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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

451盤上の月2(15) ◆RA.QypifAg:2012/06/03(日) 02:29:04

「ええ、ここ最近の内閣総理大臣は囲碁を嗜む方の就任がほとんどなくて……。
もしかしたら働きかけ次第では、普及に協力を得られるとつい皆で期待をしてしまって」
棋院職員は嬉嬉として、次々とまくりたているかのように話す。
「…………青木久治氏……か………」
表情をくもらせ、煙草の煙を吐きながら緒方は呟く。
「どうした緒方君?」
「青木氏は、塔矢先生の熱烈な支持者ですよ。青木氏の希望で、塔矢先生は指導碁を時々受け持ってい
た。相手が相手だから、塔矢先生も断れなかったようで………」
「………ふむ……、ややきな臭いのう……。
棋院がこのような時期だから、使えるツテは上層部はなんでも利用するじゃろうなあ……」
「ええ………」
緒方はカバンから携帯を取り出すと、電話をすぐかけた。
「………ああ、アキラ君か。今、少しいいかな。
…………そうか。では明日、久しぶりに飯でも食いにいかないか?  
芦原も都合良ければ誘おうと思っている。場所は………、そう、その店だ」
電話先がアキラだとわかると、桑原は微笑を浮かべる。
―――緒方君は、ああ見えても結構面倒見が良いからのう。見た目はクールなのに面白い男じゃ。
緒方がヒカルの院生試験を受けれるように力になり推薦した話は、密かに棋院内で有名になっていた。
「それにしても、…………碁打ちになったのに、どうして対局以外で頭を悩ますことになるのかの……」
ふんっと、桑原は鼻息を荒くする。


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