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みなさんで小説などいかがでしょう。

1heartlessdarkのspooky:2003/02/22(土) 23:18 ID:LyvgiFn.
神島の霧の中で

わたしは来栖 礼。しがないライターだ。
5年前にいなくなった娘からの手紙でこの神島にきている。
娘からの手紙はこうだ。
「混沌の闇の中でたたずむは神島。
異形の神が棲むこの世ならざる場所。
そこでわたしは待っている。」
島についてみたもののどこからいけばいいのかわからない。
とりあえず神社らしいところに行ってみた。
ここなら異形の神とやらがわかるかもしれない。
この島についてから気がついたのだがこの島は一面深い霧に
覆われている。
なんでも地形的にいつもこうだそうだ。
古びて苔むした鳥居をさわり深呼吸する。
森の清浄な空気が美味しい。
そこに奇妙な音がした。

ぐしゃぐしゃり

振り返ってみるとなんと鍋を頭から被った男が大鉈で人を殺していた!
さらに死体の隣にいた立ち尽くす人の頭を一瞬でカチ割った!
脳髄と血が溢れ出し被害者の女がゆっくりと倒れる。
男が振り向く前にわたしは全速力で逃げた。
とりあえず人のいるところまでたどりついた。
あれはいったいなんだったんだ・・・・・
みなさんこの続きを考えて下さい!

18spooky:2003/03/07(金) 21:15 ID:5fqLudpE
便所はタイル張りで適度に薄汚い。
幸い血まみれではない。
広さは5m×2,5mほどで右がわに大便所、左側に小便所がついている。
洗面台はこの手の便所によくある20cmほどの小さいやつで
蛇口からぽたん、ぽたん。と血が滴っている。
其の上洗面台全体に血がたっぷりとこびりついていた。
わたしは適当に無視して探索を始めた。
「うっ・・・・・・うう、うううう」
全て閉まっている大便所の個室のほうから
子供の泣き声がする。
「だれかいるのか?」
わたしはつるはしを構えて泣き声がする個室へと近寄った。
つるはしは時々目がぎょろぎょろ動いたり
口が「今日、電話が死ぬ。なぜ電話は死んだ?電波だ。電波のせいだ。
毒電波に注意しなければばらない。鳩はやつらの使いだ。
気をつけろ。気をつければ何か起こるぞ。鳩の出す息は電波烏を・・・・・・」
などと呟いているが無視する。
「樽が歩いた。マナのせいだ。宇宙マナがハイドラになったのだ。
嘘だ。嘘は悪鬼を呼ぶぞ。悪鬼はごんずいぬを喰うぞ。
ごんずいぬはせふぃろとの・・・・・・」
またつるはしが喋った。
気のせいか個室に近くなるほど呟きが大きくなっていくようだ。
「使いだ。御使いだ。ごんずいぬはえいえんのこどもを初めの女に使わすぞ」
「う・・・うう・・・・ううううう」
つるはしと個室の子供の声が脳が腐れるような不快な二重奏を奏でる。
「あけるぞ」
わたしは中の子供に言った。

ばたん

わたしは個室を開けた。
そこにいるのはぐずぐずに溶けた肉色の泥濘に口と目を何百個もつけたもの、
としか言い様のない奇怪なものだった。
「うッうわああああああーーーッ」
わたしはつるはしを振り下ろした。
「ぎゃあああああああっ」
肉色の塊が悲鳴を上げる。
「うわっうわわわわわわっ」
さらにわたしはつるはしを振り下ろした。
「やめて、やめてーーーっ」
塊が愛らしい子供の声で悲鳴を上げる。
「うおおおおおおっ」
だがさらにわたしはつるはしを振り下ろした。
「ひどいよーひどいよーっ」
塊から触手が伸びてわたしの手を掴む。
まるで蛸につかまれたような触感。
おそろしい力だ。
このままでは骨が折れてしまう。
「くそっ死ねっ死ねっ死ねっしねしねしねしねしねしねぇーーーーッ!!」
「ぎゃあーーーっいたいっいたいよーーーっ」
わたしはなおもメタメタにつるはしをふりわました。
塊から黒い血が吹き出てわたしの顔をどろどろにする。
「やめて・・・・・やめ・・・・・・」
やがて声は聞こえなくなった。
触手の力も抜けてずるりと落ちていく。
腕にはあざがついていた。
念のため蹴り殺しておくことにした。
「ぎゃぶっ」
渾身の力の蹴りが炸裂すると塊はぐずぐずに溶けて液状になった。
ようやく死んだらしい。
わたしの顔には残酷な笑みが張り付いていた。
すると上から鍵が落ちてきた。

ちゃりん

取ってみると「図書室」と書いてあった。
わたしは図書室に行くことにした。

19MIACIS−α:2003/03/07(金) 23:27 ID:/V5cYolM
 図書室は鍵がかかっていた。 やはり。
さっきの『図書室』の鍵を使うことにする。
案の定、それは開いた。 ガチャコン、ギイイイイィィィィ。
なんとも嫌な音だ。扉は重く何だか扉のフチとくっついているような粘着感があった。
 本棚が迷路のようにならんだ図書室であった。とりあえず、怪物はいない(?)。
本棚の中の本は随分と年季の入ったものばかりそろっていた。背表紙がぼろぼろだ。
 だが、私は床を凝視し続けていた。それはちぎれたような傷口が生生しい
白い手首であった。多分女者。私はあることを願った。
私の心配を知ってか、知らずかては指だけで這った。
血の道を残しつつ、ゆっくりと。
私は生唾を飲みながら亀のようなスピードのそれをただ追った。
すると手首はある本棚の前で止まった。
ゆっくりと、一指し指以外の指は手のひらの中に収まった。指を差している。
私は暫し、動かなくなった手首を見続けた。何をしたらいいか分らない。
すると、手首はいらだったように指をトントン鳴らし、私が行動に移さないのに
腹を立てたかのように本棚の一番したの黒い背表紙の本を叩き始めた。
「ああ、はいはい。この本だな・・・。」私は本を手にした。
手にした瞬間、手首は鼠のような速さで図書室の隅の闇へと消えていった。
私はその速さに圧倒されながらも、本を見た。
本の表紙には何も書いていなっかた、真っ黒の題名も無い本。
だが、とりあえず中に目を通して見た。小説風だ。
だが、読み始めると主人公はライターの来栖 礼だった。
「そんな、バカな!!」
本は私がこの島来た時から書かれていて、今この本の存在を知った私の驚愕した
心境を記していた。そこまでだった。 そこまでしか、書かれていなかった。
あとはまっ白のページだけだった。
だが、最後のページに4つに折りたたんだ紙がはさまっていた。
見ると、今まで戦った奇怪な怪物達のことが事細かに書かれた紙だった。
さっきの怪物の弱点まで書いてある。
『25個目の口と72個目の眼を同時に刺す』なるほど。
でもどこが何個目か分らんぞ。少々の問題があるにせよわたしはこの本を
持ってゆくことに決めた。 
「しかし、なんだな。この本は娘を尋ねて三千里ってかんじだな、ハハ」
すると、本の表紙が金色の文字で【娘を尋ねて三千里】と浮かび上がった。
私が己の趣味の悪さにゲンメツした瞬間であった。

