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放課後の吸血鬼
58
:
プロローグ
:2005/06/29(水) 01:25:35
「そーいや、そーだな。オレも部活やめちゃったし」
闘争本能が足りないから柔道部を辞めた、と以前横口はそう言ってた。
「ですね。他にやる事もないですし…」
もとから帰宅部の西根が続ける。
多分、明日も、明後日も、明々後日も、周囲で同じような“日常”が続く限り、たぶん同じような日常を繰り返してしまうだろう。
それなりの速度は出るが、周囲の風を受けてその方向に進むだけの帆のある筏。そんな宛ても無い漂流者のような気分だった。
「あ、そうそう、刺激が欲しいのなら、実は一つ面白い話がありまして」
西根は、鞄の中からファイルを取りだし、そこに挟んでいた1枚の紙を見せた。ビッシリと文字の印刷されたそれは、どうやら新聞記事のコピーのようだった。
「これ、17年前の新聞なんですが、面白い記事がありまして」
西根の口から語られたのは、17年前にこの町で猟奇殺人事件があったということだ。遺体からは大量の血がなくなっていたという。
「へえ。でも、それが?」
哲晴は怪訝そうな顔をする。
「どこが面白れぇんだよ。キモいだけじゃんか」
西根はそこでニヤリと笑う。
「そこなんですよ。実は殺されたのは、この学校の女子生徒で、しかも調べたところ、場所はこの教室の前でなんですよ」
「おい、ちょっと待て」
哲晴は気味悪そうに廊下の方を見る。
「ゲッ、ここかよ…」
横口も顔をしかめる。
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