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放課後の吸血鬼

4437:2005/06/01(水) 00:31:21
日暮れ時の黄昏時の薄暗い校舎を、一人さまよう。一体、いつからさまよってるのか時間の感覚が曖昧だ。
喉が、渇く。でも、欲しいのは、水ではない。ここは校舎だ。水道なら、そこらにある。
欲しいのは、命。生命に満ちた、真紅の液体。今自分は、血に飢えているのだ。
ようやく獲物が、いた。紺色の制服の少女だ。牙を露わにしつつ、口をニイッと歪め、素早く駆け寄る。
「え、何…?」
獲物がこちらに気付いた。ギクッと身体が凍りつき、眼が大きく見開かれ、息を呑む。
暗がりの中から、バケモノが鋭い牙を剥き出し、爪を振りかざして真っ直ぐに向かってくるならば、無理もなかろう。
「きゃあぁぁぁっ」
すぐに我に返り、くるぶしまで届きそうな長いスカートをバサリと翻して、バタバタと逃げ出す。
遅い。
すぐに追いつき、その小柄な背中にドンッと飛びつく。ほっそりとした少女の身体は、その勢いに耐えられず、そのままドサリと倒れる。
「きゃっ。痛っ」
背後からのしかかり、抑えつける。
「えっ、嫌ぁっ」
うつ伏せのままビクビクと怯えた顔で振り向き、悲鳴を出すが、そんなものはどうでもいい。血の飢えを満たす事が先だ。
セーラー服を脱がすのももどかしく、爪で一気にビリッと引き裂く。白いうなじに続く華奢な肩が露わになる。じつに美味そう。
「きゃあぁぁぁぁっ」
羞恥心から、獲物がフルフルと恐怖に震える。
「や、やめてぇっ」
そして噛みつくのに邪魔なブラの肩紐をチョイとずらし、思いっきりガブッと噛みつく。
「な、何を…、ぎゃあぁぁぁぁっ」
断末魔の草食動物のように絶叫をあげ、苦痛でビクンと仰け反る。そんな事はお構いなしに、口腔にあふれ出る生血をジュルジュルと啜る。
なんと甘いのだろう。
牙をブスリと突き立てるたび、ズブリと深く刺すたび、命の蜜はあふれ出る。
それは口腔をたっぷりと満たし、舌をじりじりと焼くような美味を味わわせる。
そして、ゴクリと嚥下すると、ビロードの滑らかさでするりと喉を滑り下り、からからに渇いた身体の隅々までにじっくりと染み入る。
ああ、美味い。本当に生き返るようだ。
しばらく本能の赴くまま、はだけた肩からダラダラとあふれ出る彼女の血をジュルリ、ジュルリと啜り、ゴクゴクと嚥下する。


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