20:2003/03/12(水) 21:02 ID:7Klpztzs
こうしてばかりもいられないだろう。
しかし私のガックリと落ちた肩は中々張る気力を見せてくれない。
手を塞ぐのはつるはし、正四面体のパズル。
どう持ったらいいのだろう?右手につるはし、左手にパズル、左脇に本だろうか。
しかし、また化け物が出てきた時に対応出来るだろうか…?
(あああどうしようどうしようまずはパズルで闘うかつるはしで闘うか逃げるかを思案した後にどちらかを投げ出し闘いに臨み或いは両手が塞がったまま出来得る限りの速力に任せてこの場を走り去りいや全てを投げ出すかいいやしかしそんなことを考えている間に化け物は私に危害を加えああまずは足を狙ってくるに違いないそれに相違無いアキレス腱を切られるくらいで済めばブチッという感覚に泣き叫ぶ程度で事足りるだろうかああしかし切断の可能性も否定出来ずその体から離れただの肉塊になってしまったそれを化け物が食べる様を恐怖に慄いた顔で見ていなければならないのだろうかそれとも私の恐怖など必要無いとばかりに一瞬で命は奪われてしまうのか私の意識など一欠けらも残さない虚の如き眼球をそいつはチロチロと舐めそれだけでは飽き足らず鮪の目玉を吸い出す様にチュルリと吸い取られそれとも肝臓辺りを引き出され濾過機能の衰えたそこを美味だ美味だと食べられていやまて食べることが前提では無いかもしれない既に子の居る身の肉などキシキシと硬いだけで大して旨くも無いすると私はただ殺されひょっとしたら玩具程度の働きも為さずに今まで見てきた死体の様にその姿を晒しああそもそも殺されるならば痛みなど感じたくは無いせめてせめて鋭利な刃物で動脈を一閃し溢れる血の温かさに酔い死を迎えたい間違っても肉を引き裂かれ痛みに顔を引き攣らせ穴という穴から体液をだらしなく垂れ流し豚の如く呼吸を乱し術も無く弄ばれるのか糞尿までは垂れ流したくないなあと思っている暇も無い程打ち付けられるかもしれない自分の脳漿の色など確認したくない鏡意外で顔など見たくないあああ)
黒字に金という装丁に涙が溢れそうになった。
どれも手放してはらないのだろうか。つるはしは武器になる。パズルも…。…しかし、本…
俯いていた事が助けてか、ずるりと粘着質な頬を伝う感覚。剥離するその不快感に怖気立つ。
ぺチャリと小さな音をたてて床に何かが滴り落ちた。
それは涙でもなんでもなく、先程の化け物の血。
血と言って差し支え無いのか、判断に苦しむ…どろりとした黒い体液。
付着の薄かった部分は半ば渇きを見せ、ぱりぱりした部分とヌチョヌチョした部分が何とも心地悪い。
どうにかしたいものだ。
…そう言えば、理科室に印が付いていた。
理科室ならば、水道も引かれているだろうか。
便所の水でなど顔は洗いたくないのだ。

…私は結局、先程自分で考案した持ち方に従い、図書室を後にした。
殺されるより前に殺してやる。
それが無理なら、死んでやる。
いや。
死にたくは無いのだが。
そういえば娘に会っていないのだし。

21タング:2003/03/28(金) 23:17 ID:PdRODvn.
意外にも理科室に着くまでに怪物達とは出会わなかった。
両手のふさがった状態で、突然現れてはうまく対処できるかと心配であったが、ここまでは何事もなかった事に安堵した。
しかし、今までの事を考えればこの理科室から何が出て来るかは分かったものではない。
ここは扉を開ける時から、用心が必要である。
一度、パネルと本を下ろして、つるはしをしっかりと握った。パネルで戦えるのなら、それが一番かも知れないが、使い方の分からない物では単純な武器であるつるはしが今は一番頼りになる。
右手でつるはしを握りながら、左手で理科室の扉をゆっくりと開けようとした。鍵はかかっておらず、理科室への扉はゆっくりと開かれていった。

扉を開け終わると、まずは理科室の中を確認するために中を見回した。
しかし、そこには何もなかった。本当に何もない。床はなく、底の見えない漆黒の闇が見えるだけであった。ただ、仕切られている天井と壁だけがここが部屋である事を証明している。
私はとりあえず、ズボンのポケットの中で丸まった糸くずの固まりを取り出して理科室の中へと落としてみた。糸くずの固まりは重力に従った下へと落ちていく。そして、私が立っている場所よりも下へと落ちていった。糸くずの固まりだけにそれ以上先は確認はできなかったが、ここが底なしの漆黒の闇には違いない。

地図に書かれた「異界への入り口」の言葉通り、この闇の先が異界なのかも知れない。だからといって、下りて確かめるつもりはない。間違いなく、飛び降りたら死ぬだろう。

私はこの先どうしたらいいかと悩んだ。地面に置いてある本を確認するが、やはりここまでの出来事しか書かれていない。

・・・お、おおおお、光が・・・・

下の方から声が聞こえてきた。その声は地獄の亡者のうめき声のように非道く醜い男の声であった。

・・・お、おおおお、光が・・・見える・・・

その声は次第に大きくなっていた。そして、それと同時に何かが下から這い上がってくる音も聞こえてきた。下から間違いなく、何かが来ている。

私はこの先の事を考えるより逃げる事を考えた。そして、すぐさま扉を閉め、下ろしていたパネルを拾うと、急いでその場から立ち去った。
だが、逃げようとした私の目の前には・・・・・・

22三等兵:2003/05/01(木) 01:14 ID:9VuvhpWo
パネルを拾い廊下に向き直る。と、突如正面に立ちはだかった人影に
ぎょっとし、本もパネルもつるはしも取り落としてしまった。
廊下は薄暗く、どこからか灯る明かりからは逆光になっていてよく見えない。
慌ててつるはしを拾おうとした時、相手の腕が一瞬早く私の頭を鷲掴みにした。
ギ。リギリギリ。容赦なく力がかかる。
振り解こうと腕を掴み、違和感を感じた。目を凝らして相手を見る。それは、
正面から一直線に左が裸体、右が皮膚の剥いだ身体。理科室の定番、人体模型。
た、ただの模型だ。ぶっ壊してやる。
腕をブチ折ってやる、と力を込めようとした時。ふ、と正面の臓腑に目がいった。
…。脈動する筈の無い臓器が、波打つ。ヌラヌラと光って見える。
その中に、一つ。小さな鉄色の輝きを見た。
肋骨の向こう。肺と心臓の、隙間。血脈により見え隠れする臓器の間に、鍵。
魅入られる様に、手が伸びた。
肋骨を掴み力ずくで観音開きにする。バキバキと方々で折れ臓器を裂き血が溢れる。
爪を立て肺を剥がし心臓との隙間に指を差し入れる。グチュリ、粘つく音。
早鐘のような鼓動音は自分のものなのか手の中の心臓の音か、分からない。
模型は足掻こうとはしない。只、その手にさらに力が掛かる。
身体の中に見た鍵はスルスルと隙間を落ちていく。追って臓物を手で掻き分ける。
心臓を千切り肝臓を割り大腸を引き摺り出す。詰まった小腸に挟まるようにして、
鍵はあった。爪で抉るように、小腸ごと掴む。手を腹から引き抜くと、内圧で
残った臓器がゾロリと落ちた。足元が埋まる。その時になって漸く、自分の
こめかみから血が垂れ模型の腕がとうに外れていることに気が付いた。
臓腑塗れの鍵を握り締め、放心して模型の顔を改めて見た。

