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●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?Part47○

123パッチワーク 2016明子 その1:2004/07/31(土) 06:14
 息子のアキラの様子がおかしいと思い始めたのは三年前、夫が韓国で二度目
の発作を起こした後だった。連絡を受け一時帰国していた日本から韓国の病院
に急遽駆けつけたときは、夫は既に安静を取り戻していたが、アキラの方がシ
ョックを受けているようだった。大事をとって夫は一ヶ月ほど現地の病院に入
院し、アキラは先に帰国させた。自分たち夫婦は帰国後は箱根に引きこもって
いた。息子は週に一度のペースで電話を寄越したが、箱根を訪れようとせず、
電話を夫と代わろうとすると電話を切ってしまった。夫はアキラの態度に関心
がないのかいつものようにマイペースで、気にしている様子はなかった。

 アキラが風邪から肺炎になり、救急車で運ばれたと聞いたのは入院から一週
間も経ってからだった。市河さんは連絡が遅くなったことを詫びていたが、病
院に駆けつけアキラを見たときあまりの細さに愕然とした。どうみても肺炎な
どではなかった。主治医の先生からは拒食症の疑いがあると告げられ、アキラ
についていろいろ聞かれた。だが気が付いてみれば、夫が海外に活動の場を移
した当初は毎日のように本人や熊田さん、市河さんにしていた電話が安心が募
るに連れ一日おきに、一週間おきに、一ヶ月おきにと間遠くなり、十年近く経
っていたあの頃は年に一・二度用事のあるときに電話をするくらいだった。本
人や熊田さん芦原さんの手紙で新宿のマンションで進藤君と暮らしているのは
知っていたけれど、分かっているのはそこまでで、何をどう感じどう考えてい
るのか一緒に暮らしていた頃は当たり前のように分かっていたことが何も分か
らなくなっていた。


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