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夏コミ関連スレ(暫定)
360
:
鈴鈴マーク2
:2012/04/21(土) 19:17:49
もし、プリ屋さんがご存知であれば読み飛ばしてもらいたいのですが、
『逆襲のシャア』の小説版には、実は2種類が存在します。
一つは映画の元になった『ハイ・ストリーマー』。
もう一つが『ベルトーチカ・チルドレン』(ベルチルと呼ばれているもの)です。
この後日談を描いている『閃光のハサウェイ』は、『ベルチル』の方の続編で、
そのことから富野御大は、『ベルチル』の方を正史と捉えていると思われます。
この『ベルチル』にうおいてアムロは父親になります。
実際にはベルトーチカがアムロの子を身ごもる段階で、出産には至りませんが、
とにもかくにも、だからこそアムロはシャアを止め、地球を救うことができた…
という流れになっています。
また、シャアの本心はあくまでもアムロ打倒であり、地球冷却はその付け足しであるということも
アムロには看破されています。(この描写はベルチルだけに限りません)
説明文になってしまいましたが、何を言いたいかといいますと、プリ屋さんの
>しかし、アムロって、なんだったんですかね?
>法の番人?法そのもの?
>アムロって、一見正しいように見えて、彼のやってることは正しいのでしょうか?
という疑問の答えが小説版、特に『ベルチル』に書かれている、と
いうことなのです。
命を生み、育む役割を負ったアムロだから、
それを放棄し、命を奪おうとするシャアに勝てた…という構図です。
(同時に、ララァの呪縛を断ち切ったか否かという要因も絡んでくるわけです)
この、「命を育む者は、そうしない者を凌駕する」というコンセプトは、
御大の作品ですと、『ダイターン3』で万丈の口から語られています。
富野御大は人の親、ということなのでしょう。
「そうであってほしい」という願いを、
信念のようにしてお持ちなのかもしれません。
まあ、このあたりは、私如きのつまらん書き込みではなく、
実際に小説をお読み頂ければと思います(^^;;;
ちなみにこの『ベルチル』、映像化はしていませんが、
カセットブックになっています。
某動画にアップされているのを聞いたのですが、その中でアムロが、
「僕が一人の子供の父親になれるなんて」と言うシーンがあるのですが、
その台詞にアムロ役の古谷氏が、万感の思いを込めているのが伝わってきて
実に印象的でした。
今だったら、『ベルチル』の方でアニメになっていたでしょう。
そう思うと、御大はやっぱり時代の先を見れるクリエーターなのだと思います。
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