右側の皮のない顔。目に表情はない。
向かって左の、恐怖に歪んだ、顔。
心臓が爆発したかの様に鳴る。
その顔に自分は見覚えがあった。
家においてきた筈の。
消えた娘を心配するあまり泣いてばかりで過していた、妻。

全身が面白い様に震える。握り締めたドロドロの鍵を見た。
今までの教室等のものとは明らかに違う。
自宅の鍵。
絶叫。


気が付くと窓のない廊下に出ていた。明かりが無い。まるで地下室のようだ。
混乱して滅茶苦茶に走り回って迷いこんだ(最初から迷っていた様なものだが)らしい。
つるはしやら本やらパネルやらを忘れずに持っている自分に苦笑する。
一息つくと、悪い冗談だったように感じる。妻に、自宅の鍵。
幻覚だったかもしれない、家の鍵だって自分の家の物だったかどうか…。
だが確認する気にはなれなかった。
化け物と化け物の様な妻と対峙し、よく自分は発狂しないものだと自嘲する。
或いは、冷静でいられるのはもう狂ってしまっているからかもしれない。

これから何処に向かったらいいのか。廊下の先は暗闇。
生温い空気。誰もいないのに、大勢に囲まれているような、気配。……

23:2003/05/02(金) 10:09 ID:8q0JgRUo
私は、混乱し、今までの記憶を整理することにした。
ここは神島と呼ばれる島である。
不思議な男に閉じ箱と言う正四面体のパズルの様な物を貰った。
ここは学校である。廃墟と言っても差し支えは無い。
ここには娘に会いに来た。
私は、死体がいくつも縄でぶら下がっている教室の掃除箱で、血濡れのつるはしを手に入れた。
教室では、その後すぐに全身黒タイツに鴨の頭の被りものという変態どもを先程の男がブチ殺しに来た。
男によると閉じ箱とは、キーワードを唱える事で様々な効果を催す物らしい。手に入れたワードは『アドリアル』。つるはしが新品と化した。いや、魔化か?
教室から出るとかまきりのような全身に目をついた怪物がおり、足を負傷する。つるはしで応戦。ぐずぐずの肉塊にしてやった。
職員室では紗枝子の幻影に会い、私の過去らしい記憶と遭遇する。
老婆によるとどうやら私は『ウラカンの御使いであり罪と業の産物』らしい。
私は便所にいた『ぐずぐずに溶けた肉色の泥濘に口と目を何百個もつけたもの』を打ち殺し図書室へと向かった。
図書室では、私のこれまでをつづった本を手に入れた。タイトルは「娘を訪ねて三千里」。…もっと趣味の良いタイトルにするべきであった。
理科室の中はただただ暗くどこまで続くかわからない穴で、異界への入り口と書かれていた。
穴へは入らず、引き返そうとした矢先、妻に良く似た人体模型…いや、妻か?と出会う。
殺してしまった後、自宅の鍵(なのだろうか?)を手に入れた。後味が、悪い。
現在――今、廊下にいるわけだ。本もパズルもつるはしも落としてしまった。
そして――・・・

24:2003/05/02(金) 10:29 ID:8q0JgRUo
ピチョン。ポチョン。廊下の奥から、何か水音がする。
嗅ぎ慣れてしまった匂いと共に・・・
水音のする方へと、ゆっくり歩いていくと
(本能は危険を伝えていたが、そんな物とうに麻痺してしまっていた)
闇の中に浮かぶ質素なドアが見えた。
何年もの間手入れされていない(開け閉めはした様な後はあったのだが)ドアには1枚の表札と、1枚の紙切れが貼り付けてあった。
その表札には『黒贄礼太郎探偵事務所』と掘り込まれており
紙切れには、『受付時間は午前十時から午後六時までです。それ以外の時間帯には探偵として応対出来ない場合があります。』と下手糞な字で書かれていた。
私は恐る恐るドアを押す。(腕時計は、持っていない。無くしてしまったのだろうか)ゆっくりとドアが開いていき・・・

いきなりその隙間を抜けて、上方から銀光が閃いた。
「う、わぁぁぁぁぁ!」
私はその銀光…鉈・・・を左手で受ける。激痛。痛い、痛い痛い痛い隙間から見える目はまさに絶対零度の光を湛えており見ただけで発狂してしまいそうなほど怖いやはり化け物か仕方ないなと心のどこかで思いながら隙間から出ている鉈を持った手を右手で殴りつけるゴキャリと音がして簡単に千切れてしまった何故だろういややはりモロかったのだろうか化け物だし仕方ないので腕ごと鉈をドアの隙間に叩き込み私は身を翻し逃げたどこまでも逃げた逃げた逃げた逃げた。

「おや、居ませんね。」
黒贄礼太郎は、頭を残った左腕でぽりぽりと書きながらひょい、と顔を出した。
そこには何時もと同じ風景が見え、暗闇に包まれた廊下など何処にも無い。
「ふぅむ、やられ損ですな。」
黒贄礼太郎はいつもの調子でそう言い、事務所の中へと戻った。
いつもと同じ八津崎市の朝。現在、五年前の三月十六日午前十時五秒。

続きをお願いいたします

25タング:2003/06/08(日) 23:24 ID:PdRODvn.
さっきから逃げ続けているために体力が続かない。走っているつもりが、ただ歩いていた。
先ほどの鉈を持った化け物も追ってくる様子もなく、それを確認するとその場に座り込んだ。
考えてみれば、廊下にいたはずなのに『黒贄礼太郎探偵事務所』といった探偵事務所に着いたのか皆目見当が付かない。そして、その前は地下室のような所にいた気もする。

そして、今は一本道の廊下である。奥も先も行き止まりが見えない長い廊下。

今いる廊下に対する疑問が沸いてくるが、今はそんな事よりも逃げる事を考えなくては行けない。もはや、武器になるモノ、パズルもつるはしも落としてしまっては戦う事は到底かなわない。それに左手は出血は止まっているものの放置できる状態ではない。ヒザの怪我は痛みはあるが走る分には今のところ問題はない。
それに化け物を見て逃げている時は痛みなど忘れている。

