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放課後の吸血鬼

3528:2005/06/01(水) 00:16:16
その日は何となく遠出するのも面倒なので、近場で食事を済ませようとした。
校内の要所要所に予め張ってあった糸は、糸電話の要領で人の気配を知らせてくる。静かな校舎の中で、ザワザワと人の声がする場所を探り当て、のそりと移動を始めた。
ピタッと校舎の外壁に張りつき、窓からそっと教室を覗き込む。中にいるのはブレザー姿の少女。おあつらえむきに一人だ。本来なら若い男の方が好みなのだが、若い娘の生血というのも悪くはない。
相手の姿を視認すると、即座に眠りの妖術をかける。眠ったのを確認して、鍵のかかってない窓をガラリと開け、教室の中に一歩踏みこむ。
机に突っ伏している少女に近づき、その小柄な身体をヒョイと持ち上げると、首をガクリと垂れ、白い喉を露わにする。獲物は自分に振りかかるおぞましい運命も知らず、すやすやと眠っている。
若く、健康で、しかも生娘の匂い、じつに美味そうだ。口の中にジワリと唾が湧いてくる。
背後から抱え、少女のポニーテールをすっと脇にずらして、白く眩しいうなじを露わにする。そして襟首をちょいと広げ、普段は服で隠れやすい部分を露出させる。
ペロリと長めの舌を伸ばし、その首筋にツツッと卑猥に舌を這わせる。若い娘の滑らかな肌は、トロリと甘い。少女はくすぐったさに、んっと小さく声を出す。
このまま頚動脈をガブッと噛み破り、思う存分その命を啜りたい。そんな衝動をこらえて、首筋のやや後、鏡で見ても気付かれにくいその部分に、カプッと口付けをする。
そして張りのある肌に、唾液で濡れた小さな牙をツプッと突き立てる。唾液に混じる微量の麻痺成分で、苦痛はなく、呪縛の眠りは解けない。
トロリ、と甘い少女のエキスが流れ出る。それを舌の上で転がして味わう。男と違って美酒のような濃厚さはなく、さらりとした軽い甘さ。そのまま唾液とともにコクリ、と嚥下する。
生き返る。少女の命が、カラカラの全身の細胞にじわじわと染みこんでくるようだ。もっと味わう前に、一端口を離す。
小さな真紅の泉からは、命の雫がポッと小さな珠となって湧き出し、タラリと流れ出す。その紅の筋をツッと舌でなぞる。首筋をねっとりと舐められ、獲物は再び、うっと微かな呻き声を上げる。


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