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遊★戯★王エロパロスレ避難所

8ハープの精:2011/07/28(木) 18:40:48

 ここは天空の聖域。
 私は夜空に包まれた白い宮殿の中、一人ハープを弾いていた。
 客は誰もいない。ただの暇つぶしである。
 雲の上は静かで風の音もなく。ただ私の指から放たれる音だけが、宮殿に響いていた。
「……暇ね」
 
 私が登場したのは第一期vol.2であり、めちゃくちゃ古参である。
 当時は星4以下で守備力2000という高ステータスにより使われていた。
 だが、OCGにおいて守備力の高さなど重要ではない。攻撃表示でも攻撃は防げるうえに、戦闘破壊やライフダメなどに使える。
 ただのバニラでしかない私は、第一線を引いて暇をしていた。
 これも時代の流れ、仕方ない。
「元々、争いは苦手だけどね」

 そんな何も無い平和な夜の天空に、がちゃがちゃと足音が近づいてきた。
「力のマグネッツ1号!」
「守のマグネッツ2号!」
「そして両方を兼ね備えた、カルボナーラ戦士!」
 聞いてもいないのに、三人の男は勝手に自己紹介した。

 私はハープから手を離して、闖入者に顔を向けた。
「こんばんわ。こんなところに何しに来たの?」
「む、お前は高等儀式にしか使われない『ハープの精』!」
 簡易融合にしか使われない奴に言われたくない。
「俺たち三人は、世界をめぐる旅に出ている」
「ブフゥー!」
 私はたまらず吹いた。

「なにがおかしい!?」
 青い半裸の男が私の態度に憤る。
「いや、あんたたちの実力でOCG界を行こうだなんて自殺願望もほどが、ププッ!」
 どいつもこいつも能力も攻撃力もないただのモンスター。墓地送りが関の山である。
「貴様、我らを笑うか!」
 赤い鎧が怒鳴る。いやあんた私よりも攻撃力ひくいし。
「せめて私の守備を超えてくれないと、ギガンテック・ファイターの攻撃力を上げるだけよ。ククッ」
 私は口を手で押さえ、笑いをこらえていた。


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