「大丈夫ですか?」
そこにいたのは黒いフロックコートに、黒い山高帽のマグリットの男性であった。マグリットの男性は私をじっと観察して、話しかけてくる。
「ああ、傷を負ってしまったようですね。ならば、この呪文を教えておきましょう。閉じ箱を持って『アド・エル・ヒース・ブラムス』と唱えれば、傷は回復しますよ」
「しかし、その閉じた箱は・・・」
私がそう話そうとするが、マグリットの男性は私の会話を聞かず、話を続ける。
「ただし、傷が回復するだけで後の保証はありませんが・・・」
マグリットの男性楽しそうに笑っているようであった。だが、笑っているようであったが、その顔には何か深い意味を持っているようでもあった。
「ああ、それにアレは貴方にあげたモノです。アレは貴方のモノなのです。気にしなくても、戻ってきますよ」
アレとはパネルの事だろうか。しかし、私はアレがパネルの事だとしてもマグリットの男性の言葉が気になった。
だが、私の疑問などに気することなく、マグリットの男性はそう残して、背を向けて歩き出した。私は追いかけようとするが、痛みが突然走り出した。気が楽になっていたのか、痛みに気が回るようになっていた。
痛みは尋常ではなく、歩く事も楽な仕事ではなかった。

痛みに耐えながら、その場に座り込んでいたが痛みは和らぐ気配はなかった。

「『アド・エル・ヒース・ブラムス』」
私は何気なく、マグリットの男性から教えてもらった呪文を唱えてみた。気休めぐらいにはなると思ったからだ。
しかし、所詮は言葉。気休めにもならない。
だが、先ほどと違っていたのはパネルが目の前に落ちていた。さっきまでは目の前には何もなかったというに、今はパネルはその場に落ちている。
私はそんな疑問より、今は痛みから逃れる方が先だと思っていた。パネルを取ると呪文を唱えた。疑問など抱くことなく、ただ痛みから逃れるために。
「『アド・エル・ヒース・ブラムス』」
私は呪文を唱えると負傷したところから痛みは消えていった。

だが、負傷した箇所には異物が付いていた。左手の傷には4の目と一つ口が、右足のヒザには肋骨のような骨がトゲの様に生えていた。傷を負った箇所しか変化はしていなかったが、自分も化け物となってしまった。

その様子に私は・・・

26spooky:2003/06/09(月) 15:57 ID:qJeKyynQ
「うわわわわわ、ひいいいいいっ」
泣き叫んで暴れ回った。
なんてこったわたしまで化物になってしまった。
左手に触れてみたら噛み付かれそうになったのでやめた。
わたしは泣きながら近くの扉を開けた。
と、そこには脂肪の塊のような60cmほどの背丈の小人が大量にいた。
彼らは一斉に振り向くと鋭利な歯で噛み付いてきた。
「うわあああああんうわああああああん助けてママーッママーッ」
そういいながらわたしはやけくそになってつるはしを振り捲った。
「ぎゃぶぅーっ」
小人が悲鳴をあげて逃げ惑うのを次々と掴んでいってはメッタ刺しにしていった。
ここでナイフがあればなぁ。そう想うとつるはしは凶悪な形の刃渡り30cmほどの
アタックナイフになった。
「ギャハーッ」
わたしは狂笑しながらもがく小人をおさえつけて目を抉り、歯を叩き折り、
脳天を串刺しにしていった。
「ぎゃおぶげッ」
「ウゲバー!」
「ばみみみみみみ」
「ぎゅ」
「ぎょ」
「ぶ」
やがて辺りが血の海になると私は泣きながら笑っていた。
「ははははははヘラヘラノォホホホホ」
わたしは放心状態になりながら辺りを探索した。
すると丁度良く大きな登山リュックがあった。
わたしはそれにつるはし以外の荷物をすべてつめて、
再び歩きだした。
扉を開けるとそこには・・・・・・

27御月翡翠:2003/06/29(日) 06:23 ID:guCOEDDg
ひゅん。
ひゅんひゅん。
と風を軽く斬るようにしてギロチンの刃や巨大な回転鋸が動いていた。
さっ、と後戻りしようと思い、ドアを開けようとすると、ドアは既に無く、そこには
有名な某防水付きデジタル腕時計が置かれていた。
「い、今は・・・」
時計のデジタル表示は午前11時を示していた。
「バミャー。」
ぶん!と私の前から風が飛んでくる。
慌てて腕時計を付け、その方向を向くと、頭にスフィンクスを模した仮面を着け礼服を着てスニーカーを履いた男が金鎚とマンホールの蓋を持って暴れていた。
背中には真新しい血のついた鉈が背負われている。
「バミャー。」
男は回転鋸の向こうにいた。彼がついさっき黒贄礼太郎探偵事務所と言うのであろう部屋にいた男だろうか。
黒贄は私を認めると、私の所へおぞましいほどのスピードでやって来た。
「バミャ」
「待て!今は受け付け時間の筈だ!」
さっ、と腕時計のデジタルを見せると、黒贄はマンホールの蓋と金槌を置き、スフィンクスの仮面を脱いだ。
「ううむ、確かに受付時間ですな。さて、私に何のご用でしょうか。」
「ここから脱出する方法を教えてくれ。」
「それは私の職業外なのですが。」
「ここから脱出する方法を調べてくれ、では?」
「うう、それではその仕事をせねばなりませんね。では」
そう言って黒贄は一つ、布の袋を私に渡した。
「中から一つ、お選びください。」
さっ、と中に手を突っ込み、紙片を取り出す。
紙片には『23』と書かれている。
「23ですか。ではこの・・・」
そう言った瞬間、黒贄の首と両手が飛んだ。
その瞬間私は身を伏せた。上を回転鋸の刃が通過していく。
「な・・・」

黒贄さん死亡。

28モロQ@小説の流れを無視:2003/07/27(日) 13:30 ID:di.UpbWc
一方。

東京都港区に住む小学生、新井大介君はハンバーガーを頬張っていた。
大介は、マックシェイクが値下げしたから、このファーストフード店に来たのだ。
夏休みだからだろうか。辺りには学生服よりも、私服を着た高校生や中学生らしき人が多い。

「こ、この肉はミミズ肉なのだろうか・・・
 この肉がミミズ肉ならば、僕はとんでもない物を食べている事になる。」
大介は、以前聞いた何気ない噂話を思い出した。友人の無邪気な話だったのだが。
しかし、確実に大介は背中に氷を入れられたかのような血の気の引く空気を覚えた。

大介は、辺りを見回した。
辺りは、嬉しそうに談笑している人達が、これまた嬉しそうに肉を頬張っている。
ウプッ。大介は、胃に奇妙な感覚を覚えた。吐瀉物がこみ上げてくる。
大介は、シェイクを飲んで、持ち直そうとした。が、容器を持つ手が震えて
容器が地面へと落下していく。
地面に叩き付けられたシェイクの容器は、辺りにぶちまけられた。
チョコ味のシェイクはまるで、排泄物のようにグロテスクに広がった。
その直後、奇妙な音が響いた。

