかまえた仲間の男を振り返ってしゃべっている。
その顔には赤い返り血が点々とこびりついている。
振り上げた包丁が降り下ろされると、コンクリに刃物の当たるガッ!とゆう音が、また辺りの空間を震わせ鳴り響いた。
「このスナッフビデオ闇ルートに流せば、また遊ぶ金がガッポリ入ってくるぜえええ!!」
逃げなければ....
だが意思を拒絶するように、彼女の足は歩行をやめない。
男達の集団に背後から近づいて行く。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
頭の中で血の渦巻く音が鳴り響いている。
そして....見た。
男達に囲まれ、仰向けのまま虚ろな目で天井を見上げている馴染みのある顔を。
この17年間、何度も鏡の中で見てきた自分自身の顔を。
ああ!!!私はこの男達に!!
「そうだ。君は殺されたのだ」
「誰?!」
10
:
くんどらべったらどっぽれ名なし
:2015/04/30(木) 17:53:50 ID:Lpy5alSI
と女は気づいた。
これはリレー小説ではないんじゃないかと。
11
:
課積
:2015/04/30(木) 18:12:38 ID:MCWN/cCA
いきなり男が振り返った。
「いえいえ、間違いなくリレー小説です。これをご覧下さい」
男が差し出した手にはバトンが握られていて、私は、
ああリレー小説なんだなあ、と思った。
12
:
今日来たろう?
:2015/04/30(木) 19:59:44 ID:6GQDx7B.
(は?!)
予想だにしない展開に、私は息を飲んだ。
男の手のナイフがいきなりバトンへと変わっている!
「バトンタ〜ーッチ!」
血のこびりついたおどけ顔を見ながら、
「ど....どうもー」
おずおずとバトンを受け取った。
「どうだい?この予測不能な展開!これだからリレー小説はおもしろいのさ!たまに連投する奴がいるけどね!」
「あ...はあ、そうですね」
混乱しながら答えつつ、そこでふと気づいた。
「そうか!これは夢なんだわ!私は殺されなかった!
目が覚めたらまたいつも通りの日常が始まるんだわ!
そうよ!私は生きているんだわ!
ラッキーー!!あは!あは!
あははははははは!!!!」
じりりりり!
遠くから目覚ましの音が聞こえてくる。
それは夢の世界に侵入してきた現実世界からの呼び声に他ならなかった。
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