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遊★戯★王エロパロスレ避難所

37薄幸の乙女:2011/10/26(水) 00:26:37


 俺は今、夜の街を一人で歩いている。
 デュエルモンスターズの世界には色々とモンスターがいるが、俺もそのモンスターの一人である。
 名は「ならず者傭兵部隊」、の隊長。
 隊長と言えど部下と合わせて集団で攻守1000、つまり俺一人だととても低い。軽鎧で武装しているのにもかかわらずである。自爆効果も持っていない。
 そんな切り込み隊長以下の攻撃力の俺だが、別に一人でも危険ではない。
 もちろん、この世界には俺より能力の低い奴はいるし、モンスターですらない一般市民もいる。おそらくあいつら攻守100以下。
 国の外には凶悪なモンスターもいるが、国全体が塀で包まれているため入っては来れない。
 空からも、常に弓兵や魔導士が交代で見張っている。戦士にだってギルフォードやフリードさんのように戦える者もいる。
 よほどの事がない限りモンスターなんて会うわけがない、こんな夜道でも一人で歩ける。恐れることなんて何もない。

 俺がいるこの国は人間、とくに戦士族が多い国である。
 以前は暴君と呼ばれる裸の国王が治めていたが、革命で追い出され今は剣の女王が治めている。
 治世は世界的に見れば良い方で、フリードさん率いる騎士団が頑張っているため犯罪も少ない。だが、悪くないわけでもない。
 力こそがすべてなのが、この世界。弱い自分としては生きにくいが悪くないと思う。

 長々と語ったが、俺は夜の街に女を買いに来た。
 所詮ならず者、所詮は傭兵。わりと良い待遇だとは思うが、それでも正規の騎士たちよりは給料は悪い。
 女を養う余裕も時間もない。でも俺だって男であるセックスしたい。
 そんなわけでなけなしの金を握りしめ、娼婦街に来た。

「ごめんなさいね、その額で遊べる娘は居ないよ」
 まいった。
 仕方なく、直接交渉して値切るしかないが、なぜか今日に限って外娼がいない。
「こんな日もあるわよ」
 この後、予約済みだと言う娼婦の頭が笑って言った。
 仕方なく一人で虚しく解消するしかないと、部下たちもいる下宿を目指した。


 近道に裏道を歩いていると、一人の少女に話しかけられた。
「……あの、すみません」
 オレンジの髪、白い素肌、ボロボロの青いワンピース。足には靴もはいていない。
 こいつは見た事がある。名前は確か「薄幸の乙女」、魔法使い族だったはず。
「なんだ?」
「お花を買いませんか?」


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