「おげぇぇぇええぇぇ、げぼごごごおろろおろろろおおお」
ホースから飛び出す水のように・・・・


その頃、殺人鬼探偵、黒贄礼太郎の首と両手は、すでに主の胴へと繋がっていた。
数秒後、黒贄は『23』と書かれた紙を持って、走り出していた。

しばらくすると、黒贄は息を切らしながら戻ってきた。
右手には、耳かきが握られていた。

「これで脳味噌を掻き出しちゃいましょう。」
黒贄の瞳は、それまでなかったまた別の炎を写し込んでいた。

29僕は思った「復活するかな?」:2003/11/15(土) 11:41 ID:JrRtl92g
「おげぇぇぇええぇぇ、げぼごごごおろろおろろろおおお」
その音は一番隅に座っていた女子高生の口からケチャップが吐き出される
音だった。女子高生は白目を剥いて液体を噴出し続ける。そのケチャップ
は断続的に吐き出されて、周りに座っていた人々はたちまちのうちにケチ
ャップまみれになった。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
大介君は悲鳴を上げた。店内の人々が迷惑そうに大介君を睨み付ける。女
子高生の事は無視だった。 
大介君は得体の知れない恐怖を感じて、ここから逃げだそうとファースト
フード店の入り口に向かって走った。途中で店内の床一面に広がったケチ
ャップに滑って転びそうになったが、上手くバランスをとる。そしてその
まま店の外に出た。店員が「あ、食い逃げ」と呟いた。あのままカウンタ
ーに来てくれればハンバーガーにしてあげたのに。店員の手には大鎌がに
ぎられていた。店員の名前は山田太朗。山田太郎は食い逃げ犯の大介君の
事を警察に連絡し、自身も大介君をハンバーガーにするため店を出た。
「いってらっしゃーい」
山田の隣のカウンターを受け持っていた店員のゲロゲロは楽しそうに言った。
女子高生の隣に座っていた女子高生の彼氏はマスタードを吐き出し始めていた。

30身元不明歩く死体:2004/04/27(火) 19:01 ID:4q/EPaok
忘れ去られていそうですのでage

31:2005/07/03(日) 23:10:46 ID:JWBOHoiI
な、なんなんだ。なんで・・なん・あっ。
走り続けていた大介君はようやく足をとめた。
すっかり息があがってしまい足は先程の恐怖と疲労でがくがくしている。
足を止めたのは、あのファーストフード店の店員山田が目の前に立っているからだ。
大介君と山田との距離は100Mくらいあるだろう。幸い気づかれていないようだ。
まずい。逃げなきゃ。こ、ころされる。あいつは僕を追ってきたんだ。
極度の恐怖に駆られながら大介くんは走った。
自宅へ、速く、ママ・・・パパ・・・。
きゃははははは。
ものすごい近距離で奇妙な笑い声がして、大介君は転んでしまった。
慌てて振り返るが誰もいない。恐怖のあまりの幻聴であろうか。
余計怖くなった大介君はできるかぎり見つかりにくい裏道を選び走ることにした。
裏道は人気がなく、もう陽も落ちてきて薄暗くなってきた。
が、もうすぐだ。もうすぐ、家だ。安心してペースを落としそうになるが家につくまでは
許されない。

つづきお願いします

32ぱくまん:2005/07/04(月) 00:58:28 ID:8UbsnU6g
「待てよ、何をいきなり逃げ出すんだい?」
後ろから急に肩を捕まれ、大介は恐怖で思考が凍りついた。
自分は山田店員に捕まったのだと自覚する前に、山田店員のスタンドが出現する。
「ヘブンズ・ドアー!」
大介がめくれた。まるで大介自身が一冊の本であるかのように顔の皮がバラバラとめくれていき、大介は意識を失った。
山田店員は黙って大介のページをめくる。そこには今までの大介の記憶が全て書き込まれているのだ。
「パパの名はキラ・ヨシカゲだ」
その一文を確認すると、山田店員の目の色が歓喜に染まった。
「や・・・・・・やったぞッ!この小僧ッ!大当たりだッ!ついに見つけたぞ!吉良吉影はこいつの父親になりすましている!」
彼は勝利を確信した。この大成果に恍惚としながら次のページをめくった。
そこにはただ一文。
「山田店員も殺された」
「うっ!」
山田店員の歓喜は一瞬にして消え去り、黒い不安と氷の汗が血流のように湧き出てくる。一瞬にして世界が静まり返った。
これから先は読んではいけない。山田店員は本能で理解した。
しかし山田店員の指先と視線は、彼の意思とは無関係に動いていく。
次の、ページへと。
「成長したキラに殺された」
山田店員は、何が起こっているのか理解できなかった。
彼の能力で読めるのはあくまでも記憶。
そこには不確実なものは決してなく、あるのはそれが起こったという事実のみ。
しかし、この少年は山田店員がキラに殺されたことを記憶しているという。
カチリ
まだ読んでいないページの向こうからそれは現れた。
両拳と両肩にデザインされたドクロのマーク。
獲物を狙う猫のような鋭い目つき。
キラのスタンド、「キラークイーン」である。
「キラークイーン『第3の爆弾』バイツァダスト!」

大介君の素晴らしいお父さんのおかげで大介君は助かりました。
めでたしめでたし。

33<抹殺されました>:<抹殺されました>
<抹殺されました>

34考える人:2005/07/14(木) 23:58:12 ID:B.QAR40g
よし、大団円の後に第二部ですね

35ろひ:2006/01/29(日) 19:30:18 ID:EMESoZBI


「あーハッパなんかすってる、いけないんだ。せんせいに言っちゃお」


屋上。


「これはハッパじゃないよ、タバコだよ」

いつものように手すりに寄りかかっていると、彼女が目ざとくやってきた。
「似たようなものじゃないの?」
「違う。タバコは子供が吸ったら捕まるけど………」
少し逡巡する。
自分が何をいいたいかが解らなくなって、

「――ハッパは大人が吸っても捕まる」

知らず、そんな減らず口を叩いていた。
「…………」
「…………」
立ち上がり、煙が立ち込めるパッパを二人で眺める。
もく、もく
もく、もく
通り過ぎる、風。
煙をひとふささらって行く、風。
まるで擦り切れるかのように、それは空むこうに消えた。
見ながら、ぼくはふと思った。
自分では珍しい、直情的な感傷。
うん。
――いつまでもこのままここに身をやつしていたい。
なんて。
気付いたらだいたい、そんなあやふやな気持ちに陥ってることが最近多い。

「なんでタバコ吸うの? 大人になりたいから?」

「………」
吸い込む。
ふわふわした。
「―――大人にならないためさ」
彼女はそれを見て、目線を逸らして、
「………」
手すりに同じように寄りかかって空を仰ぐ。
「……へんなの」
ぼくは煙を飛ばす。
ふー
ふー
手すりから、向こう側の景色を眺めた。
見渡す世界は深くて、果てなくて、当たり前のようにぼくを包み込んでいる。
なのに、どうしてもこう、曖昧なんだろうと。
ぼくは、少し、不安になった。
「――――ねえ、あたしにも一本頂戴」
「きみには、まだ、はやい」
唐突に、彼女が横目の催促。とろけたあたまで反射的に答えた。
風が来て、髪が乱れ、
「けち」
彼女は拗ねた。

