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放課後の吸血鬼

4740:2005/06/01(水) 00:34:17
口に、牙に、少女の鼓動がドクドクと伝わる。
グッと皮膚の弾力が、歯ごたえとして伝わる。ギリッと顎に力を込めると、ググッと歯ごたえが強くなる。突如、プツッと弾力が失せる。同時に今までに無かった甘味が、どっと口に流れ込む。
少女の身体が断末魔にビクリと震え、喉から声にならない叫びが漏れる。
心臓の刻む生命のリズム合わせて、ビュッビュッと勢い良く飛び出る、動脈の血だ。
その甘美な液体を口一杯に含み、一気にゴクリと飲み下す。ドクンと心臓が歓喜に震え、再度血液欲が変質する。本能から感情への変化に続き、より理性的に。
もっと血を楽しみたい。
ぼうぼうと燃え上がっていた衝動は、急速に鎮火して行くが、逆にその思いの総量は一向に減らず、今度は冷静に思考する欲求が、水を得た草木のように血によってすくすくと育っていく。
ぷはっと口を離し、まずは血を、流れる、新鮮な、美しい血を眺めることにする。
紅い。ルビーのように、熟した果実のように、燃え盛る炎の様に、紅い。美しく、鮮やかな、綺麗な赤。それが、ピュッ、ピュッとリズム良く吹き出て、周囲を朱に染めていく。
大きく息を吸う。空気が紅く染まって見える程、ねっとりと濃厚な血の香が鼻腔に満ちる。いかなる香木も香水も及びつかぬ、甘美な命そのものの香。それを我が物とするために、胸一杯に吸い込む。
そして流れ出る血を手で掬い、そのヌルリとした温かい手ざわりを楽しむ。手だけでは満足できない。
パサリと服を脱ぎ捨て、全裸になる。
まずはペタリと頬に、続いてヌルッと首筋に、はだけた胸に、腹に、太腿に、陰部に、ベットリと塗りつけ、ヌルヌルと擦りつける。
それはいかなる技巧に優れた愛撫より、肌を薔薇色に上気させ、燃えあがらせる。
紅く、甘く、濃く、熱い溶けた命は、身体を紅く、甘く、濃く、熱くトロンと酔い痴れさせる。
自慰をするように、愛撫をするように、それをぬるぬると全身に塗りたくり、擦り込む。そして紅に染まった両手を、ベロベロとはしたなく舐める。
手では、だめだ。手では、とても足りはしない。ならば…。


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