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第三回ウミガメオフ計画スレッド

1016【1】プロローグ(ハードボイルド風編):2011/12/02(金) 21:58:04
仕事の申し送りを済ませた桑島(クワシマ)は、ターミナルへと向かった。
リムジンはやはり快適だ。
安定したドライビングと、極上のキャビンが誘う寛ぎの世界。(デモクサイヨ)
秋の日差しを反射してきらめく海面。眩しさに目を瞑ると、眠りに落ちてしまいそうになる。
羽田はまだだろうか。

第2ターミナルに離発着する旅客機達。
時計に目を遣る。思ったより早く蒲田に着けそうだ。
桑島は安西(アンザイ)にメールを送信した。

安西から返信が来た。「蒲田駅南口で待っています」
桑島の胸にいろんな思いが去来する。
初対面の人間に会うのだ。弥が上にも緊張する。
第一声は何としょう?

蒲田駅の改札を出た桑島は、安西が立っているのを見つけた。
近寄って、声をかけようとした瞬間…
「あら、お久しぶりです」
松本(マツモト)だった。
松本に会うのは何年ぶりだろうか。
どうよ最近?などと喉まで出かかったが、桑島は素知らぬ風を装って挨拶をした。
「こんにちは」
安西も同じようにこんにちはと挨拶を返す。
「今日はどの人も初対面という扱いになるので…ふふっ」

安西、松本と共に、もう一人の人物がそこにいた。
桑島は、後に名を知ることになるその人物、林原(ハヤシバラ)を素早く観察した。
そうか…きっとこの人が…そうに違いない。
桑島はほくそ笑んだ。

4名で連れ立ってジョナサンへ。
既に到着していた石田(エネオス)が桑島を見て苦笑いした。
ややあって到着した高木(タカギ)は、責めるような目で桑島を見た。
やめろ!そんな目で俺を見るな!と振り払いたかったが、
メンバー同士のリアクションもヒントになりますよね、と林原が道すがら言っていたのを思い出し、
桑島はポーカーフェイスであいさつをすることに終始した。


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