「…」
眼前にはただ夕闇の景色が広がってる。
おざなりにマチの果てのクロとソラの果てのアカの、交じり合う境界線を眺めてた。
隣でもそれを追う気配。

「…」

ぼくは手すりから離れ、そっと、そこからゆっくり歩きだす。

「ねえ」

振り向く。

「大人になるってどうゆうことかな」

ぼくは。
体を向けて、彼女を、見つめた。
ゆっくりと。

「お父さんとお母さん、離婚するんだ」

彼女はぼくのほうをむかない。
多分街が、綺麗だからだなと、ぼくは煙を吐く。
別に、感慨なんてない。ただ、そう思うだけ。
「どっちについていくのってきかれたんだけどさ、」
決然と、

「わたしは、どっちもいや」

彼女は謳った。


「わたしは一人で生きていくんだ」


振り向いた彼女は、胸に自分の手をあてて、双眸に決然としたヒカリをたたえていて、

「――――――るよ」

「なに?」

彼女はわらっていた。
怖い。
こわいこわい。
ぼくにはただ曖昧な不安。
―――――ハッパは大人が吸っても捕まる
『何でタバコ吸うの?大人になりたいから?』
―――――大人にならないためさ






「―――やるよ、タバコ」




彼女の変わらないはずの表情。


「いらない」


彼女は、本当に、笑ってる。
すー
ぼくは、知らず何かを吸っていた。

36化野:2006/01/30(月) 22:29:10 ID:SVrT63eQ
「青春だねぇ。うらやましいねぇ。前途多難な君に乾杯」
大学からの教職課程で赴任してきた教師見習いが屋上のタンクの上でたそがれている。
口には煙草だ。
「こいつがそんなにいいもんかねぇ…自分でも何で吸っているのかさっぱり解らん。おいしいけど。死神が儲かるぜ。若者諸君」
はじけたように咳ごむ。吐き出された痰には血が混じっていた。
彼はただ面倒くさそうに痰を吐き出す。
「1mmだってのになぁ」
無意識的に煙を吐き出し、その行き先にも目もくれない。
煙を眺めるのにももう飽きてしまったからだ。
「人は常に胸の高鳴りを求めてる。そうだろ?それが恐怖であれ、興奮であれ、歓喜であれ、愛情であれ…なんだって変わりゃしない。
君たちは気づいていない。その胸のビートがいつか止まってしまう日々を。大人になるってのは、そういうことだ。
ガソリン無しで走れるのは、高校生まで。そう今の君たちまでだ。後は、自分からアクセル踏まなきゃ走ってくれない。
いつだってオンボロなのさ。アクセル踏んでもエンストだ。おまけに問題は俺はブレーキまで壊れちまってる事だ…皆にはついてる。俺にはついてない。
ああなんと悲しき病!ってか。即興にしてはいい詩だなぁ」
彼はポケットから向精神薬を取り出して水無しで飲む。不安や憂鬱を押さえる系統の薬だった。
「これが俺のブレーキ。こいつがなきゃ、俺は死ぬよ。本当に。憂鬱のスパイラルだ。
見学するくらいにはいいけど、こっちには来るなよ。餓鬼共。たくましく育ってくれ。新世代」
そうしてまた煙草を吹かす。
「大人はなるもんじゃない。なっちまうもんだ。いつかな」
煙は、遠くに消えていった。
「皆、憂鬱の病に掛かってる。掛かってない奴は幸福って病と盲目って病にかかってる。そっちの病気具合はどうですか?っと」

37ろひ:2006/02/11(土) 11:56:48 ID:EMESoZBI
ままならないことは、いつでも在るよね、とぼくはいつでも諦観してた。

それは例えば、

―――彼女は、いつも一人で歩いてた。

ぼくも、いつも一人で歩いてる―――。

そういうことだって、この世界にはきっとあるに違いない。そのままならないことは、つらい事で、痛い事で、恨めしくて、鳴いてしまいそうなくらいに、悲しかったけど。
でも、もちろん選んだのは――その道を歩き続けたのはぼくで、彼女だ。
そこには意味も何もなかったし、そしてこれからもおそらくそんなものはないのだろうけど、だけどぼくは歩いてたんだ。
彼女も歩いてたから。
だって彼女は止まらない。
じゃあ、ぼくもとまらずに歩かなくては。
それは、多分単純な理由。
彼女がちょっと休憩する。
それに習って、またぼくも立ち止まる―――。
彼女がケガをして、動けなくなる。
ぼくはそれをみて、自傷してでさえ、自分を動けなくする―――。

そんな、ぼくと彼女だ。
彼女と、ぼくだ。

――――いつの間にか、ぼくらはこの道をずっと歩いてきていた。
そして、いつかの道の途中。

ふっ、と暖かい風が凪いで、体を通り抜けていって、ぼくたちから何かをいつのまにかをうばっていくような、そんな暖かくて、やわらかい、時。

どこまでも続く道で、君が、笑う。

そらは朱色、まちは黒。

ずっとむこうには、あやふやに交じり合った世界があって。

その、果ての朱色と、果ての黒色を、いつまでもぼくたちは眺めていたくて。

――――ねえ


風が吹いたんだ。


ぼくは、


『――――楽しい時に、死にたいね』
 

そう言った時の夕闇を、今も覚えてる――――――――。

38ろひ:2006/02/11(土) 12:00:14 ID:EMESoZBI



全身を縛って猿ぐつわを噛ませてうつ伏せにころがして、
『んー! ふ! んんぁ!』
何かを局部に射し込む。
『んー!?』
のけぞる。
『あうっあうっあー』
――んー?どうしたんだ?
『おうぁうぁはぁああうあぁあゃっ』
――イヌみてえに腰振りやがってぇ!!
ばしん。

――おぅらぁぁ!

ばしん。

――ひゃはははっはは!!いいんだよなぁいいんだよなあ!? なあっ!?

ばしん、ばしんばしぱんばんばしばしぱんぱんばしばしぱんぱんっ――
「―――飯」
ぼくは呟きながら、手元をまさぐり、顔動かさずに固定したまま不器用にリモコンを押す。ぎしっ、とリモコンが軋む。どうやら体重をかけていたらしい。ぴっ、と無機質な音がして、全てがなくなって暗転した画面を呆然と眺めた。
そのままビデオデッキまで四つんばいではっていき、テープを抜き取ったあとピンク色がきついハコに、ソレを収める。
「めし、食おっと」
ぼくは無性におなかが減っていた。
そして、あまりにも我慢できなくてひとり言を呟いている。よくない傾向だ。よくない傾向に、ある。
それは悪癖(しゅうかん)だった。
自分で自分を方向付けておきたいから、ぼくは口に出して独り言を言う習慣があって、
「めし、食お」
その悪癖に従うところ、なぜか二回しつこく言わなくてはいけなくて、でもまあ、そこでぼくは従順に動いたりしないのはもうパターン。

そっと息をすいこんで、

「食お」

矯めたものをはきだしながら、めんどくさくっていつも携帯しているものをポケットから取り出した。そのビスケットの封を切り、包装を引っぺがしてそのまま口に放り込む。この簡易的な食料は、ぼくの主食。
そう、ぼくはおなかが減っている。
もさもさ。

39ろひ:2006/02/11(土) 12:01:18 ID:EMESoZBI

もさもさ。
だから、その乾いた固体を咀嚼して飲み込むことにする。
そして三分後、

「――――ばか」

唐突にそう思う。自分を罵倒するというのはかなり愚かでなおかつ無意味だ。
つまり、これは現状に対する欺瞞を自分は気付いているのに、それに何も感じずに放置してしまうような・・・・・。

