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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

446盤上の月2(10) ◆RA.QypifAg:2012/06/03(日) 02:21:30

「ああ、真面目一筋みたいなところとかさ……」
「真面目で何が悪いのさっ!」
ヒカルに不満を漏らして不機嫌な表情をする越智に、和谷は目を向けた。
「越智〜、何だよオマエこういうの見ないのかよ。1人ですました顔しやがって〜。
オマエはどんな子好きなんだ? 教えろよ〜、ほらオレの秘蔵のエロ本貸してやるからさあ」
機嫌が良い和谷は、自分の大事なエロ本を手にしてニヤニヤしながら越智に詰め寄る。
「和谷! ボクは遊びに来たんじゃないんだ。研究会をしないならば帰るよ!」
「あ〜、悪かったよ。つい聞いてみたかったんだよ。じゃあ、検討の続きをするからさ〜」
越智のキツイ視線に少し焦りながら和谷は碁盤前に座り、検討中の棋譜内容の石を並べ始めた時、トン
トンと玄関ドアをノックする音が研究会メンバー達に聞こえた。
「慎ちゃ〜ん、私よ、桜野。ここ開けてくれないかな?」
九星会所属・女流棋士の桜野の声だと伊角はすぐ気付く。
「えっ、桜野さん!?」
驚きながら伊角は急いで玄関ドアを開けると、そこには笑顔の桜野が右手を上げて小さく振っている。
「慎ちゃんがここの研究会で頑張っているって、以前聞いたのを覚えていたのよ。
偶然この近くで用事があったから寄ってみたの。ほら差し入れ持って来たわ」
桜野はチェーン店のドーナツの入った手提げ袋を伊角に手渡す。
「ありがとう桜野さん、良かったらどうぞあがってください。狭くて汚いところですが」
「聞こえたぞ伊角さん、狭くて汚くて悪かったなっ!」
大声をわざと出す和谷に、伊角は手提げ袋を手にして振り向きながら苦笑いする。
「桜野さん、こんにちは〜」
「こんにちは」
研究会のメンバー達が、桜野に挨拶をした。
「こんにちは。うわあ〜、見事に男所帯ねえ〜。でも結構綺麗にしているじゃない。
じゃあお邪魔するわよ」


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