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放課後の吸血鬼
27
:
21
:2005/06/01(水) 00:01:06
その夜7時。真紀の住んでいる、市内の安アパート1階の一室。
ピンポーンと、呼び鈴が鳴った。
「こんちゃーす。魅っ子ちゃんでーすっ」
聞きなれた能天気な声と口調に、青いシャツとジーパン姿の真紀は、はーいと返事をしてドアを開ける。
「ようこそ。魅子先輩」
真紀が出迎えると、そこにはブレザーを着た、中学生くらいのショートカットで、レンズの大きめの眼鏡をかけた少女がいた。
「おっ久しぶりー。真っ紀ちゃん」
彼女は子供っぽい丸っこい目をニッと細めてそう言いうと、真紀にピョンと飛びつき、唇にチュッと軽くキスをした。
もしこれで真紀が長髪でなかったら、頭一つ分の身長差と、真紀のスレンダーな身体と服装のせいで、男女のカップルに見えてしまう。
「あーっ。何やってんですか。魅子先輩」
部屋の中からの咎める声の主は、真紀のそれとは多少違うセーラー服の少女。座っていると畳に届くその髪は、スックと立ちあがると腰をも超える長さだ。
やや垂れ気味の微笑んだような目を、この時ばかりはカッと見開いて不満げな表情だ。
「あ、美姫ちゃん先に来てたんだ〜。あ、お邪魔します」
後ろ手にバタンとドアを閉めると、スポッとスニーカーを脱ぎ、奥へと入る。
「別に、そんな目くじら立てなくてもいーじゃない。ほんの軽い挨拶なんだから。今、わたひが通っているとこじゃ、ジョーシキよ」
「それは…、魅子先輩の学校だったら、そうかもしれないですけど・・・。ここは女子校じゃないし、第一、真紀先輩に失礼ですよ」
美姫が微笑みのまま、眉間にちょっとシワを寄せる。
「ん、もぉー。美姫ちゃんたら。あいっかわらず、お固いんだからー。べっつにかまわいなよねー、真紀ちゃん」
魅子はきゃらきゃらと笑う。毎度のこととはいえ、そのハイなテンションには押されてしまう。
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