「―――――う」

えー、えー、えー、えー

――――自分を自分で方向付けて、ー度もその言葉の通りになったことなんてなくて、


えーだからぜんぶ、えー、ぼくは、えー、えー、矯めたものを吐きだした。
「けほっぁ・・ゆーこと、きかねーなっ」

―――それは、まるでいつかの彼女みたいに。

「はぁっぐっ!ああはぁぅあぁあ!!ごふっ…ごはっ――――ふっ」
深呼吸をして、天井を仰ぐ。光が乏しくて、蒙昧とした輪郭が浮かび上がる。
「夕方だね」
手元のビデオのハコをゆする。
こっこ
こっこ
ぼーっ、とその音を聞きながら、ぼくははきだして広がった吐瀉物を見つた。
そして、頭ではひらがな四文字が浮かび上がり、ぼくを呆けさせる。
「ほんにん」
無償に情動がしたから、だからビデオを片手にポケットをまさぐった。いつも持ち歩いているものを探す。もどかしい。あった。だす。出てきたのは小さな青い学生手帳だ。開いて、一番最後に挟んだものを食い入る様に見つめた。


―――――3−2 13番 倉塚双葉。


縦の楕円形。卒業アルバムから切り取った、もの。彼女の写真。ぶあいそうに。きれいな、かお。

倉塚、双葉。
中学校時代のクラスメイト。
彼女は無表情で。
でもいつも笑ってた、あの時の、彼女……だった女の子。

40ろひ:2006/02/11(土) 12:02:27 ID:EMESoZBI
―――――1ヶ月前、5年ぶりの中学の同窓会で、彼女が東京でAVに出ていることをぼくは同級生から聞いた。
……。
…………。


携帯を取り出す。学生手帳の一番最後、彼女の写真の隣には携帯の番号がのっている。同級生から聞いたものだった。
正直かけようかと思ってた。でもかけなかった。
それは例えば……ぼくがまだ幼い夢を見てたからで、結局何も変わらなかったからで、つまりぼくが屑虫だったからで―――今はただ、情動の軸が、ぼくの真ん中を貫いてる。

登録もしてない番号を拙く押し込んでいく。
かちかちかちかちかちかちかちかちかちかちかちかち―――。
ぼくは機会はあまり得意じゃない。だからもちろん何回も押し間違えて、そのたびに何か出来そうなくらい情動の軸がずれていく……根底にすえつけられたぼくの”軸(じょうしき)”が――トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルガチャ
『――もしもし』
忘れたことはない。だから、別に同という事はない。
けど。
心臓、いささか止まる。
「あー、ぼく」
震える手を押さえつけ、ぼくはゆっくりと目を閉じた。
あとは、ただ心地よいリズムが、ぼくを刻みだす。
安寧がただぼくを包んでいる。

41ろひ:2006/02/11(土) 12:04:23 ID:EMESoZBI

『誰?』
「ぼく、高村だけど」
『……』
ややあって。
『――高村くん!? わーなんで? すごい久しぶり!!』
唐突に声がはじける。
それは、最後に聞いた今も忘れない懐かしい声と同じで、透明で、清浄で、いたずらにあけすけとしていて……、
『えー? 何でこの番号知ってるの!?』
ぼくは、大好きだ。
「同窓会で峰に教えてもらったんだ」
『同窓会か!』
「うん、そ」
『行きたかったんだけどさ、私、今東京にいるから』
「知ってる。ぼくも東京に今来てるんだ。就職して。すごい?」
『えー! うそ! すごいすごい!」
少し沈黙。
『………あ、あのさじゃあ、さ。こっちいるんだったら会えるかな、っていうか会わない?明日とか暇!?いや急になんだけどさ…なんか会いたくなった……んだよ……みたいかなっていうか」』
この持って回った言い方も変わってない。ぼくは無意識に笑い声を上げた。
「あ、うん大丈夫」
一通りわらって……彼女が拗ねだすまで笑って、ぼくはそう言った。

『今どこに住んでんの?』
「江戸川区の端かな」
『あーじゃあちょっ遠いね。間を取って上野、とかどう?』
「じゃ、それで」
『あ、それでさっ――』
…………。
――――あははは、うん
――――へえ?そうなの?
たわいのない会話が続く。
「――それでさ、倉塚、東京で何してるの?」
『…えー、普通に学生してるよ(笑) 高村くん働いてるなんてえらいね』
電話中ずっと持って眺めてたハコを床に置く。
――『絶叫コス×2・華岡クララ』――
「―――ううん。そんなことないよ、あはは」
…………。
――うん、
うん、
うん、
うん、
うん、
うん、
うーん、うんうん。

『それじゃ、明日ね』

「うん、あした」

ぴっ

つー、つー
電子音が耳に痛い。蒙昧とした何かがただ根底に布かれていた。ぼくの何かがずれていく感覚を、ただ耳に受けている気がしてぼくはおざなりに携帯を放り投げる。
ぼす、っとベッドに倒れこむ。西日が部屋に照りつけている。
「ゆうがた」
夕方。
ぼくにとって、だんだんと眠くなってくる時間だった。
「ふぁ」
小さなあくび。目を閉じて、ぼくは意識を手放す。
―――今日は、久しぶりに彼女に包まれている気がした

42ぱくまん:2006/02/25(土) 22:22:22 ID:8UbsnU6g
「指揮官殿、地球人のサンプルを捕獲しました。ご希望通り、一般人です」
「ふむ、侵略するにはまず相手を知る必要があるからな。記憶の映像化は済んでいるか」
「はっ、すでに編集済みです」
「さっそく映したまえ」
「はっ」

「…なんだこの映像は」
「指揮官殿。残念ながら記憶は虚言を申しません」
「では、これが事実だというのか…」
「子供を残酷に殺し、楽しげに自らの命を絶ち、輪廻転生すら我が物とし、マスメディアを通して虐殺シーンを流し、意味の無い拷問を加え、老人が殺し合い、理由も無く内臓の海に放り込まれ、不死身の男達が人々を殺しまわる」
「これがこの星では日常として起こりえるのか…」
「はっ、さらに申し上げますと、この星の住民は造物主や侵略者とも何度か戦い、勝利を得ています」
「そしてこの一般人はこの地獄を無傷で生き延びてきたというのか」
「はっ、この間、彼は一切の苦痛を記憶しておりません」
「…私は一般人をアブダクションしてこいと命令したはずだが…」
「指揮官殿。お言葉ですが、この人物は紛れも無く一般人です。この星の軍事とは何の関係もありません」
「すると、一般人の平和な日常ですらこの有様だと言うのか」
「はっ、おそらく…戦時となるとさらに過激になるかと存じます」
「…想像もつかん」

「この地球人の趣味は小説を書くことだったな。小説家とは何だ」
「小説家というのは、自分の記憶を他人に伝える職業のようです。我々にはない文化です」
「うむ、すると、やはり…」
「はっ、ご覧の通りの事実かと思われます」
「信じられん…彼らの残虐性は今まで我々が出会ったどの種族をも超越している」
「同属同士で殺しあうなど…全く不可解だ…過去最大の危険性を感じる…」
「如何なされます。惑星破壊爆弾を使用なされますか」
「無駄だろう。彼らは不死身なのだから。彼らの文化と戦闘能力は我等の想像外だ」
「はっ、ならば…」
「撤退だ。本星に伝えろ。この星を第一級タブーに認定し、以降は一切の接触を禁ずるとな」
「このテープをどうします」
「証拠として本星へ持ち帰る。上の驚く顔が見ものだな」
「この地球人はどうします」
「今日の記憶を消して元の場所に戻しておけ」
「了解しました…」


そして数時間後の狂気太郎先生
「あれえっ、もうこんな時間だ。おかしいな、急いで続き書かなくちゃ」
「ああ、それにしても退屈だなあ。なんかこう、スリルに満ちた事件とかが私に突然起きないかなあ」

43化野:2006/02/26(日) 03:38:52 ID:JVLWYzpI
>>42
笑いました。42番にふさわしい小説だと思います。きょ、狂気太郎先生…

44狂気太郎 ◆56.MADwAFA:2006/02/26(日) 05:58:49 ID:c9iY0706
>>42
昨夜は目覚ましをかけていたのに起きられず午前五時過ぎまでぐっすり眠っていたのですが、ま、まさか……。

45<抹殺されました>:<抹殺されました>
<抹殺されました>

46報復ZO:2007/01/15(月) 21:59:10 ID:DWzZjmCw
このままだとマントル対流で海溝に沈むのでサルベージ?

47よっしー:2007/10/02(火) 20:50:44 ID:67xF1HIM
頭痛が酷い。
痛み以外の何も感じられない。
頭が無い方が良い。いっそかち割れたほうがましなんじゃないだろうか?
そう思ってしまうほどの痛みが来栖を苛んでいた。
発狂しそうになるのだが、それも痛みで正気に戻るという悪循環が続いていた。

どれぐらいの時間がたったろう。
不意に痛みが薄らいだ。
今も頭痛は続いているが、さっきまでの痛みが半端じゃなかったので楽になった。
ただ、今の痛みを他人にいきなり与えたら悲鳴を上げて、気絶するだろうが、来栖には痛みに対する耐性が出来てしまっているようだ
「ここはどこだ?」
声がかすれている。
自分に何が起きたのかが良く分からない。

「クールになるんだ、礼」
と来栖は自分に言い聞かした。
まず思い出せるところから、思い出してゆこう。
まず自分は娘からの手紙が導かれて、神島にやってきた。

・・・・・そこまでは現実だ。
そこから先の記憶がとんでもなく混乱している。
いくつもの悪夢を立て続けに見続けた感じだ。

周りを見渡す。
廃校の中だ。
建物なのに霧が立ち込めている。

何が現実で何が悪夢なのか分からない。
もしかすると、ここも今も悪夢の中なのかもしれないと思うと鋭い痛みが頭に走る。
・・・・・いや、今が現実だという事にしよう。
そうじゃないと、また悪夢に飲み込まれてしまいそうだ。

48身元不明歩く死体:2008/02/19(火) 19:34:55 ID:n9eBYxqY
逃げる途中の森の中
足の裏には濡れた木の葉がへばりつく
森の中の澱んだ空気は僕の呼吸を苦しくさせる
尖った物が(木の枝だろうと推測される)頬をこれでもかという位引っかく
泣きたくて仕方が無い 泣いても意味がないが 救われない
此処で途切れる

49身元不明歩く死体:2009/02/13(金) 19:38:13 ID:ItcL4SzI
サルベージでございます

50社怪人:2009/02/15(日) 02:43:03 ID:gemegr86
目が醒めた。
どこか場末のビジネスホテル。そのシングルルームのように見える殺風景な部屋の中、服も靴も脱がずにカバーをかけたままのベッドに寝そべっていた。
ベッドサイドには電話とデジタル時計。電話機は二昔は前の黒電話なのにデジタル時計? デジタル時計は…88:88…壊れてるじゃないか…

なんなんだ?

私は森の中を彷徨っていたのではなかったのか?

だが、服は…皺だらけの汗まみれで多少臭ってはいたが…どこにも擦過や綻び、泥汚れは無く、靴も…靴下は臭かったが…濡れてもおらず、泥も付いてない。

部屋の中は微かな明かりが灯り、ぼんやりと周囲が見て取れるが…やはりどう見たって場末のビジネスホテルのようにしか見えない。

一体これはどういうことなのだ?

待てよ…妙なことに気付いた。

このビジネスホテルの一室に見える部屋だが、よく見ると窓が無い。

さらに…出入口のドアも無い。

私はどうやってこの部屋に入ったんだ? いや、入れられたにしろどこから入れられたんだ?

と、枕元の電話が鳴り始めた。

この受話器…取った方がいいんだろうか?

51社怪人:2009/02/15(日) 11:18:39 ID:gemegr86
しばらく迷ったが、結局電話を取った。
『もしもし、あたしリカちゃん。今あなたの部屋の前にいるの』
「ってドアないだろ?」
『うん…だからどうしたらいいのかわからないの』

だめだこりゃ。
電話切った。

また電話が鳴った。

おいおい…どうすりゃいいんだよ。

52社怪人:2009/02/16(月) 03:30:53 ID:gemegr86
結局、電話を取った。
『こちらはNTTです。あなたのおかけになった電話番号は…』
「そっちからかけてきたんじゃないか!」
『はわわ…あの…その…あ、あたしリカちゃん…』
「NTTの無表情な声のまま『あたしリカちゃん』なんて言うんじゃない! キモいっ!」
『あふっ…キモくないもん…リカキモくないもん…ふえ〜ん(泣)』
「ってその無表情なNTT声で泣かれても言われても萌えんからつかこのまま話してても疲れるから切るぞ!」
『あ、ちょ、ちょっとまっ』

ガチャン!

電話を切った。ついでに電話線ぶち切って引っこ抜いてから、こっちから知り合いに電話してみれば良かったと思い落ち込んだ。

53K.K:2012/06/18(月) 15:58:16 ID:vyDfpcSw
暇だなとベットにねっ転がりつつ考えた。不思議と不安や恐怖はなく、どちらかと言えば何もしなくても良いこの環境を居心地良く感じていた。
ただ、少々暇だ。電話はもうならない。なんでならないんだと憤りを感じるもさっき自分が電話線引っこ抜いたのを思い出して寝返りを打った。
さっきのリカちゃんと遊べていたらもう少し楽しい気分にもなっただろうか。
じゃあドアを探さなければ。そう思いベットから飛び降りたが、部屋を一周見渡して諦めた。
だめだ、こりゃ。

そこでふと、ここに電波は通じているのかと気づいた。電話が繋がるならば011、警察に電話すればいい。
電話線をつなげて011を押す。
『おかけになった電話は、現在使われておりません』
無機質な先ほど聞いたNTT声に似た声でそう伝えられた。でもさっきのNTTと違ってちゃんと喋ってるし泣かない。

そうか、011は使われてないのか。残念だ。


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